テレビ局の仕事をオンラインで学ぶ「中テレ社内見学」に、２月16日、須賀川第一小学校の小学5年生たちが参加し、ニュースが放送されるまでの仕組みを学んだり、テレビ番組が放送されるスタジオの見学を行いました。

この取り組みは新型コロナウイルスの影響でテレビ局の見学受け入れを制限していることから、オンラインで学校の教室とテレビ局をつなぎ、放送の仕事やメディアリテラシーについて学んでもらおうという取り組みです。



この日のアナウンサーへの質疑応答のコーナーでは、生徒から「災害が起きた時にすぐに被害の映像や情報を伝えることができるのはなぜですか？」という質問が寄せられました。

報道機関であるテレビ局は、大地震や豪雨などの災害がいつ起きても住民の命と財産を守るための情報が発信できるように定期的に災害報道の訓練を行っています。記者たちは、災害が起きた現場にすぐにカメラ取材に向かうだけでなく、消防署や警察署などに電話をして最新の情報を取材します。その手順を訓練で確認し、どうすれば視聴者により早く情報が伝えられるかを学びます。また、アナウンサーはテレビを見ている人たちに必要な情報をわかりやすく伝えるためにはどのような表現をすればいいかを訓練で確認します。

災害報道の訓練は、地震や火山の噴火、津波や台風などあらゆる災害を想定して行われますが、記者やアナウンサーだけでなくカメラマンや字幕テロップを作成するスタッフなど、それぞれの役割ごとに「いち早く正確な情報をわかりやすく伝える」ことを目指して取り組んでいるんです。

さらに最近では、災害が発生したとき放送用のカメラだけではなくスマートフォンも活躍します。記者やアナウンサーだけではなくテレビ局で働く人たち全員がスマートフォンを持っていて、目の前で起きた被害の状況や撮影したり動画を撮影しながらリポートしたりなど、いつ、どんな時でも報道するという意識を全員が持っています。

また、視聴者の皆さんがスマートフォンで撮影した被害状況の映像や写真を使用することもあります。福島中央テレビでは「中テレ投稿BOX」と呼ばれる専用フォームやSNS、メールなどを使って情報を収集しています。

オンライン社内見学に参加した児童たちからは「ニュースの裏側のことを知ることが出来てとてもためになりました」という声が寄せられました。

福島中央テレビでは、引き続きオンラインでの社内見学を受け付けています。（現在は、来年度の見学を受け入れ中です。）
また、テレビ局で働く人々がどのように情報を集め、発信しているのかを学ぶことが出来る特設WEBページ「オンラインで知ろう！テレビ局の仕事　中テレ社内見学」も公開中です。