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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Ono Town 2-2
 小野町が生んだ名作詞家・丘灯至夫の史料が並ぶ「小野町ふるさと文化の館」へ向かうと、木陰に荷物や水や靴まで…。く、靴⁉ 近くに小川が流れているので、水遊びにでも出かけたのでしょうか?
図書館などの複合施設、「小野町ふるさと文化の館」。
図書館などの複合施設、「小野町ふるさと文化の館」。
持ち主の方はどちらへ? 涼んでいるのだろうか。
持ち主の方はどちらへ? 涼んでいるのだろうか。
 ちょっと気になりつつ建物の入口に向かうと、下の方から

「こんにちは。取材ですか?」

と挨拶の声がします。聞けばシルバー人材センターの皆さんで、きょうはふるさと文化の館の周囲の草刈りとの事。
入口へのスロープを上っていると、左側から声を掛けられる。
入口へのスロープを上っていると、左側から声を掛けられる。
草刈り中の方々だ。
草刈り中の方々だ。
 最初は恥ずかしがっていらっしゃいましたが、徐々に答えて下さり

「このところ暑いから、午後は時間をずらして1時半からにするかなと思って…。」

 それでは、向こうの木陰にあった荷物は皆さんのですか?

「そう、さっきまで休んでたの。」

 なるほど、納得です。するとグループの中の一人が、こんな事を教えてくれました。

「この人は、町の名物のアイスバーガーの元祖の店の人なんだよ。」
暑さを避ける為、午前から頑張る皆さん。
暑さを避ける為、午前から頑張る皆さん。
この中に元祖アイスバーガーを作った店の方が⁉
この中に元祖アイスバーガーを作った店の方が⁉
 こちらの女性が、おのまち小町アイスバーガーを初めて売った『ススムストア』の店の奥様だったのです。後程食べに行って良いか伺ったところ、

「いまはもう、やめちゃったんです。」

 アイスバーガーを作っていたご主人が亡くなった事もあり、店を閉めてしまったのだそうです。ただほかでも作っている店舗があるという事で、後程味わってみる事にしましょう。

 すると、別の女性からこんな質問が。
こちらの女性の店で、アイスバーガーを初めて発売した。
こちらの女性の店で、アイスバーガーを初めて発売した。
こちらの女性から、こんな質問を。
こちらの女性から、こんな質問を。
「石井さんは結婚したのかい? 手に光るもんがあったから…。」

 いやぁ『ゴジてれChu!』を見ている方にはよく出会いますが、キャスターの石井アナの指先まで見ている方は奇特です。

「そうなんです、残念ですか?」

「いや…それほどでも。」

 そしてまた別の情報が。

「さっきまで丘灯至夫の『高校三年生』を聞きながら作業してたんだけど、音が小さいんだよね。」
石井アナが結婚したのか、気になっていたそう。
石井アナが結婚したのか、気になっていたそう。
丘灯至夫作詞の『高校三年生』が作業のBGMに⁉
丘灯至夫作詞の『高校三年生』が作業のBGMに⁉
 どういう事でしょう?

「ここに歌の流れる機械があるんだよ。ほら。」

 ボタンを押すと、丘灯至夫作詞、舟木一夫が歌う名曲『高校三年生』が流れてきます。
『高校三年生』の歌碑の脇に、曲を流すスイッチが!
『高校三年生』の歌碑の脇に、曲を流すスイッチが!
丘灯至夫の故郷で、名曲が聴ける。
丘灯至夫の故郷で、名曲が聴ける。
 この石碑には『高校三年生』の歌詞が、作詞した丘灯至夫の筆跡で彫られています。裏に回ると、丘灯至夫が生まれて100年を記念して建てられた事が分かります。丘灯至夫の史料を所蔵する文化の館前にふさわしい石碑です。
丘灯至夫の筆跡で、歌詞が彫られている。
丘灯至夫の筆跡で、歌詞が彫られている。
裏には生誕100年記念で造られた事が書かれている。
裏には生誕100年記念で造られた事が書かれている。
 皆さんも丘灯至夫さんを見た事があるそうで、

「若くて、小柄な方でしたよ。」

 石碑から歌が流れるのを教えてくれた女性は、やはり『高校三年生』が好きだそう。

「私が昭和19年生まれだから、高校を卒業する頃ちょうど流行ったの。(この曲は)やっぱり良いない(良いですね、の方言)。素敵です。」
故郷に戻った際の丘さんを見た方も。
故郷に戻った際の丘さんを見た方も。
名曲を聞きながらだと、作業が捗るようだ。
名曲を聞きながらだと、作業が捗るようだ。
 最後は記念に歌碑の前で、記念撮影。

