2022.05.26
with a camera in Kaneyama Town 3
『ゴジてれChu!』の「ぶらカメ」、金山町篇その3です。
その1「金山町だから送れる高校生活 自然・団体生活・温泉アリ!? 4人の高校生の生の声」はこちらをクリック。
その2「金山町で“生まれて最高の喜びを味わった” 移住の理由と暮らしやすさとは」はこちらをクリック。
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再び会津川口駅前をぶらぶらしていると、一軒の商店のある宣伝文句に目が留まります。
「挽きたてコーヒー販売中」
あ~、そろそろ一服したかったんですよねぇ。ほっこり・まったりしたいなぁ、とこちらの「加藤商店」に立ち寄る事にします。
「挽きたてコーヒー販売中」
あ~、そろそろ一服したかったんですよねぇ。ほっこり・まったりしたいなぁ、とこちらの「加藤商店」に立ち寄る事にします。
会津川口駅前の加藤商店。 |
挽きたてコーヒー!! 飲みた~い! |
「あら!?」
幸いにも、気付いて頂けました。
「きょうは金山町なんですか?」
「そうなんです。で、挽きたてのコーヒーが飲めるって書いてあったものですから…。」
「はい、以前はここら辺にそういうお店が無かったものですから始めたんです。」
幸いにも、気付いて頂けました。
「きょうは金山町なんですか?」
「そうなんです。で、挽きたてのコーヒーが飲めるって書いてあったものですから…。」
「はい、以前はここら辺にそういうお店が無かったものですから始めたんです。」
私に気付いて、ちょっと驚く店の方。 |
嘗ては挽きたてコーヒーを出す店が無かったそう。 |
そういってコーヒーを淹れる内、
「折角来て頂いたんだから、自家製のどら焼きを召し上がってください。」
えっ!?自家製? 正直そっちの方が、“売り”になるんじゃないですか、なんて思ったりして。
奥に行ってスタッフの人数分切り分けて下さいました。
あら~、右のどらやきは栗が大きいこと…。あれ、左のは?
「『金山どら焼き』と言って、赤カボチャご存じ? あのカボチャを餡にしているんです。」
「折角来て頂いたんだから、自家製のどら焼きを召し上がってください。」
えっ!?自家製? 正直そっちの方が、“売り”になるんじゃないですか、なんて思ったりして。
奥に行ってスタッフの人数分切り分けて下さいました。
あら~、右のどらやきは栗が大きいこと…。あれ、左のは?
「『金山どら焼き』と言って、赤カボチャご存じ? あのカボチャを餡にしているんです。」
コーヒーを淹れながら、意外な一言を。 |
自家製どら焼き!? それは是非頂きたい! |
赤カボチャとは金山町特産の赤いカボチャで、甘みが強くほくほくした食感が楽しめ、収穫期になると赤カボチャを求めて店に行列が出来るほど人気のあるカボチャです。その赤カボチャを餡にしちゃうのは、金山町ならでは。町内でも赤カボチャを使ったどら焼きは加藤商店だけだそうです。
「以前は規格外になる赤カボチャが勿体なくて、その活用方法を探る中でどら焼きにという案が出たんです。でも今は規格品の赤カボチャからペーストを作って餡に使っているんですよ。」
「以前は規格外になる赤カボチャが勿体なくて、その活用方法を探る中でどら焼きにという案が出たんです。でも今は規格品の赤カボチャからペーストを作って餡に使っているんですよ。」
こちらは町特産の赤カボチャを餡に使ったどら焼き。 |
パッケージを新しくしたそう。 |
しかも今年からパッケージを一新したと言います。
「秋に只見線が全線再開通するので。こういったアングルで撮れるビューポイントがあるんですよ、ここから近いんです。そこからの風景をイメージしてイラストにしました。」
では後程そのパッケージの元となった景色を見に行くとして、えへへ…まずは試食とまいりましょう。まずは「金山どら焼き」(220円)から。
おおお、赤カボチャの甘さがいきたどら焼きです。
「ちょっと塩を入れてあるんです。」
それで余計に甘さを感じるものの、決してしつこい甘さではない訳ですね。
「金山町以外には卸していませんので…。」
これは金山町に来て、食べてみてください。
「秋に只見線が全線再開通するので。こういったアングルで撮れるビューポイントがあるんですよ、ここから近いんです。そこからの風景をイメージしてイラストにしました。」
