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Chu! PRESS

2023.06.07

【グップラ×酒に交われば】かつての陸の孤島が生み出した独自製法。循環型の環境に優しい地域を目指す「花泉酒造」

【グップラ×酒に交われば】かつての陸の孤島が生み出した独自製法。循環型の環境に優しい地域を目指す「花泉酒造」
日本テレビ系列では、「Good For The Planet」と題して、地球のため、未来のため、より良い暮らしのために今できることを、様々な企画を通して皆さんと一緒に考えていく。

今回は、福島県出身の俳優・神尾佑(ゆう)さんが県内の酒蔵を訪ね、その酒蔵にまつわる物語を紐解いていく番組「神尾佑 酒に交われば」から。地球に優しい取り組みもしている南会津町の「花泉酒造」、そのロマンあふれる物語だ。
時間がゆっくりと、穏やかに流れている
時間がゆっくりと、穏やかに流れている
約3000人が暮らす、南会津町の旧南郷村。標高約500mを流れる雄大な伊南川(いながわ)の岸辺に、集落が形成されている。
昭和37年(1962年)から栽培
昭和37年(1962年)から栽培
尾瀬の雪どけ水をはらんだ豊かな清流がもたらす肥沃な大地と、この地域特有の気候風土が生んだ「南郷トマト」は、全国的にも名高い。甘味と酸味、そして引き締まった食感が抜群だ。
創業当時からずっと「我が道をゆく」
創業当時からずっと「我が道をゆく」
そんな古き良き日本の原風景のような山里を歩いていると、「花泉酒造」はふいにその姿を現す。
豪雪地帯ゆえの悩みも…
豪雪地帯ゆえの悩みも…
この界隈は、昔から”陸の孤島”となってしまうほど雪が降り積もる豪雪地帯。峠が閉ざされ、村に酒が入らない時もあった。ならば「お酒を造ってしまえ!」と、研究熱心な5人の農家が立ち上げた世にもめずらしい酒蔵だ。
地元に根づいた酒造りに励む
地元に根づいた酒造りに励む
素人が集まったがゆえに、代々継いでいる蔵ではない。たたき上げの蔵元である代表の星 誠さんも、この蔵に転職してきた後、28歳の時に経営側に入ることになった。奥会津の地に住み、この地を愛し、酒に魅せられた者たちで、独自の酒を醸している。
趣のある酒蔵
趣のある酒蔵
いざ、その酒蔵の世界へ。大正9年(1920年)に造られた蔵では、創業当時から変わらない「我が道をゆく」仕込みが行われている。それが、もち米を使った「四段仕込み」だ。
近年の酒造りの方法はコレ
近年の酒造りの方法はコレ
日本酒は、通常「添仕込み」「仲仕込み」「留仕込み」と3回に分けた「三段仕込み」で造られる。しかし、ここではその後にもうひと手間。それが、最後に蒸したもち米をもう一段仕込む「もち米四段仕込み」だ。
閉ざされた山あいの里で、自分たちの味を追い求めてきた
閉ざされた山あいの里で、自分たちの味を追い求めてきた
この独自製法が伝承されている
この独自製法が伝承されている
もち米を使った酒を鑑評会に出品するのは、通常やらないこと。全銘柄をこの製法で仕込む酒蔵は、おそらくここだけではなかろうか。独自に進化した伝統技術、蔵人たちがさらに磨きをかけている。
これが蔵の個性や強みに
これが蔵の個性や強みに
酒造りに関する情報が入ってこなかったため、「それをやり通すしかなかった」と話す星さん。いまは「うまく自分たちの技にかえていければ、誰も飲んだことがない不思議な我々だけのお酒ができる!」と感じているという。
酒造りの独自性は、精米段階から始まっている
酒造りの独自性は、精米段階から始まっている