「綺麗に写してほしいわ。」

「それなりよ、それなり。」

 なんて冗談が飛び交う中、ぱしゃり。作業中にお付き合いいただき、有難う御座いました。暑い中ですから、熱中症には気を付けてくださいね。
故郷の偉人の歌碑の前で…
故郷の偉人の歌碑の前で…
記念撮影。熱中症にお気をつけて…。
記念撮影。熱中症にお気をつけて…。
 さて「小野町ふるさと文化の館」は、図書館や郷土資料館等の機能を兼ね備えた文化施設。丘灯至夫の様々な史料が所蔵されている「丘灯至夫記念館」は、図書館棟の2階にあります。特別に撮影許可を頂き中に入ると、石碑にもなっていた丘灯至夫筆の『高校三年生』の歌詞がお出迎え。
図書館の2階が、記念館になっている。丘灯至夫の銅像がお出迎え。
図書館の2階が、記念館になっている。丘灯至夫の銅像がお出迎え。
階段の先に、歌碑と同じ丘灯至夫の筆跡のパネルが。
階段の先に、歌碑と同じ丘灯至夫の筆跡のパネルが。
 中には生い立ちから晩年までの年譜や写真、エピソードを掲載したパネルをはじめ、
記念館には、貴重な写真や年表、
記念館には、貴重な写真や年表、
関連エピソードが書かれたパネルで、丘灯至夫の足跡を追える。
関連エピソードが書かれたパネルで、丘灯至夫の足跡を追える。
『高校三年生』で日本レコード大賞作詞家賞を受賞した際の“盾”(所謂ゴールデンディスク)や勲四等瑞宝章受章の証、
日本レコード大賞作詞家賞の”ゴールデンディスク”。
日本レコード大賞作詞家賞の”ゴールデンディスク”。
瑞宝章を受章した。作詞での貢献度の高さが伺える。
瑞宝章を受章した。作詞での貢献度の高さが伺える。
実際に着ていた背広や愛用の机等の品も見る事が出来ます。着ていたものから丘灯至夫の身長がイメージでき、
愛用品の数々も展示してある。
愛用品の数々も展示してある。
こちらは携帯したり、身に付けたりしていたもの。
こちらは携帯したり、身に付けたりしていたもの。
また愛用のカメラから、新聞記者時代の丘灯至夫へ思いを巡らせる事が出来ます。
記者時代のカメラ。
記者時代のカメラ。
腕時計は複数並ぶ。
腕時計は複数並ぶ。
 そして丘灯至夫が作詞した曲のレコードジャケットも多数展示してあります。アニメ『ハクション大魔王』や
『ハクション大魔王のうた』も丘灯至夫作詞なのだ。
『ハクション大魔王のうた』も丘灯至夫作詞なのだ。
名曲『高校三年生』のジャケットも。
名曲『高校三年生』のジャケットも。
『みなしごハッチ』等も丘灯至夫が作詞していたのですね。知らずに口ずさんでいた歌が多い事。また当時は丘灯至夫が作詞した曲を集めたアルバムも作られるほど、名曲が多作されていたんですね。
名作『みなしごハッチ』も、とは…。偉大な作詞家だ。
名作『みなしごハッチ』も、とは…。偉大な作詞家だ。
丘灯至夫の作詞した曲を集めたアルバムも。
丘灯至夫の作詞した曲を集めたアルバムも。
 その裏にはたゆまぬ努力があった事が、日課としていたクラップの多さからも分かります。
丘灯至夫が日課としていた新聞のスクラップブック。
丘灯至夫が日課としていた新聞のスクラップブック。
時事・流行を常にチェックしていた。
時事・流行を常にチェックしていた。
 直筆色紙など貴重なお宝満載の「丘灯至夫記念館」は、午前9時半から午後6時半までで、主に月曜(祝日の場合は翌火曜にうつる場合も)と月末が休館です。
福島県の名作曲家・古関裕而と、丘灯至夫2人直筆の『高原列車は行く』の色紙。
福島県の名作曲家・古関裕而と、丘灯至夫2人直筆の『高原列車は行く』の色紙。
映像も含めてじっくり楽しみたい。
映像も含めてじっくり楽しみたい。
 なお入場は無料ですが、撮影は出来ません。今回は取材の為、特別に許可を頂いたものです。心のシャッターを切ってくださいね。(つづく)
丘灯至夫の生家、西田屋旅館の嘗ての写真も。
丘灯至夫の生家、西田屋旅館の嘗ての写真も。
ブログの写真は、今回特別に許可を得て掲載しています(個人の撮影は不可)。
ブログの写真は、今回特別に許可を得て掲載しています(個人の撮影は不可)。
 実はこの記念館取材中に、或る女性が声をかけて来たのです。その理由は…。

その3「取材が縁で展覧会を取材 ~奥深い“押し花の世界”~」は、こちらをクリック。
取材中に声を掛けて下さった方が…。
取材中に声を掛けて下さった方が…。
すぐ近くで展覧会を開いていた。
すぐ近くで展覧会を開いていた。
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