2021.07.15
A hotel full of Akabeko
福島の『ゴジてれChu!』と宮城の『Oh!バンデス』を結ぶ「バンデス×Chu!」のコーナーで、今回は「赤い魔よけ一色のホテル!?」をお送りしました。その赤い魔よけとは…福島県ではおなじみの、赤べこです。
のれる赤べこ。ご紹介するホテルの入口入ってすぐの所に、大人が跨っても大丈夫な赤べこもある。 |
この企画をしているのは、磐梯町の「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」です。
今回お邪魔したのは、星野リゾート 磐梯山温泉ホテル。猪苗代湖を望める。 |
赤べこは、会津の郷土玩具です。元々会津は柳津町の福満虚空蔵菩薩円蔵寺を建てる際、資材を運ぶのに赤毛のべこ(「牛」の方言)の群れが現れたとの話が伝わっています。そこから張り子の赤べこが縁起物と考えられるようになり、今に至ります。
会津ではこうした赤べこグッズがよく売られている。 |
こちらのホテルでは、会津文化に親しんでもらおうと、「赤べこ夏祭り」と銘打って特に夏の期間に赤べこ押しでイベントをしています。
ただホテルのロビーでは、年中赤べこがお出迎えしてくれます…って、どこだか分かりますか?奥のステージの下だけではありませんよ。
ただホテルのロビーでは、年中赤べこがお出迎えしてくれます…って、どこだか分かりますか?奥のステージの下だけではありませんよ。
ホテルのロビーの木々の緑は… |
木々の緑がそうです。今は新緑・深緑(赤)べこ。春はピンク、秋は紅葉シーズンだから「赤」べこ、冬は雪になぞらえた白べこになるそうです。新緑べこだけで500個あるそうで、ホテルのスタッフが全部緑色に塗ったそうです。春のピンクべこは倍の1000個程飾るそうですよ。そちらも見てみたいですね。
では「赤べこ夏祭り」ならではのイベントを紹介します。
では「赤べこ夏祭り」ならではのイベントを紹介します。
赤べこを緑に塗ったものが…。季節ごとに色が変わる。 |
赤べこの提灯が下がっている一角では、夏祭り風に屋台も出ています。夏祭りには欠かせない射的は、“赤べこ型”のゴム鉄砲(5発・200円)で倒したものによって賞品がもらえます(的は、大きな磐梯山が3等、中くらいの大きさの赤べこが2等、小さめの起き上がり小法師が1等)。
夏祭り期間に登場する屋台。 |
私も挑戦したのですが、3等の磐梯山を倒すのがやっと。
「輪ゴムが意外に上の方に飛びますよね。」
「輪ゴムが意外に上の方に飛びますよね。」
さぁ、1等から3等まで狙い撃ち~! |
とは、赤べこ姿のスタッフの方。こちらも赤べこで盛り上げます。ちゃんと尻尾もあります。ゴム鉄砲なら力も要らないからお子さんでも楽しめますね。その他にも輪投げ(有料)や、
屋台では、赤べこ姿のスタッフが盛り上げてくれる(撮影時のみマスクを外して頂きました)。 |
ちゃんと尻尾もついている。 |
スタンプやサインペンを使ったうちわ作り、赤べこサンバイザー作りは無料で楽しめます。このサンバイザーとうちわを作れば、夜は盆踊りとしゃれこみましょう。
うちわやサンバイザー作りが楽しめる(自作です)。 |
会津民謡のグループ“會凛鶴(あいりんかく)”のメンバーらが、生歌の民謡「会津磐梯山」で盛り上げます。お囃子・太鼓・鐘も入り、やはりライブは違います。
通る声で歌い上げる。 |
ロケの日は生憎の雨で、撮影用にロビーで演奏して頂きましたが、本来は屋外で盆踊りをします。「尤もだ~、尤もだ」と合いの手を一緒に歌いながら、まさに磐梯山の見える所で踊るのも、旅の良い思い出になりそうです。
そして小原庄助さんではありませんが、お酒が欲しい方は…
そして小原庄助さんではありませんが、お酒が欲しい方は…
生演奏は違います。撮影とはいえ、生演奏を久し振りに堪能した。 |
ビアガーデンも宜しいのでは?(この日は雨でしたので、雰囲気だけ。本来は奥のウッドデッキで飲めます。)
こちらがビール&おつまみ。 |
ビールは赤べこシールの貼られたカップに注がれて登場(このシールも数種類あるのだとか)。おつまみは10種類ほどの中から、この赤べこの背負った枡に入るだけ入れられます。
