2023.06.15
with a camera in Asakawa Town 3-2
再び町中をぶらぶらしていると、小さな直売所を見かけます。「あさマルシェ」の店内は、青果店とコンビニを兼ねたような品揃え。
町の直売所「あさマルシェ」。 |
店内には、冷蔵庫に常備したい飲食物が揃っている。 |
お店の方は、
「野菜だけでなく果物を生産している農家の方もいて、最近まではさくらんぼも並んでいたんですよ。」
浅川町では果物のイメージは無かったのですが、ネーブルオレンジも生産しているんですね。
「野菜だけでなく果物を生産している農家の方もいて、最近まではさくらんぼも並んでいたんですよ。」
浅川町では果物のイメージは無かったのですが、ネーブルオレンジも生産しているんですね。
ほうれん草や小松菜などの青物は、町内産だ。 |
ネーブルオレンジも町内産。 |
「うちは買い物に行くのが難しいお年寄りの為に、出張販売もしています。冷蔵室もついているので、平日はこれに牛乳や卵、豆腐、納豆なども積んでいきます。牛乳は15本積んでいって、全部売れる事もあるんですよ。」
現在町内にJR水郡線は走っていますが、路線バスなどはない為、出張販売車が音楽を鳴らして行くと、外で待っている方もいるそうです。
現在町内にJR水郡線は走っていますが、路線バスなどはない為、出張販売車が音楽を鳴らして行くと、外で待っている方もいるそうです。
平日は出張販売をする。 |
棚を満杯にして、町内を回る。 |
また浅川町は花火が有名で、打ち上げ花火の『から』(外側の部分)を魔除けとして吊るす風習があり(詳しくは、1巡目のエピソードをクリック)、町内では吊るす為の花火のから「魔除花火」も販売されています。
店内には、自宅用の花火の「から」が売られている。 |
このように自宅で吊るして飾る風習がある。 |
「これまでは尺玉から8寸・5寸…2.5寸まであったんですが、『大きいのしか無いの?』『持ち運び出来るものを』という声があって、携帯タイプも販売しているんです。ちゃんとご祈祷もしていただいていますよ。」
平日は商工会でも手に入りますが、土曜日は商工会が休みの為、あさマルシェでのみ販売しているそう。40ミリ・27ミリ・12ミリの3種類があり、このサイズは作るのに手間がかかりそうです。
「そうなんです、『この大きさで700円するの?』と言われる事もあるんですが、花火のからに和紙を貼って…とやっていると手間と時間がかかるもので…。」
在庫の無い分は、受注生産となるそうです。
平日は商工会でも手に入りますが、土曜日は商工会が休みの為、あさマルシェでのみ販売しているそう。40ミリ・27ミリ・12ミリの3種類があり、このサイズは作るのに手間がかかりそうです。
「そうなんです、『この大きさで700円するの?』と言われる事もあるんですが、花火のからに和紙を貼って…とやっていると手間と時間がかかるもので…。」
在庫の無い分は、受注生産となるそうです。
最近は携帯出来るタイプも。 |
大きさは3種類(鈴付き)。鈴なしも、お願いすれば可能。 |
魔除けと言えば『魔除け 半熟たまご』というのもあるようですが…。
「半熟といっても、こちらは黄身が固くならずとろっとしているんです。」
遠赤外線ヒーターで80分加熱して作るそうで、これは食べてみたい……と思いましたが人気なんですね、売り切れでした(T_T)
「半熟といっても、こちらは黄身が固くならずとろっとしているんです。」
遠赤外線ヒーターで80分加熱して作るそうで、これは食べてみたい……と思いましたが人気なんですね、売り切れでした(T_T)
「魔除け」と名の付く卵も…。 |
あちゃ~、売り切れ。食べてみたかった。 |
こちらでは町の人が作ったものも販売しています。竹籠は、
「里芋を洗うのに便利だって言われます。普通のざるだと目が細かいので、里芋を洗うとつまっちゃうんです。でもこの籠だと、目が大きいので洗うのに重宝するそうなんです。」
「里芋を洗うのに便利だって言われます。普通のざるだと目が細かいので、里芋を洗うとつまっちゃうんです。でもこの籠だと、目が大きいので洗うのに重宝するそうなんです。」
町民手作りの品も並ぶ。 |
草履や竹籠も…。 |
小物入れは、千代紙などを折って組み合わせてあるよう。開けてみると…中が外と違うデザインです。小物を入れて図柄が見えなくなるのが勿体なく、凝った作りです。これは作った方に話を聞いてみたい!
