今週24日から26日までの3日間、福島県郡山市のビッグパレットふくしまで「中テレ祭り」が4年ぶりに開催されます。
「中テレ祭り」は福島県で最大級の総合エンターテインメントイベントで、美味しいグルメや豪華ゲストが集うステージイベント、そしてテレビ局ならではのオリジナルブース企画などを楽しむことが出来ます。

そんな中テレ祭りのために全国からやってくる話題のグルメをご紹介する記事の２回目。今回は「グリル梵」のビーフヘレカツサンドを紹介します。

老舗洋食店「グリル梵」の本店は大阪の新世界にありますが、その人気メニューである「ヘレカツサンド」のみを提供する東京・銀座のお店に取材に行きました。



■繊細な味わいを楽しめる
こちらが「ヘレカツサンド」。
「ヘレ」というその名前は、大阪の本店ではヒレカツのことを方言で「ヘレカツ」と呼ぶことから名づけられました。

その「ヘレカツサンド」を試食しましたが、とにかく美味しいです。

持ち上げただけで肉汁が滲むほどジューシーで柔らかいヒレ肉をサクサクの衣が軽やかに包み込みます。特製の食パンと一緒に口の中に放り込むと、老舗を老舗と言わしめる緻密な味わいが押し寄せてきます。

一般的にヒレカツサンドときくと、“ガツン”とした食べ物であるようなイメージがありますが、このグリル梵の「ヘレカツサンド」はとにかく繊細。



子どもからお年寄りまで、間違いなくパクパクと食べることができてしまう味です。

■どうやって作ってるの？
では、どのようにしてこの絶品ヒレカツサンドが作られているのでしょうか。その理由は、ひとつひとつこだわり抜かれた丁寧な手仕事にありました。



この「ヘレカツサンド」を作る工程は、大きな牛ヒレ肉を一枚一枚分厚くカットすることから始まります。そして、丁寧に筋を取り除き、肉の一番おいしいところだけを選んで一晩寝かせます。

驚いたのが肉をパン粉にまぶす工程です。ギュッギュッ。まるで肉をマッサージしているかのようにしっかりと、その感覚を確かめながらパン粉に包み込んでいきます。



そして、衣と肉が絶妙に絡むように、また数時間寝かせるそうです。とにかくゆっくりと時間をかけて作られていました。これがこの「ヘレカツサンド」が“特別”な理由のひとつなのではないかと感じました。

■このためだけの特別なパン
また、この絶品のヒレカツをのせる食パンにも秘密があります。
実はこの食パンは「ヘレカツサンド」のためだけに作られた特別なパン。具であるヒレカツの美味しさを最大限に生かすために、パンの大きさや厚みなどミリ単位で計算されているそうなんです。



トースターで一枚一枚、香ばしく焼き上げたパンに、特製の絶品ソースを刷毛で丁寧に塗り、ヒレカツを挟みます。

中テレ祭りで皆さんにぜひ確かめて頂きたいのが、仕上げにこのヘレカツサンドをカットするときの"音"です。
ザクッというその音が、「ああ、このヘレカツサンド、絶対に美味しいな」と確信する最後の決め手になることでしょう。

■歌舞伎役者たちも御用達
銀座店の小林彰店長によりますと、この「ヘレカツサンド」は歌舞伎役者の皆さんにも人気なんだそうです。たしかによく店内を見回してみると、歌舞伎役者のみなさんのお祝儀袋や片岡仁左衛門の貴重な隈取が飾られています。



今までのヒレカツサンドの概念をも覆す、丁寧につくられたグリル梵の「ヘレカツサンド」。今回の中テレ祭りで、イベントとしては初めて福島に上陸します。作りたては勿論、お土産にもおすすめな逸品です。

Chu!PRESS編集部　かなごん