酒蔵の進化は、とどまることを知らない。酒米を削る「精米歩合」も、自分たちで極限の数字まで攻める。自社精米所に案内してもらい、玄米と精米した米のサンプルを見せてもらった。「もち米を35%まで削っているのは、世界でもここだけだと思う!」と星さんは豪語する。
玄米と精米した米のサンプル
玄米と精米した米のサンプル
1歩間違えれば雑味の原因にもなりかねない蔵独自の製法だが、その酒が、この春、県の鑑評会で金賞を受賞。前人未踏の地を、単独で切り拓いている。
やってみたら…できた!
やってみたら…できた!
気温が低く、昔から「酒米の栽培には適さない」と言われてきたこの地域。しかし、この地で生き残るため、また進化して適応した。「やってみないとわからない!」
一番右が、酒米&南郷トマトの生産者である馬場 俊行さん
一番右が、酒米&南郷トマトの生産者である馬場 俊行さん
酒米を作っている近所の農家とも、共に歩む。一体となって循環型の環境に優しい地域を目指す姿がみられた。酒造りの過程で出て通常なら廃棄してしまう米ぬかは、米や「南郷トマト」の肥料として。酒粕は、ドレッシングにしたり牛に食べさせたりするなどして有効に活用しているという。
廃棄物も生産者に活用してもらい、無駄なく循環
もみ殻を米ぬかと混ぜて、堆肥化させて田んぼに戻す
牛肉料理に活用するのも◎
廃棄物も生産者に活用してもらい、無駄なく循環
地元のお菓子屋「月見屋菓子店」には、酒粕入りの「生キャラメル」もある。無駄なく、うまく循環させる取り組みだ。
地域全体で環境に配慮
地域全体で環境に配慮
そんな酒蔵が、とっておきの酒を勧めてくれた。その名も「ロ」に「万」と書いて「ロマン」。十数年前に新作を生み出さなければ会社が立ち行かなくなるともがき苦しんでいた時に、自宅で泥酔寸前にふと思いついた言葉だという。
「一号」→「一ロ万(ひとロマン)」
「一号」→「一ロ万(ひとロマン)」
タンクの「一号」「二号」の「号」という字。星さんの「号」の書き方が、下の部分が「万」となっていて、「一ロ万(ひとロマン)」と読めたことがきっかけだった。「酒造りには夢とロマンがある」という話をいつも蔵人たちにしていたこともあって、「これは良いネーミングになるのでは!」とひらめいたと話す。
良い香りと、口に広がる旨味
良い香りと、口に広がる旨味
こちらは、精米歩合55%の純米吟醸「ロ万」。仕込み水は、「水源の森」百選にも選ばれる名水「高清水」と、地元の「地蔵沢水源」。硬度0.5の超軟水で醸した、蔵独自の「もち米四段仕込み」だ。
もち米…味わったことのない感覚!
もち米…味わったことのない感覚!
大福のようなやわらかい旨味。アルコールが残る感じを、もち米のエキスでマスキングしているのが特徴だ。
よりしっかりした味わい
よりしっかりした味わい
続いて、酒米「福乃香(ふくのか)」を35%まで磨き上げた純米大吟醸「ロ万」。すべて地元産の布陣で臨んだ新酒鑑評会の出品酒だ。「『もち米四段仕込み』の良さを十分に発揮したい。自分たちだからこそできる純米大吟醸の旨味を充分に醸したい」というのを狙って造った酒。ペアリングには、肉料理や出汁の効いた料理がおすすめだ。
総勢22人。うち5人は、夏場は「南郷トマト」農家として励む
総勢22人。うち5人は、夏場は「南郷トマト」農家として励む
酒好きも料理好きも思わずため息をもらしてしまうような、この土地ならではの味わい。「みんなで意見を出し合って、何事も楽しみながら地域を盛り上げていく」それが花泉酒造の目標だ。奥会津固有の日本酒は、独自の生態系を守りながら、いまも進化の最前線にいる。次のチャレンジも楽しみだ。

Chu!PRESS編集部
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