2019.08.15
with a camera in Yanaizu Town 1
『ゴジてれChu!』木曜恒例の「ぶらカメ」のコーナー、今週は会津の柳津町(やないづまち)に行ってまいりました。その放送のこぼれ話をご紹介します(放送当日から遡るように、3回に分けてつづります)。
柳津町のシンボル、福満虚空蔵尊 圓蔵寺 |
取材したのは先週の土曜日10日。お昼前に柳津町についた私たちは、中心街の川の傍にある「大清水」に行ってみました。大清水とは弘法大師が柳津に来て福満虚空蔵菩薩(ふくまんこくぞうぼさつ)を作った折、錫杖で岩を突くと水が湧き出たというのが、由来だそう。今でも清水が湧き出ています。
大清水。こんこんと清水がわく。 |
こちらは、宮城から来た親子。10月までに福島県内を散策しながら指令の謎を解くと、抽選で賞品があたる「コードF-9」をやっている最中でした。「湧き出る水 川を見る赤い柵」という「目撃情報」をもとに、この大清水にやって来たようです。謎は解けたかな?
宮城から来た親子。謎は解けたかな? |
こちらの3人は仲良し従兄妹で、朝おばあちゃんが運転して、車で優に1時間以上かかる郡山を出てきたとの事(氷で首元を冷やしながら、福満虚空蔵尊圓蔵寺(えんぞうじ)のお参りをする前に大清水に寄ったそうです)。
郡山から祖母の運転でやってきた仲良し従兄妹。 |
暑そうにしていた3人に
「清水の味は?」
と聞くと、その内の1人が元気よく
「普通!」
…普通って事はないでしょう。それとも家の水が井戸水で、舌が肥えているのかな?でも水自体は
「冷たい!」
という事です。暑い日には、湧き水や井戸水の冷たさは嬉しいですよね。最後には
「美味しい。」
と言っていました。私も飲んでみましたが、冷たくて雑味の無い湧き水ならではの美味しさでしたよ。お参り、お気をつけて。
「清水の味は?」
と聞くと、その内の1人が元気よく
「普通!」
…普通って事はないでしょう。それとも家の水が井戸水で、舌が肥えているのかな?でも水自体は
「冷たい!」
という事です。暑い日には、湧き水や井戸水の冷たさは嬉しいですよね。最後には
「美味しい。」
と言っていました。私も飲んでみましたが、冷たくて雑味の無い湧き水ならではの美味しさでしたよ。お参り、お気をつけて。
清水の味は?「美味しい!」という子もいれば… |
さて大清水の近くの店先では、自動販売機の釣銭を補充している女性店員の方がいました。着ているTシャツをよく見ると、赤べこ(べこ、とは「牛」の事)です。赤べこはここ柳津町の福満虚空蔵尊圓蔵寺を造る際に、どこからともなく現れて材木を運ぶのを手伝ったのが赤毛の牛だったという言い伝えがあり、そこから張子の「赤べこ」が生まれたと言われています。柳津町が「赤べこ発祥の地」と称する所以です。
店員さんのTシャツが…赤べこだ! |
柳津町の人がこよなく愛する赤べこ。赤べこのTシャツは、商店の人たちがイベント等の行われる際に着るとの事でした。そして、あれ?松たか子さんが着ているエプロンと同じ??
実は店員さんが働いている店は、柳津町で撮影された映画『ジヌよさらば』(松尾スズキ監督)の撮影に使われた店「スーパー・あまの」だったのです。私もこの映画を観ているだけに、映画と同じエプロン姿の店員さんに会えるなんて嬉しいですね。
実は店員さんが働いている店は、柳津町で撮影された映画『ジヌよさらば』(松尾スズキ監督)の撮影に使われた店「スーパー・あまの」だったのです。私もこの映画を観ているだけに、映画と同じエプロン姿の店員さんに会えるなんて嬉しいですね。
松たか子さんとお揃いのエプロン?実は、映画の舞台になったのだ…。 |
スーパーの反対側を、大きなワンちゃんを連れた女性が歩いています。ワンちゃんは6歳の女の子、53kgあるそうで、この犬種だと男の子の場合70kgにもなるのだとか(私と変わらない位です)。毛がもふもふしていて、この時期はちょっと暑そう。でも力が強くて、女性も時々引っ張られています。会津若松から来たそうですが、柳津に来た理由を尋ねると、
「すぐ近くに美味しいパン屋さんがあるんですよ。」
「すぐ近くに美味しいパン屋さんがあるんですよ。」
会津若松から大きな「女の子」と柳津へ来た理由は…。 |
そのパン屋さんとはこちら、その名も「パン工房 あかべこ」。女性はサンドイッチと、店の名の入った「あかべこパン」を買っていきました。店の人に話を伺うと、「あかべこパン」はやはりお勧めパンの一つなのだそうで、ミルククリームとクリームチーズが中に入っているのだそうです。
では私も…ああっ!?
