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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Sukagawa City 3
(2月25日・24日のブログの続きです。)

 須賀川市の妙林寺で面白い駄菓子屋さんを教わり、早速向かう事にしました。しかし…この日はお休み。地震の影響もあったようです。
ナイス回答も、その日は休業中でした。
ナイス回答も、その日は休業中でした。
 その隣の動物病院の前に、ペットの診察待ちの人がいます。
「うちの子は車の事故に遭って、後ろの足の骨が折れちゃったんです。」
 大事そうに抱えるかごの中の猫ちゃんは、そんな辛い目に遭ったものの、順調に治っているそうです。猫ちゃんの姿を見られますか、と尋ねたところ
「暴れると思います。」
との事。それだけ元気で何よりですが、まだけがを治している最中ですので、無理は禁物ですね。
 
飼っている猫が交通事故に…。幸い順調に治ってきている。
飼っている猫が交通事故に…。幸い順調に治ってきている。
 そんな話をしていると、どこからともなく別の猫が私たちのところに怖がりもせず近づいてきます。どうやら妙林寺の娘さんが話していた猫ちゃんのようです。
 
話の最中に、猫が女性にすり寄ってきた。
話の最中に、猫が女性にすり寄ってきた。
 私の膝元にも近寄ってきて、
 
何撮っているんですか?
何撮っているんですか?
近寄り過ぎてピントが合いません(私の老眼のよう…)。インタビューをしていた女性も、慣れた様子で猫を可愛がり始めます。すると…
 
大事にされているのか、人を怖がらない。
大事にされているのか、人を怖がらない。
あらあら完全なリラックスモード。
 
あら~、気持ちよさそう…。
あら~、気持ちよさそう…。
 和みますね~。癒しの猫ちゃん。
 
無防備ですね~。完全に女性の事を信用しています。
無防備ですね~。完全に女性の事を信用しています。
 斜向かいのお肉屋さんの前にも、別の猫ちゃんが。ちゃんと日なたを確保しています。
 
向かいの店先にも、1匹の猫が…。
向かいの店先にも、1匹の猫が…。
 近寄っても、堂々としたものです。
 
こちらを注視するものの、日なたは譲りません。
こちらを注視するものの、日なたは譲りません。
 私には余り興味はないようで、あっちを向いてしまいました。更には
 
「ま、いいか…。」といった感じであっちを向く。
「ま、いいか…。」といった感じであっちを向く。
もっと暖かい所を求めて、日なたから日なたへ。
 こんな風に私も自由に生きてみたい…と思ったりもする土曜の午前です。
 
太陽に一歩でも近い方が好いにゃん。
太陽に一歩でも近い方が好いにゃん。
 すると先程の動物病院で診療待ちをしていた別の方が、
「この先のお店の大福とゆべし(餅菓子の一種)が美味しいんですよ。是非行ってみてください。」
とわざわざ教えてくださいました。これは行ってみるしかない!
 
暖かいところを探して飽くなき追及が続く…。
暖かいところを探して飽くなき追及が続く…。
 その店はすぐに見つかりました。「豊年餅屋」。多くの客がそこをくぐったからでしょう、暖簾の左端が短くなっています。
 入ってみると、人が2人も立てばいっぱいのスペースだけあるのですが、ショーケースなどは何もありません。その向こうに店の方2人がいるだけです。ロケの趣旨を話して、
 
町の人お勧め「豊年餅屋」。暖簾が人気の程をうかがわせる。
町の人お勧め「豊年餅屋」。暖簾が人気の程をうかがわせる。
「大福はありますか?」
と伺うと、
「ありますよ。あときょうは、桜餅があります。」
との返事。そこで大福と桜餅2つずつを購入します。
 
何度もお客さんがくぐって、暖簾が擦り減っている。
何度もお客さんがくぐって、暖簾が擦り減っている。
 まず桜餅のフィルムをとると、桜の葉の芳しい香りがマスク越しでも分かります。頂くと、さすが「餅は餅屋」ではありませんが、餅屋の餅はもっちりとした歯応えがあり、漉し餡の上品な甘さが、塩漬けの桜の葉と相まって絶妙のバランスを保っています。
 
桜餅(半分に切った)。漉し餡たっぷり、餅の淡いピンクに春を感じる。
桜餅(半分に切った)。漉し餡たっぷり、餅の淡いピンクに春を感じる。
 大福は餅の厚みがあって、食べ応えも十分。桜餅より歯応えと弾力があります。餅そのものが美味しいのが印象的です。
 
