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2023.05.24

【神尾佑 酒に交われば】歴史文化が息づく蔵のまちに寄り添い、教えを守り、酒を醸し続ける「大和川酒造店」

【神尾佑 酒に交われば】歴史文化が息づく蔵のまちに寄り添い、教えを守り、酒を醸し続ける「大和川酒造店」
福島県出身の俳優・神尾佑(ゆう)さんが県内の酒蔵を訪ね、その酒蔵にまつわる物語を紐解いていく番組「神尾佑 酒に交われば」。

日本酒王国福島県には、50を超える酒蔵がある。このうち、3回目に訪れたのは喜多方市の「大和川酒造店」だ。
遠い記憶が呼び覚まされるような感覚に陥る…
遠い記憶が呼び覚まされるような感覚に陥る…
ノスタルジックな街並みが心地いい、蔵のまち喜多方。ここには、4000棟を超す蔵があるという。
そんなまちの発展に寄り添い、江戸時代から酒を造り続けているのが「大和川酒造店」である。
現役で使われている歴史ある蔵も多数
現役で使われている歴史ある蔵も多数
まちが全国指折りの観光地へと飛躍した激動の昭和。そんな時代の移り変わりと共に酒造りに生きてきた男。それが、9代目で会長の佐藤彌右衛門(やうえもん)さんだ。
2007年に襲名した
2007年に襲名した
この物語は「江戸蔵」から始まる。一歩踏み入れると冷んやりとした空気に包まれるこの蔵は、仕込み蔵として江戸時代に創業者が造ったものだ。築200年を超える最も古い蔵。いまは「大和川北方風土館」として、当時使っていた木桶などの道具を展示している。
薄明かりの蔵には、歴史資料が展示されている
薄明かりの蔵には、歴史資料が展示されている
地元の資材を活用した柱や梁、壁土なども、当時のままだ。
厚みのある壁
厚みのある壁
この蔵では、うまい酒を造りたい一心で、蔵人たちが駆け回っていた。新潟からやってきた酒造り集団、越後杜氏。寒くなる11月末頃から3月まで、12〜13人の杜氏衆が泊まり込みで酒の仕込みをしていた。
朝昼晩、食事も共にした
朝昼晩、食事も共にした
そうして時代を紡いできた蔵は、ほかにもある。いまは酒瓶や商品を展示している「大正蔵」も、「江戸蔵」と同じく仕込み蔵だった。
酒瓶がずらりと並ぶ
酒瓶がずらりと並ぶ
かつての仕込み蔵は、ショールームと化した
かつての仕込み蔵は、ショールームと化した
そして、イベントホールとして活用している「昭和蔵」だ。それぞれの蔵は形を変え、歳時記のように語りかけてくる。
コンサートや発表会などで利用されている
コンサートや発表会などで利用されている
喜多方の人にとって蔵とは…?そこにはいくつかの想いがある。
一つは、1880年(明治13年)の大火がきっかけだ。市の中心部から燃え広がり大半が焼け出された中、土でできている蔵は燃えなかった。だからこそ、大火や豪雪の備えとして、何が何でも蔵を造りたかったという。
現代のマイホームのような…
現代のマイホームのような…
また、男にとって「蔵を造る=甲斐性をもつ」ということで、40代くらいまでに造らないと「お前、一丁前じゃないね」と言われたとか。蔵を3つ造って、やっと”旦那”と呼ばれる。その旦那衆などがお金を出し合って、まちづくりに貢献してきた。
蔵を造らないと、妻から「あんた、もっとがんばって!」と…
蔵を造らないと、妻から「あんた、もっとがんばって!」と…
そして、水と米に恵まれた喜多方では味噌などの醸造業も盛んで、蔵は欠かせない存在だった。暮らしに根付き、重厚に建ち並ぶ蔵の姿は、昔も今も男たちの夢の結晶であり、ロマンを掻き立てている。
水も食料もエネルギーもすべてある
水も食料もエネルギーもすべてある
そんな喜多方の地にある「大和川酒造店」には、先代からの教えがある。それが「四方四里」。1里4kmとして、4×4で16km。「すべてを半径約16kmの土地でまかなう、つまり地元の産物で暮らすことが良い」とする考えだ。
教えの想いを詰め込んだ大吟醸も
教えの想いを詰め込んだ大吟醸も
先代からもらった「四方四里」の恵を、また次の世代に渡していく。酒蔵だけでなく、土地全体で受け継いでいくという考え方だ。2007年には”彌右衛門”という名も継承した。
先代の教えを守り、受け継ぐ
先代の教えを守り、受け継ぐ
丁寧に歴史を紡いできた「大和川酒造店」。現在の酒造りの拠点は、喜多方市郊外にある「飯豊蔵(いいでぐら)」だ。
ここで新たな歴史を刻んでいく
ここで新たな歴史を刻んでいく
所狭しと並ぶ緑色のタンクには、仕込まれた酒が貯蔵されている。
「江戸蔵」の様相とは大きく変わった
「江戸蔵」の様相とは大きく変わった
社長の佐藤 雅一さんのこだわりは、すべて地元のもので造ること。「地の米、地の水、地の技術」を大切にしていて、「ゆくゆくは、地元の再生可能エネルギーを使いながら酒を醸すことができれば最高」と話す。
地元の米を、地元の蔵人が醸す
地元の米を、地元の蔵人が醸す
一から十まで自分たちの手で作り上げようと、市内全域にもっているのは約200枚の田んぼ。実に、東京ドーム8個分ほどの規模だ。
米の栽培から一貫した酒造り
米の栽培から一貫した酒造り
酒米だけでなく食用の米も栽培しているとあって、精米所も。籾摺りや乾燥を行う新拠点「ライスセンター」も、2022年秋から本格稼働した。
「飯豊蔵」の裏手にある蔵の中
「飯豊蔵」の裏手にある蔵の中
「うまい水が育む米どころには、うまい酒がある」。一帯には、万年雪を抱く飯豊連峰。その伏流水は、田畑を潤し、酒の仕込み水となる。
では、地元の極上の素材で醸した伝統の一杯をいただこう。
常温でもお燗でもいける
常温でもお燗でもいける
まずは、純米辛口の「弥右衛門」。「地の米、地の水、地の技術」の結晶の酒で、一番の売れ筋だ。純米ゆえに、米の味がしっかりと。飯豊連峰の伏流水は軟水であるため、やわらかい飲み口に仕上がっている。
「華やかさも甘味もあり、スッキリしている。まさに辛口!」
「華やかさも甘味もあり、スッキリしている。まさに辛口!」
そして、季節限定の夏酒も。夏の夕暮れが似合う純米吟醸の「真夏の吟の夢」だ。少し発泡性のある、夏にピッタリのさわやかな酒。”生酒”であるためフルーティーなのが特徴で、夕涼みをしながら飲むのがおすすめだという。
グラスに氷を浮かべて、夢見心地なひとときを
グラスに氷を浮かべて、夢見心地なひとときを
さまざまな文化と紐づきながら飲まれてきた酒。「単に酒造りをするだけではなく、酒を提供する場・文化をつくっていく」そんな役割も担いたい、と佐藤社長は話す。

喜多方の地と共に生きてきた古き良き酒蔵。これまでの歴史と教えを大切に守りながら、これからも新たな時代を歩んでいく。

Chu!PRESS編集部
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