では私も…ああっ!?
パン工房 あかべこ。パンが美味しいらしい。 |
あの女性が買ったのは、最後の1つだったのです、残念。店の方にほかのお勧めを聞くと「耳までやっこい食パン」(やっこい、とは「柔らかい」の意)。何でも柔らかくなるよう、湯種という方法を用いたり、蜂蜜を練り込んだり、薄力粉と強力粉を巧く配合したりと、店独自の工夫で作り上げた一品だそうで、これを買いに遠くから来る方もいるのだとか。しかし、これも売り切れ!!
たったいま、売り切れちゃった。 |
ですが店員さんが言うには、
「午後2時にもう1回焼き上がります。」
との事。その午後の分の仕込みも続いています。ではその時にもう一度伺う約束をします。更に、
「パンが焼けた後くらいに、稚児行列があって、お子さんが町内を練り歩きますよ。」
との情報も!3時過ぎには、可愛らしい子どもたちの様子が写真におさめられそうです。
写真を撮り忘れてしまいましたが、買ったパン等が食べられるイートインスペースもありました。涼みがてらカフェとして利用する事も出来ます。開店は朝7時から夕方5時までです(水曜定休)。
「午後2時にもう1回焼き上がります。」
との事。その午後の分の仕込みも続いています。ではその時にもう一度伺う約束をします。更に、
「パンが焼けた後くらいに、稚児行列があって、お子さんが町内を練り歩きますよ。」
との情報も!3時過ぎには、可愛らしい子どもたちの様子が写真におさめられそうです。
写真を撮り忘れてしまいましたが、買ったパン等が食べられるイートインスペースもありました。涼みがてらカフェとして利用する事も出来ます。開店は朝7時から夕方5時までです(水曜定休)。
「耳までやっこい食パン」は、午後の分を仕込み中。 |
「パン工房 あかべこ」を出ると、「徳光さ~ん」と声を掛けて下さる女性の方々がいました。粟饅頭の「元祖 岩井屋」の皆さんです。「寄って行って下さ~い!」と言うので、遠慮なく寄らせて頂きました。女将さんは5代目。会津若松から嫁いできたそうです。
「徳光さ~ん」。声の主は、岩井屋の三人娘。 |
因みに粟饅頭を持って佇むこちらのキャラクターは「おふくさん」。女将さんに似ているでしょうか?
粟饅頭は柳津町に来たら一度は食べたい名菓で、災難に「あわ」ないようにと、粟ともち米の黄色い生地でこしあんを包んだ和菓子です。お土産に買っていく方も多いのですが、中で麦茶を頂きながら出来立てを食べる事も出来ます。
粟饅頭は柳津町に来たら一度は食べたい名菓で、災難に「あわ」ないようにと、粟ともち米の黄色い生地でこしあんを包んだ和菓子です。お土産に買っていく方も多いのですが、中で麦茶を頂きながら出来立てを食べる事も出来ます。
女将さんとおふくさん。似ている? |
「いま、出来立てを持ってきますね~。」
店の奥では蒸かしている最中。取材なので、特別に中で見せて頂きました。およそ50個が並んだ粟饅頭を一定時間蒸かします。
さぁ、時間です。開けると湯気が広がります。夏場は大変な職場ですね。しかもその熱々の粟饅頭を1個1個包んでいきます。熱そうです。
店の奥では蒸かしている最中。取材なので、特別に中で見せて頂きました。およそ50個が並んだ粟饅頭を一定時間蒸かします。
さぁ、時間です。開けると湯気が広がります。夏場は大変な職場ですね。しかもその熱々の粟饅頭を1個1個包んでいきます。熱そうです。
出来立てほやほやの「粟饅頭」。 |
「最初は熱かったでしょう?」
と尋ねると、女将さんは頷きながらも
「今は手の皮も色んな皮も厚くなって…」
と冗談をとばします。粟饅頭のお店に嫁ぐというのは、これが出来て当たり前なんですね。
と尋ねると、女将さんは頷きながらも
「今は手の皮も色んな皮も厚くなって…」
と冗談をとばします。粟饅頭のお店に嫁ぐというのは、これが出来て当たり前なんですね。
熱々を1個ずつ包んでいく。 |
では早速、出来立ての粟饅頭を頂きます。正直、出来立ては手でずっと持っていられない感じです(女将さんたち、この熱いのを1個1個包んでいたんですね)。
