2024.01.25
with a camera in Samegawa Village 3-4
「ぶらカメ」鮫川村篇3巡目その4です。
その1「第1村人は個人電気店 & 81歳ご婦人、薪を一刀両断」は、こちらをクリック。
その2「江戸時代から残る文化財“長屋門” & お孫さんへのクリスマスプレゼント」は、こちらをクリック。
その3「竹で〇〇作り 素敵な間接照明が完成」は、こちらをクリック。
その1「第1村人は個人電気店 & 81歳ご婦人、薪を一刀両断」は、こちらをクリック。
その2「江戸時代から残る文化財“長屋門” & お孫さんへのクリスマスプレゼント」は、こちらをクリック。
その3「竹で〇〇作り 素敵な間接照明が完成」は、こちらをクリック。
食事処を探して村をぶらぶらしていると、お菓子を手に持った小学4年生の子ども達に出会いました。
「これから同級生のバレーボールのトレセンの試合を応援しに行くところなんです。」
因みに皆はフットサルのスクールに通っている仲間だそう。この中で特技を持っている子どもがいました。それは“指の柔軟性”。一人は小指が。そして…
「これから同級生のバレーボールのトレセンの試合を応援しに行くところなんです。」
因みに皆はフットサルのスクールに通っている仲間だそう。この中で特技を持っている子どもがいました。それは“指の柔軟性”。一人は小指が。そして…
仲間の応援に向かう途中。観戦のお供はお菓子。 |
小指の関節が柔らかい子や… |
もう一人はもっと柔らかくて、人差し指が手の甲についちゃうのです! 出来るようになったきっかけは?
「母親が指を曲げていて、それを真似してやっている内に、ここまで曲がるようになりました。」
「母親が指を曲げていて、それを真似してやっている内に、ここまで曲がるようになりました。」
ぐにょ~~~ん! |
ひ、人差し指が……他人ではなく自分を指している |
さすがにお母さんをはじめ、家族でもここまで曲がる人はいないらしく、周りからは
「気持ち悪いって言われます。」
いや、寧ろよく曲がるな~と感心しちゃいましたよ。
「気持ち悪いって言われます。」
いや、寧ろよく曲がるな~と感心しちゃいましたよ。
家族でも、ここまで柔らかい人はいないそう。 |
よく骨が折れない事…。 |
そんな皆の将来の夢は3人がサッカー選手、そしてもう一人は「プロゲーマー」だそう。得意なのは格闘系だそうですが、
「あまりにゲームで遊び過ぎて、いまは時間制限を作られちゃいました。」
それでも土日は6時間まではOKをもらっているそうで、そこまで認めてもらっているのはもしかすると既に有望そうな片鱗を見せているからかも知れません。
「あまりにゲームで遊び過ぎて、いまは時間制限を作られちゃいました。」
それでも土日は6時間まではOKをもらっているそうで、そこまで認めてもらっているのはもしかすると既に有望そうな片鱗を見せているからかも知れません。
サッカー選手を夢見る子もいれば… |
ゲーマーを目指す子も。今どきの夢だ。 |
「また村に来てください!」
温かい言葉を残して、応援に向かいました。話を聞かせてくれて、有難う。友達を精一杯応援してきてね。
温かい言葉を残して、応援に向かいました。話を聞かせてくれて、有難う。友達を精一杯応援してきてね。
途中、ワンちゃんとも交流。 |
応援、頑張ってね。 |
さて、この小学生達と出会った近くの路地に、食堂を見つけました。看板には
「早女川食堂」
これで「さめがわ」と読むのでしょうか。
「早女川食堂」
これで「さめがわ」と読むのでしょうか。
路地に、渋めの食事処が。 |
色が落ちているが「早女川食堂」と読める。 |
店主に許可を得て、中に入らせて頂きます。
メニューを見ると…店名は「さめがわ」と読むので良さそうです。
メニューを見ると…店名は「さめがわ」と読むので良さそうです。
厨房の店主に取材許可を頂く。 |
読みは「さめがわ」で合っていた。 |
10人ほどでいっぱいになる店内ですが、手元のメニューも、壁のメニューを見てもかつ丼がお勧めのようなので、かつ丼をお願いします。
種類が豊富な中、看板メニューは「かつ丼」のようだ。 |
店内のお品書きも、お勧めは「かつ丼」となっている。 |
程なく出て来たのが、こちら! 味噌汁・香の物・小鉢がついて800円!
