2023.09.21
with a camera in Aizubange Town 3-3
「ぶらカメ」会津坂下町篇3巡目その3です。
3巡目その1「少年の夢はバイトとコーチ? & 休校跡にソフトボール場⁈」は、こちらをクリック
3巡目その2「ボランティアが地域の“かけっこ大好き”を育てる」は、こちらをクリック。
3巡目その1「少年の夢はバイトとコーチ? & 休校跡にソフトボール場⁈」は、こちらをクリック
3巡目その2「ボランティアが地域の“かけっこ大好き”を育てる」は、こちらをクリック。
再び街中に戻ってぶらぶらしていると、反対側の歩道からこちらを見ている女性が。
横断歩道を渡ってご挨拶すると
「そうそう、『ゴジてれ』だわ。週末に来るって番組で言ってたから、秋祭りの本番の明日に来るのかと思ってたわ。」
コーナーの最後に「次回はこの週末にどこそこを回ります。」と予告をするのですが、先日のその放送も見て下さっていたご様子、有難う御座います。お二人は背後の店の店主と、そのご親戚。
横断歩道を渡ってご挨拶すると
「そうそう、『ゴジてれ』だわ。週末に来るって番組で言ってたから、秋祭りの本番の明日に来るのかと思ってたわ。」
コーナーの最後に「次回はこの週末にどこそこを回ります。」と予告をするのですが、先日のその放送も見て下さっていたご様子、有難う御座います。お二人は背後の店の店主と、そのご親戚。
視線を送ってくださっていたお二人。 |
こちらの店の関係者お二人だった。 |
「きょう・あすのお祭りに合わせて、店の前でお祭り用の店を開くので、そのお手伝いをお願いしていたところなの。取材に来るなら、お祭りを取材したら良かったのに。」
そういえば去年もこちらの秋祭り前日に、地区で作る山車を見せてもらいました。
その時のエピソードは、こちらをクリック。
そういえば去年もこちらの秋祭り前日に、地区で作る山車を見せてもらいました。
その時のエピソードは、こちらをクリック。
店の前で、祭りの時に出店を出すのだそう。 |
町中には、「秋まつり」の幟が…。 |
1巡目の時に、土曜の夜から祭りが始まる話を伺ったのですが、同じタイミングで来てしまいました。でも祭りが始まっていない分、こうやってゆっくり話が聞けて、寧ろラッキーです。今夜売る祭り用の商品は、主にきらきら光るおもちゃです。
ところで本業のお店では何を売っているのかと言うと、
ところで本業のお店では何を売っているのかと言うと、
ボールの中が光るおもちゃ。 |
こちらも押す回数で違う色の光が。 |
「昔は文具店だったんです。学校にも文具の卸をしていたんですが、今は道路の拡張で店も狭くなったので、ほぼ駄菓子屋さんです。」
聞けば明治の頃に開業した老舗で、文具のほかに以前はプラモデルなども販売していたそう。
「プラモデルは、大抵のものはこの店に来れば揃ったんですよ。」
聞けば明治の頃に開業した老舗で、文具のほかに以前はプラモデルなども販売していたそう。
「プラモデルは、大抵のものはこの店に来れば揃ったんですよ。」
屋号は昔のまま。 |
鉛筆と駄菓子が隣り合って並ぶ。 |
しかし少子化の波などもあり、店を改装する際にスペースを小さくして駄菓子をメーンに変更。
「それでも看板は文具店のままなの。」
その看板に違わず、今でも一部文具は扱っています。
「それでも看板は文具店のままなの。」
その看板に違わず、今でも一部文具は扱っています。
こちらはカップ麺とノート。 |
店を切り盛りする店主。 |
最近はその駄菓子を売る店も少なくなってきましたが、店内は数十円で買える駄菓子が並びます。
駄菓子がずらりと並ぶスペースも。 |
子どもの頃は、この容器ごと買ってみたいと思ったものだ。 |
個人的には、さくら餅、フェリックスガム、フルカワのガム、チュッパチャプスにココアシガレット、
懐かしいフェリックスガムにフルカワのガム! どちらも当たりがある。 |
チュッパチャプスは30分もつと言われるキャンディーだ。 |
ダジャレの商品名のおつまみにもなりそうなお菓子や、小腹が空いた時のカップ麺「ブタメン」等が懐かしい。
「時代は変わっても、フェリックスガムはよく売れるのよ。」
