2021.07.22
with a camera in Hanawa Town 2
(with a camera in Hanawa Town 1の続きです。)
「ぶらカメ」塙町篇、上渋井蓮園にお邪魔しています。
「ぶらカメ」塙町篇、上渋井蓮園にお邪魔しています。
青空に蓮の花が映える。 |
使わなくなった田んぼを活用したこの取り組み、7月がちょうど見頃です。
蓮は7月が見頃(撮影は7月17日)。 |
蓮は2種類あり、1つは白河藩主・松平定信公が江戸時代に品種を改良させたという「瑞光蓮(ずいこうれん)」。白い花に、先が薄紅の蓮だと言います。もう一つは所謂「大賀ハス」と言われる古代ハス。濃いピンクの花を咲かせるもので、案内によると、お隣茨城県の大子町と県内鏡石町の鹿嶋神社から譲り受けた種からの発芽・開花に成功したものだそうです。
瑞光蓮(ずいこうれん)。松平定信公が関係しただけに、福島県にゆかりのある蓮だ。 |
古代ハスは、瑞光蓮と対照的にピンクが濃い。 |
そんな中、古代ハスの多い側の蓮田には、可愛いわんこちゃん連れの方が。ネットで調べてこちらの蓮園に隣県からいらしたとの事で、撮っていた写真がこちら。
わんこちゃんと蓮田にいらしていた。目的は… |
あら~素敵。古代ハスに囲まれて、持参したベンチにちょこん。
こちらの写真。さすが撮りなれていらっしゃる(提供写真)。 |
そして「1」の最後でご紹介した写真の全体がこちら。今度は木道から、カメラ目線も決まっています。奥の子は木道に腰かけているみたい♪
蓮は開花する時に佳い香りがすると言いますが、嗅覚の鋭いわんこちゃん達は蓮の花の香りをいっぱい楽しめたかな?
蓮は開花する時に佳い香りがすると言いますが、嗅覚の鋭いわんこちゃん達は蓮の花の香りをいっぱい楽しめたかな?
蓮も霞む?わんこちゃんの愛らしさよ。 |
上渋井蓮園は、JR磐城塙駅から車で約10分。途中から看板も出ています。蓮園近くは道路の関係で一部一方通行です。
また雨が降るなどすると、足元が悪くなる可能性もあります。汚れても良く歩きやすい靴がお勧めです(なお蓮園維持のための協力金をお願いしているそうです)。
また雨が降るなどすると、足元が悪くなる可能性もあります。汚れても良く歩きやすい靴がお勧めです(なお蓮園維持のための協力金をお願いしているそうです)。
上渋井蓮園へは車が便利。 |
スニーカーなど歩きやすい靴の方が良い。 |
広いのと花の撮影でだいぶ時間を費やし、時計は11時を回っています。次なる目的地は、午前中子どもが探検に出かけているという片貝地区の「河童のすり鉢」です。
ところが上渋井から片貝へは結構な距離がありまして、途中スクールバスとすれ違います…。
ところが上渋井から片貝へは結構な距離がありまして、途中スクールバスとすれ違います…。
蓮の咲く景色に心が洗われた。 |
惜しくも“探検”には間に合わず、「河童のすり鉢」遊歩道の入口に到着した時には子ども達が帰った後でした。しかし我々を見て
「徳光さんですよね?」
と声を掛けてきた方がいます。聞けば先程まで子ども達の“探検”の案内をしていた片貝川をまもる会の方々です。
「小さな頃は、この片貝川に入って遊んだり、ヤマメや貝をとったりしました。この綺麗な川に親しんでもらおうと、私達で遊歩道を整備したんです。」
「徳光さんですよね?」
と声を掛けてきた方がいます。聞けば先程まで子ども達の“探検”の案内をしていた片貝川をまもる会の方々です。
「小さな頃は、この片貝川に入って遊んだり、ヤマメや貝をとったりしました。この綺麗な川に親しんでもらおうと、私達で遊歩道を整備したんです。」
河童のすり鉢遊歩道入口。子どもは帰った直後だった。 |
片貝川をまもる会の方々。 |
こちらがその片貝川。せせらぎの音が涼を呼びます。
「岩に苔生す感じなんかは、『奥入瀬ばり』と言われた事もありますよ。」
そんな片貝川を気軽に楽しめるよう、遊歩道が作られました。木陰があって、暑い夏に散策するにはぴったりです。
「岩に苔生す感じなんかは、『奥入瀬ばり』と言われた事もありますよ。」
そんな片貝川を気軽に楽しめるよう、遊歩道が作られました。木陰があって、暑い夏に散策するにはぴったりです。
片貝川。暑いにも関わらず、水は結構冷たかった。 |
遊歩道はまもる会の皆さんがボランティアで整備。 |
「昔は川の浅い斜面を『滑り台だ』なんて言って、滑ったものです。」
実際に「滑り台」だった所が紹介されています。
「いまは閉校したんですが、片貝小学校の児童に河童の絵を描いてもらって、要所要所の案内板に絵を飾ってあるんです。」
この絵を描いた子ども達は、成人を迎えた頃だそうです。こういうところからも、地元の人に愛されている場所と伝わってきます。
実際に「滑り台」だった所が紹介されています。
「いまは閉校したんですが、片貝小学校の児童に河童の絵を描いてもらって、要所要所の案内板に絵を飾ってあるんです。」
この絵を描いた子ども達は、成人を迎えた頃だそうです。こういうところからも、地元の人に愛されている場所と伝わってきます。
ここが「滑り台」(いまは滑らないように…)。 |
地元小学生が描いた河童の絵。可愛い河童たちだ。 |
地元の人に愛されていると言えば、遊歩道整備に合わせて看板にする木や「目印が必要だろう」と、古木と推定される欅が贈られたり、河童のカン吉の像が作られたりしました。マスクは通りかかった人が「カン吉が新型コロナにかかっては大変」とつけてくれたそう。また東屋も、有志の協力があって作られました。
…そうそう、肝心の「河童のすり鉢」ってどこでしょう?
「川沿いの遊歩道を行くと橋がありますから、そこを渡って戻ってくる途中に見られますよ。案内しますか?」
…そうそう、肝心の「河童のすり鉢」ってどこでしょう?
「川沿いの遊歩道を行くと橋がありますから、そこを渡って戻ってくる途中に見られますよ。案内しますか?」
地元の人が、遊歩道入口が分かりやすいようにと整備。 |
東屋も有志によって作られた。地元の人の誇れる場所の一つなのだ。 |
「河童のすり鉢」は片貝川の岩にあるそうで、河童が流行り病を治す薬を作る時にその「すり鉢」を使ったという民話が地元に残されています。それを当時の片貝小学校の校長先生等がお話として書き起こし、絵本も作られました。内容はとても悲しい話なのですが…JR磐城塙駅に併設されている町の図書館に蔵書があります。
カン吉はマスクをとるとこんな表情をしている(マスクを戻す条件で撮影させてもらいました)。 |
民話をもとに、絵本も制作された。 |
それでは、片貝川を少々遡る事にしましょう。
(with a camera in Hanawa Town 3につづく)
(with a camera in Hanawa Town 3につづく)
河童のすり鉢とは、どんなものなのか!? |
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