では後程そのパッケージの元となった景色を見に行くとして、えへへ…まずは試食とまいりましょう。まずは「金山どら焼き」(220円)から。
おおお、赤カボチャの甘さがいきたどら焼きです。
「ちょっと塩を入れてあるんです。」
それで余計に甘さを感じるものの、決してしつこい甘さではない訳ですね。
「金山町以外には卸していませんので…。」
これは金山町に来て、食べてみてください。
只見線全線再開通を記念して、ビューポイントからのイメージをイラストに。 |
人数分に切って、出して下さった。 |
続いて、「栗どら」(260円)を…。
これは上品な甘さの粒あん、しかも栗の甘さを殺さない程度の良い甘さです。しかも栗のほくほく感と存在感がたまりません。
「この小倉あんが自家製なんです。店の向かいの工場で、作っているんです。」
しっとりとした舌触りも良かったです。
これは上品な甘さの粒あん、しかも栗の甘さを殺さない程度の良い甘さです。しかも栗のほくほく感と存在感がたまりません。
「この小倉あんが自家製なんです。店の向かいの工場で、作っているんです。」
しっとりとした舌触りも良かったです。
こちらは栗どら焼き。この餡が自家製だと言う。 |
どちらのどら焼きも美味しかった。 |
ところでこちらはどんなお客さんが利用するんですか?
「観光客も来ますが、川口高校がありますから、高校生の皆さんが立ち寄ってくれます。」
高校生への人気の売れ筋はスナック菓子とグミ。
「グミは、(人気のものが)売り切れちゃっているんです…。」
そう言えば、高校や高校の最寄り駅の近くには、お菓子やジュース、カップ麺を食べられる店があって、帰宅前に我慢できなくて夕食前のおやつや“間食”を楽しんだっけ。
「観光客も来ますが、川口高校がありますから、高校生の皆さんが立ち寄ってくれます。」
高校生への人気の売れ筋はスナック菓子とグミ。
「グミは、(人気のものが)売り切れちゃっているんです…。」
そう言えば、高校や高校の最寄り駅の近くには、お菓子やジュース、カップ麺を食べられる店があって、帰宅前に我慢できなくて夕食前のおやつや“間食”を楽しんだっけ。
お湯が用意されているのは、高校生がカップ麺を間食できるようにだ。 |
中段のグミの一部は、品切れしていた。 |
「うちもそれでポットを置いてあるんです。」
もしかしたら、寮生もここでカップ麺を買い食いしたり、部屋に持ち帰って間食したりしているのでしょうか←寮のルールを知らないので、飽く迄想像です。
その1「金山町だから送れる高校生活 自然・団体生活・温泉アリ!? 4人の高校生の生の声」はこちらをクリック。
もしかしたら、寮生もここでカップ麺を買い食いしたり、部屋に持ち帰って間食したりしているのでしょうか←寮のルールを知らないので、飽く迄想像です。
その1「金山町だから送れる高校生活 自然・団体生活・温泉アリ!? 4人の高校生の生の声」はこちらをクリック。
部活帰り、夕食までの空腹をカップ麺が癒してくれる。 |
スナック菓子も品揃えが豊富だ。 |
「加藤商店」は、JR会津川口駅から目の前の国道252号を右手に進んですぐです。
では「金山どら焼き」のパッケージデザインのモデルとなったビューポイントの景色を探しに行きましょう。
では「金山どら焼き」のパッケージデザインのモデルとなったビューポイントの景色を探しに行きましょう。
加藤商店は、会津川口駅すぐそばの水色の建物。 |
赤カボチャのどら焼きは、金山町内のみで販売。 |
場所は「かねやまふれあい広場」近くの橋のそばです。パッケージと比べてみると、中央に只見川、右に弧を描いて只見線の線路、奥に集落と山並み、何となくイメージ近いものがあります。ワイドレンズのカメラでやっと全体の構図が何とか入るので、標準レンズのカメラではなくこのワイドレンズのカメラで撮影する事に決定。会津川口駅発が12時29分、この写真を撮影したのが12時17分、ここで只見線の来る時を待ちましょう。
5分前、3分前…12時29分を過ぎ、発車した筈。日本の鉄道は時間に正確ですから、数分で来るでしょう。
……遠くから列車の走るような音が聞こえてきます、段々音が大きくなって、がたがたごとごとから、線路のつなぎ目を列車が通る時に立てる「がたんがたん、ごとんごとん」の音が只見川にもはっきり響きます。さぁ来た。バッテリーは残量51%、連写機能設定済み、ピントも中央に合わせてあります。脇を締め、カメラ位置を固定。
……来た!!!
