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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
One of my favorites
 新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置などが解除され、経済活動も少しずつ再開の方向へ舵が切られています。そんな中、過去に書いたお出かけ話が、新型コロナの流行状況で出せずに埋もれていました。季節が違いますが、春と夏に訪れたカフェの話をアップさせて頂きます。

   ×   ×   ×   ×   ×

 福島県に住んでいて、これまで行きつけの喫茶店←言い方が古い は特になかった。しかも新型コロナの感染の広がりもあって、そういった店から足が遠のいている方もいるだろう。そんな中、私の行きつけになりそうな喫茶店があるのだ。
個人的にお気に入りの場所を見つけた。
個人的にお気に入りの場所を見つけた。
 須賀川市の馬町通り商店街にある、週末土日にしか開かない「Cafe TOKUZOU」だ。以前『ゴジてれChu!』の「ぶらカメ」のコーナーでロケをした時に出会った店で、ご主人の徳蔵さんがリフォーム業の傍ら、週末だけ店を開く。店はカフェであり、またご主人が作る額縁のギャラリーを兼ねている。
 この額縁は木を使った古くて不要となったもの(建材や道具など)を再利用して作っているのが魅力で、味わいがあるのだ。また一例としてご主人がチラシや写真、名刺などを入れて飾ってあるのだが、ご主人のセンスが溢れている。
店内に展示されている額縁。古材で作られている。
店内に展示されている額縁。古材で作られている。
右の額縁の穴は、臍か?これがデザインの一部になってしまう。
右の額縁の穴は、臍か?これがデザインの一部になってしまう。
「布を入れた方は古くて、天保年間のものですよ。」
 額縁左辺のところに「天保」の文字が読み取れる。
「右のは、お刺身を入れて運んだ箱のようですね。」
 額縁の上「刺身」の「さし」の文字が見える(「し」の字は「之」ではなく、「志」を崩した文字が書かれている)。
 裏を見ると、右に明治二十九年(廿九年)四月、中央上部に「さしみ」とあるのが読める。
100年以上前の古材も、額縁に…。
100年以上前の古材も、額縁に…。
右の額縁は、裏を返すと明治期の物と分かる。
右の額縁は、裏を返すと明治期の物と分かる。
 こちらは須賀川が生んだ名ランナー、円谷幸吉に関する企画展のチラシを入れてある。
「縁の色も、元の木材に塗られていたのをそのまま利用したんです。」
 セピア色の写真に赤い日の丸の射し色が、額縁とよく調和している。個別の注文にも応じていて、特定のCDケースを飾る額縁を作ってほしいという注文も受けた事があるそうだ。

カフェで出すコーヒー、2階の様子、1階の多くの蔵書についてはこちら。

カフェでもありギャラリーでもある1階の店内の詳しい話はこちら。
 
縁の色と中のチラシの色とが調和する。
縁の色と中のチラシの色とが調和する。
 訪れたのは先々週の7月24日、暑かったのでアイスコーヒー(500円)を頼む。ちょっとしたスイーツ付きで500円だ。すっきりとした味わいにほろ苦さがあって、こういう日にはぴったりだ。
「この店は長居するお客さんが多くて、コーヒーをもう少し飲みたいという方がいらっしゃるので、おかわりではないですが、少し余分に出しているんです。少しですけど良かったらポットの中のコーヒーもどうぞ。」
 あの時から“おかわり”が増えていた。
こちらでは、飲み物にスイーツがついてくる。
こちらでは、飲み物にスイーツがついてくる。
 ここを訪れるのは3回目。1度目は今年2月20日のロケの時、2回目は「ぶらカメ」を放送した次の週末だった。郡山から近いので、お礼がてらじっくり、ロケなどの時間に急かされる事なく店そのものを楽しみに行ったのだが、その時お借りしたものを返すのも3回目の訪問の目的の一つだった。

(前回訪問時の話や、まだブログで書いていなかったロケ時のこぼれ話は下の行をクリックしてください。飛ばす場合は、引き続き下にスクロールしてください。)
     脱線話(前回訪問時・ロケ時のこぼれ話)     
ギャラリーとなっている店内をついつい見入ってしまう…。
ギャラリーとなっている店内をついつい見入ってしまう…。
 店内の蔵書である。ご主人が読んできた本の数々で、店内で自由に読む事も出来るし、読み切れない場合ご主人に断りを入れれば借りる事も可能だ。
「この前来たお客さんが本を読んでいたので、『良かったら持って帰って読んでください。』って言ったら、『いえ、また読みに来ます。』と言うお客さんがいました。」
 ちょっと嬉しそうなご主人。確かにここには何度も来たくなる趣と雰囲気がある。
「あ、そうそう、これ探しておいたんですよ。」
店内の本は私物。
店内の本は私物。
 それは『がきデカ』などのギャグマンガで一世を風靡した山上たつひこ氏の漫画『光る風(1・2)』と、漫画家のイメージが強かった山上氏が書いた小説『追憶の夜』だ。前回訪れた時に山上氏の話をした際、わざわざご主人が自宅の蔵書から探して、いつ私が来店するか分からないにも関わらず、店に持って来ておいてくださったのだ。
 先に漫画『光る風』を読んだ。今から50年ほど前の1970年に『週刊少年マガジン』に連載されていたという。
 …いやぁ、重い作品だった。政治思想に対する好き嫌いや賛否は別にして、全体主義国家化するとどういう事が起きるのかという“真実”が書かれていて、ジョージ・オーウェルの『1984年』やウイリアム・ゴールディングの『蠅の王』といった作品を読んだ時の衝撃や苦しさを感じる作品だ。
 本も人も出会いが大事。素敵な本を紹介して頂き、本当に有難うございます。
ご主人が貸してくれた山上たつひこ氏の本。
ご主人が貸してくれた山上たつひこ氏の本。
 すっかり話し込んでしまったので、そろそろお暇を…。そう言えば、外の看板が黒板でなくなっていた。
「ああ、雨が降ると文字が消えちゃうんで、木の看板を作りました。」
 ご主人は音楽も好きで、新型コロナが流行する前はここをライブ会場にもしていたそう。もしかすると本や音楽の視野が広がるかも知れない。
 店は基本、土日の午前11時開店だ。
道路側の看板が新しくなっていた。
道路側の看板が新しくなっていた。
 少々時間を遡って、店に立ち寄る前、同じくロケでお邪魔した「豊年餅屋」に行ったら、珍しく午前11時前でも暖簾が下がっていた(人気で昼前には閉店する事が多い。前回は午前10時半で売り切れだった)。ご主人曰く、
「暑いと餅は売れ行きが落ちるんですよ。」
 美味しさは変わらないので、お昼近くでも買える日があるかもしれない。

豊年餅屋の「ぶらカメ」でのエピソードは、こちら。
自分用に買ってきた大福。餅が美味い!
自分用に買ってきた大福。餅が美味い!
これはロケ直後に獲った写真。午前中なのにもう暖簾がしまわれている。
これはロケ直後に獲った写真。午前中なのにもう暖簾がしまわれている。