途中下車しないのは後悔必至！？ＪＲ只見線降りてわかった沿線の魅力レンタサイクルで巡る金山町

Chu! PRESS

2023.04.26

福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶ全長135キロのＪＲ只見線。
2011年の豪雨災害で、鉄橋などが流される被害にあいましたが、去年10月、全線で運転を再開しました。車窓から楽しむ絶景が好評で、“満席状態”の人気となりました。中には、会津若松駅前に前泊、翌日、列車に乗って小出駅まで4時間以上乗り通す人も少なくないそうです。

しかし、それはもったいないと始まったのがこのシリーズ。ＪＲ只見線の途中下車を楽しもうという企画です。第2弾は、金山町。今回は、町役場の長谷川秀利さんにご案内をお願いしました。

町の中心部にあるＪＲ会津川口駅で温かく迎えてくれた長谷川さん。早速「レンタサイクルで町を巡りましょう」とのこと。体力も衰えつつある40代の筆者としては、バスなどでの移動を希望したいところでしたが、長谷川さんから「電動なので楽々ですよ」と素敵な一言。早速借りることに（1日1000円。要電話予約）。

そのレンタサイクルで、奥会津の景色を楽しみながら、30分ほど。“贅沢”な温泉があるとのことで、長谷川さんのご案内で向かったのは「八町温泉共同浴場」。“贅沢”な温泉と向かったはずが、とっても味のある共同浴場でした。入浴料は、300円以上（協力金）と格安。なんとも庶民的です。しかも24時間営業。
いったい何が“贅沢”なのかというと、実はこの共同浴場、原泉に加え、向かいの「玉梨温泉」からもお湯を引いてブレンドしているのだとか。湯舟には、確かに二本のパイプが。つまり、一度の入浴で2つの温泉を楽しめる共同浴場でした。

こちらの温泉は、あっという間に大粒の汗が流れ出るほど、かなり熱いのですが、日頃疲れた体もスッキリ。“贅沢”なお湯を楽しむことができました。
（金山町にはこちらの温泉を含めて7つの温泉地があるとのことです）

温泉にも入り、ちょうどお腹もすいたころ。次に長谷川さんと向かったのは、共同浴場からレンタサイクルで10分ほど、「玉梨とうふ茶屋」です。100年かけて湧き出す地下水と、地元産の厳選した青ばと豆を使った手作りの豆腐が人気のお店です。メニューを見てみると「とうふ茶屋」だけあって何とも潔い。メニューは、ほぼ豆腐。デザートも、おからを使ったドーナツや豆乳で作ったソフトクリーム。こだわりが感じられます。

そんなこだわりの店で筆者が注文したのが、「玉梨御膳（2,000円）」。
青ばととうふに油あげ、おから、・・・あらゆる豆腐を味わえる豆腐のフルコースです。
さっそく、青ばととうふに薬味のかつお節を添えて味わおうとすると、長谷川さんがすかさず「まずは、何もつけずにたべてほしい」とのこと。早速試してみると、豆の香りが口いっぱいに広がるではありませんか。

名脇役と思っていた豆腐が主役級のおいしさだったとは…。

お腹いっぱいになったところで、金山町らしいお土産を、と思っていたら、長谷川さんが「少々遠いが、おすすめのお土産がある」とのこと。再びレンタサイクルで30分あまり。
途中、大志（おおし）集落と只見川と只見線がいちどに見られるビューポイントに立ち寄って、
「道の駅奥会津かねやま」へ。
（本当に、絵画みたいな風景でした！）

さまざまなお土産が並ぶ中、酒好きの筆者の目に飛び込んできたのは、隣町・只見町の米焼酎「ねっか」と、金山町の特産、天然の炭酸水のセット。

サイクリングした後に、焼酎の炭酸割りを味わったら…と。そう想像しただけで、迷う間もなく、筆者はレジへ。
金山町には、降りなければわからなかった魅力がたくさんありました。やはり、“途中下車しないのは後悔必至”でした。

沼沢湖　金山町ウェブサイトより

奥会津の景色を楽しみながら、ゆっくり温泉にもつかり、名物も味わい、お気に入りに土産も手にして、途中下車の旅を終えました。長谷川さんによると、レンタサイクルで楽しめるスポットは、沼沢湖や太郎布高原などまだまだあるそう。これから、初夏を迎え観光には絶好の季節。ＪＲ只見線の旅、みなさんも、ぜひ楽しんでみては。

Chu!PRESS編集部

MENU

Chu! PRESS