2023.01.26
with a camera in Tamura City 3-3
「ぶらカメ」田村市篇3巡目その3です。
3巡目その1「開店?直後に突入 『ship』で今回の旅の“船出”にふさわしい出会い」は、こちらをクリック。
3巡目その2「出会いは突然に レトロな町の食堂は“お宝”満載」はこちらをクリック。
3巡目その1「開店?直後に突入 『ship』で今回の旅の“船出”にふさわしい出会い」は、こちらをクリック。
3巡目その2「出会いは突然に レトロな町の食堂は“お宝”満載」はこちらをクリック。
“昭和のお宝”満載の『ヱビス食堂』を一旦後にし、向かったのは『Lunch六角』です。まだ暖簾はかかっていませんが、扉に「定休日は日・月」と書いてあります。ロケ日は土曜日(1月21日)だったので、開店する事は間違いありません。店内に声を掛けると、仕込み中の女性が対応して下さいました。
「駅前の『シップ』で、こちらでお人形様を買う事が出来ると伺ったのですが…。」
「はい、ありますよ、こちらに。」
「駅前の『シップ』で、こちらでお人形様を買う事が出来ると伺ったのですが…。」
「はい、ありますよ、こちらに。」
こちらが、お人形様が売っているという店。まだ暖簾は出ていない。 |
仕込み中の店主が対応して下さった。 |
お店に入って右手角に、ありました! ずらっと並ぶ小さな「お人形様」です。
「現在6人の作家さんがいて、その方々の分も置いて販売しています。」
ここは食堂ですが、お人形様だけを買いに来ても好いのでしょうか?
「構いませんよ。先日も開店前に欲しいってお客様がいらっしゃいました。」
「現在6人の作家さんがいて、その方々の分も置いて販売しています。」
ここは食堂ですが、お人形様だけを買いに来ても好いのでしょうか?
「構いませんよ。先日も開店前に欲しいってお客様がいらっしゃいました。」
「こちらにありますよ。」 |
店の一角に、お人形様がずらり! |
6人の作家がそれぞれに作っただけあって、髪の色、白目・黒目の大きさ、顔の細かなデザイン等が違います。
一つ一つの作家の個性が出ている。 |
手作りだけに、買うならじっくり見て買いたい。 |
それぞれの作家さんのお人形様は、区別が付くのでしょうか?
「或る程度は…。」
それでは、ご自身の作品は分かりますか?
「それは分かります。私は、持っている刃の部分が赤くないんです。実物を見ると、本物のお人形様も持っている刃は赤くないので、赤を入れないようにしてみました。」
「或る程度は…。」
それでは、ご自身の作品は分かりますか?
「それは分かります。私は、持っている刃の部分が赤くないんです。実物を見ると、本物のお人形様も持っている刃は赤くないので、赤を入れないようにしてみました。」
毛(糸)の色も様々。 |
店主の作品の特徴の一つは、刃が赤くない事。 |
こちらに並ぶ小さなお人形様のモデルは、『Lunch六角』のある堀越地区のお人形様です。
その1でも簡単に説明したように、田村市船引町から三春町の磐城(いわき)街道沿いに、人形(ひとがた)の異形の神像を祀り、毎年作り変えるという習俗が江戸時代からありました。いまは堀越・屋形(やかた)・朴橋(ほおのきばし)の3地区にしか残っていません。
その1でも簡単に説明したように、田村市船引町から三春町の磐城(いわき)街道沿いに、人形(ひとがた)の異形の神像を祀り、毎年作り変えるという習俗が江戸時代からありました。いまは堀越・屋形(やかた)・朴橋(ほおのきばし)の3地区にしか残っていません。
こちらのお人形様のモデルは、地元のお人形様。 |
こちらが堀越地区の、本来のお人形様。高さ4m程ある。 |
屋形地区のお人形様(3年前取材)。 |
堀越地区のお人形様。 |
お人形様は疫病が地区に入り込むのを防ぐ役目があったと考えられています。この小さなお人形様も、そんな縁起物として人気があると言います。店主さんも、実際にお人形様のお陰と思う事があったと、話して下さいました。
新型コロナも追い払ってほしい。 |
店主は、お人形様に感謝の想いが…。 |
「実は孫が一時期難病で入院していたんです。それで家族でお人形様に毎日手を合わせていたんですね。そうしたら、今では歩けるようになって、普通に学校にも行っているんです。いま思い出しても涙が出ちゃう…。」
ご親族が一時期病気に…。 |
いまは回復。お人形様のお陰と思っているそう。 |
こちらのお人形様は、全て祈祷済み。しかも
「売上金の一部を、お人形様保存会へ寄付しています。」
毎年飾り変えるお人形様、地区の皆さんが腕や胴体に使う藁や顔周りに使う杉の葉を集めるなど、結構な手間暇がかかっています。その手助けにと考えているのです。
「売上金の一部を、お人形様保存会へ寄付しています。」
毎年飾り変えるお人形様、地区の皆さんが腕や胴体に使う藁や顔周りに使う杉の葉を集めるなど、結構な手間暇がかかっています。その手助けにと考えているのです。
地域の伝統文化・風習支援に一役買う。 |
売り上げの一部が、保存会に寄付される。 |
そういえば、最初に訪れた『地域交流スペース -シップーship』の方も
「将来的には、地区ごとの小さなお人形様を作って、それぞれの地区で販売できると良いですね。」
と話していました。そうすれば、訪れる人が実際のお人形様を見たり、小さなお人形様を買ったりして田村市内を周遊するという動きも生まれ、毎年訪れるお人形様作りの各地区の負担も、少しは減るかもしれませんね。
「将来的には、地区ごとの小さなお人形様を作って、それぞれの地区で販売できると良いですね。」
と話していました。そうすれば、訪れる人が実際のお人形様を見たり、小さなお人形様を買ったりして田村市内を周遊するという動きも生まれ、毎年訪れるお人形様作りの各地区の負担も、少しは減るかもしれませんね。
こちらの方は、田村市復興応援隊の一員でもある。 |
3倍近い値段の大きいサイズも(写真の物は売約済み)。 |
『Lunch六角』は、国道349号沿いにあります。日・月が定休、11時開店でご飯もの(カツや焼き肉など)・麺類(ラーメンが主)が食べられますが、ご飯やスープが無くなり次第終了する事もあるそうです。
またお人形様のみの購入も可能です(1体3800円)。
またお人形様のみの購入も可能です(1体3800円)。
お人形様のみの購入も可能。 |
赤い暖簾、店名通り六角形の薔薇の花のようなデザインが目印。 |
では一部先出しもしましたが、改めて堀越地区のお人形様もご覧いただきましょう。
県道57号から、堀越地区のお人形様を望む。 |
地区をあげて、年に一度”お色直し”をする。 |
県道57号沿い、明石神社を目指してください。
背後に明石神社が見える。 |
鋭く睨みをきかせる。 |
疫病が地区に入るのを許さない、目を光らせ通せんぼするお人形様が見られます。
腕と手は、藁で編まれている。 |
ひええ、ごめんなさい~~。←何も悪い事をしていないが、つい…。 |
お人形様の見学は自由です。(つづく)
これからも地区の安寧をお見守りください。 |
歩道から、小さい橋を渡るようにしてお人形様へ近づく。 |
暖簾も出た←のれん込みの写真を撮るのを忘れた。 |
いよいよ、頂きます! |
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