2021.10.28
with a camera in Date City 1
『ゴジてれChu!』木曜恒例のコーナー「ぶらカメ」はカメラ片手にぶらぶら町歩きをする中で、色々な出会いを重ねていくコーナーです。私が担当になったのが2年前の4月、広野町篇です。
記念すべき1回目のブログはこちら。
この時はピンぼけ写真を撮って凹みましたっけ。
私が思い切り凹んだ写真は、こちらのページに載っています。
以来、ふくしまボンガーズのしなだマンと変わりばんこで、隔週で市町村めぐりをし、59市町村を回り終わって私にとっての2巡目はスタジオMCの抽選で決まった市町村を旅し、この度3巡目…というか、取りあえず来年の3月まではディレクターのセレクションで59市町村のどこかを回る旅が続く事が決まりました!私の首も繋がりました(3月までは)!!という事で、もう暫くご贔屓に、宜しくお願い致します<(_ _)>
記念すべき1回目のブログはこちら。
この時はピンぼけ写真を撮って凹みましたっけ。
私が思い切り凹んだ写真は、こちらのページに載っています。
以来、ふくしまボンガーズのしなだマンと変わりばんこで、隔週で市町村めぐりをし、59市町村を回り終わって私にとっての2巡目はスタジオMCの抽選で決まった市町村を旅し、この度3巡目…というか、取りあえず来年の3月まではディレクターのセレクションで59市町村のどこかを回る旅が続く事が決まりました!私の首も繋がりました(3月までは)!!という事で、もう暫くご贔屓に、宜しくお願い致します<(_ _)>
初めてのぶらカメに出発する前の私(スタッフ撮影)。今よりしゅっとしている。 |
このコーナー用に買ったパステルカラーの靴。この時は色も鮮やかだが、いまはだいぶ色がとんできた。 |
今回のディレクターズセレクションは、伊達市です。
伊達市は福島県中通りの北部にある市で、面積は約265平方キロ、人口5万8000人程です。農業が盛んで、あんぽ柿は一度は食べてみて欲しい逸品。干し柿よりしっとり柔らかく、生柿より甘い、市内梁川の五十沢地区が発祥です。
あんぽ柿と、あんぽ柿を使ったスイーツは、こちらでチェック!
また仙台藩主、伊達政宗の伊達家ゆかりの地でもあるんですよ。
伊達市は福島県中通りの北部にある市で、面積は約265平方キロ、人口5万8000人程です。農業が盛んで、あんぽ柿は一度は食べてみて欲しい逸品。干し柿よりしっとり柔らかく、生柿より甘い、市内梁川の五十沢地区が発祥です。
あんぽ柿と、あんぽ柿を使ったスイーツは、こちらでチェック!
また仙台藩主、伊達政宗の伊達家ゆかりの地でもあるんですよ。
今回は伊達市をぶらぶら。 |
街なかのフラッグ。伊達市は伊達家ゆかりの地をPRすべく、福島ガイナックスとアニメ『政宗ダテニクル』を作る等している。 |
町をぶらぶら歩き始めると、何やら階段から鉢植えを移動させている女性を見かけます。声を掛けると、
「この先霜が降りると花が傷むので、家の中へ入れようと思っていたんです。」
一旦消毒などをしたあとで、殆どの鉢植えを家の中へ移動するとの事。
「全部入れると、廊下と2階のサンルーフの片側がいっぱいになるんですよ。」
それは大仕事ですねぇ。
この花を育てるのを始めたのが、親御さんだったそう。
「花が好きで、亡くなったあとに私が引き継いで花を育てています。」
花いっぱいのご自宅は、花のシーズンを終え、冬越しの準備を待っています。
「この先霜が降りると花が傷むので、家の中へ入れようと思っていたんです。」
一旦消毒などをしたあとで、殆どの鉢植えを家の中へ移動するとの事。
「全部入れると、廊下と2階のサンルーフの片側がいっぱいになるんですよ。」
それは大仕事ですねぇ。
この花を育てるのを始めたのが、親御さんだったそう。
「花が好きで、亡くなったあとに私が引き継いで花を育てています。」
花いっぱいのご自宅は、花のシーズンを終え、冬越しの準備を待っています。
庭には、しまわれるのを待つ鉢植えがいっぱい。 |
花を育てるのは、元々お父様が好きだった。 |
「これは蜜柑です。食べた蜜柑の種を植えたら、芽が出たんです。でもまだ実をつけた事がないんですよ。」
柚子の北限が福島市、蜜柑の北限が広野町、とも言われる事があり(最近は温暖化で北限も移動している説もありますが)、もしかしたら将来実をつけるかも!?(そうしたら、またその蜜柑の種を植えられますね♪)
柚子の北限が福島市、蜜柑の北限が広野町、とも言われる事があり(最近は温暖化で北限も移動している説もありますが)、もしかしたら将来実をつけるかも!?(そうしたら、またその蜜柑の種を植えられますね♪)
食べた蜜柑の種から…というのが、面白い。 |
実をつけると言えば、こちらの植物。
「トケイソウと言って、パッションフルーツのような実をつけるんです。」
こちらは蔓植物なので、朝顔のように支柱を立てると伸びていきます。
