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今野 花織
今野 花織Kaori Konno
高校野球振り返り②〜決勝の翌日楽天の試合に行った話〜
こんばんは。
突然始めた、今年の夏の高校野球の振り返りです。

このページにきてくださって、ありがとうございます!

今回は、②福島県大会期間中のお話です。

2023年7月8日…
福島県大会の開会式

高校野球期間は毎日早起きでした。
大体午前5〜7時くらい。
朝は苦手ですが、野球のためなら早起きも全く苦ではありません。

と言いつつも眠い目を擦りながら、福島市の県営あづま球場へ。

これまで、一高校野球ファンとして何度も開会式を楽しみに見てきました。

開会式が始まり、同じ目線で行進する選手と少し目線を上にし俯瞰で見る観客席。
こちら側にいることへの感動を噛み締めながらフィールドに立っていました。

開会式が終わり間も無くして、開幕戦となる福島西対福島東のスタートを告げるサイレンがなりました。
 
開幕戦。初めて野球の原稿書きました。 長年野球ニュースを見てきた感覚で、なんとか。
開幕戦。初めて野球の原稿書きました。 長年野球ニュースを見てきた感覚で、なんとか。
そこから、試合がある日は、毎日のように球場へ向かいます。

一度でも練習や試合をみてメンバーを把握し
取材メモが頭に入っていると、普通に観ているよりも何十倍も試合の価値が高まります。
日大東北。監督からもらったバットを持つ2人。長根主将(左)とケガのため代打の切り札となった笹田くん(右)。
日大東北。監督からもらったバットを持つ2人。長根主将(左)とケガのため代打の切り札となった笹田くん(右)。
日大東北の試合では、2人のバットを見て、取材の時に聞いた話を思い出します。
監督が「誰よりも苦労して努力して、でも中々結果がでない2人に」って送ったもの。
2人が打席に入る前、バットを見つめ、願っているようにも見えました。
東日大昌平・応援団
東日大昌平・応援団
東日大昌平を率いるのは学法石川出身で、巨人でも活躍した伊藤博康監督。
奇しくも勇退を決める試合は学法石川との試合でした。
昌平の部員の1人は、「監督、俺たちが寮に入ってワクチンのこととか全部世話してくれたんです。けっこう優しくて。(少し照れて、でも嬉しそうな表情で)」
きっと野球に集中できるよう監督が"野球以外"のことも教えてくれた。
監督と部員だけではなく「親と子のような」関係だったんだろうな。

取材でプレーの裏側を聞くことはありますが
私は、保護者でも、メンバーでも、友達でもありません。
でも話を聞いたら、「知らない人」ではなくなります。

今日知った人だったとしても、知ってる人が目の前で試合してるから、
ついつい「がんばれ」「がんばれ」って。
感情移入しながら仕事をしていました。

2023年7月中旬…
大会は初戦から、2戦目、3戦目と進みます。

試合後は、必ずインタビューへと足を運びました。

インタビュー室で待っていると、選手や監督が1チームずつ入ってきます。

毎度、息を呑み、静けさと緊張感が走る瞬間です。
多分、独特の空気感に少し恐れや構えがあったんだと思います。

興奮冷めやらぬ選手
放心状態の選手
涙を流す選手
涙を堪え言葉を詰まらせる選手
清々しい選手

私がみる限り、いつも通りの選手はいませんでした。

そんな彼らの話を聞くと
涙をぐっと堪えなければいけない場面が何度も訪れます。
堪えきれずに涙が溢れてしまうこともありました。
カメラマンさんがティッシュをくれました。

涙脆く、感情移入しやすい私には、向いてなかったのかもしれません。
でも、練習や試合をこの目でみて、
ダイレクトに、プレーや言葉から計り知れないパワーをもらっていました。
ですので、それがわたしの本音であり、本来の姿ではあります。

そんなこんなで慌ただしい毎日を過ごした18日間。
雨の順延もありながら、予定より2日遅れて
ついにこの日がやってきます。

2023年7月25日
福島県大会決勝 学法石川対聖光学院
天気・快晴

7時に郡山の本社を出発し、9時前には県内あづま球場到着。
9時45分…グラウンドで集合写真撮影。学法石川
9時45分…グラウンドで集合写真撮影。学法石川
聖光学院
聖光学院
10時…聖光学院の応援席の取材。
10時…聖光学院の応援席の取材。
10時20分…学法石川の応援席の取材。
10時20分…学法石川の応援席の取材。
10時45分…かき氷を食べました。暑かったので。
10時45分…かき氷を食べました。暑かったので。
かき氷を食べ終え、11時にプレイボールです。

特に印象に残っていることは、学法石川の応援です。
盛り上がりが十分足りている、圧倒的な応援。
(今年"盛り上がりが足りない"という応援が流行りました。)

そんな応援の異様な空気感もあってか
聖光学院の7番サード・片山くんが何度かエラーしてしまう場面がありました。
王者聖光学院の隙に、攻め込む挑戦者学法石川。

しかし、聖光もキャプテン髙中くんを中心に補いあって最大4点差から追いつき、追い越し。
そこから、学石も追いついて延長へ。

そして、

14時55分、ゲームセット。
学法石川 10ー11x 聖光学院(延長10回)

最後に決めたのは、聖光学院片山君でした。
3時間55分におよぶ、
決勝延長タイブレークで決着する鳥肌がたつ試合。

U18日本代表にも選ばれた髙中くんは、やはりすごかったなあ。
気迫というか、技術ももちろん高いけど、
あの応援に飲み込まれずに力を発揮できる気持ち、なのかなあと一高校野球ファンとしては感じました。

18時過ぎから生放送を控えていたので
ゲームセットを見届けすぐ球場を後にしました。

帰り道、ドライバーさんに福島駅まで送ってもらう間に、急ピッチで原稿を仕上げます。

そして、原稿を書き終え、パソコンを閉じて
郡山行きの新幹線に乗ろうと
ホームに向かう途中、涙が止まりませんでした。
嬉しいと思う涙と悔しいよなぁと思う涙です。
OA直後。
OA直後。
目が腫れてますね。
目が腫れてますね。
OAが終わった19時半ごろ、
試合後囲みインタビューに答えた聖光学院の斎藤監督と髙中主将、学法石川の佐々木監督と本郷主将の言葉を最後まで聞きました。

放送も終わっていますし、全部聞いても活かすところはないのですが、「知っている人」が、試合が終わり最後何を思うのか、何を話すのか、気になったので。

ちなみに、こんなに野球を観た翌日7月26日、
仙台へ楽天イーグルスの試合を観に行きました。
そういう人間です。笑

第二弾も長いのに最後までご覧くださりありがとうございます。

すみません、次回もあります。
甲子園の話。福島の王者、聖光学院のお話です。あと少し母校・仙台育英の話もでるかな。
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