神尾佑 酒に交われば

毎週土曜 放送 全4回/2023年10月21日・28日・11月4日・11日 ごご4時30分/出演 神尾佑/ゴジてれChu!で放送中の人気コーナーを番組化!福島県出身の俳優・神尾佑が県内の酒蔵を訪ね杜氏や蔵人の製法のこだわりや酒への思い、代々受け継がれてきた歴史などの「物語」を紐解いていく。

10月21日(土)放送

訪ねたのは会津若松市の末広酒造・嘉永蔵と二本松市の檜物屋酒造店、城下町の2蔵。

江戸後期に会津藩の御用酒蔵として始まった末廣酒造は蔵と日本家屋合わせて7棟が国の有形文化財に指定され、まるで博物館の様な酒蔵。1日6回、無料ガイド付きの蔵見学ができ日本酒の歴史などに触れることができる。

名峰・安達太良山に抱かれた二本松市で明治7年に創業した檜物屋酒造店の銘柄は豊臣秀吉の馬印の千成瓢箪に因んだ「千功成」一本。そのラベルには二本松少年隊や菊人形をデザインし地元愛を表現している。また大吟醸酒だけの特別な搾り方「袋吊り」は見るものを圧倒する。

末廣酒造

会津若松市

檜物屋酒造店

二本松市

10月28日(土)放送

訪ねたのは郡山市の笹の川酒造、そして今回は福島を日本酒王国へと導いた神と呼ばれる男性に話を聞く。

郡山市で250年以上の歴史を誇る笹の川酒造では搾りたてを凍らせ解凍して飲む日本酒やロック推奨の日本酒など次々と新たな試みをしているが、その原点は先祖が明治期の郡山発展の礎となった安積開拓に関わったことに由来する更に東北最古の地ウイスキー蒸留所もあり、2022年には世界最高賞を受賞している。

全国新酒鑑評会で9回連続金賞受賞数日本一を続けた福島県。その立役者の1人、福島県酒造組合特別顧問で「日本酒の神様」と呼ばれる鈴木賢二さんのこれまでの活動や金賞が取れる日本酒製造マニュアルを紹介。また、今年3月にオープンした最先端日本酒バーで唎酒師に様々なタイプの日本酒の味の表現方法などを教わる。

笹の川酒造

郡山市

日本酒の神様&唎酒師

11月4日(土)放送

訪ねたのは南会津町の花泉酒造と白河市の千駒酒蔵

かつて陸の孤島と呼ばれた奥会津の酒蔵、花泉酒造はこの地に住みこの地を愛し酒に魅せられた者たちで独自の酒を醸している。三段仕込み後の醪にもち米を加える四段仕込みや、極限まで酒米を削るなど他では真似のできない製法。そして米ぬかをたい肥にし酒米を育てたり、酒粕を牛の餌にするなど、環境にやさしい循環型の取り組みも行っている。

白河市で大正時代から続く千駒酒蔵が全国新酒鑑評会で3年連続金賞を受賞した「千駒大吟醸」は一般的な酒米と違い北海道のコメを使用している。その理由は東日本大震災で福島県産の酒米が入手できない中、救いの手を差し延べてくれたのが北海道で、その恩に報いるためだった。また蔵では寒仕込み以外の時期も純米大吟醸の梅酒や焼酎を醸している。

花泉酒造

南会津町

千駒酒造

白河市

11月11日(土)放送

訪ねたのは会津若松市の宮泉銘醸と古殿町の豊国酒造の若き蔵元が酒を醸す2蔵。

鶴ヶ城のお膝元にある宮泉銘醸は、廃業した本家の名酒「古典写楽」を4代目の蔵元がゼロから造り直し今や全国的な人気を博す「写楽」としてよみがえらせた。人気の秘密は製造工程が全て出品酒のような妥協を許さないな酒造り。多額の負債を抱えていた宮泉銘醸だが新しい「写楽」と「宮泉」の二大看板で起死回生を果たし、数々の賞を受賞するまでに。

四方を山に囲まれた古殿町で江戸後期から続く豊国酒造の9代目蔵元杜氏の矢内賢征さんが取り組むのは「地元に開かれた酒蔵」。100年後の酒蔵のあり方を見据え、町の子どもたちと巨大壁画を創造したり勉強の場を提供したりと「未来への種」を蒔いている。本業の酒造りも疎かにせず伝統の東豊國は6年連続で全国新酒鑑評会で金賞を受賞、自ら立ち上げた一歩己は蔵を代表する銘柄に育つ。

宮泉銘醸

会津若松市

豊国酒造

古殿町