シャッターを切ります。
5分前、3分前…12時29分を過ぎ、発車した筈。日本の鉄道は時間に正確ですから、数分で来るでしょう。
……遠くから列車の走るような音が聞こえてきます、段々音が大きくなって、がたがたごとごとから、線路のつなぎ目を列車が通る時に立てる「がたんがたん、ごとんごとん」の音が只見川にもはっきり響きます。さぁ来た。バッテリーは残量51%、連写機能設定済み、ピントも中央に合わせてあります。脇を締め、カメラ位置を固定。
……来た!!!
シャッターを切ります。
このパッケージに近い景色を求めて… |
ワイドレンズで撮影。好い感じではありませんか!? さぁ、来たぞ! |
かしゃかしゃかしゃかしゃ…
おおお、良い感じ。一瞬シャッターを押す指の力が緩み、シャッターが止まります。
「あ、連写だった。押しっぱなしで良いんだ…。」
再びシャッターを切ります、
おおお、良い感じ。一瞬シャッターを押す指の力が緩み、シャッターが止まります。
「あ、連写だった。押しっぱなしで良いんだ…。」
再びシャッターを切ります、
画角に只見線が、入って来た~~! |
おっ、順調順調。 |
かしゃかしゃかしゃかしゃ…
おお、2輌編成か、じゃこのまま押し続ければ、パッケージに似た写真が撮れる!と思った瞬間、
かしゃ。
シャッターを押しているのに、シャッターが切れない。
カメラの背面にあるモニターに映し出されたのは真っ黒な画面に、白い文字で
「電池が切れました」
おいっ!
連写はバッテリーを使うとは言っても、残量51%で僅か数秒でダウン!?スタッフの一人が
「もう一台のカメラで、まだ撮れますよ。」
おお、2輌編成か、じゃこのまま押し続ければ、パッケージに似た写真が撮れる!と思った瞬間、
かしゃ。
シャッターを押しているのに、シャッターが切れない。
カメラの背面にあるモニターに映し出されたのは真っ黒な画面に、白い文字で
「電池が切れました」
おいっ!
連写はバッテリーを使うとは言っても、残量51%で僅か数秒でダウン!?スタッフの一人が
「もう一台のカメラで、まだ撮れますよ。」
このままシャッターを切り続ければ、パッケージと同じ写真が… |
この写真で、カメラが止まった。 |
そして標準カメラで急いで撮ったのが、この2枚。2枚目はよ~く見ると、奥の集落近くを只見線の列車が通っています。
……持っていない。『ゴジてれChu!』元MCとしてサイコロゲームを外しまくったこの私、やはり持っていなかった。
カメラに詳しいスタッフに聞くと、そんな短時間の連写でバッテリーが落ちるのは「普通あり得ない」そう。ただ一つだけ思い当たる事があると言います。嘗てロケ車の中からバッテリーが1個見つかった事があると。車中で高温にやられているから、急に落ちるバッテリーが1個混じっていると。そんな事を聞いた事があると。
…知らなかったよ~!! だったら新しいバッテリーに交換しておいたのに、よりによって4個持っていったバッテリーの1個を、たまたまワイドレンズのカメラのバッテリーとして使っていた…。でももし事前に取り換えていたとしても、残りの100%充電済みバッテリーが、実はその怪しいバッテリーだったかも知れない……。
私はカメラの怪しいバッテリーに、こう当たり散らしたのです。
「『電池が切れました』って表示を出す余力があるなら、一枚でも多くシャッター切れよ!!!」
……持っていない。『ゴジてれChu!』元MCとしてサイコロゲームを外しまくったこの私、やはり持っていなかった。
カメラに詳しいスタッフに聞くと、そんな短時間の連写でバッテリーが落ちるのは「普通あり得ない」そう。ただ一つだけ思い当たる事があると言います。嘗てロケ車の中からバッテリーが1個見つかった事があると。車中で高温にやられているから、急に落ちるバッテリーが1個混じっていると。そんな事を聞いた事があると。
