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#豊国酒造 (1件)

2023.10.04

【神尾佑 酒に交われば】かっこいい日本酒造りをしながら新しい未来へとつながる種をまく 古殿町の「豊国酒造」

【神尾佑 酒に交われば】かっこいい日本酒造りをしながら新しい未来へとつながる種をまく 古殿町の「豊国酒造」
福島県出身の俳優・神尾佑(ゆう)さんが県内の酒蔵を訪ね、その酒蔵にまつわる物語を紐解いていく番組「神尾佑 酒に交われば」。
日本酒王国福島県には、50を超える酒蔵がある。今回訪れたのは、古殿町の「豊国酒造」。「町を醸す種」をまく酒蔵の物語だ。
町のあちらこちらに現れたカラフルな謎の文様…
町のあちらこちらに現れたカラフルな謎の文様…
福島県南東部にある人口5000人の山間の町、古殿町。ここについ最近現れた謎の文様がある。民家の塀へ道路など、その数は30か所以上に及ぶ。
200年以上にわたって酒を醸している
200年以上にわたって酒を醸している
この謎の文様を飛ばしている場所…それが町の中心部にある酒蔵「豊国酒造」だ。創業は天保年間。9代目で若き蔵元杜氏の矢内 賢征(やない けんせい)さんが、その秘密を教えてくれた。
DandeliEn=Dandelion×En
テーマは「DandeliEn=Dandelion×En」
目の前に現れたのは、大正時代の酒蔵に描かれた巨大な壁画。絵のテーマは「DandeliEn(ダンデライエン)」。「Dandelion(ダンデライオン)=タンポポ」と「縁側のEn(エン)」を掛け合わせた造語だ。男の子と女の子が縁側でタンポポの綿毛を飛ばしている様子が描かれていて、ここから飛んでいった綿毛が町内のあちらこちらに飛んで行っているというわけだ。

この巨大壁画は、「古殿町をアートで盛り立てる」活動の一環。制作を依頼した「THE OVER ALLs(オーバーオールズ)」は、原発事故後しばらく無人となった双葉町をアートで変えたいと立ち上がり、駅前を中心に10か所以上で壁画を描いたプロ集団だ。
綿毛が運んだ種はどこかで根を張り、花を咲かす
綿毛が運んだ種はどこかで根を張り、花を咲かす
7月には、壁画制作と同時進行で子どもたち約100人が町に繰り出し、たんぽぽの綿毛を描いた。「酒蔵という存在を通して楽しさを見せていくべき」と話す矢内さんは、この活動について「自分たちで描くことで思い入れが強くなり、この場所に対しての愛着もわく。綿毛は単純に綿毛ではなく、わくわくや楽しさの象徴になっている」と語る。
あらゆる世代が集える場所
あらゆる世代が集える場所
そんな”わくわくの種”は中庭にも。去年10月に文庫蔵をリノベーションした「kuranoba(クラノバ)」だ。2階の天井の梁には「大正4年11月14日」と書かれていて、110年近く前の面影もそのまま残っている。

