2022.07.21
with a camera in Tenei Village 2-1
『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」のコーナー、今回は天栄村(てんえいむら)にお邪魔しました。私としては2巡目となります。
1巡目の時のエピソードはこちらから。
天栄村は中通り、郡山市・須賀川市と白河市に挟まれた村で、面積225平方キロ余、人口5500人弱(去年3月現在)、最寄り駅は隣接する町の鏡石駅や矢吹駅で、東北新幹線が村を縦断しています。特産は米(品質の高さは全国指折り)、ヤーコン(南米原産のキク科の根菜。オリゴ糖を含むので甘い。ヤーコンとリンゴで作った天栄産ジュースの話題は、こちらをクリック)、ねぎ等が有名です。
1巡目の時のエピソードはこちらから。
天栄村は中通り、郡山市・須賀川市と白河市に挟まれた村で、面積225平方キロ余、人口5500人弱(去年3月現在)、最寄り駅は隣接する町の鏡石駅や矢吹駅で、東北新幹線が村を縦断しています。特産は米(品質の高さは全国指折り)、ヤーコン(南米原産のキク科の根菜。オリゴ糖を含むので甘い。ヤーコンとリンゴで作った天栄産ジュースの話題は、こちらをクリック)、ねぎ等が有名です。
今回は天栄村。田んぼが広がる。 |
奥の高架線には、新幹線が走る。 |
天栄村の中をぶらぶらしていると、なにやら花火が上がります。ロケ日は7月15日の金曜日、運動会でもなさそうですし何の花火でしょう?
花火の煙が薄ら残る中、3人の男性が『Gメン’75』のオープニングばり(←古い。しかもオリジナルは滑走路だし)に歩いてきます。
花火の煙が薄ら残る中、3人の男性が『Gメン’75』のオープニングばり(←古い。しかもオリジナルは滑走路だし)に歩いてきます。
田んぼに挟まれた道路を3人の男性が歩いてくる… |
あの花火は? |
「きのうは八雲神社の『きゅうり天王祭(てんのうさい)』があって、それが昨日で終わりましたっていうのを知らせる花火を上げたので、その立ち会いです。」
福島県で「きゅうり天王祭」というと須賀川市の「きうり天王祭」が有名で、同じく7月14日にきゅうり2本を供え、別の1本を持ち帰って食べると健康でいられるという、260年以上続くお祭りです。
「こちらではきゅうりを供える事はしないんですが…疫病退散のお祭りと聞いています。ただ……あまりよく分からないんです。」
福島県で「きゅうり天王祭」というと須賀川市の「きうり天王祭」が有名で、同じく7月14日にきゅうり2本を供え、別の1本を持ち帰って食べると健康でいられるという、260年以上続くお祭りです。
「こちらではきゅうりを供える事はしないんですが…疫病退散のお祭りと聞いています。ただ……あまりよく分からないんです。」
天栄村にも「きゅうり天王祭」があるのだそう。 |
疫病退散を願うのは、須賀川のそれと同じだ。 |
須賀川市はお隣ですから、形は違うとはいえ、疫病退散という意味では元々は繋がりのある祭りだったのかも知れません。
「あそこの八雲神社の祭りで、昔は出店も出たんですが、今は店も出ません。」
「あそこの八雲神社の祭りで、昔は出店も出たんですが、今は店も出ません。」
御三方が来た方角の反対側に、神社の幟が見える。 |
きゅうり天王祭を告げる幟だった。 |
のちほど伺ってみたのですが、祭典の幟が立っていて、参道の先には小さな社のようなものがあります。
更に先に本殿があるのかと思って進んだのですが、途中倒木があり、先がありそうですが、残念ながら今回は断念しました。
下の社で良い出会いがあるようお祈りをして、後の旅を回りました。
更に先に本殿があるのかと思って進んだのですが、途中倒木があり、先がありそうですが、残念ながら今回は断念しました。
下の社で良い出会いがあるようお祈りをして、後の旅を回りました。
鳥居のすぐ奥は、仮の社だろうか。 |
参道は草や倒木で、これ以上は進まなかった。 |
さて話を少し戻して、御三方に天栄村のお勧めを聞くと
「天栄村って……何も無いんですよね。」
なんて仰いますが、暫く考えて
「この先に河童淵がありますね。河童の伝説が残っていて、像がありますよ。」
きゅうり繋がりで、河童の話が出て来ました。
有難うございます。天栄村の河童の話は私も知らなかったので、向かってみましょう。
「天栄村って……何も無いんですよね。」
なんて仰いますが、暫く考えて
「この先に河童淵がありますね。河童の伝説が残っていて、像がありますよ。」
きゅうり繋がりで、河童の話が出て来ました。
有難うございます。天栄村の河童の話は私も知らなかったので、向かってみましょう。
花火の立ち会い、お疲れ様でした。 |
仲間の背中を借りて、テレビ字幕用に皆さんのお名前を記入中。 |
釈迦堂川(しゃかどうがわ)沿いの沖内橋のそばにそれはありました。言われの書かれた板の下には、河童と殿様たちの人形があります。その言われによると…
写真右手に、何やら見える。 |
河童淵を示す標識と、河童の像が…。 |
頃は天正、殿様が馬に乗って釈迦堂川を渡ろうとすると、川の中程で馬が突然騒ぎ出した。
見ると、河童が馬の尻尾を抜こうとしている!
