2022.05.26
with a camera in Kaneyama Town 2
県立川口高校の寮の指導員の女性が、ご友人に連絡までとって下さり、ご紹介頂きました。
こちらが東京から移住してきた方で、金山町に住んで7年目になるそうです。
「全国一周を3回やりまして、世界も回ったんですが、一番気に入ったのが金山町だったんです。」
日本を3周して選んだのが、ここ金山町という“決め手”は何だったのでしょう。
「温泉が魅力!毎日でも温泉に入りたいなぁと思って。」
確かに高校の寮生も、テスト勉強の前に入りに行ってましたものね。
こちらが東京から移住してきた方で、金山町に住んで7年目になるそうです。
「全国一周を3回やりまして、世界も回ったんですが、一番気に入ったのが金山町だったんです。」
日本を3周して選んだのが、ここ金山町という“決め手”は何だったのでしょう。
「温泉が魅力!毎日でも温泉に入りたいなぁと思って。」
確かに高校の寮生も、テスト勉強の前に入りに行ってましたものね。
川口高の寮の指導員の方が、お友達を紹介して下さった。 |
こちらが指導員の友人で、東京から移住した方。 |
この日は田植え前の作業中というので、お邪魔させてもらいました。
「田んぼはここに1枚と、上に小さいのが3枚、ほかに自宅近くには畑があって、そこは妻と子どもが作業しています。」
県内はゴールデンウィーク頃までに田植えを終える所が多いのですが、会津の中でも雪深い奥会津は少しタイミングが遅いようです。
「金山町では、きょう・あす(5月21日・22日の土日)が田植えはピークじゃないですかね。」
「田んぼはここに1枚と、上に小さいのが3枚、ほかに自宅近くには畑があって、そこは妻と子どもが作業しています。」
県内はゴールデンウィーク頃までに田植えを終える所が多いのですが、会津の中でも雪深い奥会津は少しタイミングが遅いようです。
「金山町では、きょう・あす(5月21日・22日の土日)が田植えはピークじゃないですかね。」
農作業中にお邪魔した。 |
「こっちに、うちの田んぼがあります。」 |
ただこちらの男性の田んぼは、田植えはもう少しだけ先だそう。
「もぐらが畔に穴を開けちゃって、水が漏れちゃうんですよ。なので水を張って、穴を探して踏んで埋めていくんです。」
この田んぼだと、周囲1周踏んで回っても1時間位で終えてしまうと言います。
「もぐらが畔に穴を開けちゃって、水が漏れちゃうんですよ。なので水を張って、穴を探して踏んで埋めていくんです。」
この田んぼだと、周囲1周踏んで回っても1時間位で終えてしまうと言います。
田植えの前に、もぐらが開けた穴を埋めていく。 |
この田んぼ1枚の”穴埋め”は、約1時間で終えると言う。 |
「今は(田植えで)耕うん機は使うんですが、最初の2年は全部手作業でやりました。町の人は『農機具を貸してやる』って言ってくださったんですが、最初は全部手作業でやろうと決めていたんです。」
“モグラの穴埋め”も耕うん機に機械をつければ可能なのだそうですが、今でもこのように一部は手作業に拘ります。では機械を全く使わないで収穫したお米の味は格別だったでしょう?
「これ以上の喜びは無いですね。生き物の真理です。野生動物を見ていると、自分で獲ったものを食べている時が一番喜んでいます。生き物の中で現代の人間だけが、その喜びを知らないんです、勿体ないですよね。だから何をやっても満たされない、究極の喜びを味わっていないんですよ。(現代人は)満たされずに右往左往している。これをやる(農作物を育て自ら収穫する)と、満たされるんですけどね。」
確かに私も自分の食べるものはお金で賄っていて、自分で収穫したり狩りをしたりはしていません。生物が命を繋ぐ、生きる喜びの源を体感する、それが農業の魅力なのかも知れません。
“モグラの穴埋め”も耕うん機に機械をつければ可能なのだそうですが、今でもこのように一部は手作業に拘ります。では機械を全く使わないで収穫したお米の味は格別だったでしょう?