頂くと、ふわっとした卵に、とじる時に入れるつゆの甘辛さが絶妙で、その甘辛さを衣がまとい、肉のうまみが感じられます。またご飯もたっぷりでこれで800円は、お手頃です。
頂くと、ふわっとした卵に、とじる時に入れるつゆの甘辛さが絶妙で、その甘辛さを衣がまとい、肉のうまみが感じられます。またご飯もたっぷりでこれで800円は、お手頃です。
こちらが「かつ丼」(800円)。味噌汁・香の物・小鉢が付く。 |
衣に甘辛づゆがしみ、肉の旨味とともに堪能! |
「早くお出しする、そして女性だけで店を切り盛りしてきたので女性の店、という事で語呂合わせで早女川(さめがわ)食堂にしたんです。」
この店の名前になって57年。店を始めるきっかけは、「家のローン」だったそう。
この店の名前になって57年。店を始めるきっかけは、「家のローン」だったそう。
昭和42年創業。私と同い年だ。 |
街の食堂らしく、漫画も豊富。 |
「義父の稼ぎだけではローンが大変だっていうんで、うちは義母が子どもの為に御餅を作っても、家に来る人が半分くらい食べちゃった位、人の出入りもあって義母も料理が好きだったんです。それなら料理を作って出しちゃおうっていう話になって…。」
家の新築費用が欲しいのと、義母の料理が人気だった事で、開店へ。 |
こちらは味噌タンメン(700円)。安くない? |
看板メニューのかつ丼はいつから提供していたのでしょう?
「あ、それは最初からですよ。味も基本は変わっていないんです。ただ昔の味だと塩分が濃かったので、そのあたりは調整していますが、出来るだけ義母の味を受け継ごうと思って作っています。
「あ、それは最初からですよ。味も基本は変わっていないんです。ただ昔の味だと塩分が濃かったので、そのあたりは調整していますが、出来るだけ義母の味を受け継ごうと思って作っています。
かつ丼は創業時からのメニュー。味も受け継ぐ。 |
ただ塩分だけは以前より控えている。栄養も表示されている。 |
昔は店の前が八幡神社の参道でそれは賑わったそうなんです。それで祖母の代にはラーメン店をやっていたそうなんですが、その味は継げていないんです。」
近くの八幡神社。 |
鳥居の奥の道路を行くと、すぐに早女川食堂だ。 |
メニューも豊富ですが、
「これでも減らしたんです。」
と言います。
「日替わり定食もやっていたり、常連さんが裏メニューの『あの時のオムライスが食べたい』という注文もあったりしたんですが、今は絞りました。」
「これでも減らしたんです。」
と言います。
「日替わり定食もやっていたり、常連さんが裏メニューの『あの時のオムライスが食べたい』という注文もあったりしたんですが、今は絞りました。」
これでもメニューを減らしたと言う。 |
ゴルファー蛭田みな美プロ(鮫川村出身)のサイン。 |
午前11時から午後2時までで、日曜日が定休。
「昔は夜までずっと営業していました。2階が宴会場だったんです。宴会が終わっての片付けは、子ども達も手伝ってくれました。」
いまは2代目と従業員の2人で切り盛りしています。
「昔は夜までずっと営業していました。2階が宴会場だったんです。宴会が終わっての片付けは、子ども達も手伝ってくれました。」
いまは2代目と従業員の2人で切り盛りしています。
嘗て2階は宴会場。夜まで営業をしていた時期もあった。 |
開業時から、女性が切り盛りしてきた食堂。 |
「去年新聞の取材を受けた時に、『80歳までは続けたい』って言ったんです。そうしたら周りの方から『それは勿体ない』『かつ丼を作って』等の声を頂いたので、亡き母も見守ってくれていると思いますし、いまは出来るだけ続けていければなと思っています。」
去年は新聞の取材も受けた。 |
天ぷらうどん(600円)。やっぱ安くない? |
電話番号123番という覚えやすい番号は、早くに村内で店を始めた証でもあります。
そしてこの「かつどん」の絵はどなたが?
「それは絵心のある方が、私が看板メニューの『かつどん』と書ける余白を作った絵を贈ってくださったんです。『かつどん』の字は私が書いたんですが、和紙にマジックで書いたので巧く書けなくって…失敗したなと思いました。」
そしてこの「かつどん」の絵はどなたが?
「それは絵心のある方が、私が看板メニューの『かつどん』と書ける余白を作った絵を贈ってくださったんです。『かつどん』の字は私が書いたんですが、和紙にマジックで書いたので巧く書けなくって…失敗したなと思いました。」
昔は加入者番号は3桁だった(その分、市外・市内局番が長い)。店名ではなく番号で答えていた時代も。 |
店内にはお友達から送られた絵に、店主が「かつどん」の文字を書いたものが飾られている。 |
いえいえ、味があって素敵ですよ。因みに看板の文字も店主が書いたものです。
これからも細く長く、村民のお腹を満たしてくださいね。
これからも細く長く、村民のお腹を満たしてくださいね。
美味しかった。今回も完食♪ |
入口の手書き看板も、店主の手による。 |
次回はこの週末に、俳優の児玉磨利さんが川内村(かわうちむら)にお邪魔します。どうぞ宜しくお願い致します。
ノアちゃん(12歳)。カメラ目線が可愛い。 |
飼い主は恥ずかしいそうで、ノアちゃんだけの掲載。 |
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