2022.07.21
with a camera in Tenei Village 2-2
河童淵から村役場方面へ向かう途中、小さな案内板が目に留まりました。
「野の花 花ごよみ ~山野草と小品盆栽の店~」
ちょっと惹かれたので、行ってみる事にしましょう。矢印に従って進むと、再び折れるよう指示する案内板が…。その先の路地へと入って行くと……
「野の花 花ごよみ ~山野草と小品盆栽の店~」
ちょっと惹かれたので、行ってみる事にしましょう。矢印に従って進むと、再び折れるよう指示する案内板が…。その先の路地へと入って行くと……
小さな案内板が…。矢印の方向へ。 |
更にここを折れるらしい。 |
金網で見えにくいのですが、盆栽がずらっと並んでいます。どうやらこちらのようです。
中に進むと、ご主人がいました。
「こちらが盆栽のお店ですか?」
「盆栽のお店なんだけど、ちらかってるんだよなぁ…。」
中に進むと、ご主人がいました。
「こちらが盆栽のお店ですか?」
「盆栽のお店なんだけど、ちらかってるんだよなぁ…。」
柵の向こうには盆栽がずらり。 |
散らかっているのを気にしている様子。 |
「こちらの花は?」
「それはこれから道の駅に卸す花です。」
千日紅(せんにちこう)という花です。お忙しそうですし、ちらかっているのを気にしているようですが、そこに奥様が来て取材の趣旨を話すと
「どうぞ、お入りください。」
と言ってくださいました。ラッキー♪
「それはこれから道の駅に卸す花です。」
千日紅(せんにちこう)という花です。お忙しそうですし、ちらかっているのを気にしているようですが、そこに奥様が来て取材の趣旨を話すと
「どうぞ、お入りください。」
と言ってくださいました。ラッキー♪
千日紅。道の駅で販売するという。 |
奥様から撮影許可がおりた。 |
奥に進むと、左手にもう一つ入口があって、写真を飾ってあるようです。
「ここ、ギャラリーにして、展示会をやっていたんですよ。今は新型コロナがあってやっていないんですが…。」
え、盆栽のお店でギャラリー!? しかもギャラリーをやっていないと言いながら、写真が飾ってあります。
「ここ、ギャラリーにして、展示会をやっていたんですよ。今は新型コロナがあってやっていないんですが…。」
え、盆栽のお店でギャラリー!? しかもギャラリーをやっていないと言いながら、写真が飾ってあります。
盆栽が並ぶ脇に、もう一つ入口が…。 |
ギャラリースペースがあった! |
カメラが入ってしまったのを諦めたご主人、
「新型コロナがあってその後地震もあったでしょ? それで埃も落ちたままで…。」
その点を気にしていたのですね。この写真は?
「私が撮った写真です。」
何と、盆栽のお店に来たと思ったら、カメラ繋がりの話題に!! これは八雲神社と河童のご利益でしょうか?
「春の裏磐梯ですよ。」
林から川に射す木漏れ日が素敵です。
「朝早かったんですよ。昔は撮影の為なら朝早くから遅くまで撮りに行ったんですが、今はもう…。」
「新型コロナがあってその後地震もあったでしょ? それで埃も落ちたままで…。」
その点を気にしていたのですね。この写真は?
「私が撮った写真です。」
何と、盆栽のお店に来たと思ったら、カメラ繋がりの話題に!! これは八雲神社と河童のご利益でしょうか?
「春の裏磐梯ですよ。」
林から川に射す木漏れ日が素敵です。
「朝早かったんですよ。昔は撮影の為なら朝早くから遅くまで撮りに行ったんですが、今はもう…。」
木漏れ日が素敵な川の流れ… |
以前は写真の為なら時間を厭わなかった。 |
昔は好きで、県内外をカメラ片手に出掛けたそうです。
「これは庭の雀。(撮る為に)粘ったんですよ~。」
「これは庭の雀。(撮る為に)粘ったんですよ~。」
庭で親雀が子雀に餌をやる瞬間。 |
写真の話を色々して下さった。 |
「これも裏磐梯。もう20年以上前だから、この子達もお母さんになっているかも知れませんね。」
そして地元の明神滝の写真も。先程の光の入り方と言い、この滝の流れ落ちる様と言い、シャッタースピードや露光など、私とは雲泥の差の技術をお持ちです。
そして地元の明神滝の写真も。先程の光の入り方と言い、この滝の流れ落ちる様と言い、シャッタースピードや露光など、私とは雲泥の差の技術をお持ちです。
滝を裏から無邪気に楽しむ子ども達。 |
村内の秋の絶景。 |
そんな写真に囲まれたこのギャラリー、実は納屋だったそうで、
「こっちは階段箪笥に、蔵の夏戸。」
昔の蔵は戸が何枚もあって、桟の夏戸にすると風が入るようになっていたそう。
「こっちは階段箪笥に、蔵の夏戸。」
昔の蔵は戸が何枚もあって、桟の夏戸にすると風が入るようになっていたそう。
階段箪笥。階段の下のスペースを箪笥にしてある。 |
夏戸もインテリアに…。仏像の頭の部分を飾ってある。 |
「こっちのテーブル、元は蔵の扉だったの。」
確かに、よく見ると引き手が残っています。その横には亀などの装飾があしらわれていて、お金と手間がかかっています。それにもまして、お二人のセンスが素晴らしい!