「これ以上の喜びは無いですね。生き物の真理です。野生動物を見ていると、自分で獲ったものを食べている時が一番喜んでいます。生き物の中で現代の人間だけが、その喜びを知らないんです、勿体ないですよね。だから何をやっても満たされない、究極の喜びを味わっていないんですよ。(現代人は)満たされずに右往左往している。これをやる(農作物を育て自ら収穫する)と、満たされるんですけどね。」
確かに私も自分の食べるものはお金で賄っていて、自分で収穫したり狩りをしたりはしていません。生物が命を繋ぐ、生きる喜びの源を体感する、それが農業の魅力なのかも知れません。
最初は田植えから何から、全て手作業でやったと言う。 |
自分で作った農作物を食べるのは「人生最高の喜び」と語る。 |
自然を愛する男性が奥さんと出会ったのも、自然の豊かな所で、でした。
「尾瀬の山小屋でバイトをしていたんですよ。」
登山客として訪れたところ“スカウト”され、そこで同じ時期にアルバイトをしていたのが、今の奥様だそうです。尾瀬も福島県に跨っていますし、これも縁ですね。今では息子さんもいるそうで、この豊かな自然の中ですくすく育っていると言います。
「呼びましょうか?」
「尾瀬の山小屋でバイトをしていたんですよ。」
登山客として訪れたところ“スカウト”され、そこで同じ時期にアルバイトをしていたのが、今の奥様だそうです。尾瀬も福島県に跨っていますし、これも縁ですね。今では息子さんもいるそうで、この豊かな自然の中ですくすく育っていると言います。
「呼びましょうか?」
奥様との出会いは、尾瀬の山小屋だったそう。 |
薪を割って出るカミキリムシの幼虫は美味で、昔の人は食べたのだそう。「炒めるとポップコーンみたいな味ですよ。」 |
ご厚意に甘えて、奥様ともどもお越し頂く事に。
その間も指導員の方と話しながらも、モグラの穴埋めは続きます。待つ事しばし…
その間も指導員の方と話しながらも、モグラの穴埋めは続きます。待つ事しばし…
自宅にいる奥様とお子さんを呼んで下さった。 |
だいぶ”穴埋め”作業は進んでいる。 |
奥様とお子さんの登場です。お子さんは4歳になるそう。
「冬でも素足です。冬の板敷って冷たいでしょ?それでもうちの子は素足ですから。」
私は高校時代剣道部で、冬の寒稽古は朝早くの体育館でした。雑巾がけをして稽古をするのですが、道着の隙間から湯気が上る位身体が温まっても、体育館の床の冷たさからくる足の痺れと痛さはとれません。待っている間に片方の足の裏をもう片方の足の甲にのせながら、稽古の順番を待つ始末。そんな冷たさを息子さんも真冬には味わっている筈ですが…順応したそうです。
「冬でも素足です。冬の板敷って冷たいでしょ?それでもうちの子は素足ですから。」
私は高校時代剣道部で、冬の寒稽古は朝早くの体育館でした。雑巾がけをして稽古をするのですが、道着の隙間から湯気が上る位身体が温まっても、体育館の床の冷たさからくる足の痺れと痛さはとれません。待っている間に片方の足の裏をもう片方の足の甲にのせながら、稽古の順番を待つ始末。そんな冷たさを息子さんも真冬には味わっている筈ですが…順応したそうです。
あの人影は… |
奥様とお子さんの登場! |
「長靴を脱いで、田んぼに入ったら?」
ご両親に促されますが、動画と写真のカメラを持つおじさん2人を前に、息子さん最初は嫌がります。しかし徐々に田んぼの中を素足で歩く魅力の方が上回ったようで…
ご両親に促されますが、動画と写真のカメラを持つおじさん2人を前に、息子さん最初は嫌がります。しかし徐々に田んぼの中を素足で歩く魅力の方が上回ったようで…
裸足が大好きな息子さん。 |
照れて、裸足で田んぼに入ろうとしない。 |
ついに長靴を脱ぎます。後は慣れたもので、素足でお父さんが働いている田んぼへ…。
暫くすると、誘惑がまさり… |
いよいよ田んぼへ。 |
ズボンの裾も、田んぼの中を歩きながら自分で調整します。
畔のそばをどんどん進んでいく、息子さん。