見ると、河童が馬の尻尾を抜こうとしている!
河童淵・河童の像の背後を流れる釈迦堂川。 |
馬が怒っている!尻尾を抜こうとする奴が!! |
「何、こやつ!」
怒った殿様、河童を捕え、手討ちにせんとするや、
怒った殿様、河童を捕え、手討ちにせんとするや、
「馬の尻尾を抜こうとするとは!!」怒る殿様。 |
謝る河童。セサミストリートのカーミット(蛙)に若干似ている。 |
「私には大勢の子分やその家族がいて、殺されると路頭に迷ってしまいまする…。」
と涙ながらに命乞い。
と涙ながらに命乞い。
謝る河童の背後に、思い浮かべた子分らが見えてきた… |
子どももいるんだ、堪忍してけろ… |
これを哀れに思った殿様、
「しからばこれから先、人畜に水難あらしめぬよう、しかと守れ。」
「しからばこれから先、人畜に水難あらしめぬよう、しかと守れ。」
謝る河童を哀れに思い… |
「人畜を水害から守るのじゃ!」 |
と命じ、詫証文を取った。
その後、洪水あっても人畜農作物の被害なく、これ河童のお陰と伝えられたとさ。
という伝説があるのだそう。
その後、洪水あっても人畜農作物の被害なく、これ河童のお陰と伝えられたとさ。
という伝説があるのだそう。
河童の詫証文。 |
という伝説が、この像で表されている。 |
こんな小さい河童がいるのでは哀れと思わないでもありませんが、もう一匹の子河童は
「良かったね、母ちゃん!」 |
一方、危機感の無いこちらの子河童は… |
お供えのきゅうりに向けて……悪戯心は河童の遺伝子に組み込まれているのでしょうか?
ちょっと悪戯好きか? |
てへっ!でなくて、ちゃんと子どもを叱らないと… |
でもきゅうりが供えられたり、賽銭箱があったりする時点で、地元の方にとっては伝承が大切にされているようです。するとディレクターが
「そう言えば天気予報は雨でしたが、雨も止んでいるのも河童のお陰ですかね?」
―――――巧い! 座布団1枚!! こういうコメントを私が言うべきでしたorz
この後も殆ど大雨となる事はなく、ロケは進んだのでした(つづく)。
「そう言えば天気予報は雨でしたが、雨も止んでいるのも河童のお陰ですかね?」
―――――巧い! 座布団1枚!! こういうコメントを私が言うべきでしたorz
この後も殆ど大雨となる事はなく、ロケは進んだのでした(つづく)。
供える方も、分かってこの位置に供えているようだ。 |
沖内橋のそばにある(途中の道に看板あり)。 |
村の道路を走っていると、たまたま見つけた小さな案内板…。そこには、盆栽だけではない、素敵な世界が広がっていたのです!
つづきのその2「趣味が実益に…!? 盆栽農家は自らの写真&蒐集品をギャラリーに」は、こちらをクリック。
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この手作り案内板に誘われて… |
そこにはギャラリーが!? |
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