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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Otama Village 2-3
(6月25日・24日分のブログの続きです。)
 さて、村の中をぷらぷらしていると、縦笛を持った一人の少年と出会いました。なぜ笛を持っているのか聞くと、
「家の周りを走りながら練習しようと思ったから。」
との答。走りながら、はちょっと危ない気もしますが、まだ小学1年生との事。私が学校で縦笛を習ったのは中学年の時(もう40年以上前の話ですが)でしたが…

縦笛を持った少年。もう学校で習うの?
縦笛を持った少年。もう学校で習うの?
「これ、お母さんのお下がりなの。」
 なんと物持ちの良いお母さんでしょう。近くの祖父母の家に行く途中との事なのですが、折角なので取材の許可を含めてお母さんに会わせてほしいとお願いすると、

お母さんからもらった縦笛なんだそう。さぁ音色は??
お母さんからもらった縦笛なんだそう。さぁ音色は??
「もう帰ってもらえますか?」


 拒否られた~~!理由を尋ねると、その理由が凄かった。
「怒られるから。」
「どうして怒られるの?」
「(ご両親から)『知らない人とは話しては駄目』と言われているから、知らない人と話した事がばれると怒られちゃう。だから知られたくありません。」
 何としっかりした小学1年でしょう!我々取材陣から事情を説明する事を話して、漸く自宅へ案内してもらいました。

突然渋い表情に。断る理由がしっかりしていた!
突然渋い表情に。断る理由がしっかりしていた!
 途中軽トラックの男性と交差点で出会うと、男の子はその男性にこんな言伝を…。
「〇〇(笛を持っていこうとしていた親戚の家)には行かないで帰るから、って伝えておいて。」
 恐らく男性は知り合いなんでしょう、向こうで祖父母が待っていたり心配したりするといけないからという気遣いを見せたのでした。
 その後自宅でお父さんとお会い出来、私達が取材でカメラを持って話しかけた事を含め事情を説明すると、笑顔でご了解いただけました。これでお子さんも怒られていない筈です。

 最近は不審者が出る世の中だからでしょう、しっかりしたお子さんが多いですね。以前も番組やブログで紹介しましたが、弊社のイベントで迷子になった子どもに名前を聞くと、こう言われた事があります。
「知らない人に名前を言っちゃいけないって、言われているの。」
 子ども達の対応に間違いはありません。これで良いのです。知らない大人に名前を言って良いのは、制服を着た警察官や消防士・救急隊員くらいのものでしょう。自分の身を守る為の親御さんの言いつけをしっかり守っている事、そして堂々と自分の考えを大人に言える事にすごく感心しましたし、感動に近いものを覚えました。

走る少年。「僕、足速いですよ。」運動会も楽しみだね。
走る少年。「僕、足速いですよ。」運動会も楽しみだね。
 気がつけば午後の2時を回り、食堂やレストランは暖簾をしまっています。ランチが食べられるところを探していたところ、遅い時間までランチを出しているカフェを見付けました。
 「17CAFE」と書いて「いなカフェ」と読みます。新しそうなカフェです。店の人曰く、
「カフェを開いたのは、2013年からですね。」
 後で中をご覧頂きますが、まさに今どきのカフェです。

2階建ての「17CAFE」。名前の由来も、内装もお洒落。
2階建ての「17CAFE」。名前の由来も、内装もお洒落。
 店名の由来を聞くと、
「ここ、住所が17番地なんです。あと田舎にかけて…。」
 「お米工房 ままや」にしても「17CAFE」にしても、平成生まれの店は名前が凝っています。

看板が可愛い。女性も入りやすいカフェか…?
看板が可愛い。女性も入りやすいカフェか…?
 お勧めを聞くと「自家製パンのホットサンド」が人気で、中でも「スクランブルエッグ・ベーコンチーズサンド」や男性なら「懐かしのハムカツ、たっぷりキャベツサンドの『ハムカツ2枚』」がお勧めとの事。私は迷わずその「ハムカツ」2枚のホットサンドを頼みます。

1階の席。壁には直接絵も描かれている。水色は「ほんとの空」かな?
1階の席。壁には直接絵も描かれている。水色は「ほんとの空」かな?
 しかもこのランチセットは、「自家焙煎マチュピチュ有機栽培珈琲」や紅茶、ジュースなどのドリンクが1つつきます。私はさっぱり「赤しそソーダ」を選びます。
 因みにマチュピチュとは、世界遺産の「空中都市」で有名なあのマチュピチュの事。実はマチュピチュ村と大玉村は、友好都市協定を結んでいます。というのもマチュピチュ村の初代村長が、大玉村出身の野内与吉さん。マチュピチュ村の発展に寄与したのが大玉村の人、そんな縁が2つの村にはあるのです。

1階席の、上の写真の反対側。
1階席の、上の写真の反対側。
 そんな事を知っている地元民なら、普通はこのコーヒーを選びますよね。しかし先程の男の子の家に加え、最初の果樹園でも缶コーヒーを頂き、飲み干していたので、今回はごめんなさい、ほかの飲み物を選んでしまいました。でも気になるので、後日個人的に行ってみようかしらん。

