2024.01.11
with a camera in Nishiaizu Town 5-5
「ぶらカメ」西会津町篇5巡目その5です。
その1「長生きワンちゃんにアオハル同級生 野沢駅前で2つの出会い」はこちらをクリック。
その2「お肌の〇〇は始業式に合わせて? 野球部顧問と児玉さんは〇〇が同じ」は、こちらをクリック。
その3「前回お邪魔した店がリニューアル & 歴史ある神社で素敵なご夫婦に遭遇」は、こちらをクリック。
その4「“児玉砲”炸裂! 初詣のご夫婦&奥様のニットは…」はこちらをクリック。
その1「長生きワンちゃんにアオハル同級生 野沢駅前で2つの出会い」はこちらをクリック。
その2「お肌の〇〇は始業式に合わせて? 野球部顧問と児玉さんは〇〇が同じ」は、こちらをクリック。
その3「前回お邪魔した店がリニューアル & 歴史ある神社で素敵なご夫婦に遭遇」は、こちらをクリック。
その4「“児玉砲”炸裂! 初詣のご夫婦&奥様のニットは…」はこちらをクリック。
オーナーが戻る時間を見計らい、奥に宿泊施設もあるというたい焼き屋さんへ戻ります。
我々が去った後、店の前には幟と立て看板が置かれ、
我々が去った後、店の前には幟と立て看板が置かれ、
幟が立ち、開店中と分かるたい焼き屋さん。 |
実は奥に宿泊スペースがあると言う。 |
中に入ると、たい焼きのお客さんも一段落したのか、たい焼きを焼く女性は編み物をしていました(なんか、好いですね)。
買われるのを待つたい焼き(児玉さん撮影)。 |
合間に編み物を。この風景自体が、昭和レトロだ。 |
こちらのオーナーは、すぐ隣にあるイタリア料理店「KURA.」のオーナーでもあり、以前店の一部をたい焼き屋さんに貸していた方でもあります。
こちらがたい焼き屋さん(の建物)のオーナー。 |
前回お邪魔したKURA.(手前)のオーナーでもある(たい焼き屋はその奥に見える)。 |
「前の持ち主の方は、以前ここで雑貨商を営んでいて、その時の看板が出て来たので飾っているんです。まだ飾っていませんが、店の前にポストがある通り切手も売っていたのでその時の看板に、塩の看板などもあるんです。」
昭和レトロファンが喜びそうなグッズが沢山です。
昭和レトロファンが喜びそうなグッズが沢山です。
店の前にポストがあるので、 |
嘗ては切手も売っていたから看板がある。そして奥の障子の先に宿泊施設が…。 |
ではそのたい焼き屋さんの奥、泊まれるスペースはどうなっているのでしょうか?
「3部屋ありますが、1日1組限定で受け付けています。」
その奥に行くと、ケーブルなどを巻いていた軸の部分が。
「いずれテーブルに使おうかと思っています。」
相馬にお邪魔した際にも、もう少し大きめの同じものをテーブルに使っていた店がありましたっけ(詳しくはこちらをクリック)。
そして左の障子を開けると、シャンデリアにテーブル・チェア等の素敵な空間が。
「3部屋ありますが、1日1組限定で受け付けています。」
その奥に行くと、ケーブルなどを巻いていた軸の部分が。
「いずれテーブルに使おうかと思っています。」
相馬にお邪魔した際にも、もう少し大きめの同じものをテーブルに使っていた店がありましたっけ(詳しくはこちらをクリック)。
そして左の障子を開けると、シャンデリアにテーブル・チェア等の素敵な空間が。
ケーブルか何かを巻いていたのだろうか? 将来テーブルがわりに使う予定。 |
素敵な憩いの空間が広がる。 |
「ここが宿泊者専用の入口入ってすぐのスペースです。宿泊客がいない時は、ここで塾を開いたり、壁に映像を映して楽しんだりしてもらっています。」
壁は地元西会津高校の生徒も、塗ってくれたそう。均一で無い所が“味”になっています。
壁は地元西会津高校の生徒も、塗ってくれたそう。均一で無い所が“味”になっています。
