2023.03.09
with a camera in Minamisoma City 2-3
「ぶらカメ」南相馬市篇2巡目その3です。
その1「海岸をハシゴ⁉ 波乗りに魅せられた中通りサーファー2人」は、こちらをクリック。
その2「買い物ついでに街路樹ならぬ街路花に元気注入 & 専門店で意外な出会い」はこちらをクリック。
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JR原ノ町駅近くの商店街をさらにぶらぶらしていると、「創業 慶應三年」という暖簾が目に入ります。「てつ魚店(さかなてん)」は江戸時代最後の年、1867年開業、創業156年の老舗です。
創業して156年と言う老舗の暖簾。 |
さすが太平洋に面した南相馬市、老舗「てつ魚店」。 |
1867年と言えば、大政奉還で江戸時代が幕を閉じ、王政復古の大号令が出された激動の年でもあります。以来、地元に愛されてきた店ですが、
「中通りから買いに来る方もいらっしゃいますよ。」
「中通りから買いに来る方もいらっしゃいますよ。」
広い店内は、鮮魚や加工品などがずらり。 |
黒板にはその日に入ったラインアップが並ぶ。 |
そう答えて下さったのは、四代目。156年で四代目…どこかで経営者が変わったとか?
「いえ、うちは一代一代が長いんですよ。魚を食べて健康なんですかね。」
「いえ、うちは一代一代が長いんですよ。魚を食べて健康なんですかね。」
取材に対応して下さった四代目。 |
なぜ切っているのかというと… |
そんな四代目お勧めの魚は
「きょうなら天然本マグロの背中の部分を炙ったものとヒラメのえんがわですかね。」
「きょうなら天然本マグロの背中の部分を炙ったものとヒラメのえんがわですかね。」
そうです、 |
食リポ用に少しだけ切って頂いたのだ~♪ |
天然本マグロの背中の部分を炙ったもののお勧めの食べ方は、ワサビのみ。
「塩は振ってあるので。」
「塩は振ってあるので。」
切って頂いたものを… |
「どうぞ。」 |
香ばしさ、脂がのった身がとろっととけていき、ワサビの香り・辛みが巧く絡んで、絶品。
ヒラメのえんがわは、醤油とわさびで。既に醤油に脂が浮きます。適度な歯応えに甘みが加わって、いやぁこちらもたまりません。
ヒラメのえんがわは、醤油とわさびで。既に醤油に脂が浮きます。適度な歯応えに甘みが加わって、いやぁこちらもたまりません。
多めのワサビが絶妙に本マグロの美味さと合う。 |
えんがわも絶品。こりゃ、中通りからも買いに来る人がいる訳だわ。 |
そんな四代目には、今年生まれたばかりの末娘を含め、4人のお子さんがいます。家族も皆、魚を好きなのかと思いきや
「息子だけ、食わず嫌いなんです。娘は皆、魚を食べるんですけどね。」
「息子だけ、食わず嫌いなんです。娘は皆、魚を食べるんですけどね。」
刺身などがずらっと並ぶ。 |
こちらは地元相馬産のズワイガニ。 |
そんな魚嫌いの息子さんが五代目になるのか、魚を食べる娘さんが引き継ぐのか気になるところですが、
「常磐沖の魚は美味しくて種類も豊富なので、この魚を販売する店を誰かに継いでほしいとは思うんですけどね。」
と話します。
「常磐沖の魚は美味しくて種類も豊富なので、この魚を販売する店を誰かに継いでほしいとは思うんですけどね。」
と話します。
水が流れる中、ハマグリや… |
ヒラメなどが生きたまま並ぶ。 |
こちらの店では、刺身のパック売り(写真の盛り合わせは1パック864円だ)をはじめ、新鮮な魚や、生きた魚や貝の販売、冷凍もの、
パック売りは、家族の少ない家には嬉しい。 |
冷凍ものも豊富。 |
漬けなどの加工品、更にはお惣菜まで。お惣菜は四代目の奥様が調理担当だそうですが、安くて美味しそう!
