寒くなってきた時期に恋しくなるホッとする味　コンニャクの意外な楽しみ方も味わえるおでん屋・髪と台詞

Chu! PRESS

2022.12.13

#おでん

#コンニャク

寒さが日に日に増している中、リポーターの母心・関あつしが向かったのは、白河市のとあるお店。コンニャクを製造・販売する「大島屋蒟蒻店」がリニューアルして、10月下旬に新たにオープンさせた飲食店「髪と台詞」だ。

パッと見た感じでは、何屋さんかわからない雰囲気…

店内では「大島屋蒟蒻店」としてコンニャクの販売も

店内では、店主の吉島祐輔さんがお出迎え。

店主のいる先には、飲食店らしいカウンターが

冬の王様、ぐつぐつ煮込まれたあったか〜いおでん！

好きな具材を一つずつ選ぶ楽しみも！鍋や密閉容器を持参した人のみ、テイクアウトも可能

季節によって具材は変わるというが、関西風の透き通った出汁の中に所狭しと並ぶ様は、食欲を刺激する。
「おでんを選ぶ時って、幸せよね！」と思わず笑みをこぼす関が選んだのは、大根（150円）とちくわ（150円）ともち巾着（200円）。出汁の良い香りを味わいつつ、しっかりと味がしみ込んだ大根に箸を入れ…ひと口頬張ると、この表情！「熱い！うまい！」

ふ〜っと冷ましながらいただく熱々おでんは、最高！

「熱い！」でも「うまい！」これぞおでんの醍醐味

出汁に生姜を混ぜていただくのが、吉島さんのおすすめだそう。出汁の風味が際立つ感じが楽しめて、「これは、発明！発明！」と関も大興奮！

出汁に生姜をIN！さらに身体が温まること間違いなし！

200年の歴史がある「大島屋蒟蒻店」の8代目となる吉島さん。
その吉島さんが飲食店としておでんも販売するようになったのは、最近よく聞かれるようになったこんな問いからだった。

「コンニャクって、どういう食べ方が一番おいしいですか？」
「どんな調理法がいいですか？」

いろいろ考えた末に行き着いた答え…それが「やっぱり、おでんでしょ！」だった。

ただ、一口にコンニャクといっても、その種類はさまざま。
春から秋にかけては、コンニャク芋を乾燥させて粉末にしたものを水にといて作るが、11月〜1月頃までは、畑から掘り起こした生のコンニャク芋を一つ一つ手で擦り下ろして作る。コンニャク芋の皮を削り取って中の部分を使っているため、見た目が白いのが特徴だ。

「白河蒟蒻」として、白河市や須賀川市の直売所で販売

そんな生芋のコンニャクもおでんに。かぶりついた関は、「プリプリ！ザクザク！」と普通のコンニャクとの食感の違いに驚愕！「素材の味が濃く感じるため、出汁に負けていない！」

そんなおいしいおでんのお供にしたくなるのが、日本酒。地元白河の千駒をチョイスすると、「これ、無限ループだね！」と思わず本音が…笑。

生芋蒟蒻のおでん（150円）

おでんにプラスすれば、思わずお酒もすすんじゃう！

また、おでん以外にも、コンニャクを使っためずらしいメニューが味わえる。
その一つが、「レモンみそ田楽（1本200円）」。よくある柚子の代わりに試しに使ってみたというレモンも、まさかのマッチング！そこに意外にもブラックペッパーが合うと、イタリアンシェフにアドバイスをもらったんだそう。

柚子みその代わりにレモン！

さらに、味がしみ込んだコンニャクにご飯を包んだ「こんにゃく稲荷（300円）」は岐阜県や熊本県の郷土料理で、食感が楽しい一品だ。

いなり寿司の油揚げの部分をコンニャクで

そして、〆のデザートは、なんと「出汁アイスクリーム（400円）」！アイスクリームにおでんの出汁をかけると、みたらし団子のような甘じょっぱい味に。まさに新感覚！

とろりとした「出汁のあん」もON

それにしても、おでん屋を彷彿とさせない店名が気になる人も多いはず。
かつて吉島さんが舞台俳優、そして妻の佳津恵さんが美容師だったことから、それぞれにちなんだ言葉を使用して「髪と台詞」にしたんだそう。「あの時に描いていた夢の続きを、このお店で続けよう」という思いが込められていて、なんともロマンチックだ。

MENU

Chu! PRESS