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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Kawamata Town 3-2
 スマイルファームの代表にお勧め頂いた店の一つ、在来種の蕎麦を食べられる『こまきや』に行くと、ご主人が蕎麦を打っている最中で、突然の取材という事もあり作業の撮影は出来なかったのですが、食べるところの撮影はOKを頂き、昼過ぎの空いている時間帯にお邪魔する事で取材交渉成立(ほっ)。
川俣町山木屋地区に残る在来種の蕎麦が食べられる「こまきや」。
川俣町山木屋地区に残る在来種の蕎麦が食べられる「こまきや」。
店主は蕎麦打ちの真っ最中。そば粉で前掛けが白い。
店主は蕎麦打ちの真っ最中。そば粉で前掛けが白い。
 そして『やまのや』の納豆工場を探します。すると『こまきや』の近くに、どうもそれらしい自動販売機が! ただ中を見ると、200円の単品は無さそうですが、600円のまとめ売りはあるので、一つ試しに買ってみる事に。
この白い建物の入り口に、納豆の自動販売機が。
この白い建物の入り口に、納豆の自動販売機が。
日が当たらないよう、よしずが掛けてある。
日が当たらないよう、よしずが掛けてある。
 中は1パック2個入りの4パック分です。ただ建物に人の気配はないのですが、道路を下った先に入口があるようなので、念のためそちらに回ってみます。
粒の大きさの違う3種類のラベルが貼ってある。
粒の大きさの違う3種類のラベルが貼ってある。
600円のまとめ売りを買ってみた。取り出し口に落ちる瞬間。
600円のまとめ売りを買ってみた。取り出し口に落ちる瞬間。
 そうすると大豆の香りが建物の外までしています。これは納豆製造中?
 中に入ってみると、作業をしている方々が。
こちらが納豆を作っている所…のよう。大豆の香りがする。
こちらが納豆を作っている所…のよう。大豆の香りがする。
扉の奥に、人影が…。
扉の奥に、人影が…。
 声を掛けると社長が対応して下さり、スマイルファームのお勧めで伺った旨を話すと、取材を快諾してくださいました。
 帽子をかぶり、服を着替え、エアシャワー(空気のシャワーで体の埃を吹き飛ばす)を浴びて入ります。
社長に取材の許可を得て、中へ。
社長に取材の許可を得て、中へ。
エアシャワーを浴びて、埃などをシャットアウト。
エアシャワーを浴びて、埃などをシャットアウト。
 中は茹でた大豆を納豆菌とまぜてパック詰めしているところです。
いよいよ製造工場の中を取材!
いよいよ製造工場の中を取材!
大豆をセットする。
大豆をセットする。
 工程は至ってシンプルで、パックに適量の大豆を詰めて、
大豆の下でパックが止まり、
大豆の下でパックが止まり、
適量落とされる。
適量落とされる。
フィルムで蓋をします。
 その後は「室」で発酵させます。
フィルムで覆われ、パックごとに蓋をされる。
フィルムで覆われ、パックごとに蓋をされる。
室へ運んで発酵へ。
室へ運んで発酵へ。
「中は30度位。夏は工場の外の方が涼しく感じる日もありますよ。」
 この日の生産分を室に入れて、きょうの製造は終了です。ぎりぎり生産過程を撮影する事が出来ました。
大量の納豆(になる前の大豆)を室へ。
大量の納豆(になる前の大豆)を室へ。
何ケースも搬入する。
何ケースも搬入する。
 ここで生産しているのは小粒・中粒・大粒の3種類。小粒は北海道産大豆「ゆきしずか」、中粒は福島県は鮫川村(さめがわむら)産「ふくいぶき」、大粒は福島県産「タチナガハ」といずれも国産大豆を使っています。
納豆は3種類。小粒は、山木屋納豆当初からの商品(写真はパンフレットより)。
納豆は3種類。小粒は、山木屋納豆当初からの商品(写真はパンフレットより)。
中粒は原発事故後に発売。自販機で買ったもの。
中粒は原発事故後に発売。自販機で買ったもの。
