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Chu! PRESS

2023.05.19

【神尾佑 酒に交われば】特別編:「ふくしまの酒」躍進の立役者「日本酒の神様」、そして唎酒師と交わる

【神尾佑 酒に交われば】特別編:「ふくしまの酒」躍進の立役者「日本酒の神様」、そして唎酒師と交わる
福島県出身の俳優・神尾佑(ゆう)さんが県内の酒蔵を訪ね、日本酒を酌み交わし、その酒蔵にまつわる物語を紐解いていく番組「神尾佑 酒に交われば」。

今回は、趣向を変えた特別編。福島の日本酒を躍進させた立役者である「日本酒の神様」、そして唎酒師と交わる。
記録更新が続いている
記録更新が続いている
2022年5月の全国新酒鑑評会で金賞受賞数9回連続日本一に輝き、いまや「日本酒王国」と呼ばれる福島県。その躍進の影には「日本酒の神様」と呼ばれる人物がいる。「神様」を追い求めて向かったのは、宝の山・磐梯山を望む「道の駅ばんだい」だ。
磐梯町の県道7号沿いにある
磐梯町の県道7号沿いにある
会津のお土産などが並ぶ物産館に足を踏み入れると、お目当てのコーナーがあった。
会津の特産品を見て回ると…その一角に発見!
会津の特産品を見て回ると…その一角に発見!
「日本酒の神様」がおすすめする、神の酒コーナー。取材に訪れたこの日は、今月の神酒として喜多方市の「吉の川 大吟醸」が推奨されていた。2021年にこのコーナーを設けると、日本酒の売り上げが前年の40倍にもなったという。
おすすめ銘柄は毎月変わる
おすすめ銘柄は毎月変わる
興味津々で神の酒に見入っていると、なんと「日本酒の神様」ご本人が登場!
「こんにちは」と声をかけられ、振り向くと…
「こんにちは」と声をかけられ、振り向くと…
「日本酒の神様」こと、鈴木 賢二さん。県酒造組合特別顧問で、県日本酒アドバイザー。この道の駅の理事をしているため、ここで出会うことができた。
酒蔵を訪れて技術指導している様子
酒蔵を訪れて技術指導している様子
鈴木さんは、県のハイテクプラザなどで30年にわたり日本酒の研究を続け、酒蔵の技術指導もしてきた。作成したマニュアルが福島を金賞受賞数日本一へと導いたことから、親しみをもって「神様」と呼ばれている。
「日本酒王国」の姿はどこにもなかった…
「日本酒王国」の姿はどこにもなかった…
30年前の「ふくしまの酒」の主流は、値段・品質ともに最もランクの低い二級酒だった。日本酒は食事の脇役と言われていて、金賞の数は0や1で惨憺(さんたん)たるもの…1位には程遠かった。
いまや30年以上の歴史がある職業訓練機関
いまや30年以上の歴史がある職業訓練機関
この頃に全国的に起こったのが、香りが高く主役を張れる「吟醸酒ブーム」。全国に通用する酒を造るため、福島では1992年に「県清酒アカデミー」が設立され、鈴木さんも技術指導にあたった。そして2002年に編み出されたのが、独自の「吟醸酒製造マニュアル」だ。
A4版2枚のみ…これが福島を日本一へと導いた
A4版2枚のみ…これが福島を日本一へと導いた
このたった2枚のマニュアルが、「ふくしまの酒」を変えた。3年後の2005年度に初めて金賞受賞数日本一に。そして、2012年度から連覇が始まった。
「日本酒の神様」が目指した酒は、「芳醇(香り高い)」で「淡麗(軽やか)」、そして「旨口(甘み)」なものだ。
マニュアルに沿って作れば、おいしい酒ができちゃう!
「マニュアルに沿って作れば、おいしい酒ができる!」という自信
また、「高品質清酒研究会」通称「金取り会」の活動の成果も大きい。競合相手の酒蔵同士が垣根を超えて技術や情報を持ち寄って高みを目指すもので、全国でも珍しい活動だ。
下降傾向にある日本酒業界。「なんとか皆で改善しなければいけない意識が強い」と鈴木さんは話す。
自分だけ良ければいい、という時代ではない
自分だけ良ければいい、という時代ではない
毎年5月に迎える全国新酒鑑評会。はたして、ことしも連覇できるのか…?
「日本酒の神様」が断言!
「日本酒の神様」が断言!
ことしは米が比較的固く酒が造りにくい年だったというが、それは全国どこでも同じこと。福島県の技術の高さを鑑みると「10連覇は間違いない」と、「日本酒の神様」は断言する。
春の神のおススメ酒
春の神のおススメ酒
連覇を願って、この月の神酒「吉の川 大吟醸」で乾杯。香りが良く、適度な甘みがあり、軽快な飲み口…そんなお気に入りの酒を、「昼酒はおいしい」と言いながらグイグイ飲み進める「日本酒の神様」の姿が…!おすすめの肴は「厚焼き玉子」だ。
大吟醸の甘みに、厚焼き玉子の甘みが乗っかってくる…!
大吟醸の甘みに、厚焼き玉子の甘みが乗っかってくる…!
「香りの高い大吟醸酒にはつまみが合わないという人もいるが、玉子焼きとのマッチングは相当良い」と話す鈴木さん。「地球最後の日の前の晩餐は、コレで決まり!」と、随所に日本酒への愛があふれ出てしまう様子が見られた。
会津の地酒を楽しめる新スポット
会津の地酒を楽しめる新スポット
そんな日本酒の楽しみといえば「飲み比べ」。酒どころ福島の中でも多くの酒蔵がある会津若松市に、3月末、最先端の日本酒バーが誕生した。それが「デジタル田園酒場 かんます」だ。「かんます」とは会津弁で「かきまぜる」を意味し、「さまざまな人やモノが交じり合う場に」という思いを込めて名付けられた。
最先端の機器で楽しむ、デジタル田園酒場
最先端の機器で楽しむ、デジタル田園酒場
店内には「のまっせ」というIoT(インターネットとつながった)機器があり、一升瓶が並ぶ。「のまっせ」の中には会津の酒が常に24種類用意されていて、二次元コードのついた1,000円のカードをかざすと、お猪口で6杯飲める仕組みだ。
カードをかざすと、お猪口に酒が注がれる
カードをかざすと、お猪口に酒が注がれる
1杯目は、会津若松市にある髙橋庄作酒造店の「会津娘」の純米酒。そして2杯目は、喜多方市にある会津錦酒造の「すっぺったこっぺった」の純米酒をいただいた。ちなみに「すっぺったこっぺった」とは、「つべこべ言わない」という意味の会津弁だ。
会津産の五百万石で醸している
会津産の五百万石で醸している
福島県産の天のつぶで醸している
福島県産の天のつぶで醸している
この味わいの違いをどう表現したらいいのか…日本酒の「味の表現」はとても難しい。そこで、唎酒師で会津若松市観光大使の氏家 エイミーさんに教わることに。
唎酒師は「味の表現」に長けたプロ
唎酒師は「味の表現」に長けたプロ
吟醸酒など香りが高い「薫酒(くんしゅ)」、本醸造などすっきり軽快な「爽酒(そうしゅ)」、純米酒などコクのある「醇酒(じゅんしゅ)」の唎酒に挑戦だ。このカテゴリー分けは、自分で決めて良いものだそう。
つまみには、甘く煮込んだ栗の渋皮や黒豆、いちじくがおすすめ
つまみには、甘く煮込んだ栗の渋皮や黒豆、いちじくがおすすめ
最初に「薫酒」。会津美里町にある白井酒造店の「風が吹く 純米吟醸 生酒 うすにごり」から。
氏家さんによると、まずは香り。香りを持ち上げるようなイメージでグラスを少し回して嗅ぐと…りんごの香りが。次は、味を確かめる。ティースプーン1杯程度を、少し空気を含ませながらいただく。
得られた氏家さんの総評は「フルーティなりんごのような香りがしつつ、きれいな甘みがあるすっきりとしたお酒」というもの。
形容詞の使い方が唎酒のポイント!?
形容詞の使い方が唎酒のポイント!?
それに触発された神尾さん。形容詞を意識した総評は…「お花のような華やかさが口の中に広がって、それでいて適度な渋み苦みを残しつつ、舌の上に余韻が長く残るお酒」という少々長いものに。

