Chu! PRESS
2022.12.23
浜通りの事業者がコラボメニューを開発!「食」にかけるそれぞれの思いとは?
福島県浜通りにある食の発信基地「道の駅なみえ」で、多くの人に愛される名物メニューを新開発しようという魅力的なプロジェクトが立ち上がりました。
プロジェクトのミッションは、浜通り地域で飲食店や加工食品販売会社などを営む複数の事業者が集まり、それぞれの商品と浪江町の特産とをかけ合わせた「コラボメニュー」を開発すること。そして、道の駅のオープン2周年の記念日にあたる2023年3月20日に、それをお披露目することです!
Chu!PRESSでは、お披露目までの奮闘の模様を密着取材し、生産者の思いや新商品の完成までの様子をレポートしていきます。
プロジェクトのミッションは、浜通り地域で飲食店や加工食品販売会社などを営む複数の事業者が集まり、それぞれの商品と浪江町の特産とをかけ合わせた「コラボメニュー」を開発すること。そして、道の駅のオープン2周年の記念日にあたる2023年3月20日に、それをお披露目することです!
Chu!PRESSでは、お披露目までの奮闘の模様を密着取材し、生産者の思いや新商品の完成までの様子をレポートしていきます。
■浜通りに新たな名物を生み出したい!
さっそく、このプロジェクトに参加を決めた事業者たちの熱い思いを紹介したいところですが、ちょっとその前に、プロジェクトの中身について少し詳しく説明していきます。今回のメニュー開発プロジェクトを企画したのは、福島第一原発事故の被災12市町村にある事業者の販路拡大などを支援する「ふくしまみらいチャレンジ」です。震災からの事業の再生・再建を通じてまちの復興を後押ししようと、さまざまなサポートを行ってきました。
たとえば、大都市圏を中心とした百貨店、駅ビルなどでの販売イベントを開いたり、生産者同士をマッチングすることで新しいコラボ商品を開発したり、大小さまざまな取り組みをしてきました。そうした中で最新のプロジェクトが、この「道の駅なみえ」での新商品開発プロジェクトということになります。
「道の駅なみえ」は、双葉郡浪江町の国道6号のそばにあり復興のシンボルとして2021年にグランドオープンしました。地域の物産を販売するだけでなく、地場産品が味わえるフードコートや皆さん存知の「無印良品」も人気で、観光客だけでなく地元の人たちやドライバーからも熱い支持を集めています。
その道の駅が2023年3月20日に2周年を迎えることから、今回のプロジェクトでは、その当日のお披露目を目指して新しい商品を開発していくことになるというわけです。
さあ、プロジェクトの概要をお伝えしたところで、ここからはプロジェクトに参加する企業をご紹介します。各事業者の担当者に、プロジェクトに参加したきっかけや思いを伺いました。
その道の駅が2023年3月20日に2周年を迎えることから、今回のプロジェクトでは、その当日のお披露目を目指して新しい商品を開発していくことになるというわけです。
さあ、プロジェクトの概要をお伝えしたところで、ここからはプロジェクトに参加する企業をご紹介します。各事業者の担当者に、プロジェクトに参加したきっかけや思いを伺いました。
■料理の味を決める「だし醤油」の可能性を広げたい
1社目は、伊達郡川俣町の「あじせん楓亭」。川俣町の特産品「川俣シャモ」を使った親子丼をはじめ、新鮮な魚介や旬の食材をふんだんに使った料理を提供しているほか、加工品の開発や販売などを行っています。川俣シャモ。皆さん味わったことがありますか? 2008年に福島県のブランドに認定されたことがきっかけで広く知られる名物に成長。中でも、この店の名物「親子丼」は、それをお目当てに県内外から観光客が来るほど、川俣町のキラーコンテンツになっています。
この“あじせんの味”を家庭でも味わってもらいたいと、親子丼に使う「だし醤油」の商品化を進めてきました。あじせん楓亭の料理長を務める菅野卓哉さんはプロジェクトにかける思いを次のように話します。
この“あじせんの味”を家庭でも味わってもらいたいと、親子丼に使う「だし醤油」の商品化を進めてきました。あじせん楓亭の料理長を務める菅野卓哉さんはプロジェクトにかける思いを次のように話します。
菅野:「最近、力を入れている自社の『だし醤油』の認知を広げるきっかけになればと思い、今回のプロジェクトに参加しました。今はまだ、特定のお店やスーパーに卸している状況ですので、道の駅なみえでの販売を通じて、浜通りの飲食店の皆さまにも知っていただきたいと考えています。」
菅野:「普段私は厨房に立っていますので、商品開発はもちろん、他企業と一緒に取り組むプロジェクトへの参加も初めてです。当然わからないことだらけなのですが、自社での商品開発や営業、販路開拓に生かせるよう、ここで学んだノウハウを吸収していきたいと思います。商品開発を通して、自分たちも『だし醤油』のレシピの幅をさらに広げ、一人でも多くの方に美味しさを届けてまいります。」
菅野:「普段私は厨房に立っていますので、商品開発はもちろん、他企業と一緒に取り組むプロジェクトへの参加も初めてです。当然わからないことだらけなのですが、自社での商品開発や営業、販路開拓に生かせるよう、ここで学んだノウハウを吸収していきたいと思います。商品開発を通して、自分たちも『だし醤油』のレシピの幅をさらに広げ、一人でも多くの方に美味しさを届けてまいります。」
■「相馬きゅうり」で日本一を目指す
