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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Shirakawa City 2
(2月6日のブログのつづきです。)
 前回は、昭和堂書店のご主人が、地元にゆかりのある本の平積みコーナーから一冊の本を取り上げたところまで書きました。
 来る途中に見かけた城下町の中の教会、昭和堂のはす向かいにあるその教会について、あの司馬遼太郎氏が触れていると言うのです。その本とは、『街道をゆく 33 白河・会津の道、赤坂散歩』(司馬遼太郎 朝日文庫)。その中の「野バラの教会」という話が載っています。


 白河市を訪れた司馬は、「散歩しているうちに、小さな教会を見つけ」る。「ロシア正教(あるいはギリシア正教)の教会」が「白河のまちにあるのは意外」と思った司馬は、中を見たくなったのだろう。ところが聖堂を囲む鉄柵に「錠がかかっていて入れ」ない事に「ふつうありえない」と驚きを隠さない。
 このあとは司馬遼太郎お得意の蘊蓄が溢れ出てくるのだが(ファンは待ってましたの流れでしょうね)、一通り蘊蓄が終わって話が教会の事に戻ると、こんな一節が出て来る。
「柵のそとに立っていたとき、筋むかいの昭和堂書店の若主人鈴木完一氏が私をみつけてくれた。」


「鈴木完一って私の父の名前なんですが、ここで触れている鈴木完一って、実は私なんです。」
 なんと当時、お父さんの昭和堂書店2代目完一さんと一緒に、ご主人雅文さんも司馬さん一行と会っていて、その時の出来事と名前の記憶がずれたらしく、今私が目の前で話している3代目ご主人のエピソードが書かれているというのです。

何と、司馬遼太郎の著作に登場する書店の人が、目の前に!
何と、司馬遼太郎の著作に登場する書店の人が、目の前に!
「司馬さんに話を伺ったんですが、その知識量は物凄かったですよ。」
 私も『竜馬がゆく』や『国盗り物語』『坂の上の雲』等を読んだが、司馬遼太郎はその知識量故、しばしば物語から「脱線」する。
「その蘊蓄で、物語から一旦脱線するんですよね。」
と相槌を打つと、
「まさにその脱線が作品としても面白いんですが、話をしていてもまさにその脱線なんですよ。次々と出て来るんです。」

思わず買いました。すると、白河市のキャラクター「しらかわん」がデザインされたカバーをつけてくれた。かわゆい…。
思わず買いました。すると、白河市のキャラクター「しらかわん」がデザインされたカバーをつけてくれた。かわゆい…。
「司馬遼太郎の本を読んでいる人にはたまりませんよね。」
「本当にたまらないんですよ。」
 ご主人の目が輝き、話に熱を帯びるのが伝わって来る。
 そして本の中の鈴木完一氏(本当は、3代目のご主人)は、教会の錠を持っている人に話をつけ、錠を持ってきてもらう事で司馬氏は教会の敷地に入る事が出来た…と話が続いていく。

 昭和の時代の素敵なエピソードですが、令和の時代に、本の中の鈴木完一氏と書かれていた人(実際は目の前で話しているご主人)が、こう切り出してきたのです。

「中を見ます?錠を管理している人に、話をしてみましょうか?」


昭和堂書店オリジナルのブックカバー。司馬遼太郎の本ともども、白河に来た記念になる。
昭和堂書店オリジナルのブックカバー。司馬遼太郎の本ともども、白河に来た記念になる。
 ご主人は続けます。
「あの教会の中の絵などが、福島県の重要文化財に指定されるんですよ。」
「え、けさの新聞の記事に出ていたのって、あの教会の中の絵なんですか?」
「そうなんですよ。」
 白河市に来る道中読んでいた朝刊に、県文化財保護審議会がこのロケの前日に開かれ、指定の答申をした記事が出ていました。そこにイコン(聖像画)の写真が載っていたのがたまたま記憶に残っていたのですが、まさかその絵を所蔵しているのが、昭和堂書店のそばの教会だったとは。しかもご主人、本の中同様、教会の錠を持っている人に電話で談判して下さり、何と承諾までとって下さったのです!