ここは宿泊者専用の入口スペース。元は土間だったよう。 |
ここで塾を開く日もあると言う。 |
そして客室のある2階へ。古民家にしては、勾配が緩く上りやすい階段です。
2階に上がると、階段の周囲が廊下になっていて、階段を囲むようにコの字型に部屋が並んでいます。階段と平行して並ぶのは流し・シャワー室・お手洗い(コの字でいうと縦棒の部分)、その両脇に(コの字で言うと上下の横棒の部分)客室があります。
2階に上がると、階段の周囲が廊下になっていて、階段を囲むようにコの字型に部屋が並んでいます。階段と平行して並ぶのは流し・シャワー室・お手洗い(コの字でいうと縦棒の部分)、その両脇に(コの字で言うと上下の横棒の部分)客室があります。
宿泊スペースは2階にある。 |
階段を上がって振り返ると、こんな感じ。 |
流しのあるスペースには、組子細工の窓に違い棚があります。児玉さんが
「これは何ですか?」
「これは何ですか?」
お手洗いやシャワー室などと並んで、流しのあるスペースも。 |
組子細工が施された窓が。 |
と気にしたのは、その違い棚に鎮座する2つの人形。
「私はこの家の神様だと思っています。元々こちらにあったもので、男女一対なんです。足など一部は欠けていますが、ほかの方にも『これは絶対残した方が良いよ』と言われて、ここに置いてあります。」
児玉さんは
「上を向いているのが、面白いですよね。」
確かに正面を向かず、全体には粗削りな部分もあり、イースター島などの像を思わせるようなちょっとエキゾチックな木像です。更に児玉さんが気になったのは、違い棚をつなぐ部分の細工。
「私はこの家の神様だと思っています。元々こちらにあったもので、男女一対なんです。足など一部は欠けていますが、ほかの方にも『これは絶対残した方が良いよ』と言われて、ここに置いてあります。」
児玉さんは
「上を向いているのが、面白いですよね。」
確かに正面を向かず、全体には粗削りな部分もあり、イースター島などの像を思わせるようなちょっとエキゾチックな木像です。更に児玉さんが気になったのは、違い棚をつなぐ部分の細工。
違い棚には一対の木彫りの人形が。 |
元からこの建物にあったと言う。 |
「何ですか、これ?」
「大工さんのお遊びですね。」
つい私、口を挟んでしまいました。
「これ、1本の木をくりぬいて作っているんですよ。」
「大工さんのお遊びですね。」
つい私、口を挟んでしまいました。
「これ、1本の木をくりぬいて作っているんですよ。」
棚を支える”柱”には… |
上下に動く”球”が”彫り抜かれて”ある(児玉さん撮影)。 |
棚と棚を繋ぐ細い柱のような部分は、1本の木をくりぬいて4本柱のようにしてあるのですが、その中の部分の木を球体にくりぬいてあるのです。球は上下に動きます。大工の技量を見せるもので、実は同じ西会津町の旅館「十一塩屋」の客室で、同じものを見ていたのです。こんな匠を残さないのは、勿体ない。
4本の”柱”と中の”球”は元は1本の木で、作る際に球が柱の中で動くよう彫り出されたもの。 |
当時の大工さんの腕を見る事が出来る。 |
いよいよ客室です。まずはコの字でいう「上の横棒」部分から。こちらには2室あり、1室はベッドが2床とソファー。
「このソファーはベッドにもなりますので、最大3人が泊まれます。」
「このソファーはベッドにもなりますので、最大3人が泊まれます。」
こちらはベッド2床の部屋。 |
ソファはベッドにもなるので、最大3人が泊まれる。 |
もう1室はベッド3床と、テーブルにソファー。ソファーがベッドに背を向けているのは、
「この壁にプロジェクターで映像を映して楽しんでもらおうと思っています。」
「この壁にプロジェクターで映像を映して楽しんでもらおうと思っています。」
こちらはベッド3床の部屋。 |
児玉さんのいる側の壁に映像を映す事も可能。 |
