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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Izumizaki Village 3-3
 続いて、この旅最初に出会ったお父さんが言っていた、「『はにわの里』(農産物直売所)の向かいにあるギャラリーカフェ」に行ってみる事にしました。

 店の名は「珈琲とギャラリーの店 見附屋」。マスターに「ぶらカメ」の趣旨を話すと快く取材に応じて頂きました。
最初に出会ったお父さんが「気になる」と言っていたギャラリーカフェへ。
最初に出会ったお父さんが「気になる」と言っていたギャラリーカフェへ。
マスターが取材を承諾して下さった。
マスターが取材を承諾して下さった。
 ギャラリーというだけあって、店内には額に入った絵などがずらり。

「私の絵や、お客様の作品を飾る事もありますよ。」

 現在飾っているのは、マスターの作品です。

「小さい頃絵を習った事はあるんですが、その後は我流なんです。」
入ると、Vの字に客席が並ぶ。
入ると、Vの字に客席が並ぶ。
壁には絵がずらり。
壁には絵がずらり。
 そしてはがき大の紙にもたくさん、絵が描かれています。

「旅行先で描いたものです。海外で目の前で描くと、この絵が売れたり、ワインやビールをお代として持ってきてくれたりするんですよ。」
わざわざはがき大の絵も見せて下さった。
わざわざはがき大の絵も見せて下さった。
こちらは下絵。これを元に大きな絵を描くと言う。
こちらは下絵。これを元に大きな絵を描くと言う。
 ご自身もお酒が嫌いではないようで、お酒が入るとこういう絵や文字をさらさらっとかいてしまうそう。
海外に行って絵などを描く事も。
海外に行って絵などを描く事も。
時には絵1枚が、アルコール1杯に変わる事も。
時には絵1枚が、アルコール1杯に変わる事も。
 そして壁に飾ってある大きな作品も、ものの30分から3日間で描いてしまうそうです。
こちらは30分程で描いたそう。
こちらは30分程で描いたそう。
こちらは3日。それでも描くのが早い。
こちらは3日。それでも描くのが早い。
 そして震災前に作った村のパンフレットにも絵を提供したほどです(現在このパンフレットはありません)。
この絵の才能が買われ…
この絵の才能が買われ…
村のパンフレットの挿絵を描いた事も。
村のパンフレットの挿絵を描いた事も。
 また陶芸の作品もカフェを囲むようにずらりと並んでいます。或る窯元に習いに行ったそうで、現在は或る高校でも、美術の時間に陶芸を教えているそうです。

 中でも珍しい作品は

「原山古墳の土で作ったものです。」
こちらの器も、マスター手づくり。
こちらの器も、マスター手づくり。
高校の美術の時間に、陶芸を教える事もあるそう。
高校の美術の時間に、陶芸を教える事もあるそう。
 店の裏手にあるのが原山古墳で、(簡単な紹介はこちらの冒頭部分へ)土の性質のせいかなかなか巧く焼けない作品が多かった中で、完成した作品だそう。

「ほかの2~30個くらいは、どれも巧くいかなかったんですよ。」
苦心の作がこちら。
苦心の作がこちら。
きれいに焼き上がった一品。
きれいに焼き上がった一品。
 因みに原山古墳からは埴輪も出土しています。

「店内に飾ってあるのはレプリカで、私が作ってみたんです。」

 本物は県立博物館で見られるそうです。
国道沿いの窓際には…
国道沿いの窓際には…
マスター作のはにわも。
マスター作のはにわも。
 そしてカウンター席の奥には、ずらりと手づくりカップが。

「私が作ったものです。」

 勿論お客に提供するコーヒーも、マスターが淹れます。「珈琲とギャラリーの店」ですからね。

「珈琲の作り方もちゃんと習ったんですよ。」
カウンター席の奥には…
カウンター席の奥には…
マスター手づくりカップがずらり。
マスター手づくりカップがずらり。
 珈琲の専門学校の卒業証書も見せて頂きました。