お惣菜は四代目の奥様が担当。 |
大きなアジフライが200円。食べたかった…。 |
4年前に新しい店舗に建て替えての船出。
「初代がてつたろうという名前だったので、てつという名前の魚店になりました。」
美味しい魚を提供し続ける老舗は、店のマークのように久しく続きそうです。
「てつ魚店」は、JR原ノ町駅から県道262号を東に進み、「いも屋」を過ぎて少し先にあります。
「初代がてつたろうという名前だったので、てつという名前の魚店になりました。」
美味しい魚を提供し続ける老舗は、店のマークのように久しく続きそうです。
「てつ魚店」は、JR原ノ町駅から県道262号を東に進み、「いも屋」を過ぎて少し先にあります。
「てつ魚店」は県道262号(写真左に写る道路)沿い。 |
この方々が、選りすぐりの魚を提供。 |
更にぶらぶらしていると、父子が自転車に乗ってどこかに向かっている様子。何でも子どもと近くの店でゲームをして帰宅する途中だそうで、お子さんに何のゲームをしたか尋ねると
お子さんはまだ年長さん。 |
ゲームをやった帰りだそう。 |
「メダルゲーム! メダルがいっぱい取れたけど、すぐ無くなっちゃった。」
そんなはきはき答えてくれるお子さんは、4月から小学生になります。買ってもらったランドセルは、
「黒に赤い線が入っているの!」
ヘルメットもそんなお子さん好みのデザインなのかな。
そんなはきはき答えてくれるお子さんは、4月から小学生になります。買ってもらったランドセルは、
「黒に赤い線が入っているの!」
ヘルメットもそんなお子さん好みのデザインなのかな。
ランドセルには、黒に赤いラインが入っているとの事。 |
黒に赤ラインは、お子さんの好みかな? |
将来の夢を尋ねると、
「仮面ライダーになって、怪獣を倒すんだ!」
必殺技を聞くと
「ライダーキック!」
やってもらうと、
「仮面ライダーになって、怪獣を倒すんだ!」
必殺技を聞くと
「ライダーキック!」
やってもらうと、
なぜかお父さんの自転車のハンドルとブレーキを… |
思い切り挟む。力が有り余っている。 |
おお! 綺麗に決めてくれます。お父さん曰く、
「空手を習っているんです。」
「空手を習っているんです。」
構えから… |
本格キックだ! |
それで決まっているんだね。空手で得意な技はほかに中段正拳突きだそう。うは~、当たったらおじさん一発でやられちゃうね。
空手を習った成果。 |
構えも技も、決まっている。 |
この運動神経の良さは自転車にも表れていて、既に補助輪無しです。おじさんは恥ずかしながら、小学4年まで補助輪を付けていたぞ。
お父さんは柔道経験者、お母さんはバスケットボール経験者だそうです。両方の良いところを受け継いでいるようです。
お父さんは柔道経験者、お母さんはバスケットボール経験者だそうです。両方の良いところを受け継いでいるようです。
テレビ用にもやってくれた。 |
型がしっかり身についているのだろう。 |
そんなお子さんはお勉強も始めているようで、得意な事を聞くと
「足し算!」
と答えてくれ、1+3や、5+2などの問題も間違えずに答えてくれました! 算数の時間が楽しみだね。帰宅途中に色々答えて下さって有難う御座いました。良い週末を。
「足し算!」
と答えてくれ、1+3や、5+2などの問題も間違えずに答えてくれました! 算数の時間が楽しみだね。帰宅途中に色々答えて下さって有難う御座いました。良い週末を。
足し算も出来るそう。 |
暗算で正解! 算数の授業が楽しみだね。 |
今回南相馬市を旅してみて、良い波に美味しい魚介類などの海の恵みがあり、一方で東北初の焼き芋自販機を設けるなどして焼き芋人気にいちはやく応える店もあり、そして歩道の花壇に水をやる心優しい人がいて、勿論相馬野馬追といった歴史もあり、暮らし甲斐のある町だと感じました。気候も比較的温暖ですしね。
サーファーを魅了する波がある。 |
美味しい海の幸があがる。 |
更に未来の南相馬を支える快活な6歳児にも会えましたし、交流人口もますます増えていくであろう南相馬市でした。
心優しい人がいる。 |
未来のヒーローもいる。 |
次回はこの週末に、喜多方市出身の俳優児玉磨利さんが会津若松市にお邪魔します。どうぞ宜しくお願い致します。
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