2社目は、南相馬市で82年の歴史を持つ漬物製造販売会社「菅野漬物食品」。長年作り続けている「相馬きゅうり漬け」など、さまざまな漬物食品を販売しています。近年は消費者に直接商品を販売する「BtoC」の商品にも力を入れていて、2011年に販売が始まった「蔵醍醐 クリームチーズのみそ漬け」は、風味が高く評価され数々の賞を受賞し看板商品として成長しました。その後、同社が運営する販売店「みそ漬処 香の蔵」がエスパル福島やエスパル仙台などにオープン。お店で販売される漬物が福島名物として広く親しまれるようになりました。香の蔵各店舗の統括マネージャーを務める岩井哲也さんに、今回のプロジェクトに対する意気込みを聞きました。
岩井:「ふくしまみらいチャレンジのプロジェクトには毎年参加していて、新たな販路開拓を色々な切り口で模索できる機会となっていました。今回のプロジェクトに参加するにあたって、メーカーとして何ができるのかを社内で話し合いました。」
岩井:「そこで話題にあがったのが『相馬きゅうり漬け』です。この商品は、創業者の菅野菊雄とその妻が作ったのがはじまりといわれ、70年以上たった今も作り続けている菅野漬物食品を代表する商品です。相馬きゅうりの旨みを最大限味わっていただくために、乳酸発酵や二段仕込みなど、きゅうりの漬け方に工夫を凝らしています。」
岩井:「相馬きゅうりは、サッカー日本代表の料理に使っていただいたことがきっかけで、最近再び注目を集めています。このプロジェクトを通じて多くの方に食べていただき、相馬きゅうりで日本一を目指していきたいです。他の企業と一緒に“チーム浜通り”で取り組み、道の駅なみえから浜通りの「食」の魅力を発信しようと思います。」
岩井:「そこで話題にあがったのが『相馬きゅうり漬け』です。この商品は、創業者の菅野菊雄とその妻が作ったのがはじまりといわれ、70年以上たった今も作り続けている菅野漬物食品を代表する商品です。相馬きゅうりの旨みを最大限味わっていただくために、乳酸発酵や二段仕込みなど、きゅうりの漬け方に工夫を凝らしています。」
岩井:「相馬きゅうりは、サッカー日本代表の料理に使っていただいたことがきっかけで、最近再び注目を集めています。このプロジェクトを通じて多くの方に食べていただき、相馬きゅうりで日本一を目指していきたいです。他の企業と一緒に“チーム浜通り”で取り組み、道の駅なみえから浜通りの「食」の魅力を発信しようと思います。」
■未利用魚の価値を高める
そして3社目が、宮城県名取市閖上に工場を構える「センシン食品」。2007年に福島県相馬市の原釜港で創業した水産加工の会社ですが、東日本大震災の影響で工場が全壊。2016年に名取市の閖上に工場を再建し、新たなチャレンジをスタートさせています。同社では、福島県で⽔揚げされる「常磐もの」の⿂介類だけでなく、その地の利を⽣か
して三陸で⽔揚げされた⿂なども最⼤限活⽤。さまざまな⿂種を⽤いた委託加⼯を⾏っ
ています。センシン⾷品のECサイト「相⾺のおんちゃま」を⽴ち上げた、専務取締役の
⾼橋⼤善さんにお話を伺いました。
して三陸で⽔揚げされた⿂なども最⼤限活⽤。さまざまな⿂種を⽤いた委託加⼯を⾏っ
ています。センシン⾷品のECサイト「相⾺のおんちゃま」を⽴ち上げた、専務取締役の
⾼橋⼤善さんにお話を伺いました。
高橋:「普段はBtoB向けの商いが多いため、今回、地元の食材を使った商品をお客さまに直接食べてもらえる機会になると思い、参加しました。このプロジェクトは商品開発事業でありながら、地域の魅力を伝える観光事業でもあると思っています。商品を食べて地域に関心をもってもらうなど、この地に還元できるようなプロジェクトにしていきたいですね。」
高橋:「また、複数の企業がチームとなって商品開発を行なっていくことも魅力に感じています。それぞれの強みやノウハウを活かし、他の企業やみなさんに意見をもらいながら、アイディアを広げていきたいと思います。」
高橋:「今後、自社で取り組む未利用魚の活用を積極的に進めていきたいと考えています。海の資源を次世代に引き継いでいくためにも、未利用魚の価値を高め、漁師、加工業者、消費者、そして地域も4方よしの商品を作れるように頑張っていきます。」
高橋:「また、複数の企業がチームとなって商品開発を行なっていくことも魅力に感じています。それぞれの強みやノウハウを活かし、他の企業やみなさんに意見をもらいながら、アイディアを広げていきたいと思います。」
高橋:「今後、自社で取り組む未利用魚の活用を積極的に進めていきたいと考えています。海の資源を次世代に引き継いでいくためにも、未利用魚の価値を高め、漁師、加工業者、消費者、そして地域も4方よしの商品を作れるように頑張っていきます。」
■目指すのはひとつのゴール
皆さん、いかがでしたでしょうか。3つの事業者がそれぞれに復興にかける思いや事業再生へのビジョンがあることが分かったかと思います。川俣、相馬、そして閖上と奮闘する拠点はそれぞれ異なりますが、プロジェクトのゴールは“道の駅なみえで提供する新しい商品をつくること”です。今後は個性豊かな事業者たちが対話を重ね、それぞれの強みを生かしながら魅力的なメニューをつくる具体的なプロセスに入っていきます。どんなコラボメニューが誕生するのか、このプロジェクトから目が離せません。
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