福島が大ピンチ！もう“他人ごと”ではないごみ問題！アイデア動画で“自分ごと”に

Chu! PRESS

2024.02.20

福島県は、１人１日当たりのごみの排出量が１，０２９ｇ（令和３年度・環境省一般廃棄物処理実態調査結果）で３年連続、全都道府県でワースト２位となっています。“他人ごと”と受け止める人も少なくないと思いますが、ごみ問題は、“他人ごと”ではすまされません。そもそもごみが増えれば、ごみ収集車で運んだり、焼却したりする費用が増えます。また、焼却による温室効果ガスが増えたり、新たな埋め立て場所が必要だったりと環境にも大きな影響を与えます。

こうした中、福島県が昨年度から取り組んでいるのが「オールふくしまごみ減量大作戦」です。ちなみに、この事業にはサブタイトルもあり、それが「ワースト２からの脱却」。福島県にとっては表に出したくない不名誉な記録ですが、もはや待ったなしです。「ブンケン歩いてゴミ拾いの旅（福島中央テレビ　ゴジてれＣｈｕ！）」で知られるタレント・鈴木文健さんを起用して、この作戦を展開しています。
　今年度は、県民からごみ減量にまつわる「キャッチコピー」を募集。「わたしから始めるごみ減量！」「ごみのこと、知って学んで取り組もう！」「忘れないで。冷蔵庫の奥で待ってるの」「ごみを減らして福を増やそう」という４作品が入賞しました。これに続く形で行われたのが「ごみ減量！アイデア動画コンテスト」。入賞したキャッチコピーをテーマに県民に動画を応募してもらいました。先日から、公式サイトでその入賞動画が公開されています（オールふくしまごみ減量大作戦ウェブサイト

まず紹介するのは優秀賞に輝いた、“食品ロス削減”を呼びかけるクレイアニメです。「忘れないで。冷蔵庫の奥で待ってるの」をテーマに、セールでついつい買ってしまったものが、そのまま捨てられるというストーリーを描いています。驚くのは、これが小学生の作品ということ。応募した福島市の長谷川絵（はせがわ　かい）さん（８）は「福島がごみの量が多いのはいや、一番ごみの少ない街にしたい」と話しています。

続いて紹介するのは、同じく「忘れないで。冷蔵庫の奥で待ってるの」をテーマにした入選作品。郡山市の高校生・小野寺颯斗（おのでら　はやと）さん（１７）によるもので、冷蔵庫の奥で待っている食材を視点にしたものです。小野寺さんは「食品ロスを日本一少ない県にしたい」と話しています。一方、これに対応するように、食品ロスの対策をわかりやすく説明した動画もあります。福島市の大学生・越井恒成（こしい　こうせい）さん（２２）の入選作品です。

動画では、捨てられる紙パックや卵のパックを活用して冷蔵庫内を整理。食材を見やすくすることで、食品ロスを減らす工夫を紹介しています。まさにアイデア動画です。越井さんは「自分にできることに少しずつ取り組むことで、未来は変わるはず」と話しています。

アイデア動画はほかにもあります。最優秀賞に輝いた猪苗代町の高校生・難波らんら（なんば　らんら）さん（１７）は、「わたしから始めるごみ減量！」をテーマに、コマ送り動画で、エコバックやマイバッグの利用など、今日からできる取り組みを紹介しています。基本的な内容ですが、ごみ問題が“他人ごと”だった人に是非見てもらいたい作品です。難波さんは「ごみを１グラムでも減らすにはどうしたら良いかをもっと沢山の人に知ってもらい、みんなが実際に行うことで、どんどんごみが減っていけばいいなと思いながら作りました」と話しています。

そして、最後に紹介するのが、優秀賞に輝いた南相馬市の会社員・樋口徹（ひぐち　とおる）さん（３４）の作品です。「ごみのこと、知って学んで取り組もう！」をテーマにしたものです。高校生２人がごみ問題について考えるという内容で、ごみの量以外にも他県とのリサイクル率の比較など、鋭い分析も加えています。

こうして、今や県内の高校生までが真剣に考えているごみ問題。もはや“他人ごと”ではありません。みなさんも入賞した動画を見て、ごみ減量を“自分ごと”にしていきませんか。今日からまずは１グラム、ごみ減量！

Chu!PRESS編集部

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