個人的には、揚げコーンが驚きの美味しさでお勧め。スナックっぽい食感で、皮も口に残らずさくさくっといただけます。しかも下味をつけてあり、好い感じの甘さが後をひきます。他にもサラミ系や燻製チーズ等もあり、緑に囲まれた野外で飲むビールの味は最高!いやぁ美味かったです。
そして「磐梯山温泉ホテル」という位ですから、温泉もしっかり楽しみましょう。
個人的には、揚げコーンが驚きの美味しさでお勧め。スナックっぽい食感で、皮も口に残らずさくさくっといただけます。しかも下味をつけてあり、好い感じの甘さが後をひきます。他にもサラミ系や燻製チーズ等もあり、緑に囲まれた野外で飲むビールの味は最高!いやぁ美味かったです。
そして「磐梯山温泉ホテル」という位ですから、温泉もしっかり楽しみましょう。
ビールは750円。 |
おつまみのバイキング 500円。 |
お風呂は、温泉で檜風呂。しかもそこに、この期間だけ何か浮いています。
男性の浴室。ゆったり入れる。 |
ここにも赤べこです(檜製)。正確には赤くないので「檜べこ」でしょうか。ほんのり檜の香りも楽しめます。
檜のべこが温泉に浮いている。 |
因みにここの温泉は東日本大震災以前は鉄分が多く、それこそ赤っぽい色のついた温泉だったそうですが、震災で湯脈が変わったのか、いまは無色透明になりました。鉄の成分は少なくなった分、身体には強すぎない成分に変わったようです。
泊って楽しむには、こんな飛び切りの部屋もあります。
泊って楽しむには、こんな飛び切りの部屋もあります。
浴槽の外、昔の泉質の頃の鉄分の痕が赤く残る。 |
この後のロケで、なかなか汗がひきませんでした。 |
スイートルームですが、中が寛ぐフロア(1階)と、
「会津モダンスイート」の1階。ちゃぶだいも会津塗で、軽くて折り畳めるキャンプ仕様。 |
メゾネット風の2階寝室部分に分かれています。
こちらが寝室。 |
寛ぐフロアには、会津や福島らしさがふんだんに盛り込まれています。会津木綿のクッションや、スタンドにも会津木綿が使われています。
会津木綿の肌触り・風合い・色合いに癒される。 |
こちらはバーコーナー。インテリアとして赤べこは勿論、
壁のニッチの所に… |
会津では男の子が生まれると買ったり贈られたりする会津天神様、そして会津塗り・福島産檜・会津本郷焼のおちょこが並びます。これで何を味わうのかと言うと…日本酒です。写真では1本ですが本来日本酒セラーの中には会津地酒の3銘柄があって、ラベルは磐梯山温泉ホテルオリジナル。この部屋の3本は宿泊料金に含まれているのだとか。おちょこによっても味わいが変わるのでしょうか、いやぁ試してみたい。
会津天神様。会津生まれの男の子は所有率が高い筈。 |
福島・会津らしいおちょこ3種類。 |
美味しい温度で冷えています。 |
磐梯山温泉ホテルの「赤べこ夏祭り」は、8月31日まで。サンバイザー・うちわ作りや屋台などは午後4時から9時まで(ビアガーデンは午後8時半まで、盆踊りは8時半からの30分)。
磐梯山温泉ホテルは、車だと磐越自動車道の「磐梯河東IC」か「猪苗代磐梯高原IC」から約20~25分、鉄道ではJR磐越西線の磐梯駅から無料シャトルバスで15分程(要予約)です。因みにビュッフェスタイルの食事は、会津や福島の郷土料理、更には新型コロナウイルスの影響で観光・飲食業での蕎麦の消費量が落ちた為、その蕎麦を積極的に使ったリゾットやぜんざいも楽しめます。
磐梯山温泉ホテルは、車だと磐越自動車道の「磐梯河東IC」か「猪苗代磐梯高原IC」から約20~25分、鉄道ではJR磐越西線の磐梯駅から無料シャトルバスで15分程(要予約)です。因みにビュッフェスタイルの食事は、会津や福島の郷土料理、更には新型コロナウイルスの影響で観光・飲食業での蕎麦の消費量が落ちた為、その蕎麦を積極的に使ったリゾットやぜんざいも楽しめます。
「きっせ」とは「いらっしゃい」の方言(来っせ)。 |
ビュッフェスタイルで食べたいものを食べたいだけ…。 |
縁起物である赤べこに囲まれながら、また会津に来たなと感じられるイベントを楽しみながら、ちょっと贅沢にゆったりした時間を過ごしてみるのも好いかも知れません。
そばぜんざい。蕎麦湯を使っているという。 |
部屋番号の金属プレートにも、会津塗りが施してある。金属に会津塗りを使うのは、珍しいそう。 |
全文を読む