そしてもう1室は階段の後ろ、2つの客室の反対側にあります(コの字で言うと、下の横棒の部分です)。
「元は書斎のように使っていた部屋のようなので、その感じを残しました。」
ベッドは1床。机が接した窓には軒下部分があり、明かり取りになっています。
「元は書斎のように使っていた部屋のようなので、その感じを残しました。」
ベッドは1床。机が接した窓には軒下部分があり、明かり取りになっています。
階段を挟んで反対側の(奥に見える)部屋は… |
文机がある書斎風の部屋。 |
児玉さんがオーナーに話を聞きます。
「父がイタリア料理店のシェフを務めています。太平洋に面した新地町にも住んでいた事があったのですが、震災があって住めなくなって、地元に戻ってきました。
「父がイタリア料理店のシェフを務めています。太平洋に面した新地町にも住んでいた事があったのですが、震災があって住めなくなって、地元に戻ってきました。
児玉さんがオーナーに話を聞く。 |
震災を契機に、故郷・西会津町に戻ってきた。 |
西会津町は新潟と会津若松の間にあって、道の駅にも会津若松方面から来た人や新潟から来た人が一服していく事が多いんです。そんな観光客のハブ(中核)になれればと思います。
西会津町には古民家がたくさんあるので、街道沿いの古民家を再生していって、歩いて観光できる場所を作りたいと思っています。」
児玉さんは喜多方市出身なので
「喜多方はラーメンは食べられても、泊まる場所が少ないので、会津若松に行っちゃうんです。こういう場所があるのは良いですよね~。」
としみじみ感心。この辺り、お二人の郷土愛が伝わってきました。
西会津町には古民家がたくさんあるので、街道沿いの古民家を再生していって、歩いて観光できる場所を作りたいと思っています。」
児玉さんは喜多方市出身なので
「喜多方はラーメンは食べられても、泊まる場所が少ないので、会津若松に行っちゃうんです。こういう場所があるのは良いですよね~。」
としみじみ感心。この辺り、お二人の郷土愛が伝わってきました。
新潟県境にある西会津町は、新潟・福島を訪れる人の休憩地になっていると感じている。 |
ゆくゆくは古民家を見ながら、街歩き出来るようにしたいと考えている。 |
素晴らしい客室を見せて頂いた後、最後にたい焼き屋さんの1階で、商家の名残を見せて頂きました。
「上から戸を下ろして、戸締りが出来るんです。」
内側から見ると、土間と座敷の境を雨戸を縦にしたような戸で仕切る事が出来ます。
「上から戸を下ろして、戸締りが出来るんです。」
内側から見ると、土間と座敷の境を雨戸を縦にしたような戸で仕切る事が出来ます。
実は頭上の壁は”戸袋”になっている。 |
戸板をおろせば、昭和版木製シャッターに。 |
一番上の戸板には「猿」と呼ばれる鍵が付いています。昔の雨戸にもこの「猿」が付いていて、私の実家の雨戸にもありました。
「裏には、以前住んでいた子ども達のいたずら書きが残っています。」
確かに「ヒロシマヒロ子」という名前や、子どもらしい絵が見られます。
「裏には、以前住んでいた子ども達のいたずら書きが残っています。」
確かに「ヒロシマヒロ子」という名前や、子どもらしい絵が見られます。
猿と呼ばれる鍵があり、この軸部分を柱に食い込ませて軸を固定する事で、鍵の役割を果たす。 |
戸板の裏には、当時の落書きが。 |
そして障子の小窓があります。
「これは戸締りした後に訪れる人がいた時に、『どちら様?』と言って顔を出したんでしょう。」
のぞき窓ですね。オーナーに顔を出してもらうと…「どちら様?」と言うより「いらっしゃいませ」という感じです。
「これは戸締りした後に訪れる人がいた時に、『どちら様?』と言って顔を出したんでしょう。」
のぞき窓ですね。オーナーに顔を出してもらうと…「どちら様?」と言うより「いらっしゃいませ」という感じです。