「中の雌しべが時計の針のように見えるから時計草というそうです。咲いていなくて残念ね。この花のあとに実がなるんですよ。」
「トケイソウと言って、パッションフルーツのような実をつけるんです。」
こちらは蔓植物なので、朝顔のように支柱を立てると伸びていきます。
「中の雌しべが時計の針のように見えるから時計草というそうです。咲いていなくて残念ね。この花のあとに実がなるんですよ。」
トケイソウは「時計草」と書く。 |
咲くと雌しべが時計風?だそう。 |
青々とした実がなっています。食べた事はあるのでしょうか?
「ありますよ。でも酸味が強くて、あんまり美味しくないの。肥料が足りないのかしら。」
と笑います。
「でもこれは大きくなり過ぎたから、家には入れられないかなぁ。」
そして食べられる実がなった植物も。
「ありますよ。でも酸味が強くて、あんまり美味しくないの。肥料が足りないのかしら。」
と笑います。
「でもこれは大きくなり過ぎたから、家には入れられないかなぁ。」
そして食べられる実がなった植物も。
こちらが時計草の実。 |
女性の背よりだいぶ高く伸びた。 |
「パイナップルがあるんです。」
確かに、パイナップルが!なっているのは、初めて見ました。
「見た目の色が綺麗なうちは、まだ甘くないんです。ちょっと見た目の色が良くないんですが、これくらいになると美味しいんです。重さで傾いてきたから、そろそろ食べ頃かなと。本当は昨日獲るつもりだったんですが、きょうまで待ってみる事にしたんです。」
きのう獲っていたら、パイナップルがなっているところを県内で見る事は出来なかった事でしょう。ラッキー。しかもこのパイナップル、どうやって育てたのかというと…
「パイナップルを食べる時、上を切るでしょ?その切った部分を土に植えると、芽が出て来るんです。」
えええっ!!そうなんですか?パイナップルをまるごと買う事の無い私の家では、今後もパイナップルを育てる機会は無さそうですが、皆さんはまるごとパイナップルを買う事があったら、是非土にカットしたパイナップルの“頭”(へたと、へたの直下についている実少々)の部分を植えてみてください。面白い事が起きそうです。
確かに、パイナップルが!なっているのは、初めて見ました。
「見た目の色が綺麗なうちは、まだ甘くないんです。ちょっと見た目の色が良くないんですが、これくらいになると美味しいんです。重さで傾いてきたから、そろそろ食べ頃かなと。本当は昨日獲るつもりだったんですが、きょうまで待ってみる事にしたんです。」
きのう獲っていたら、パイナップルがなっているところを県内で見る事は出来なかった事でしょう。ラッキー。しかもこのパイナップル、どうやって育てたのかというと…
「パイナップルを食べる時、上を切るでしょ?その切った部分を土に植えると、芽が出て来るんです。」
えええっ!!そうなんですか?パイナップルをまるごと買う事の無い私の家では、今後もパイナップルを育てる機会は無さそうですが、皆さんはまるごとパイナップルを買う事があったら、是非土にカットしたパイナップルの“頭”(へたと、へたの直下についている実少々)の部分を植えてみてください。面白い事が起きそうです。
かわいいパイナップルの実が!重さで横にたおれかかっている。 |
ワンちゃんも「パイナップル!?」と驚きを隠せない←勝手な想像。ワンちゃん用扇風機がついている。 |
面白いと言えば、
「私、花を見るのは初めてになるかも知れないんです。」
と女性が仰るこちらの植物、アロエです。
「まだ咲いていないんですけど、多分この形は花ですよね?」
私もアロエの花を見た事が無く、またこれが本当に花なのかどうかは分かりませんが、花ならどんな花なのか、咲いたところを見てみたかったな。
「私、花を見るのは初めてになるかも知れないんです。」
と女性が仰るこちらの植物、アロエです。
「まだ咲いていないんですけど、多分この形は花ですよね?」
私もアロエの花を見た事が無く、またこれが本当に花なのかどうかは分かりませんが、花ならどんな花なのか、咲いたところを見てみたかったな。
アロエから1本伸びている先に… |
確かにここだけ違う。蕾だろうか? |
そして女性が一番思い入れのある花が蓮です。
「近くのお寺から蓮根をもらってきまして、それが花を咲かせているんです。」
今は花の時期は終わっていますが、古代ハス(大賀ハスとも呼ばれる)でピンクの花を咲かせています。
(綺麗に咲いた頃の蓮の花の画像は、こちらでご覧ください。塙町の夏の上渋井蓮園です。)
これは亡くなったお父さんが好きな花で、蔵の階段から見下ろしては蓮の花が綺麗だと眺めていたのを思い出すそうです。
「ここは蓮を植える為の池だったんです。今は埋めてしまいましたが…。」
その蓮は、知人の家などにも分けてあげていたそうです。そしてその蓮にまつわるエピソードが!