「小粒・中粒の2種類だったんですが、お客さんから『大粒も欲しい』となって、新たに作りました。」
大粒は、最近発売(個人的に、買って帰った)。
大粒は、最近発売(個人的に、買って帰った)。
大粒を開発・発売した「山乃屋」の社長。
大粒を開発・発売した「山乃屋」の社長。
 ここの川俣町山木屋地区の納豆は、元々自動車部品メーカーが「従業員の第2の職場づくり」として2004年から小粒のみの製造を始めました。ところが原発事故で山木屋地区が立ち入れなくなってしまい、暫く製造が途絶えたものの、2015年に再開。現社長も当時その製造に携わっていました。
山木屋納豆の歴史は2004年に始まった。
山木屋納豆の歴史は2004年に始まった。
その納豆の製造に、現社長も携わっていた。
その納豆の製造に、現社長も携わっていた。
「当時の(自動車部品メーカーの)社長が鮫川村の出身という事もあって、2017年には新たに中粒の納豆も作り、その原料は鮫川村産の大豆を使い始めたんです。」
 ところが2021年に納豆事業が終了。すると地元の方から「やはり山木屋の納豆が食べたい、無くしてほしくない」という声があがり、嘗て生産に携わっていた現社長が新たに「山乃屋」として、再び製造する事にしたそうです。
震災後10年で山木屋納豆が無くなる危機に。
震災後10年で山木屋納豆が無くなる危機に。
作り方を知る現社長が、納豆製造を引き継いだ。
作り方を知る現社長が、納豆製造を引き継いだ。
 取材した日は土曜日とあって、奥様と娘さんも手伝いに来ていましたが、普段は1人で製造しています。納豆作りを継ぐ事に対して、ご家族の反応は?
「え~っ?という声はありました。生活していけるのかという…。」
 お客さんの反応は?
「復活を喜んでくださる方が多かったですね。『ここの納豆じゃないと食べられない』というお客さんの声もありました。」
 因みに「山乃屋」という店名の由来は?
この日は家族で納豆製造。
この日は家族で納豆製造。
地元の味、地元の納豆を守って、喜ばれたと話す。
地元の味、地元の納豆を守って、喜ばれたと話す。
「ここが山木屋地区である事、(山木屋地区が)山の中である事、そして私の苗字に『山』の字が入っているので、この名前にしました。」
 そして店のマークは、家紋じゃなくて納豆?
「はい、そうです。家紋風にして納豆が糸を引いている感じをデザイナーの方と話し合って、このデザインにしました。」
現社長が受け継いで、新たな店名で再出発。
現社長が受け継いで、新たな店名で再出発。
マークは、納豆が糸を引きながら三つ巴になっている。納豆だけに、水戸徳川家の家紋風?
マークは、納豆が糸を引きながら三つ巴になっている。納豆だけに、水戸徳川家の家紋風?
 私は中粒の「山木屋納豆ふくいぶき」を頂きましたが、大豆の旨味がしっかり感じられ、それでいて結構さらっとしていて食べやすい納豆でした。
 現在は地元のほか、県中の本宮市や田村市船引(ふねひき)にも卸していると言います。それでも
「まだまだ販路を増やしたいですね。」
 また工場外の自販機は計8個入り600円のみの販売だそうです。(つづく)
こちらが中粒の「ふくいぶき」。ご飯が欲しくなった。
こちらが中粒の「ふくいぶき」。ご飯が欲しくなった。
自販機だと24時間購入可能。現在は8個入りのまとめ売りのみ。
自販機だと24時間購入可能。現在は8個入りのまとめ売りのみ。
 社長に町のお勧めスポットや面白い人はいないか尋ねると、
「『お千代』ってお店の方が面白いですよ。最近ランチを始めたそうですから、昼間はいるんじゃないですかね?」
 では行ってみます!

その3「絶品イタリアンのランチが980円 こだわりの逸品」はこちらをクリック。
「お千代」の店の人が面白いと、社長が勧める。
「お千代」の店の人が面白いと、社長が勧める。
行ってみたら、こんな素敵なランチが!!
行ってみたら、こんな素敵なランチが!!
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