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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
One of my favorites 2
 須賀川市にある週末だけ開く喫茶店、Café TOKUZOUに前回訪れたのは2月末。店内には、ロケの時にはなかったお内裏様が飾ってあった。
「ちょっと季節感を出そうかと思って…。」
 この日は、ロケの時には頂かなかったカフェオレ(550円)の方を頂くことに。
春の訪れを感じる。
春の訪れを感じる。
 ん!?メニューの下に栗入りマフィンが置かれている。しかし値段が書いていない。
「奥さんが作ったのですが、きょうは出来栄えに納得いかなかったようで、食べたいお客さんがいたらコーヒーと一緒に出してって…。」
 勿論、お願いした。
「昨日は、テレビを見たって言って来て下さったお客さんがいましたよ。」
とコーヒーを淹れながら話すご主人。本当はロケの際、テレビに映るのを嫌がっていた。
「お客さんには、店内のものは何を撮っても良いですって言っているんですが、私だけは駄目。でも中にはいつの間にか撮られていて、映り込んだ写真が展示された事もあって、その時は『出ちゃったものは仕様がないな』って感じでした。」
こちらのスイーツ、きょうは値段がついていない…。
こちらのスイーツ、きょうは値段がついていない…。
 ロケの時も頼み込んで、特別に写させて頂きましたっけ…と話をする内に完成。プレスコーヒーにミルクを合わせたカフェオレも、コーヒー同様美味しかった。マフィンも心地よい甘さで食感も好く、私の舌では何も問題なく思える。ご主人も
「私もそう言ったんですが…。」
 奥様の自分に課したハードルは、高かったようだ。
カフェオレに、マフィンがよく合う。
カフェオレに、マフィンがよく合う。
 「ぶらカメ」などのロケのブログは、放送でカットされたこぼれ話も書いている。そのこぼれ話からもこぼれた話があった。オルゴールである。
 県内在住で国際大会でも優勝経験のある口笛奏者、高木満理子さんオリジナル曲が流れるオルゴールに、古材で作った「スピーカー」が付けてある。上から見るとグランドピアノ風の形に切り取られてある。
「この木が無いと、音が響かなくて小さいんですよ。」
 オルゴールだけ回すと、ちょうどエレキギターをアンプに繋がず鳴らしている感じ。
「実は高木さんから、ほかのオルゴールにも木の部分を作ってと言われているんです。」
”スピーカー”つきオルゴール。
”スピーカー”つきオルゴール。
 時間のある時に、という条件で引き受けたそうだが、まだまだ多くのオルゴール製作が待っている。
「子ども達のワークショップという形で、古材とボンドを持って行って、オルゴールを作ってもらう事もありますよ。」
 下の「スピーカー」の部分を子どもにボンドでつけながら組み立ててもらう。その「スピーカー」をご主人がオルゴールとビズで付けてあげれば出来上がりだ。
一つ一つにスピーカーをつけていく。
一つ一つにスピーカーをつけていく。
 因みに高木さんから頼まれたオルゴールとは別に、挟むシートで色々な曲が流せるオルゴールもお持ちだ。
 楽譜に穴があいていて、その部分の音を奏でる仕組み。不思議なもので、木の「スピーカー」は付いていないが、木のテーブルの上で流してもオルゴールの音はよく響く。
こちらはオルゴール用の穴あき楽譜。楽譜ごとにメロディーを変えられるタイプだ。
こちらはオルゴール用の穴あき楽譜。楽譜ごとにメロディーを変えられるタイプだ。
 店内を見渡してみて、ふと疑問がわいた。
「あの高い所に飾るのは、脚立でも使うんですか?」
と伺うと、
「いや、この上を歩きます。」
 梁の上を歩く事もあると言う。リフォーム業で培ったバランス感覚と経験がものを言うのだろう。
リフォーム業のプロだから届く高さ。
リフォーム業のプロだから届く高さ。
 この店はご主人の作った額縁にしても、ご主人の選んで集めたものにしても、それらに纏わる話も含めて面白くて飽きが来ない。そうそう、私のお邪魔した時はたまたま客が私一人だった事も幸いしている。
 もう半年近く前なので記憶違いかもしれないが、確かコーヒーかマフィンで使った皿だったと思う。
「それ確か、いまのTOTOの作ったものですよ。」
コーヒーをおかわり。
コーヒーをおかわり。
 TOTOは嘗て東洋陶器株式会社と言った。右から書いてあるので、恐らく戦前の物だろう。
 こういったお宝は、店内の本にもある。全て私物で、
「昔から本が好きで、これでもまだ持っている本の半分位ですかね。」
 以前も書いた通り、蔵書は店内で自由に読む事が出来、何ならご主人に話せば借りる事も出来る。実はロケの時に『孤独未満』(安部慎一著)という本が気になり、ロケ中で読めないのでお借りして、それを返しに行くのも、この時訪れた理由の一つだった。この時も実は手塚治虫の本を借りる事にした。漫画の話に花を咲かせていた時だったか、たまたま『がきデカ』などのギャグマンガで有名な山上たつひこ氏の話になり、
「あの方は、結構シリアスな漫画も描いていたんですよ。」
と仰っていた。この時の話をご主人が覚えていてくださるとは、正直思っていなかった。

 その後の展開は、こちらのブログの後半をお読みください。
皿を裏返すと…
皿を裏返すと…
古さが分かる。
古さが分かる。