2021.11.25
with a camera in Ishikawa Town 4
「ぶらカメ」石川町篇その4です。
その1「歴史ある神社と紅葉・徳光 第二の人生を考えさせられる」はこちらをクリック
その2「山葡萄の編み組み細工を売っているのは、瀬戸物店!?」はこちらをクリック
その3「圧巻!石川町の”手作り”の桃源郷!?」はこちらをクリック
桃源の里公園から下ってきて、山葡萄のバッグを作っている女性のご主人(恥ずかしがり屋さんで、写真NG)が教えて下さった本来の目的地「じゅうけんやしき」へ向かう事にしました。
実は、石川町は自由民権運動が盛んだった地。こちらの家は大庄屋の家だったそうで、町人で門を構える事が出来たのは武士身分に相当する郷士だったからだそう。門は文化4(1804)年に作られ、住居は19世紀後半に建てられたものとの事。
その1「歴史ある神社と紅葉・徳光 第二の人生を考えさせられる」はこちらをクリック
その2「山葡萄の編み組み細工を売っているのは、瀬戸物店!?」はこちらをクリック
その3「圧巻!石川町の”手作り”の桃源郷!?」はこちらをクリック
桃源の里公園から下ってきて、山葡萄のバッグを作っている女性のご主人(恥ずかしがり屋さんで、写真NG)が教えて下さった本来の目的地「じゅうけんやしき」へ向かう事にしました。
実は、石川町は自由民権運動が盛んだった地。こちらの家は大庄屋の家だったそうで、町人で門を構える事が出来たのは武士身分に相当する郷士だったからだそう。門は文化4(1804)年に作られ、住居は19世紀後半に建てられたものとの事。
石川町のメーンストリート「クリスタルロード」。 |
こちらが目指していた「じゅうけんやしき」。なぜ「じゅうけん」? |
中にいる女性(恥ずかしがり屋さんで写真NG)が、急な撮影も承諾して頂き、案内してくださいました。
「ここが居間で、住んでいた鈴木荘右衛門・重謙親子が使っていたところです。」
じゅうけん…この家の主の名前だったんですね、それで「(鈴木)重謙屋敷」…なるほど。
「この額縁に飾ってあるのは、自由民権運動とこの住宅に関わる皆さんです。多くの方が逮捕されています。」
こちらの写真が鈴木重謙氏。演説中の発言がもとで、官吏侮辱罪で告発された事もある人ですが、私立石川中学(現在の学法石川高校)の認可など、教育の面でも功績のあった人だそう。
「ここが居間で、住んでいた鈴木荘右衛門・重謙親子が使っていたところです。」
じゅうけん…この家の主の名前だったんですね、それで「(鈴木)重謙屋敷」…なるほど。
「この額縁に飾ってあるのは、自由民権運動とこの住宅に関わる皆さんです。多くの方が逮捕されています。」
こちらの写真が鈴木重謙氏。演説中の発言がもとで、官吏侮辱罪で告発された事もある人ですが、私立石川中学(現在の学法石川高校)の認可など、教育の面でも功績のあった人だそう。
「鈴木重謙屋敷」の居間。囲炉裏がある。 |
居間に飾られている鈴木重謙氏の写真。 |
そしてこちらが河野広中。自由民権運動の立役者の一人で「西の板垣(退助)、東の河野(広中)」と評された福島県民です。
「奥の部屋は、河野広中が石川区長として執務にあたっていた部屋なんです。」
要は民間の住宅の中に、役所の執務室があるようなものです。それが現在も残っているという訳です。
「奥の部屋は、河野広中が石川区長として執務にあたっていた部屋なんです。」
要は民間の住宅の中に、役所の執務室があるようなものです。それが現在も残っているという訳です。
居間に或る河野広中の写真。 |
河野広中が区長の時に執務にあたった部屋が、個人邸の中にある。 |
「小ぢんまりした住宅ですが、実はその前に二度の打ち毀しに遭っているんです。打ち毀しの前はもっと大きくて広い家だったと考えられています。」
江戸時代終盤から明治維新、そして自由民権運動と、大変な時代を生き抜いてきた建物なんですね。
江戸時代終盤から明治維新、そして自由民権運動と、大変な時代を生き抜いてきた建物なんですね。
「執務室」を手前の和室から望む。 |
この屋敷のお陰で、自由民権運動が身近に感じられる。 |
「こちらは梯子をかけて上がると、上に部屋があります。また玄関入ったところも一段低くなっていますが、あそこも隠し部屋がありました。」
もしかしたら内々に自由民権運動の話し合いが行われ、またかくまわれた人がいたのでしょうか?←勝手な想像
そして最近ではこんな災難にも遭いました。
「この住宅はつい3年ほど前に復元されたのですが、東日本台風ではここまで浸水して、泥だらけになって大変でした。」
浸水の跡が残りますが、今では復旧。入館無料なので、近くの高校生がここで憩っていく事もあるそうです。
「ただ宣伝不足なのか、新型コロナの影響か、来場者が伸びないんですよね。是非テレビで宣伝して頂いて…。」
承知しました。取材させて頂いた分は、しっかり放送させて頂きました。
もしかしたら内々に自由民権運動の話し合いが行われ、またかくまわれた人がいたのでしょうか?←勝手な想像
そして最近ではこんな災難にも遭いました。
「この住宅はつい3年ほど前に復元されたのですが、東日本台風ではここまで浸水して、泥だらけになって大変でした。」
浸水の跡が残りますが、今では復旧。入館無料なので、近くの高校生がここで憩っていく事もあるそうです。
「ただ宣伝不足なのか、新型コロナの影響か、来場者が伸びないんですよね。是非テレビで宣伝して頂いて…。」
承知しました。取材させて頂いた分は、しっかり放送させて頂きました。
左の空間から入ると、右の部分が部屋だと言う。 |
壁に水に浸った跡(水平の線のようなもの。コンセントの少し上)が残る。 |
自由民権運動の足跡を辿れる場所が身近な所にあります。教科書だけでなく、こういった場所で歴史を身近に感じてみては如何でしょうか。勿論お出かけの際は感染症対策をお忘れなく。
さてそうこうしている内に、お腹の空く時間も過ぎ、喫茶店「ポエム・ロビー」へお邪魔する時間となりました。ご主人の仰る通り、2時15分前までは店の駐車場も満杯。それでも漸く2時近くになり、車を止めて店に入れました。
さてそうこうしている内に、お腹の空く時間も過ぎ、喫茶店「ポエム・ロビー」へお邪魔する時間となりました。ご主人の仰る通り、2時15分前までは店の駐車場も満杯。それでも漸く2時近くになり、車を止めて店に入れました。
鈴木重謙屋敷は、入場無料で観覧できる。駐車場もある。 |
混雑時を避け、いよいよ午前中にお邪魔した”喫茶店”へ。 |
数あるメニューの中から「ハンバーグスパゲッティ」を…。 |
私の世代には、このランプや店内の雰囲気が何だか落ち着く。 |
暫くして出て来たのが、こちら。何というボリューム!ナポリタンは両手で覆ってもこぼれそうな量。ハンバーグも厚みが凄い!
