2023.02.09
with a camera in Minamiaizu Town 2-3
「ぶらカメ」南会津町篇2巡目その3です。
その1「南会津町の魅力は、祇園祭にスキー場に…りんごの〇〇?」は、こちらをクリック。
その2「会津らしさ溢れるりんごのシードル&バーでの楽しみ方」は、こちらをクリック。
その1「南会津町の魅力は、祇園祭にスキー場に…りんごの〇〇?」は、こちらをクリック。
その2「会津らしさ溢れるりんごのシードル&バーでの楽しみ方」は、こちらをクリック。
南会津産のりんごのシードルを造っている男性に、そのラベルを描いた画家の家まで案内して頂きました。
このラベルの絵の作者も、地元の方。 | 画家のご自宅へ。 |
2階建ての住宅に茅葺の棟門があり、鯛と打ち出の小槌というめでたい暖簾を潜って入って行きます。
棟門にはめでたい図柄の暖簾が下がる(粋だねぇ)。 | さらりとくぐっていく、シードルの中身を考えた男性。 |
伺うと、玄関に大きな切り株が。
「樫の木です。昔の家は湿気を逃がす為に床が高いんですよ。それで一気に上がるのが難しかろうという事で、その切り株を置いたんです。」
目の細かい年輪をざっと数えても100年ものでしょうか。
「会津は冬が厳しいので、年輪の間が狭いでしょ?」
私もよっこいしょと言いながら、切り株を踏み台に上がらせて頂きます。
「樫の木です。昔の家は湿気を逃がす為に床が高いんですよ。それで一気に上がるのが難しかろうという事で、その切り株を置いたんです。」
目の細かい年輪をざっと数えても100年ものでしょうか。
「会津は冬が厳しいので、年輪の間が狭いでしょ?」
私もよっこいしょと言いながら、切り株を踏み台に上がらせて頂きます。
こちらがラベルの絵を描いた方。指さす方には… | 見事な切り株が。 |
「生まれは満州です。帰国したのは、1歳の時でした。」
よく帰ってこられましたね。
「両親が頑張ったんだと思います。妹がいたが、亡くなったと聞いています。」
帰国してから父親の故郷の南会津町に移り住みましたが、栄養状態が悪かった事も重なり、5歳まで立って歩く事が出来なかったと言います。
「だから運動会が大嫌いでした。いつもびりでしたし。」
その後徐々に運動が出来るようになってからは、その抵抗感は無くなったと言います。
絵を描くようになったきっかけは映画館で、『鉄腕アトム』『火の鳥』『ブラック・ジャック』等の名作でお馴染み、手塚治虫のアニメを見てから。
「夢にまで出て来たんです。こんなに絵が影響を与える事にびっくりして、それから絵を描くようになりました。」
よく帰ってこられましたね。
「両親が頑張ったんだと思います。妹がいたが、亡くなったと聞いています。」
帰国してから父親の故郷の南会津町に移り住みましたが、栄養状態が悪かった事も重なり、5歳まで立って歩く事が出来なかったと言います。
「だから運動会が大嫌いでした。いつもびりでしたし。」
その後徐々に運動が出来るようになってからは、その抵抗感は無くなったと言います。
絵を描くようになったきっかけは映画館で、『鉄腕アトム』『火の鳥』『ブラック・ジャック』等の名作でお馴染み、手塚治虫のアニメを見てから。
「夢にまで出て来たんです。こんなに絵が影響を与える事にびっくりして、それから絵を描くようになりました。」
戦後の辛い時期も語って下さった。 | 絵に興味を持ったのは、手塚治虫のアニメが切っ掛け。 |
最初は着物の柄をデザインする会社で修業したと言います。
後ろに飾ってある絵は、会津彼岸獅子でしょうか?
「いや、こちらは地鎮祭をやる時に、獅子が舞うんです。その様子を描いています。」
後ろに飾ってある絵は、会津彼岸獅子でしょうか?
「いや、こちらは地鎮祭をやる時に、獅子が舞うんです。その様子を描いています。」
彼岸獅子を描いた屏風(未完成との事)。 | 会津の獅子の絵。彼岸の時を描いたのでは無いそう。 |
会津ではこの首の長い黒い獅子が、彼岸に新盆の家々を回る風習がありますが、こちらでは家を建てる過程で獅子が舞うそうです。
そして依頼されて描いた中には、こんな絵も。
そして依頼されて描いた中には、こんな絵も。
地鎮祭の時に、会津の獅子が舞う。 | 一生に一度あるかないかの大仕事の時だからこそ、獅子舞が必要なのかも知れない。 |
「これは富岡町の東京電力の建物に飾られているものです。麓山(はやま)の火祭りの風景で、陶板に描いて、焼いたものです。いま(原発事故があって)どうなっているんでしょうかね? 建物があれば、今も展示されていると思いますよ。」
こういった緻密な絵を描くのに使うのが、浮世絵等でも使われた面相筆です。
こういった緻密な絵を描くのに使うのが、浮世絵等でも使われた面相筆です。
地元の祭りの様子を描いた陶壁画。 | 浮世絵の時代から使われてきた面相筆(めんそうふで)。 |
「外国人も、日本の絵の線の細さにびっくりするようで、描き方を尋ねられます。」
この細い筆先が特徴。 | 面相筆も、細さで種類が分かれる。 |
太い筆で輪郭を描き、目は細い筆で描くそう。
ラベルの元の絵。輪郭を太い筆で。 | 表情などは細い筆が活躍する。 |
絵を描く為にお父さんを実際に見に行ったそうですが、
「表に出たがらない方で…。」
あまり見せて下さらなかったそう。それでも足の組み方を見たかったので実際にやってもらったと言います。
「感想はまだ聞いていないんです。気に入って下さると良いのですが…。」
「表に出たがらない方で…。」
あまり見せて下さらなかったそう。それでも足の組み方を見たかったので実際にやってもらったと言います。
「感想はまだ聞いていないんです。気に入って下さると良いのですが…。」
モデルのお父さんはシャイな方(ロケ時もすっとご自宅に入られてしまった)。 | この絵の出来栄えに、お父さんは何を想う…←勝手にキャプションをつけてみた |
そんなご主人は、大の箱根駅伝ファン。応援の時に手に入れた青山学院大学や駒澤大学の小旗も持っています。
「昔は日本橋の辺りで応援していたんですが、いまは駄目なんですよ。それでゴールの大手町で応援していました。テレビに映って知り合いから電話を貰った事もあります。ここ数年新型コロナの影響で行けていないんですが、今度は行ってみようかな。」
いずれは箱根駅伝を力走するランナーの絵も描くのでしょうか。貴重な話や絵を見聞させて頂き、有難う御座いました。(つづく)
「昔は日本橋の辺りで応援していたんですが、いまは駄目なんですよ。それでゴールの大手町で応援していました。テレビに映って知り合いから電話を貰った事もあります。ここ数年新型コロナの影響で行けていないんですが、今度は行ってみようかな。」
いずれは箱根駅伝を力走するランナーの絵も描くのでしょうか。貴重な話や絵を見聞させて頂き、有難う御座いました。(つづく)
実は大の箱根駅伝ファン。 | 名門”青学”の旗も…。 |
朝に比べて人通りが増えて来た会津田島駅前に再び戻ると、駅前に新しいパン屋さんが! あれ?朝は開いていましたっけ? 折角なのでちょっと覗いてみる事にしましょう。
その4「パン屋さんなのに開店は昼前? +αの人気理由はトッピング??」は、こちらをクリック。
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店の中に明かりとお客さんが…。 | 実は、このパン屋さん…。 |
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