「時代は変わっても、フェリックスガムはよく売れるのよ。」
或る有名選手も好きなお菓子が。 |
ブタメンは懐かしい。手前のペペロンチーノが気になる。 |
そしてこのジュース。
「それは凍らせておいて、子どもが帰ってくる時間帯にレジ前に並べておくのよ。そうするとよく買いにきてたわ…。」
凍らせるパターン、冷やすパターン、常温パターン、どれでも楽しめ、細長い所を歯で嚙みちぎってちゅーちゅー吸うのです。これ、今でも40円で手に入るんですね。
そしてスタッフが見つけたのは、このカード。
「それは凍らせておいて、子どもが帰ってくる時間帯にレジ前に並べておくのよ。そうするとよく買いにきてたわ…。」
凍らせるパターン、冷やすパターン、常温パターン、どれでも楽しめ、細長い所を歯で嚙みちぎってちゅーちゅー吸うのです。これ、今でも40円で手に入るんですね。
そしてスタッフが見つけたのは、このカード。
管の部分を嚙みちぎって、中のジュースを吸う。 |
駄菓子は、大人になっても心躍る。 |
通称「なめ猫」です。
(※1980年代に、やんちゃな高校生風の制服を着せた子猫の写真を使ったグッズが一大ブームを呼んだ。そのキャッチフレーズの「なめんなよ」と猫を合わせた略称的愛称。)
「一時期動物虐待が疑われた事もあって廃れたんですが、その後もう1回ブームが来たのよ。」
(※第2次ブームは8年程前と言われている。)
私は1回目のブームを知っている世代ですが、そのカードが今も1枚30円で手に入ります。いやぁ心が若返る宝庫です。
(※1980年代に、やんちゃな高校生風の制服を着せた子猫の写真を使ったグッズが一大ブームを呼んだ。そのキャッチフレーズの「なめんなよ」と猫を合わせた略称的愛称。)
「一時期動物虐待が疑われた事もあって廃れたんですが、その後もう1回ブームが来たのよ。」
(※第2次ブームは8年程前と言われている。)
私は1回目のブームを知っている世代ですが、そのカードが今も1枚30円で手に入ります。いやぁ心が若返る宝庫です。
なんとなめ猫のカードが! |
将来的にはマイナンバーカードバージョンが出るのだろうか。 |
「今でも子どもの事を叱るんですが、それでも子どもが遊びに来るんですよ。」
感情的に怒るのでなく、何が良くて何が悪いのかを叱る事の違いが、子どもにもわかるのでしょうね。
「大人になって、『あの時の〇〇です、遊びに来たよ~』とか、帰る時に『また来るね』なんて言ってくれるのは本当に嬉しいわね。」
感情的に怒るのでなく、何が良くて何が悪いのかを叱る事の違いが、子どもにもわかるのでしょうね。
「大人になって、『あの時の〇〇です、遊びに来たよ~』とか、帰る時に『また来るね』なんて言ってくれるのは本当に嬉しいわね。」
家では話せない事を話していく子どももいると言う。 |
大人になっての再訪は、店を続ける喜びの一つ。 |
計算は、店主が電卓を使いますが、値段は全て頭の中に入っています。
「値上げをすると、前の安い値段で計算しちゃう事があって、間違っちゃうと売っても儲からないのよね。」
なんて事もあったそうです。
「値上げをすると、前の安い値段で計算しちゃう事があって、間違っちゃうと売っても儲からないのよね。」
なんて事もあったそうです。
私も小さい頃は飛行機を組み立てて、コレクションした。 |
電卓で計算(値段は全て頭の中に)。 |
「でも今は駄菓子だけでは商売にならないのよ。」
少子化の波もあって、駄菓子屋を維持していくのも一苦労のようです。
そんな店の歴史を表すようなものが、気が付けばレジのそばに。
少子化の波もあって、駄菓子屋を維持していくのも一苦労のようです。
そんな店の歴史を表すようなものが、気が付けばレジのそばに。
駄菓子店にはお小遣いで遊べるかわいい玩具も定番だ。 |
ボールペンを買いに来ても、お菓子を買い足してしまいそうだ。 |
モンチッチです!(…と現場で思ったのですが、戻ってネットで調べてみたら「大助くん」という別物のようです。でも実際のところ、私はよく分かっていません、済みません。)
「売り物じゃなくて、売り物“だった”の。」
昔の店の写真は残っていないか伺うと、