「孫の名前には、蓮の字を使っているんですよ。」
「近くのお寺から蓮根をもらってきまして、それが花を咲かせているんです。」
今は花の時期は終わっていますが、古代ハス(大賀ハスとも呼ばれる)でピンクの花を咲かせています。
(綺麗に咲いた頃の蓮の花の画像は、こちらでご覧ください。塙町の夏の上渋井蓮園です。)
これは亡くなったお父さんが好きな花で、蔵の階段から見下ろしては蓮の花が綺麗だと眺めていたのを思い出すそうです。
「ここは蓮を植える為の池だったんです。今は埋めてしまいましたが…。」
その蓮は、知人の家などにも分けてあげていたそうです。そしてその蓮にまつわるエピソードが!
「孫の名前には、蓮の字を使っているんですよ。」
蓮の花。これだけ花をとらずに置いたため、咲いたあとの部分が残っている(写真中央)。 |
写真左下、側溝の上の部分は、蓮池だった。 |
名前に蓮の字が入ったお孫さんがこちら。お母さん曰く、
「蓮は泥の中から綺麗な花を咲かせるんです。大変なことがあっても、最終的には人生に綺麗な花を咲かせられるようにと、蓮の字を使いました。」
お孫さんは我々取材スタッフにちょっとびっくりしたようですが、
「蓮は泥の中から綺麗な花を咲かせるんです。大変なことがあっても、最終的には人生に綺麗な花を咲かせられるようにと、蓮の字を使いました。」
お孫さんは我々取材スタッフにちょっとびっくりしたようですが、
この辺りから蓮や花を眺めるのが好きだったそう(前の写真は、その階段から撮影)。 |
庭の蓮がきっかけで、お孫さんの名前にも蓮の字を…。 |
徐々に素敵な笑顔や、舌を口から出して左右に振ってみせます。
「よく笑う子なんですが、舌は出さないんですよ。」
サービス精神旺盛なお孫さんです。そんなお孫さんも、庭のパイナップルを食べた事があるそうです。
「よく笑う子なんですが、舌は出さないんですよ。」
サービス精神旺盛なお孫さんです。そんなお孫さんも、庭のパイナップルを食べた事があるそうです。
慣れてきて、いつもの笑顔を見せてくれた。 |
更には舌を出して、左右に振ってみせてくれた。 |
お嫁さんも
「美味しかったですよ。」
と絶賛する言葉を残し、この後お嫁さんの実家に遊びに行きました。素敵なエピソードが聞けて嬉しかったです。お気をつけて。
「美味しかったですよ。」
と絶賛する言葉を残し、この後お嫁さんの実家に遊びに行きました。素敵なエピソードが聞けて嬉しかったです。お気をつけて。
わざと後ろを向いて笑うお孫さん。 |
ちゃんと笑顔でした。 |
そんな花好きの女性が一度だけ庭で蜂に刺され、アナフィラキシーショックを起こしたと言います。
「草むしりをしていたら突然刺されて、病院行ったまでは覚えているんですが、あとは記憶が無いんです。後で息子に草むしりしたところを見てもらったら、地面に巣があったそうです。」
今、庭の鉢植えの傍には、虫よけの“オニヤンマ”が幾つか下がっています。オニヤンマの形のものを身に付けていると、(食べられると思って)虫が寄ってこないと言います。
「両面ラミネートされていて揺れると光るから、虫は寄って来にくいですね。蜂も減った気がします。」
お父さんが始めた花の育成、来年も素敵な花を咲かせてくださいね。
「草むしりをしていたら突然刺されて、病院行ったまでは覚えているんですが、あとは記憶が無いんです。後で息子に草むしりしたところを見てもらったら、地面に巣があったそうです。」
今、庭の鉢植えの傍には、虫よけの“オニヤンマ”が幾つか下がっています。オニヤンマの形のものを身に付けていると、(食べられると思って)虫が寄ってこないと言います。