本の中と同様、教会を管理している人に連絡をしてくれた。
本の中と同様、教会を管理している人に連絡をしてくれた。
 その教会は、建物の突端に特徴があります。俗にいう「葱坊主」、ロシアの赤の広場の建物、というと合点が行く方もいる事でしょう。ロシア正教の教会に見られる形です。だから余計になぜ白河に、という「違和感」と驚きがある訳です。昭和堂書店の3代目に案内して頂く時には、教会の錠を持っている方が既に錠を開けて、教会の中で我々取材を受け入れる準備をしているのが窓越しに見えました。その窓のガラスは独特の歪みや波があります。昔の手延べガラスです(国見町の奥山家住宅でも見られた貴重なものですね。2019年9月24日のブログもご参考に)。
白河ハリストス正教会聖堂。「葱坊主」がロシア正教の建物の証。
白河ハリストス正教会聖堂。「葱坊主」がロシア正教の建物の証。
 こちらの教会は、「白河ハリストス正教会」と言います。ハリストスとはギリシャ語で「キリスト」を意味します。明治11(1878)年に発足した教会で、いまの聖堂は大正4(1915)年に建てられたと伝えられています。大正の世にこの白亜の聖堂は、白河市民の目にどのように映ったのでしょうか。もしかすると宗教色は別にして、かなりハイカラなものに感じられたのではないでしょうか。
 司祭が常駐していない為に、必要に応じて錠を預かっている人が教会を開け閉めするのは、司馬遼太郎が訪れた頃と変わりません。
 お話によると、「建設当初は200~300人の信者がいた」そうです。聖堂の裏手にもう一つ建物があって、最初はそこが聖堂として機能したようですが、さすがに信者の数にしては手狭という事で、この聖堂が後に造られたそうです。

錠を管理している方。我々が来る前にストーブに火を入れ、聖堂内を暖めてくれていた。
錠を管理している方。我々が来る前にストーブに火を入れ、聖堂内を暖めてくれていた。
 中に入ると、大小のイコンが多く掲げられています。
「これらが全部県の重要文化財です。」
 …新聞で目にしたものは追加指定されたもので、目の前に広がるイコン48点は既に昭和58年に、そしてこの聖堂自体も平成5年に県の重要文化財に指定されていたのです。

こちら聖堂内正面。「寺」の字っぽい感じに見えるのが、ロシア正教の十字架。
こちら聖堂内正面。「寺」の字っぽい感じに見えるのが、ロシア正教の十字架。
 歴史的に貴重な点は主に2つ。一つは、ロシアで描かれたイコンがいわば「輸入」されてきている点です。聖堂が出来たのは1915年、その2年後にはロシア革命が起きます。ご存知のようにロシア革命では宗教が弾圧され、多くの宗教関連の建物や絵画が損壊されました。それを2年先に免れるように、ロシアで描かれたイコンが白河の地に運ばれていたのです。これは歴史的に見ても大変重要な絵画です。
ロシアから運ばれてきたイコン。その直後、ロシアでは革命が起こった。
ロシアから運ばれてきたイコン。その直後、ロシアでは革命が起こった。
 2つ目は、明治期のイコン画家で茨城出身の石川りんの描いたイコンが、複数残っている事です。
「署名がないでしょ?画家の名前が入る事で偶像崇拝になる事を避けているのです。」
 本来のイコンは「平面的」な絵だそうですが、石川りんのそれと、ロシアから持ち運んだそれでは明らかに画風が違うと分かると言います。

石川りんの描いたイコン(中央)。美しい…。
石川りんの描いたイコン(中央)。美しい…。
「今回指定されたものは、どこにあるんですか?」
「入口のところに(イコンの)写真がありますよ。」
 聖堂の入口には、今回追加指定されたイコン2点の写真が飾られています。この2点と、同じく追加指定された行進用十字架は、普段公開されていないものだそうです。
「神父の許可が無いと、撮影は出来ないのです。」
 さすがにきょう来て、きょう撮影は無茶なお願いというものです。ただ
「撮影は出来ませんが、お見せするだけなら…。」
と言って下さり、左のイコンと十字架を見せて下さったのです。
 神父が入る小部屋が別にあり、そこにイコンと十字架があります。入室は出来ないので、外から眺めさせて頂きます。『聖三位一体』のイコンをよく見ると、左手に座るイエスが開いているのは漢文の聖書です。日本人山下りんが描いたものである事が分かると同時に、このイコンの評価は司馬遼太郎の本を読んで頂くと、その価値と意義が十分わかって頂けると思います。十字架も人の頭以上の大きさで、遠くから見ただけではありますが、重さと威厳を感じるものでした。

聖堂玄関に飾られている、イコンのコピー。この2点が県重要文化財指定の答申を受けた。
聖堂玄関に飾られている、イコンのコピー。この2点が県重要文化財指定の答申を受けた。
 そして追加指定のもう1点『眠りの聖像』は、こちらにも見当たりません。すると錠を開けて下さった方が、一旦席を外します。暫くすると、
「先程のは、部屋に入る許可や撮影の許可が必要ですが、こちらだけなら宜しいでしょう。」
と、持ってきて下さったのです。

こちらも石川りんのイコン。
こちらも石川りんのイコン。
「これは横にした状態で、見るものです。」
 そこには磔から下ろされた後のキリストが描かれています。これが『眠りの聖像』の実物です。人の身長より少し小さめの大きさでキリストが描かれていますが、圧倒的な存在感がある上、保存状態も良さそうです。周りには漢文で

