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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
pick up rubbish
 24時間テレビがこの週末放送です。県内の企画の1つとして、海を汚すごみ問題を考えていこうと、県内のごみを拾いながら88kmを直川アナウンサーがきょうから4日間、歩きます。その前に、県内の海水浴場はどうなっているのか、直川アナと小野アナ・私が事前に取材をしてきました。きのうの『ゴジてれChu!』では、その模様を放送しました。小野アナは生まれ故郷いわき市の海水浴場で、私は南相馬から新地までの海水浴場で、それぞれ直川アナと各地1時間ずつごみ拾いをしてきました。そのこぼれ話です。

 最初は南相馬市の北泉海水浴場です。震災以来9年ぶりに再開した海水浴場で、今年は4万人近いお客さんが訪れました。ロケの2日前に海岸清掃をしたという事で、ごみの数は多くありませんでした。ただ悪質とは感じないものですが、熱中症対策もあったのでしょう、塩味の飴の個別包装用の袋も拾いました。想像するに、恐らく飴を食べた時に袋が風で飛んでしまい、見失ってしまったのでしょうか。


南相馬市の北泉海水浴場。数日前のごみ拾いイベントのお陰で、ごみは多くなかった。
南相馬市の北泉海水浴場。数日前のごみ拾いイベントのお陰で、ごみは多くなかった。
 続いては、去年再開した相馬市の原釜尾浜海水浴場です。
 一番ひどかったのはバーベキューのしっぱなしで、使った皿や箸、飲みかけのビール、肉の入っていたパック等がそのままに放置され、風に飛ばされて50m四方位に散乱していました。いくらなんでも、これはないでしょう。しかも空き瓶も捨てられていました。確かに持ってくるのは重かったでしょう、でもそれは持って帰らないと…。直川アナは寂しい気持ちになると話していましたが、私は憤りに近い気持ちがわきました。

相馬市の原釜尾浜海水浴場。遠目には綺麗な海だが…
相馬市の原釜尾浜海水浴場。遠目には綺麗な海だが…
 またここまでひどくはないにしても、たばこの吸い殻やストローを砂浜に隠すように埋めているのを幾つか見つけました。風で一部が顔を出していて、掘り起こしてみると多くは2本・3本揃って同じ深さで埋まっています。
 更に撮影している最中ではないのですが、砂浜と駐車場とをつなぐ通路に、ガラス瓶の破片が散乱していました。子どもも遊びに来るところだけに、せめて大きな破片は拾う位の事をしてもらえれば…。

 最後は、宮城との県境、新地町の釣師浜海水浴場です。こちらでは夏休み中の子どもが、行く夏を惜しむかのように海水浴を楽しんでいました。
 こちらで私が驚いたごみは、西瓜4分の1個を、スーパーの買い物袋に包んでそのまま放置してあった事です。袋を透かして見る分には、真っ赤な熟れた西瓜で、食べ頃のもののように見えましたので、つい最近のごみでしょう。西瓜割りをして切って持って帰ろうとした「忘れ物」なのか、持ってきて食べきれずに置いていったのか…。
 そして一番びっくりしたのは、直川アナが見つけた、ハングルの書かれた小型のポリタンク。日本海側なら分かるのですが…、まさか暖流にのってきた??
 また大人一人が入ってしまいそうな、何かの持ち運び用ケースもごみになっていました。砂が中に入り込み、しかもすえたような変な臭いもして、中から何か出てきたらどうしよう…と思ったのですが、幸いそれはなく、ごみとして持って帰りました。
1時間でごみ袋3つ分に。バーベキューのやりっぱなしには、びっくり。
1時間でごみ袋3つ分に。バーベキューのやりっぱなしには、びっくり。
 全般に言えるのは、プラスチックごみの小さな破片がどの砂浜にも見受けれられるという事です。最初は手で拾える形と大きさのごみだったプラスチックのごみも、日光や風雨にさらされ、細かな破片になっていきます。こうなると、拾うべきごみの「数」が増えるし、劣化が進んだものはつまんだ瞬間に壊れて細かく砕けたり壊れたりして、やはりごみの「数」が増える事もあります。
 また波打ち際に残るたばこのフィルター。恐らくは紙も葉も残った状態で捨てられた吸い殻が、フィルターだけになって波打ち際に打ち寄せられているのを見ると、改めてフィルターは自然に帰らない事を実感します。
 プラスチックは、鳥や魚が餌と間違って食べてしまうと、最悪消化されないまま体内に残ります。それが、その生物の死に至る事もありますし、もしかしたら微量体内に残った魚を我々が食べる可能性も無くはありません。プラスチックごみの問題は、決して他人事ではありません。自分に返ってくるかも知れない問題なのです。
 プラスチックを含めたごみを、決められた形で捨てる・処理する、放置しない、これは一人一人が心がけさえすれば出来る事です。決して難しい事ではありません。やるべき事をやっていない人が一部いる事、ただその「一部」の数は、ごくごく少ないとも言い切れない数になりつつあるのでは、という事を今回のごみ拾いで考えさせられました。


新地町の釣師浜海水浴場でも、直川アナと2人で1時間に3袋分のごみに…。
新地町の釣師浜海水浴場でも、直川アナと2人で1時間に3袋分のごみに…。
 遠くから見る限り、ご存知のように福島の海は美しい。でも近寄ると、無いはずの物(=ごみ)がある現実を、特に内陸部の中通り・会津地域の人は直接目にする機会が少ない分、意識をしていかないといけない問題だなと感じました。
 と同時に、きょう一日私が歩いたのは砂浜だけ。海岸と海岸の間は車移動だったのに、終盤へとへとでした。しかし直川アナは、いわきから郡山に向けて、ごみを拾いながら88kmを歩きます。木曜に、小野アナと回り切れなかったいわき市久之浜(ひさのはま)波立(はったち)海水浴場を出発、四倉(よつくら)海水浴場を回り、西に進路をとって、日曜日、24時間テレビの最中に郡山のビッグパレットでゴールする事を目指します。直川アナの通った後には、まさにごみが減っているという足跡を残してくる事でしょう。
 『ゴジてれChu!』の中でも、土日の24時間テレビの中でも、ごみ拾い歩きの模様をお伝えする予定です。なお今年は小野アナと私が、『24時間テレビ42ふくしま 人と人~ともに新たな時代へ~』を進行します。放送は、
8月24日(土) 15:30~16:55
8月25日(日) 11:27~12:27と17:00~17:23
です。是非テレビを通して、或いは直川アナが近くを通った際には、応援をして頂ければと思います。

 そして今年も24時間テレビ、宜しくお願いいたします。
今年の24時間テレビは、小野アナと私が進行します。頑張れ、直川アナ!
今年の24時間テレビは、小野アナと私が進行します。頑張れ、直川アナ!
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