表から見ると、こんな感じ。 |
夜や休みの時の訪問者には、小窓から対応。 |
そののぞき窓には米・味噌・(記号)・廣島(広島)・福野屋・煙という文字が見られます。
「カネに〇は屋号ですね。廣島さんが営業している『福野屋』という店だったんです。」
ヒロシマヒロ子さんは、そういう名前の娘さんがいたのでしょうね。煙は恐らく、煙草(たばこ)でしょう。
「カネに〇は屋号ですね。廣島さんが営業している『福野屋』という店だったんです。」
ヒロシマヒロ子さんは、そういう名前の娘さんがいたのでしょうね。煙は恐らく、煙草(たばこ)でしょう。
小窓には文字が書いてある。 |
売り物と店の名が書かれてあった。 |
おや、ヒロ子さんならぬ、看板娘のまりさんの登場です。
顔芸もちらっと見せてくれました。
顔芸もちらっと見せてくれました。
今度は看板娘が登場? |
さすが俳優。写真用に顔を作る。 |
雑貨商の家ですから様々な雑貨が残っていて、実は格安で売られています。たい焼き屋さんを入って右奥に進むと、棚にレトロな雑貨がずらり。
座敷の脇には、嘗ての売り物が格安で販売されている。 |
ちょっとポップな色・デザインの待ち針(児玉さん撮影)。 |
草履や下駄、茶筒に待ち針、分度器や三角定規、ホッチキス本体は50円! 灰皿にホックに
文房具もある。当時のよろづ屋的な、何でも揃う店だったのだろう。 |
某演出家が投げそうな?灰皿。昔は食堂などにも置いてあったタイプ。 |
昔の窓の鍵です!(木造だったから、ねじ式の鍵を埋め込む事が可能でした。ネットによると「ねじ締まり錠」と呼ぶらしいです)。
因みにこの時に焼けていた「おこのみたい焼き」を頂いたのですが、キャベツの甘み、紅ショウガの辛みと酸味が絶妙にマッチして、軽食・おやつにぴったり。ソースはもらえたのかな? 無くても美味しかったし、確かにソースやマヨネーズをかけても美味しそうです(写真に撮るのを忘れました。ただ見た目はたい焼きです)。
因みにこの時に焼けていた「おこのみたい焼き」を頂いたのですが、キャベツの甘み、紅ショウガの辛みと酸味が絶妙にマッチして、軽食・おやつにぴったり。ソースはもらえたのかな? 無くても美味しかったし、確かにソースやマヨネーズをかけても美味しそうです(写真に撮るのを忘れました。ただ見た目はたい焼きです)。
ホック。昔は服や手提げ袋などに、母が縫い付けてくれた記憶がある。 |
皆さんはご存じないか。木枠の窓の鍵は、これがよく使われていた。 |
昔の店名を生かした「古民家ホテル ふくの屋」については、インターネットで検索してみてください。
そしてたい焼き屋さん「ふくの茶屋」については…聞いてくるのを忘れちゃいました(ごめんなさい)。テイクアウトのみの日も(つまり座敷に上がれない事も)あります。
そしてたい焼き屋さん「ふくの茶屋」については…聞いてくるのを忘れちゃいました(ごめんなさい)。テイクアウトのみの日も(つまり座敷に上がれない事も)あります。
宿泊施設「ふくの屋」兼、たい焼き店の「ふくの茶屋」。 |
オーナーらと記念写真(左前は、オーナーのお父様でKURA.のシェフ)。 |
今回は「ぶらカメ」もう一人のリポーター、喜多方市出身の俳優・児玉磨利さんと回ってみましたが、如何だったでしょうか? 相手の懐に入って会話を楽しむ達人がいて、リポートが楽でした。児玉さんファンの為の、ショットを幾つかお楽しみください。
児玉さんファンの皆様へ、写真を数枚。 |
停留所は、町の花「オトメユリ」の形をしている。 |
次回はこの児玉さんが、田村市にお邪魔します。どうぞ宜しくお願い致します。
カメラを向けると1回は顔を作る児玉さん。 |
一緒に回っていただき、有難う御座いました。 |
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