「持って来て置いていくだけなので、私はどちらに住んでいるかは分からないんです。」
「持って来て置いていくだけなので、私はどちらに住んでいるかは分からないんです。」
小物入れ(上から見ている)。蓋を開けると… |
あら素敵。蓋の裏(左)も中(右)も、蓋の表と全部デザインが違う凝ったもの(300円)。 |
土曜日は商工会も休みだと言うので、念のため役場に行ってみます。
土曜日でしたが、幸い日直担当の職員がいらしたので話を聞いてみます。しかし個人情報保護の観点から、お住まいの場所や電話番号を教える事は出来ないとの事(それはそうだ)。そんな話をしていると、別の男性が役場に入ってきます。ご挨拶をすると、
「町長の江田です。」
何と! 不祝儀の帰りに立ち寄ったようです。それでロケの趣旨を話していると、
「竹籠を作った人なら、個人的に知っていますよ。良ければご案内しますよ。着替えが終わるまで、町長室へどうぞ。」
土曜日でしたが、幸い日直担当の職員がいらしたので話を聞いてみます。しかし個人情報保護の観点から、お住まいの場所や電話番号を教える事は出来ないとの事(それはそうだ)。そんな話をしていると、別の男性が役場に入ってきます。ご挨拶をすると、
「町長の江田です。」
何と! 不祝儀の帰りに立ち寄ったようです。それでロケの趣旨を話していると、
「竹籠を作った人なら、個人的に知っていますよ。良ければご案内しますよ。着替えが終わるまで、町長室へどうぞ。」
念のため、町役場へ。すると… |
町長が現れた。公務では無いようだ。 |
なんと町長室へ案内してくださいました。「ぶらカメ」と知って、町長から町の“セールス”が始まります。
「こちらの即身仏はご存じですか? 国立科学博物館の展示でも大勢の人が集まりました。」
浅川町の貫秀寺(かんしゅうじ)に安置されている「弘智法印 宥貞」の即身仏は、一時“出張”展示されていました。
「そして町のイメージキャラクター『あさまる』で作ってみました。」
「こちらの即身仏はご存じですか? 国立科学博物館の展示でも大勢の人が集まりました。」
浅川町の貫秀寺(かんしゅうじ)に安置されている「弘智法印 宥貞」の即身仏は、一時“出張”展示されていました。
「そして町のイメージキャラクター『あさまる』で作ってみました。」
町の寺に安置されている即身仏の写真を手に、町のPR。 |
あさまるの、起き上がりこぼし。 |
倒れても元の姿勢に戻る、あさまるの起き上がりこぼしバージョンです。
「おもりを重たくして、必ず起き上がれるようにしてあります。ただあさまるを描くのがちょっと大変そうだったね…。」
そして立ち上がった町長が、
「実はこんなものの販売を考えているんですよ。」
と言って持って来たものが、
「おもりを重たくして、必ず起き上がれるようにしてあります。ただあさまるを描くのがちょっと大変そうだったね…。」
そして立ち上がった町長が、
「実はこんなものの販売を考えているんですよ。」
と言って持って来たものが、
手描きで、かわいい。 |
「絶対に起きるように、おもりを重くしてもらいました。」 |
ケースに入った魔除花火です。しかも吊るすバーがついたタイプです。これは喜多方名物「蒔絵風鈴」にも同じタイプが販売されていますが、このタイプは飾っておくのに便利なんですよね。ケースに入れておけば埃がかぶりませんし、ケースから出して飾ってもOKです。近い将来、町の新たな観光グッズとなる日が来るかも知れませんね。
小さめの魔除花火、吊るされバージョン。ケース入り。 |
出してもOK。机や棚などにも飾っておける。これは好いのでは? |
さて本題の、竹籠を作っている方についてですが…
「いやぁ本当にこういうものを作る人が少なくなっているでしょ? でも素晴らしいものなので、自宅に15~6個飾ってあるんですよ。作っている方のお宅に行くついでに、見ます?」
ええ、是非! 町長と出会った事で、思わぬ展開を見せ始めます。(つづく)
「いやぁ本当にこういうものを作る人が少なくなっているでしょ? でも素晴らしいものなので、自宅に15~6個飾ってあるんですよ。作っている方のお宅に行くついでに、見ます?」
ええ、是非! 町長と出会った事で、思わぬ展開を見せ始めます。(つづく)
町の新商品候補に、笑顔がこぼれる町長。 |
町長室にも、魔除花火が下がっている。 |
竹細工の制作者の家の前に、町長のご自宅へ。 |
あるわあるわ…。 |
全文を読む