100年の時を経て変わった蔵の役割。「日本酒イベント」や「1日カフェ」などを開いているほか、7月下旬には地元の小学生が集まって夏休みの宿題に取り組んだ。その名も「夏休ミ宿題終ワラセ隊」。さながら現代版の寺子屋だ。宿題の後は、スイカ割りなど夏のお楽しみも満喫した。
「落ち着く」「おもしろい」との声が次々と
「落ち着く」「おもしろい」との声が次々と
「どの酒蔵も100年や200年の歴史がある。おいしい酒を造るのは大前提として、これからの50年、100年、200年、自分たちの酒蔵がどう地域に根差していくかを考えなければ」と、若き蔵元は酒蔵の未来に熱い思いを抱く。
麹造りの様子
麹造りの様子
そんな矢内さんだが、意外にも、かつては酒蔵を「すごく遠ざけていた」という。目に映る「日本酒」は、造る側も飲む側も年配者ばかりの世界…小さい時に酒蔵に入った記憶はほとんどないと話す。「なんで、こんなかっこよくない業界を自分が継がなきゃいけないんだろう」と思って逃げていた中、大学4年生の時に読んだ1冊の本が転機となった。「飛露喜」で全国に名を馳せた会津坂下町の酒蔵の取り組みが書かれた本だ。
9代目蔵元杜氏の矢内 賢征さん
9代目蔵元杜氏の矢内 賢征さん
「若い蔵元が造っている。若い方が情熱をもって売ってくれる。日本酒はすごく評価されている。みなさんはおいしく飲んでくれている」そこには、矢内さんがこれまで知っていた業界とは別のものが広がっていた。初めて「あー、かっこいいな」と思った瞬間だった。
「kuranoba」で蔵人とランチ
「kuranoba」で蔵人とランチ
酒蔵を継いで2年。月に数回は蔵人たちとランチを共にするなど、対話を大事に酒を醸している。“かっこいい日本酒造り”を新たに築きつつ、江戸期からの伝統を受け継いだ銘柄「東豊國(あずまとよくに)」は、ことしの全国新酒鑑評会で6回連続金賞を受賞した。
「豊国酒造」を代表する自信作
「豊国酒造」を代表する自信作
手軽に出かけられ、気軽に酒を囲む場となる「リヤカー屋台」でいただくことに。大吟醸らしいフルーティーさと華やかさがふーっと入ってきて、口からすーっと抜けていく…そんな香りが良い酒に仕上がっている。
「外で飲むのもいいな」という思いからオーダー
「外で飲むのもいいな」という思いからオーダー
次々と新しいことを仕掛ける矢内さんだが、「基本はあくまで酒造り。無事に金賞をいただいておいしく飲んでもらうのは、蔵元としての一番の本位」と喜びを口にする。
どれほどのおいしさか…神尾さんの表情が物語る
どれほどのおいしさか…神尾さんの表情が物語る
さらに、酒造りを始めて2年目の矢内さんが初めて自ら醸し命名した酒が、今や代表銘柄の一つとなった「一歩己(いぶき)」だ。「己の一歩を一歩ずつ進んでいる」ことをラベルの色で表現したいという思いから、ブランドカラーは緑。四方を山に囲まれた古殿町だから、その山の緑を表現しているという。
古殿といえば山=緑
古殿といえば山=緑
使っている酒米「美山錦」は、酒蔵から車で2分ほどの「おざわふぁーむ」の田んぼで穂をなびかせていた。
田んぼの緑も美しい
田んぼの緑も美しい
5年前に脱サラして家業の農業を継いだ小澤 嘉則(よしのり)さん。冬場は、自ら作った米で酒を醸す蔵人でもある。矢内さんにスカウトされた農家兼蔵人だ。「コメ作りを知っているから、酒にその思いを乗せられる」その相乗効果を感じているからこそ、忙しいよりも楽しいが勝っていると話す。
一番左が農家兼蔵人の澤 嘉則さん
一番左が農家兼蔵人の澤 嘉則さん
そんなふるさとへの思いと日本酒の可能性が詰まった一杯を、2人のお気に入りの場所「和(なごみ)の丘」でいただこう。力強さを感じる純米酒。甘みと旨味の柔らかさと強さがありながら、最後にほのかな苦味が…そのアクセントで味が締まっている。
この酒と景色で、古殿という地の魅力を伝えたい
この酒と景色で、古殿という地の魅力を伝えたい
毎年チャレンジを積み重ねた結果、たどり着いた味だ。「『一歩己』を飲む際には、この目に飛び込んでくる一面の田んぼと山の緑を思い出してもらって、味の記憶と目の記憶がリンクしたら最高!」と矢内さんは話す。

この秋には、壁画の前に、誰でも集える「庭」が整備される予定だ。矢内さんが今まいている種は、いつか花を咲かせ、新しい未来へとつながるだろう。

Chu!PRESS編集部
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