そんな甘くてフルーティな「薫酒」には、あえて甘いつまみを。甘く煮込んだ木の実や豆類は相性が良い。
つまみには、大葉やふきのとう、ゆずの味噌がおすすめ
つまみには、大葉やふきのとう、ゆずの味噌がおすすめ
続いて「爽酒」は、会津若松市にある鶴の江酒造の「会津中将 辛口 獅子踊り」。神尾さんが「5月の青空のよう」と香りを表現すると、氏家さんから「素敵な表現ですね」とお褒めの言葉が。味は「口の中にしっかり根付く」という印象を得た。

そんなすっきりとした「爽酒」には、コクのある味噌が合う。大葉やふきのとうのほろ苦さも、また良い。
つまみには、馬や牛、豚のお肉を煮たものがおすすめ
つまみには、馬や牛、豚のお肉を煮たものがおすすめ
最後の「醇酒」は、会津若松市にある辰泉酒造の「辰泉 会津純米酒」。「力強い大地の息吹を感じるようなお米の旨味と甘みをしっかり表現していて、それでいて飲み口は爽やか」という神尾さんの総評に対して、氏家さんんからは「すばらしいです」の一言。唎酒のコツを教えてもらった集大成がここに!

そんなふくよかなコクがある「醇酒」には、お肉が合う。それぞれの旨味のボリュームが絶妙に交じり合う。


「日本酒の神様」に出会い、唎酒を学び、改めて「ふくしまの酒」の底力を知った今回の旅。気持ちも新たに、また次の酒蔵へ。

Chu!PRESS編集部
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