う~~ん、これこれ。粟の粒々感が残っていて、優しい甘さの餡と合って、安定の美味しさです。
う~~ん、これこれ。粟の粒々感が残っていて、優しい甘さの餡と合って、安定の美味しさです。
「どうぞ」と持ってきて下さった。1個110円。 |
「暑いところ、取材大変ですね。こちら、おもてなしです。」
と”お客”でなく、”客人”としてソフトクリームをサービスしてもらっちゃいました。濃厚なミルクの味が口いっぱいに広がって、食べ応えのあるソフトクリームです。熱い出来立て和菓子から、冷たいスイーツと、美味しく糖分を補給して、午後の取材のエネルギーをもらいました。御馳走様でした。
と”お客”でなく、”客人”としてソフトクリームをサービスしてもらっちゃいました。濃厚なミルクの味が口いっぱいに広がって、食べ応えのあるソフトクリームです。熱い出来立て和菓子から、冷たいスイーツと、美味しく糖分を補給して、午後の取材のエネルギーをもらいました。御馳走様でした。
ソフトクリームのおもてなしまで…。ご馳走様です。 |
パワーをもらって、町のメーンストリートを上っていき、出会いを求めます。しかし昼時だからでしょうか、通りに人影はまばら。こちらもあわまんじゅうで有名な小池菓子舗の辺りまで来ますが、出会いはありません。スタッフと話して再び来た道を戻ります。圓蔵寺近くまで戻ると、町の職員の方にお会いしました。
「撮影ですか、ご苦労様です。」
「撮影ですか、ご苦労様です。」
「小池菓子舗」には、お盆で「献灯」と書かれた提灯が。ご先祖さまも迷うまい。 |
職員の皆さんは、園蔵寺の式典用の椅子を運んだり並べたりするので、軽トラックで移動中でした。稚児行列が楽しみと話すと、職員の方から衝撃の事実が。
「稚児行列は、熱中症予防の為、圓蔵寺内だけで終わりますね。」
町中を歩く様子を撮影したかった私たちにとっては、残念なお知らせ。でもここ数年の暑さは尋常じゃないですから、仕方がありません。ほかに何か話題は無いか伺うと、
「遊覧船乗り場で、『サップ』をやっていますよ。」
サップとはStand Up Paddle(board)の頭文字で、ボードの上に立って1本のパドルを使って漕ぐ、ここ数年国内でもはやり始めているものです。
「連絡してみましょうか?」
と、町の職員が早速「社長」に連絡をとってくれました。すると、
「社長が午後2時頃に戻るそうですから、2時以降に行ってみては如何ですか?色々話が聞けますよ。」
と取材交渉までしてくれました。いやぁ、良い人たちだぁ、助かります。ちょっと「パン工房 あかべこ」のパンの出来上がり時刻と重なるのが気になりますが、何とかしましょう。また遊覧船が午後1時に出て、船が只見川を遊覧する風景が観光案内所の駐車場などから撮影できる事も教えてくれました。折角なので、そちらに向かってみました。(つづく)
「稚児行列は、熱中症予防の為、圓蔵寺内だけで終わりますね。」
町中を歩く様子を撮影したかった私たちにとっては、残念なお知らせ。でもここ数年の暑さは尋常じゃないですから、仕方がありません。ほかに何か話題は無いか伺うと、
「遊覧船乗り場で、『サップ』をやっていますよ。」
サップとはStand Up Paddle(board)の頭文字で、ボードの上に立って1本のパドルを使って漕ぐ、ここ数年国内でもはやり始めているものです。
「連絡してみましょうか?」
と、町の職員が早速「社長」に連絡をとってくれました。すると、
「社長が午後2時頃に戻るそうですから、2時以降に行ってみては如何ですか?色々話が聞けますよ。」
と取材交渉までしてくれました。いやぁ、良い人たちだぁ、助かります。ちょっと「パン工房 あかべこ」のパンの出来上がり時刻と重なるのが気になりますが、何とかしましょう。また遊覧船が午後1時に出て、船が只見川を遊覧する風景が観光案内所の駐車場などから撮影できる事も教えてくれました。折角なので、そちらに向かってみました。(つづく)
優しい町職員の方々。情報提供の上、アポ迄とって下さった。 |
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