入口入ってすぐ(奥左が入口)。右の棚ではグッズ販売も。
入口入ってすぐ(奥左が入口)。右の棚ではグッズ販売も。
 というのも、ここの店の雰囲気がまた良いのです。中に入ると、お洒落な空間が広がっています。飾っている絵は、お隣二本松市の画家、すげのでんじゅさんのもの。壁にはすげのさんの描いた猫や兎等の絵が掛けられています。細かいタッチの優しい感じの絵です。まるでギャラリーで飲食するイメージ。なんか、贅沢~♪
(この絵の写真は今回、店の方がすげのさんに許可をとって頂き、掲載しています。)
すげのでんじゅさんの描いた猫。見つめ返したら、猫パンチがとんでくる!?
すげのでんじゅさんの描いた猫。見つめ返したら、猫パンチがとんでくる!?
 カウンター風のテーブルの下には、犬の後ろ脚と尻尾が。店の方に伺うと
「お洒落なので…。でも傘やバッグを掛けられるんですよ。」

黒板のあるカウンター風テーブルの下には、壁にめり込む?犬の後ろ半身が…。
黒板のあるカウンター風テーブルの下には、壁にめり込む?犬の後ろ半身が…。
との事。センスが好いですよね。

バッグや傘も掛けられる。
バッグや傘も掛けられる。
 そしてテーブルに届きました、ホットサンドのセット!ボリュームが凄い!!ハムカツ2枚の分厚いホットサンドに、フライドポテトにサラダにミルクプリンまで!!これに1ドリンクつくのですから、納得のセットです。

ハムカツ2枚にキャベツが挟まったホットサンドのセット。ボリューミーだ(1220円。ハムカツ1枚なら1120円)。
ハムカツ2枚にキャベツが挟まったホットサンドのセット。ボリューミーだ(1220円。ハムカツ1枚なら1120円)。
 ホットサンドは、ハムカツの旨味に、衣にしみたソースの味、そこにマスタードの辛みと酸味、キャベツのしゃきしゃき歯応えと甘みが相まって、味わい・食べ応え二重丸です。2時を超えて空腹マックスの時だったから何とか完食しましたが、50過ぎの私にはもし普通のお昼時ならボリューム的には結構ヘビーだったかも…です。若い人なら美味しいので十分ぺろりといけちゃうでしょう。

ハムカツは昔メンチカツと並び、単独でおかずになる「肉」料理だった。
ハムカツは昔メンチカツと並び、単独でおかずになる「肉」料理だった。
 因みに2階席からは安達太良山が窓越しに望める席もあります。店内にはジャズが流れ、ちょっと大人の雰囲気。暑い午後の昼下がり、或いは芸術の秋に、飲み物や遅めのランチを頂きながら、ゆっくり読書をしたり、すげのさんの絵を眺めたりして過ごすのも、乙なのでは?

2階席の窓越しに見る安達太良山。
2階席の窓越しに見る安達太良山。
 なお開店は木・金・土のみ、11:30~17:00(ラストオーダー16:00)で、5月~11月下旬頃(場合によっては12月初旬頃)までの期間限定カフェです。その理由を店の方に伺うと、どうもクッキーを焼く生業も持っているらしく、そちらが忙しいので週3日限定、また観光客を見込んで5月~11月の期間に区切っているのだそう。開店しているかどうか微妙な期間に行きたい場合は、問い合わせをしたり、ブログで確認したりした方が良いかも、です。

2階席、安達太良を背にして道路方向を撮影。向き合わずに食事が出来る。
2階席、安達太良を背にして道路方向を撮影。向き合わずに食事が出来る。
 今回大玉村を旅してみると、蔵のある古い住宅が残る一方、お洒落な今どきの住宅も結構あり、新旧の住宅が混在している風景が見られます。少子高齢化、人口減少が進む中、大玉村は震災直後を除き、人口・世帯数ともに増え続けている村なんです(今年4月末時点で、2927世帯、8773人。村のウェブサイトより)。また大玉村は県内59市町村の中で子ども(14歳以下)の割合が14.7%と最も高いのです(2020年4月1日現在)。

日替わり・その日限定メニューは、入口そばのホワイトボードで確認できる。
日替わり・その日限定メニューは、入口そばのホワイトボードで確認できる。
 大玉村は「日本で最も美しい村連合」にも加盟していて、地理的には郡山市・本宮市・二本松市にも隣接しています。自然が豊かで且つ比較的便利で住みやすい村と言えるかも知れません。地元の人に話を聞くと、近くの市町村から移り住む人も結構いるのだとか。幼稚園も見た限り施設も充実していますし、安達太良山麓の田園風景が広がる場所は、子育てにも良い環境と感じる人も多いのかも知れません。
田んぼの水面を、あめんぼがすいすい闊歩していた。
田んぼの水面を、あめんぼがすいすい闊歩していた。
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