「終活中なので、どんどん捨てて行っているの。」
店主の御歳87歳。
「子どもには百歳って言っているの。」
背筋もしゃんとして、とても来年米寿には見えませんが、
「子どもと交流して、いろいろ話しているのが良いのかも。」
これからもお店を続けて下さい。
「売り物じゃなくて、売り物“だった”の。」
昔の店の写真は残っていないか伺うと、
「終活中なので、どんどん捨てて行っているの。」
店主の御歳87歳。
「子どもには百歳って言っているの。」
背筋もしゃんとして、とても来年米寿には見えませんが、
「子どもと交流して、いろいろ話しているのが良いのかも。」
これからもお店を続けて下さい。
大助くんと思われるお人形が。 |
御年87歳だが、元気元気。 |
去り際には、お祭りで売る商品の“剣”(の絵が描かれたビニールのおもちゃ)に空気を入れます。
「このポンプ、引く時に空気が入るのね。」
店主は空気ポンプの上げ下げも、そんなに苦ではないよう。楽しいお話有難う御座いました。いつまでもお元気で…。
「このポンプ、引く時に空気が入るのね。」
店主は空気ポンプの上げ下げも、そんなに苦ではないよう。楽しいお話有難う御座いました。いつまでもお元気で…。
お祭りの出店用に、空気で膨らます玩具も準備。 |
ポンプで空気注入。 |
そして店の外観を撮影して去ろうとすると、入れ替わるようにお客さんがお見えです。お父さんと小さなお子さん2人のようで、手を振っています。
「お買い物ですか?」
「はい。」
上のお子さんは小学2年、下のお子さんは年中さん。上のお子さんは話を聞いていると、何やら不自然な対応。それもその筈、
「さっきランニングクラブの様子を撮影されたようで…。」
「お買い物ですか?」
「はい。」
上のお子さんは小学2年、下のお子さんは年中さん。上のお子さんは話を聞いていると、何やら不自然な対応。それもその筈、
「さっきランニングクラブの様子を撮影されたようで…。」
店を出ると、買い物の親子連れが。 |
右の子は、ランニングクラブのメンバーだった。 |
その時のお子さんでしたか、大変失礼しました。練習が終わって、駄菓子を買いに来たようです。こちらには結構いらっしゃるのですか?
「娘たちは来ます。」
お父さんは別の自治体育ちなので、娘さんが出来て店に来るようになったそうです。
「娘たちは来ます。」
お父さんは別の自治体育ちなので、娘さんが出来て店に来るようになったそうです。
練習中の様子。 |
妹さんと、駄菓子の買い物に…。 |
折角なので今どきの子どもの買い物の様子を見てみると…お姉ちゃんは選ぶのが早い。即決でかごに入れていきます。
妹さんの手を引いて、店の中へ…。 |
早速買い物開始! |
「上の子は200円って予算を決めてあるので、その範囲内で買うのを決めたようです。」
予算内で次々にかごに欲しい駄菓子を入れていく。 |
お父さんに、お金を催促。 |
優先順位の高いお菓子の値段から計算して、予算内での配分を決めていたようです。さすが。通い慣れていれば、好きなお菓子が幾らで何処にあるか把握済みです。
店主に「お願いします。」 |
お釣りももらって、買い物終了。 |
妹さんも次々かごにいれ、予算内で買い物終了。あっという間にお買い上げです。
「駄菓子を買うのって、頭を使うのよね。」
店主は言います。嘗て私も駄菓子屋さんに行って、お釣りの計算をさせられたっけ。間違うと
「店が潰れちゃうわ。」
と言われ、なかなかお釣りが貰えなかったものです。
走り終わったあとのおやつは、また格別でしょうね。小さな幸せの瞬間を見せて頂き、有難う御座いました。(つづく)
「駄菓子を買うのって、頭を使うのよね。」
店主は言います。嘗て私も駄菓子屋さんに行って、お釣りの計算をさせられたっけ。間違うと
「店が潰れちゃうわ。」
と言われ、なかなかお釣りが貰えなかったものです。
走り終わったあとのおやつは、また格別でしょうね。小さな幸せの瞬間を見せて頂き、有難う御座いました。(つづく)
二人とも、お目当ての駄菓子を買えて大満足。 |
お家で楽しんでね。 |
町のお勧めを教えて下さる方が! |
焼き芋を縦にスライス? |
全文を読む