では早速、頂きましょう。
喫茶店と言えば、まずはナポリタンから…。おおっ!?よくある古き喫茶店のナポリタンの思い出は、ケチャップの味の濃さの中の美味さですが、こちらのナポリタンはそういったケチャップのしつこさ・重さが無い味わいなのです。そこにベーコンやソーセージの旨味がのっかり、後をひく美味しさです。
そしてハンバーグ…噛むと肉の旨味がしみ出し、ソースもコクがあって美味しい食べ応えです。
では早速、頂きましょう。
喫茶店と言えば、まずはナポリタンから…。おおっ!?よくある古き喫茶店のナポリタンの思い出は、ケチャップの味の濃さの中の美味さですが、こちらのナポリタンはそういったケチャップのしつこさ・重さが無い味わいなのです。そこにベーコンやソーセージの旨味がのっかり、後をひく美味しさです。
そしてハンバーグ…噛むと肉の旨味がしみ出し、ソースもコクがあって美味しい食べ応えです。
こちらが「ハンバーグスパゲッティ」。ボリュームが半端じゃない。 |
見よ、この高さと厚みを。 |
それにしてもどちらもボリュームが半端じゃない。
あとで伺ったら、
「ハンバーグの肉は250グラム、スパゲッティは350~400グラムです。」
どひゃ~~。でも食べきれたのは、美味しかったから。これは高校生にも人気でしょう?
「学生さんが来たら、スパゲッティは量を増やしてあげます。」
食べ盛り・育ち盛りの学生には、嬉しいサービスが待っています。
個人的には、ナポリタンは最初そのままのお味で頂き、途中テーブルにある粉チーズやホットスパイスソースで味変、最後の二口位はハンバーグのソースと混ぜて頂くのがお勧めです。
あとで伺ったら、
「ハンバーグの肉は250グラム、スパゲッティは350~400グラムです。」
どひゃ~~。でも食べきれたのは、美味しかったから。これは高校生にも人気でしょう?
「学生さんが来たら、スパゲッティは量を増やしてあげます。」
食べ盛り・育ち盛りの学生には、嬉しいサービスが待っています。
個人的には、ナポリタンは最初そのままのお味で頂き、途中テーブルにある粉チーズやホットスパイスソースで味変、最後の二口位はハンバーグのソースと混ぜて頂くのがお勧めです。
粉チーズがまた合うんだ♪ |
最後はハンバーグソースと合わせても可。 |
それにしてもメニューの豊富さ。食べ物だけでもざっと数えて50種類ほど、ドリンクもホット・コールド・フロートなどを入れるとやはり50種類ほど。パフェやケーキのスイーツもあり、喫茶店だけでなく学生街の食堂的な要素も兼ね備えたお店です。これだけ色々作れるのも、旅館業の経験があればこそ、ですね。
「いまは新型コロナの影響もあって、ちょっと遅く始めたり早く終わったりもしますが、それでも午前11時頃から夜の7~8時頃までは大体開けていますかね。」
「いまは新型コロナの影響もあって、ちょっと遅く始めたり早く終わったりもしますが、それでも午前11時頃から夜の7~8時頃までは大体開けていますかね。」
料理やドリンクがびっしり。 |
ノンカフェインの飲み物も…。 |
有線から日本のポップスが流れる昔ながらの喫茶店は、私以上の年代には懐かしく、若い人には昭和レトロが新鮮かも知れません。
完食~~。最近、よく食べているなぁ…。 |
今回石川町を訪ねてみて、皆さんの地元愛の深さ・強さを感じました。古くは自由民権運動を起こした方々(その後地元の為に尽力した方々でもあります)に始まり、今は地元に帰って畑で自給自足的生活をしながら故郷の生活を楽しむ人、編み組み細工を買ったり作ったりする喜びを伝える女性、そして地元の山に手弁当で公園を作ってしまった有志の皆さんなどなど…。この愛と熱量は色々な形で、次世代へと伝わっていくのだと思います。
馬鹿にされても、山を花の美しい公園にした男性(「その3」に登場)。 |
瀬戸物店の傍ら、山葡萄の編み組み細工を作る女性(「その2」に登場)。 |
次回はしなだマンがこの週末にいわき市へお邪魔します。どうぞ宜しくお願い致します。
岩の上でかわいい”神様?”がほほ笑んでいる。 |
もう山も冬支度に入ろうとしている…。 |
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