県内でテレビカメラ撮影は初!『眠りの聖像』(実物)。
県内でテレビカメラ撮影は初!『眠りの聖像』(実物)。
「尊きイイスス(イエス)は爾の清き身を木より下ろし、浄き布に包み、香料にて覆い、新たなる墓に蔵(納)めり」
と書いてあるそうです。こちらは復活祭前の限られた時期にだけ使用されるもので、一般には公開されていないものです。
「テレビで撮影するのは、初めてですよ。」
 昭和堂書店のご主人と、教会の錠を管理している方の善意で、大変貴重なものを取材・撮影させて頂きました。

このように横にして、一時期だけ信徒の前に出されるという。
このように横にして、一時期だけ信徒の前に出されるという。
「このガラスも貴重なんですよ。昔ながらのガラスですから。でも震災で10枚割れて、交換しています。」
 イコンに限らず、昔ながらの技巧を聖堂に見ることが出来ますが、更に下足を脱いだ後に開く聖堂入口の扉にも「技巧」があるのだそうです。

手延べガラスの入った窓。分かりにくいが、若干外の車が歪んで見える。
手延べガラスの入った窓。分かりにくいが、若干外の車が歪んで見える。
「この扉の木目を見てください。これ、木目を描いてあるんですよ。」
 えええ!?天然の木を貼り付けた訳ではないのだそうです。
「よく御覧なさい。これ、木目が繋がっているでしょ?貼り付けたのなら、木目が繋がる訳ないんです。つまり、後から木目を繋がるように描いたのです。」

こちら聖堂入口の扉。綺麗な木目、実は…。
こちら聖堂入口の扉。綺麗な木目、実は…。
 この方の話だと、下と上の部分が繋がって見えるよう、木目をあとから描き足したというのです。だとしたら、相当手が込んでいますよね。
「これは扉だけでなく、階段にも同じく手が施されています。ただ残念なのは、聖堂の一番外の入口の扉を、或る時外から白く塗ってしまったのです。そこにも同じ木目のデザインが施してあったのですが、いまは白いペンキの下です。それから中のこの扉の反対側、これも木目をデザインしてあるって知られていなかったので、雑巾を何度もかけてしまい、色が変わってしまいました。函館や豊橋にも聖堂があって、そこは扉もそのまま保存されています。どちらも国の重要文化財に指定されていますから。」

木目は「手描き」だという。木目が繋がって見えるよう、後描きしたそう。裏は雑巾がけしてしまい、こちら側の保存状態が良い。
木目は「手描き」だという。木目が繋がって見えるよう、後描きしたそう。裏は雑巾がけしてしまい、こちら側の保存状態が良い。
 現存する豊橋の聖堂は大正2年、函館のそれは大正5年に建てられているので、白河はその間に建造されたものです。この方曰く、
「聖堂の歴史的価値は、その2つと変わらない筈です。」
 それだけ貴重なものが、白河の城下町にひっそり佇んでいます。

ロシアのイコンと石川りんのイコンが並び、日露の架け橋が見えるようだ。
ロシアのイコンと石川りんのイコンが並び、日露の架け橋が見えるようだ。
「訪れる人は、司馬遼太郎の本を読んで来るでしょ?だからこっちも色々勉強しておかないといけなくてね…。」
 信者でない方に話をする上での苦労もおありのようです。
「因みに初代神父は、あの坂本龍馬の親戚なんですよ。」
 澤邊琢磨氏、日本ハリストス正教会では初の日本人司祭だそうです。

初代神父、澤邊琢磨氏。あの坂本龍馬の親戚だ。
初代神父、澤邊琢磨氏。あの坂本龍馬の親戚だ。
 今回は取材という事で、特別に許可をとって撮影・ブログ掲載させて頂いています。基本的に撮影は出来ないほか、今回県の重要文化財に追加指定の答申が出たイコンなどは、一般公開されていません。
こちらのロシアのイコンは、今後修復が必要だ。
こちらのロシアのイコンは、今後修復が必要だ。
 今年2020年は、5月と11月に聖堂が一般公開される日が設けられる予定だそうです。詳しくは白河市のホームページなどでご確認下さい。
 そしてこの聖堂や絵画の修復等は、信徒と訪れる人の善意で行われているそうです。ロシアからのイコンには、しわが寄るなど修復が必要なものもあります。訪れる際は、「教会への献金を…」との事でした。

入口から撮っても全体が入りきらない位のイコンが並ぶ。一般の人は撮影不可。
入口から撮っても全体が入りきらない位のイコンが並ぶ。一般の人は撮影不可。
 教会を後にし、折角なので昭和堂書店の4代目(公園で出会った男性のお友達)に会いに、駅前のイルミネーションの撤去会場へと向かいました。JR白河駅のそばにある広場では、ペットボトルを使って12月から1月に駅前を彩るイルミネーションが楽しめます。ロケ日は2月1日、公開が終わって片付けの最中だそうです(2月4日のブログへつづく)。
白河駅前ではイルミネーションの撤去作業中。前日まで白河の夜を彩っていた…。
白河駅前ではイルミネーションの撤去作業中。前日まで白河の夜を彩っていた…。
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