「最初は同じ珈琲でも、生徒の分だけ十人十色、淹れた味が違うんですよ。でも専門学校で習って決まった淹れ方をすると、3日後には全員同じ味になるんです。」
珈琲作りは、我流ではない。
珈琲作りは、我流ではない。
専門学校に通って、淹れ方を学んだ。
専門学校に通って、淹れ方を学んだ。
 そんなマスターの以前の職業は、証券マン。でも或る日、30億の資産を持つ方と出会ったのをきっかけに、「その日暮らしていける程度のお金があれば好い」と価値観が一変。更に

「東京に『ろん』という文化人が集まるカフェがあって、そこが良かったんですよ。そんなカフェを故郷でやりたいなと思って…。」

 多くの人に巧くいく筈が無いと言われたそうですが、一念発起してカフェを開いて28年になるそうです。
実は元証券マンのマスター。一体幾つの才能をお持ちなのか…。
実は元証券マンのマスター。一体幾つの才能をお持ちなのか…。
東京のお気に入りのカフェに倣って、故郷にカフェをオープン。
東京のお気に入りのカフェに倣って、故郷にカフェをオープン。
 因みに『見附屋』という屋号は、

「白河地方を治めていた白河結城氏の屋敷が、赤坂見附にあったそうです。そこから『見附』と屋号につけました。」
カウンターの高さに合わせる為に…
カウンターの高さに合わせる為に…
椅子の高さを調整。
椅子の高さを調整。
 そしてコーヒーを淹れると暫く奥に引きこもり、出してきたのがレアチーズケーキ。

「(作って)一晩置くんですよ。だから1日限定8個。」

 珈琲はコクがあるのに、後味すっきり系の何とも飲みやすい。

「450円ですが、炭で焙煎した珈琲はうちではこれだけ。」

 これとみっちりとした食感のレアチーズケーキが良く合います。
こちらが1日8個限定のレアチーズケーキ(400円)。
こちらが1日8個限定のレアチーズケーキ(400円)。
炭火珈琲(450円)とセットだと、800円。安い!
炭火珈琲(450円)とセットだと、800円。安い!
 更に泉崎村と言えば、実は蕎麦が美味しい所。こちらも手打ち蕎麦を看板メニューとしていますが、その蕎麦打ちを習った“師匠”が…

「昭和天皇の料理を作っていた方なんです。」
手書きのメニューも味がある。
手書きのメニューも味がある。
カフェと言いながら、食事も充実。
カフェと言いながら、食事も充実。
 嘗ては泉崎村と同じ西白河郡の西郷村に店を出していた方で、1日2組限定でお客様にもてなす店だったとか(今は店は無いそうです)。習った味は変えていないそうで、もしかすると昭和天皇が味わった蕎麦の味…に近いものが味わえるかも知れません。
嘗ては西郷村に、”師匠”が店を開いていたという。
嘗ては西郷村に、”師匠”が店を開いていたという。
当時習った味は、変えていないそう。
当時習った味は、変えていないそう。
 絵も描く、器も作る、更に珈琲も淹れ、蕎麦も打つマスターが出迎える「珈琲とギャラリーの店 見附屋」は国道4号沿い、農産物直売所「はにわの里」の向かいにあります。月曜定休で、11時から夜7時までの営業です。

 きょうの旅の最初に出会ったお父さん、こういう感じのお店ですよ。是非機会があったら、立ち寄ってみてください。(つづく)
『見附屋』は、月曜定休。
『見附屋』は、月曜定休。
店は国道4号(写真右に見える道路)沿いにある。
店は国道4号(写真右に見える道路)沿いにある。
 そんなマスターと話をしていたら、

「たけみつ地蔵っていうのが、村にあるんですよ。」

その4「圧巻!存在感が凄い!! 村の文化財“たけみつ地蔵”」は、こちらをクリック。
珈琲を美味しく頂いていると、マスターから…
珈琲を美味しく頂いていると、マスターから…
「たけみつ地蔵は、ご存じですか?」
「たけみつ地蔵は、ご存じですか?」
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