大福(半分に割った)。餅は厚めで、食べ応えあり。どちらも美味しい。
大福(半分に割った)。餅は厚めで、食べ応えあり。どちらも美味しい。
「うちは餅屋なので餅を作って、大福とその季節に合わせたものを作ります。今なら桜餅、その後は柏餅ですね。」
 ご主人は三代目になって30年程。実は一人で作っています。
「朝餅をついて、餡も朝から煮詰めます。」
 
朝の餅作りからスタート。餡の味付けも一人でする。
朝の餅作りからスタート。餡の味付けも一人でする。
 店で働く女性も
「添加物は使っていないんですよ。餅も早く食べないと固くなります。」
 それでこそ本来の餅です。昔から餅は変わらないようですが、味はどうなのでしょう。ご主人曰く、
「実は変わっています。餡も材料の一つを変えましたんで、甘さがきつくはなくなったと思います。お客様は『昔と変わらない味ですね。』と仰いますが…。」
 時代によって進化を続ける、“伝統”の餅菓子なのです。そんな餅屋ですから、予約注文があると餅単体や赤飯を作ります。
 
この日は桜餅と大福の2種類。1個100円(税込み)。
この日は桜餅と大福の2種類。1個100円(税込み)。
「赤飯はパック詰めしたものを求める人もいますが、桶に入れて持って帰るお客さんもいますよ。」
 お店の一角にあったのは、持ち帰り用の桶だったのです。余計な水分を吸ってくれるので、味わいを保つ優れた容器です。
「きのうのこの時間に来れば、赤飯があったんですよ。」
 すかさず、女性の店員が
「赤飯も美味しいんですよ~。」
 あああ、食べたかったなぁ。
「以前は1月っていうと餅をたくさん作ったものですが、最近は皆さん餅を以前ほど食べなくなりましたね。」
 
店の桶は、赤飯のお持ち帰り用。
店の桶は、赤飯のお持ち帰り用。
 そんな餅屋の餅菓子は、その日の朝に作った商品が売れれば終わり。取材中に大福20個を求めるお客さんが来たのですが、女性店員が
「大福はあと14個しか無いんです。」
と言って、残り6個を桜餅にしてもらいます。その次のお客さんには
「大福は無くなっちゃって、桜餅しか無いんです。」
と言って桜餅のみを販売。するとご主人、女性店員に
「暖簾しまっちゃって。」
 
我々取材用に2個ずつ買った為、大福は残り14個に…。
我々取材用に2個ずつ買った為、大福は残り14個に…。
 何と、桜餅のお客さんで売り切れ。時刻は10時半を回ったところです。
「きょうは桜餅を50個、大福を130個作りましたかね。大体お昼前には終了ですから。」
 暖簾を引っ込めた後もお客さんが来るのですが、店の人の
「すみません、きょうは終わっちゃいました。」
との言葉に、残念そうに帰る客が何人も。取材中の我々の人影に、もしかすると残っているのでは?と思ったようです。期待を持たせちゃって済みません。
 そんなご主人、一時期店を休んだ時期があります。東日本大震災の時です。
「店の戸のガラスが割れ始めたんで逃げなきゃと思ったんですが、揺れが酷くて、おさまる迄逃げられなかったですよ。」
 
11時を前に、売り切れ閉店。売れ方が半端じゃない。
11時を前に、売り切れ閉店。売れ方が半端じゃない。
 後に全壊と認定された店舗兼住宅にいる訳にはいかず、向かいの公園に火鉢を持っていき、暖をとったそうです。でもこの店の向かいに公園はありませんが…
「前はもうちょっと先の所に店があったんですよ。」
 その後は郡山市から通いながら、次の店舗を建てる土地を探して出来たのが、現在の店舗兼住宅。
「でも気密性が好くなり過ぎて、知り合いから『火鉢は使わない方が好いよ。』って言われて、使っていないんです。」
 最近は体力的に餅づくりもきついそうです。それでもお客さんから感謝されるのが嬉しくて、餅づくりを続けています。
 
話すご主人の後ろに火鉢。震災の時に暖をとったが、今は使っていない。
話すご主人の後ろに火鉢。震災の時に暖をとったが、今は使っていない。
 この日は朝8時頃から店を開け、先に出来た桜餅から販売、その後大福が出来た時点で2種類販売、売り切れた10時半過ぎに営業終了という流れでした。なので、買い求めたい方は朝から午前中早めで、しかも時間帯によっては1種類しかない事を承知の上でどうぞ。ただ餅の美味しさは確かなので、ご安心を。また餅は時間が経つと固くなるそうなので、なるべく夕方前に食べ切れる量を求める事をお勧めします。

 美味しい餅を頂いて、更に通りを進みます。

 (2月22日のブログにつづく。)
お昼前には、のれんがしまわれている事も…。早い者勝ちだ。
お昼前には、のれんがしまわれている事も…。早い者勝ちだ。