畔のそばをどんどん進んでいく、息子さん。
裾を上げながら、田んぼを進む。 |
気持ちよさそうだ。 |
「冷たくて気持ち良い。」
田んぼを横切らない理由を聞くと、
「田んぼの深い所には、石があって痛いの。」
田んぼを横切らない理由を聞くと、
「田んぼの深い所には、石があって痛いの。」
泥の感触を楽しむ。 |
笑顔を見せてくれた。 |
そう言えばお父さんは息子さんの来る前、モグラの穴埋めの後、とんぼで田んぼをならすと言っていましたっけ。ならした後なら、石もとれて痛くないかな。
それでも最後に集合写真を撮ろうと呼びかけると、田んぼを渡って来てくれました。
それでも最後に集合写真を撮ろうと呼びかけると、田んぼを渡って来てくれました。
田んぼの中の事は、体感で分かっている。 |
田んぼを渡って、撮影に応じてくれる息子さん。 |
これからの夢を伺うと、
「この秋から農家民泊をやってみようと思うんですよ。夫婦2人とも今まで好きで旅をしてきましたが、今度は旅人が家に遊びに来て、逆バージョンで旅人をおもてなししたいなと…、恩返しじゃないですけど。」
そういう場が増えれば、交流人口も増えていきますね。この秋10月1日には、JR只見線も全線再開通(今まで11年前の豪雨被害で鉄橋などが崩れ、一部区間で鉄道の運転を見合わせていた)します。
「この秋から農家民泊をやってみようと思うんですよ。夫婦2人とも今まで好きで旅をしてきましたが、今度は旅人が家に遊びに来て、逆バージョンで旅人をおもてなししたいなと…、恩返しじゃないですけど。」
そういう場が増えれば、交流人口も増えていきますね。この秋10月1日には、JR只見線も全線再開通(今まで11年前の豪雨被害で鉄橋などが崩れ、一部区間で鉄道の運転を見合わせていた)します。
もうすぐ、お父さん・お母さんの所へ…。 |
さぁ、集合写真を撮ろう! |
では最後にご家族の集合写真で終わります。じゃ、こっち見て下さいね~と、シャッターを切った次の瞬間…
息子さんがポーズを作ってくれました。同ポジの写真を比較してご覧ください。格好良い~~!!
息子さんがポーズを作ってくれました。同ポジの写真を比較してご覧ください。格好良い~~!!
1枚目のシャッターを切ると…(次の写真の息子さんに注目) |
「いいね!」 |
渋いぜ、息子さん!!
「過疎地に仕事が無いって言うでしょ?でもここは違いますよ。食事は自給自足できますが、そのほかの費用は冬にスキー場で働く等して収入を得ています。高齢化が進んでいるので、仕事の需要は寧ろ多いんです。『空くなら今度はこっちを手伝って』と頼まれますから。」
自然の中で暮らすのが好きで、体力に自信のある方は、田舎暮らしもアリなのかも知れません。
因みにご自宅にテレビは無いそうですが、放送日を伝えると
「妻の実家が会津なので、そこで録画してもらう事は今までもありました。」
一安心しました。是非録画で、この日の取材の放送をお楽しみくださいませ。(つづく)
「過疎地に仕事が無いって言うでしょ?でもここは違いますよ。食事は自給自足できますが、そのほかの費用は冬にスキー場で働く等して収入を得ています。高齢化が進んでいるので、仕事の需要は寧ろ多いんです。『空くなら今度はこっちを手伝って』と頼まれますから。」
自然の中で暮らすのが好きで、体力に自信のある方は、田舎暮らしもアリなのかも知れません。
因みにご自宅にテレビは無いそうですが、放送日を伝えると
「妻の実家が会津なので、そこで録画してもらう事は今までもありました。」
一安心しました。是非録画で、この日の取材の放送をお楽しみくださいませ。(つづく)
クールで、決まってるぜ! |
食料は自給し、それ以外の費用は農閑期に仕事をして収入を得る。 |
ここに自家製のあれが!? |
只見線と只見川の2ショット。しかしこの時、悲劇が…。 |
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