…知らなかったよ~!! だったら新しいバッテリーに交換しておいたのに、よりによって4個持っていったバッテリーの1個を、たまたまワイドレンズのカメラのバッテリーとして使っていた…。でももし事前に取り換えていたとしても、残りの100%充電済みバッテリーが、実はその怪しいバッテリーだったかも知れない……。
私はカメラの怪しいバッテリーに、こう当たり散らしたのです。
「『電池が切れました』って表示を出す余力があるなら、一枚でも多くシャッター切れよ!!!」
辛うじて、只見線の最後尾が写った。標準レンズなので左側の景色が一部欠けている。 |
川の奥の線路に、只見線の車体が。分かるかな~分かんねぇだろうなぁ←古い |
そして罪の無い只見線にもついぼやくのでした。
「1輌で来てくれたら、ギリギリ入っていたかも知れないのに…。」
バッテリー切れ直前の写真を見ると、1輌編成ならギリギリ……いや、駄目ですね。車輛の先端は切れていました。完全な八つ当たりです、はい。
こうしてパッケージそっくり写真を撮影する試みは、失敗に終わったのでした。
「1輌で来てくれたら、ギリギリ入っていたかも知れないのに…。」
バッテリー切れ直前の写真を見ると、1輌編成ならギリギリ……いや、駄目ですね。車輛の先端は切れていました。完全な八つ当たりです、はい。
こうしてパッケージそっくり写真を撮影する試みは、失敗に終わったのでした。
改めて、バッテリーが落ちる直前の写真。 |
只見線の車両は遥か彼方へ…。 |
ぎすぎすした感じで終わりたくないので、ちょっとほっこりする写真を。
JR会津川口駅の防犯カメラの上に、燕が巣を作っていました。
JR会津川口駅の防犯カメラの上に、燕が巣を作っていました。
閑話休題。燕の巣を発見。 |
防犯カメラの上が、燕のお家。 |
停留所の上にも燕…
中の巣を守るべく、少し手前から見張っているのでしょうか。
中の巣を守るべく、少し手前から見張っているのでしょうか。
停留所の上に、よ~く見ると燕が…。 |
巣の死角をカバーするように佇む燕。 |
観光案内所の方に話を伺うと、
「去年巣を作ったんですよ。でもうまく卵が孵らなかったんでしょうか、巣だけが残ったんです。そのままにしておいたら、今年また巣を利用して棲み始めて…同じつがいでしょうか。」
「去年巣を作ったんですよ。でもうまく卵が孵らなかったんでしょうか、巣だけが残ったんです。そのままにしておいたら、今年また巣を利用して棲み始めて…同じつがいでしょうか。」
連写してみた。 |
燕が巣へと戻っていく。 |
鳴き声は聞こえないので卵を温めているのでしょうか。巣を外敵から守る為に親鳥も必死なのでしょう。
巣の直前で翼を広げ、 |
急減速。 |
しかも“防犯カメラ”の上に巣、というのですから、親鳥と防犯カメラが外敵の侵入を見張っているという意味で、良い所に巣を作ったと言えるのかも知れません。
着地点を目視して… |
ソフトランディングで巣に収まった。 |
今回金山町を回ってみて、自然が豊かで時に厳しい中、人はその自然と巧く折り合いながら(時に恵みを頂き、時に厳しさに堪えながら)営みを続け、経験で磨き上げられた知恵と助け合いで暮らしている姿を感じました。
高校の寮生と指導員の皆さん。ウェルカムだったなぁ。 |
突然の訪問に、手を休めて話をして下さった移住農家さん。 |
只見線の一部列車不通も、東日本大震災の年の新潟・福島豪雨による橋や線路の損壊が原因でしたが、11年経った今、間もなく完全復活します。どこか遠出をしてみたくなったら、その候補地の一つに金山町を選んでみては如何でしょう。心の栄養補給になるかも…。
次回はこの週末に河岸アナが平田村へお邪魔します。どうぞ宜しくお願いします。
次回はこの週末に河岸アナが平田村へお邪魔します。どうぞ宜しくお願いします。
赤カボチャの美味しさを味わえるどら焼き。 |
金山町の自然に、只見線が見事に調和している。 |
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