「両面ラミネートされていて揺れると光るから、虫は寄って来にくいですね。蜂も減った気がします。」
お父さんが始めた花の育成、来年も素敵な花を咲かせてくださいね。
庭では虫よけ・蜂よけの「オニヤンマ」が風に揺れる。 |
色々な植物を見せて頂き、有難う御座いました。 |
再び町中をぶらぶら歩いていると、通りに面した所に歴史ある建物のミニチュアを飾っているお宅があります。よく見ると、会津飯盛山の「さざえ堂」や薬師寺東塔があります。手作りのようです。
玄関には不動明王が飾ってあります。作ったご主人が出て来てくれました。
「ああ…その不動明王は、3日で作りました。」
銅板で一気に作り上げたとの事。凄い技術ですが、実はこちら、町の板金工の方のお宅だったのです。
玄関には不動明王が飾ってあります。作ったご主人が出て来てくれました。
「ああ…その不動明王は、3日で作りました。」
銅板で一気に作り上げたとの事。凄い技術ですが、実はこちら、町の板金工の方のお宅だったのです。
通りに面したところに、建物のミニチュアが…。もしかしてオリジナル? |
玄関には不動明王が…。これも自作? |
「冬で雪など降ると、暇になるんですよ。そうすると何か作ってみようかな…という気持ちになって。」
3代目のご主人が、板金で「こんな事も出来ますよ。」というちょっとしたPRも兼ねて、空いた時間に色々作り始め、ついにはさざえ堂や薬師寺東塔迄行きついてしまったのだそう。
ちょっと見せて頂けないかお願いしたところ、取材ならばと快くガラスを開けて見せて下さいました。
3代目のご主人が、板金で「こんな事も出来ますよ。」というちょっとしたPRも兼ねて、空いた時間に色々作り始め、ついにはさざえ堂や薬師寺東塔迄行きついてしまったのだそう。
ちょっと見せて頂けないかお願いしたところ、取材ならばと快くガラスを開けて見せて下さいました。
この家の御主人が作った「さざえ堂」。 |
中の作りまで再現!? |
銅から作ったさざえ堂は中まで作り込んであります。
「3か月かかりました。仕組みが素晴らしいですよね。」
さざえ堂はらせんの階段が繋がり上まで行くと、折り返さずに下りのらせん階段で出口まで行ける、一方通行、すれ違いなしの階段となっているのです。
外側もそのらせん階段に沿った造りなので、斜めの格子で作るのは手間だったようです。
「3か月かかりました。仕組みが素晴らしいですよね。」
さざえ堂はらせんの階段が繋がり上まで行くと、折り返さずに下りのらせん階段で出口まで行ける、一方通行、すれ違いなしの階段となっているのです。
外側もそのらせん階段に沿った造りなので、斜めの格子で作るのは手間だったようです。
大きく3つに分けて作られていた。 |
らせんも忠実に再現。手間がかかっています。 |
「通学途中の子ども達も興味津々で見ていくんですよ。小学生の女の子は、この『さざえ堂』を見て、アニメ『サザエさん』の歌あるでしょ?『お魚くわえたドラ猫…』って。あれを歌っていくんです、さざえ繋がりで。可愛いですよ。」
とにこにこしながら話します。
更に圧巻なのは、薬師寺東塔です。(つづく)
つづきの「ご主人が作った薬師寺東塔、更に東塔だけじゃなかった?」は、こちらをクリック。
とにこにこしながら話します。
更に圧巻なのは、薬師寺東塔です。(つづく)
つづきの「ご主人が作った薬師寺東塔、更に東塔だけじゃなかった?」は、こちらをクリック。
内側も、徹底して細工してある。 |
薬師寺東塔の隣で1枚、ぱしゃり。 |
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