１１月２４日、田村市の小学生たちがオンラインでテレビ局の仕事を体験しました。この取り組みは、新型コロナウイルス感染対策のためテレビ局内への見学者の受け入れを制限していることから、オンライン会議システムの「zoom」を使って学校の教室と福島中央テレビをつなぎ、テレビ番組が放送されるまでやメディアリテラシーの学習に活かしてもらおうと始めたものです。
その名も「中テレオンライン社内見学」。
今回、この特別授業を初めて体験したのは、田村市立船引南小学校と芦沢小学校の児童たちです。



今回の案内役はゴジてれChu! で司会を務める石井佑弥アナウンサーです。まずは、記者やカメラマンが取材した最新情報が集まるニュースセンターを見学。ニュースをどのように取材して情報として発信していくのか解説動画などを見ながら学びました。

新しくなったばかりのアナウンサーブースが紹介されると、リモートで参加している児童たちからは「いつもお昼のニュースを放送しているところだ！」と大きな歓声があがりました。そして、船引南小学校と芦沢小学校の代表の児童がzoomのバーチャル背景を使用して、アナウンサー体験を行いました。この体験は、学校にいながらまるでスタジオでアナウンサーになったような感覚でニュースを読むというものです。



体験した児童は「はっきりと伝えられるようにがんばりました」「ちょっと緊張したけれど、とても楽しかったです」と話し、石井アナウンサーも「何事も楽しめることが一番素敵です。これからも元気にハキハキ話せば必ず伝わると思います」とアドバイスを送っていました。

この後、児童たちはテレビだけではなくインターネットを利用するときに大切な「メディアリテラシー」について学び、間違った情報の見分け方やＳＮＳの使い方について理解を深めました。児童たちの様子を見ていた芦沢小学校の校長先生は「子供たちが真剣に視聴する様子が印象的でした。いつも画面越しに見ているアナウンサーの言葉には説得力があり、子どもたちの学習にとても役立ちました」と話していました。

そして、いよいよオンラインでのスタジオ見学です。スタジオのカメラや照明、音声の仕組みを、クイズを交えながら学びました。



小学生たちからは「今日撮影した映像は、いつテレビで流れるんですか？」「料理コーナーで作ったものは、試食した後にどうしているんですか？」「情報を伝える時のコツはありますか？」といった質問が次々に寄せられ、質問に答えた大橋アナウンサーは、「久しぶりに見学を実施して、子どもたちと直接コミュニケーションをとることが出来る楽しさや大切さを改めて感じました」と話していました。



福島中央テレビでは、引き続きオンラインでの社内見学を受け付けています。また、テレビ局で働く人々がどのように情報を集め、発信しているのかを学ぶことが出来る特設WEBページ「オンラインで知ろう！テレビ局の仕事　中テレ社内見学」も公開中です。