2002.09.19
熟年が熱い場所
すっかり風が秋らしくなってきた今日この頃、皆さん、体調を崩すなどしていませんか?私は福島に来て1年目のお盆過ぎのある日、いつものように窓を開け放して寝ていたら、急に冷え込んだ為に風邪を引いた記憶があります。皆さんも、十分注意して下さい。
先日はゴジてれで、梁川町(やながわまち)にあるライブハウス「百萬(まん)馬力」と、そこに集まる熟年の熱い人々をご紹介しました。きょうは、そのこぼれ話です。
あのライブハウスの仕掛人とも言うべき人は、梁川町の横山光衛さん(52歳)。サングラスをすると、プロレスラーの蝶野正洋氏風ですが、サングラスをとると目が優しい方です。横山さんの普段の顔は、印刷会社の社長(!)さんです。そんな横山さんは、趣味でも何でもとことんのめり込むタイプ。自分の演奏を社員に聞いてもらったのを切っ掛けに、「一般の人にも聞いてもらいたい!」と本格的に100WS(ワッツ)というバンドを結成してしまったという訳です。
横山さんが大勢の人の前で演奏するのには、理由がありました。
「昔はロックに憧れても、若者にとって楽器は高嶺の花だった。でも子育てからも幾らか手が離れて、ある程度経済的にも余裕が出来て、『バンドをやってみたい。』って思っている中高年は多い筈なんです。でも第一歩が踏み出せないでいる人が多い。そんな人達に俺達の演奏を見てもらって、『なんだ、あいつらにも出来るんだ。だったら自分も…。』って思ってもらえる切っ掛けを作りたくて、演奏しているって言う部分もあるんですよ。それで仲間が増えたら、嬉しいなと…。」
100WSのメンバーは、下は24歳から上は52歳まで。ビートルズやオールディーズなどが主な演奏曲ですが、「毎週同じ曲じゃ詰まらない。」と色々な曲に挑戦しているそうです。先日、レパートリーの譜面を数えたら、800曲もあったそうです。「でも覚えているのは……、3曲位か?」等とおっしゃっていましたが…。
今では百萬馬力で週末ライブ以外にも、あちこちのイベントに呼ばれる事があるなど、引っ張りだこのバンドです。
バンドの皆さんの中には、お子さんも音楽をやっていて、「親子でよく音楽の話をしたりしますよ。」と言う方も。「どんなお話をするんですか?」と尋ねたら、一拍おいて「『お父さんは、歌だけは歌わない方が良い。』って言われたりね。」
因みに横山さんがライブハウス「百萬馬力」を手に入れたのは、今から2年ほど前。ここに入るのに、入場料はありません。払うのは飲食代だけです。
「アマチュアのバンドがライブハウスを借りると、その費用を捻出する為にチケットを売る。でもプロの演奏家でも無い人がチケットを売りさばくなんていうのは、なかなか難しい事なんだよ。そんな気を遣わなくても演奏できるような、そして来る人も気兼ねなく音楽を楽しめる場所にしたかったんだ。」
1時間弱のライブで、演奏者の負担は一人1000円との事。しかもPAなどは、横山さん曰く「プロ顔負けの本格的なものを用意した」のだそうです。これも横山さんの凝り性故なのかも知れません。
仕事の傍ら、完全な趣味で開いているライブハウスなので、ステージは毎週土曜日の夜だけ。1日3部構成で、100WSがトリをとるので、残る2部が一般の皆さんの演奏する時間となります。しかし出演する為には、オーディションを通過しないといけません。何でもオーディション突破の最大の条件は、横山さん曰く「100WSより下手な事。」だそうです。「だって、俺達より上手かったら、俺達が目立たないじゃん。」これは裾野が広がりそう??
取材してみた印象は、一言で言うと「垣根の低い、誰でも入りやすいライブハウス」といったところでしょうか。今では若い人も結構お見受けします。
場所は阿武隈急行の梁川駅から歩いて1分、傘を開いたような独特の形の建物が目印です。
先日はゴジてれで、梁川町(やながわまち)にあるライブハウス「百萬(まん)馬力」と、そこに集まる熟年の熱い人々をご紹介しました。きょうは、そのこぼれ話です。
あのライブハウスの仕掛人とも言うべき人は、梁川町の横山光衛さん(52歳)。サングラスをすると、プロレスラーの蝶野正洋氏風ですが、サングラスをとると目が優しい方です。横山さんの普段の顔は、印刷会社の社長(!)さんです。そんな横山さんは、趣味でも何でもとことんのめり込むタイプ。自分の演奏を社員に聞いてもらったのを切っ掛けに、「一般の人にも聞いてもらいたい!」と本格的に100WS(ワッツ)というバンドを結成してしまったという訳です。
横山さんが大勢の人の前で演奏するのには、理由がありました。
「昔はロックに憧れても、若者にとって楽器は高嶺の花だった。でも子育てからも幾らか手が離れて、ある程度経済的にも余裕が出来て、『バンドをやってみたい。』って思っている中高年は多い筈なんです。でも第一歩が踏み出せないでいる人が多い。そんな人達に俺達の演奏を見てもらって、『なんだ、あいつらにも出来るんだ。だったら自分も…。』って思ってもらえる切っ掛けを作りたくて、演奏しているって言う部分もあるんですよ。それで仲間が増えたら、嬉しいなと…。」
100WSのメンバーは、下は24歳から上は52歳まで。ビートルズやオールディーズなどが主な演奏曲ですが、「毎週同じ曲じゃ詰まらない。」と色々な曲に挑戦しているそうです。先日、レパートリーの譜面を数えたら、800曲もあったそうです。「でも覚えているのは……、3曲位か?」等とおっしゃっていましたが…。
今では百萬馬力で週末ライブ以外にも、あちこちのイベントに呼ばれる事があるなど、引っ張りだこのバンドです。
バンドの皆さんの中には、お子さんも音楽をやっていて、「親子でよく音楽の話をしたりしますよ。」と言う方も。「どんなお話をするんですか?」と尋ねたら、一拍おいて「『お父さんは、歌だけは歌わない方が良い。』って言われたりね。」
因みに横山さんがライブハウス「百萬馬力」を手に入れたのは、今から2年ほど前。ここに入るのに、入場料はありません。払うのは飲食代だけです。
「アマチュアのバンドがライブハウスを借りると、その費用を捻出する為にチケットを売る。でもプロの演奏家でも無い人がチケットを売りさばくなんていうのは、なかなか難しい事なんだよ。そんな気を遣わなくても演奏できるような、そして来る人も気兼ねなく音楽を楽しめる場所にしたかったんだ。」
1時間弱のライブで、演奏者の負担は一人1000円との事。しかもPAなどは、横山さん曰く「プロ顔負けの本格的なものを用意した」のだそうです。これも横山さんの凝り性故なのかも知れません。
仕事の傍ら、完全な趣味で開いているライブハウスなので、ステージは毎週土曜日の夜だけ。1日3部構成で、100WSがトリをとるので、残る2部が一般の皆さんの演奏する時間となります。しかし出演する為には、オーディションを通過しないといけません。何でもオーディション突破の最大の条件は、横山さん曰く「100WSより下手な事。」だそうです。「だって、俺達より上手かったら、俺達が目立たないじゃん。」これは裾野が広がりそう??
取材してみた印象は、一言で言うと「垣根の低い、誰でも入りやすいライブハウス」といったところでしょうか。今では若い人も結構お見受けします。
場所は阿武隈急行の梁川駅から歩いて1分、傘を開いたような独特の形の建物が目印です。
全文を読む