そして奥の棚には器があるようですが…
確かに、よく見ると引き手が残っています。その横には亀などの装飾があしらわれていて、お金と手間がかかっています。それにもまして、お二人のセンスが素晴らしい!
そして奥の棚には器があるようですが…
大きなテーブル…実は戸だった! |
引き手が残っている。 |
「これも集めたんです。主に左は美功、右は宗像。」
棚には器の数々。 |
美功作の器が並ぶ。 |
美功とは堀江美功。福島県の作陶家だそう。
「小品盆栽用の鉢なんです。」
「小品盆栽用の鉢なんです。」
堀江美功の小品盆栽用の鉢。 |
当時で万単位の値がついていた。 |
宗像とは宗像一蒼。こちらも福島県出身の作陶家だそう。
「これは親子で作ったもののようですね。」
いやぁ、これほどのギャラリーが休館中とは残念。新型コロナが落ち着いたら、是非ここで色々な作品とのコラボを拝見したいものです。
因みに話は戻ってご主人、展示してある写真を撮影したカメラはあるんですか?
「これは親子で作ったもののようですね。」
いやぁ、これほどのギャラリーが休館中とは残念。新型コロナが落ち着いたら、是非ここで色々な作品とのコラボを拝見したいものです。
因みに話は戻ってご主人、展示してある写真を撮影したカメラはあるんですか?
宗像一蒼の作。 |
細かい絵も入っている。 |
「大したものじゃないですよ。」
そう言いながら、ご自宅から持ってきてくださいました。ポーズをお願いすると…う~ん、決まってるぅ!
そう言いながら、ご自宅から持ってきてくださいました。ポーズをお願いすると…う~ん、決まってるぅ!
ご自身のカメラを見せて下さった。 |
自然と美しい構えになる。 |
そうそう、本題の盆栽を忘れていました。
「育てるまで何年もかかるから、大変なんです。それにいま購買層も年齢が高くなって、先細りしているんです。寧ろ外国の方が盆栽に興味を持っている傾向ですよ。」
そしたら輸出も視野に入れた方が好いかも知れませんよ。因みにこの盆栽は、売ったらお幾ら位なのでしょうか?
「5~6万円と言ったところですかね。でも関東などだったら、10万以上になるんじゃないですか?」
「育てるまで何年もかかるから、大変なんです。それにいま購買層も年齢が高くなって、先細りしているんです。寧ろ外国の方が盆栽に興味を持っている傾向ですよ。」
そしたら輸出も視野に入れた方が好いかも知れませんよ。因みにこの盆栽は、売ったらお幾ら位なのでしょうか?
「5~6万円と言ったところですかね。でも関東などだったら、10万以上になるんじゃないですか?」
こちらが”本業”、小品盆栽などが並ぶ。 |
これで5~6万円だそう。 |
ただ最近は地震に新型コロナで、ギャラリーだけでなく盆栽の細かい所も手が届かず
「下に草が生えちゃって…。見る人が見ると分かるから…。」
なるほど、こういう事もあって最初はお邪魔されるのを渋っていらしたのですね…。済みませんでした。
「下に草が生えちゃって…。見る人が見ると分かるから…。」
なるほど、こういう事もあって最初はお邪魔されるのを渋っていらしたのですね…。済みませんでした。
地震や新型コロナで、一部手が回らないところも…。 |
年単位で小品盆栽を育てていく。 |
因みに奥様が趣味で集めているものが別にあり、見せて下さいました。それは、かき氷用の器です。
「これは昔、駄菓子屋さんやラーメン店等でもかき氷を出していて、こういう器に盛っていたんですよ。なかなか手に入らないんです。」
今は使い捨ての容器を使う事が多いのですが、何だか涼しげで風情がありますね。
「これは昔、駄菓子屋さんやラーメン店等でもかき氷を出していて、こういう器に盛っていたんですよ。なかなか手に入らないんです。」
今は使い捨ての容器を使う事が多いのですが、何だか涼しげで風情がありますね。
奥様の趣味は… |
かき氷用器の蒐集。 |
元々盆栽は写真同様、ご主人の趣味で始めたのがきっかけで、退職後第二の人生で山野草や盆栽の農家を始めたのだそう。ご夫婦の素敵なセンスで、見る人を癒す植物を育てて下さいませ。そしていずれはギャラリーの復活も楽しみにしております。
「野の花 花ごよみ」は9時~16時(水・木定休)で、ギャラリーは閉館中です。(つづく)
「野の花 花ごよみ」は9時~16時(水・木定休)で、ギャラリーは閉館中です。(つづく)
写真からもセンスが感じられました! |
奥様も撮影許可、有難う御座いました! |
柔らか~いバター食パンが人気の店に! |
曜日限定の食パンも! |
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