2022.12.15
with a camera in Yanaizu Town 2-3
『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」柳津町篇、2巡目その3です。
2巡目その1「柳津名物あわまんじゅうの老舗が進化⁉ 毛利元就の三本の矢??」は、こちらをクリック。
2巡目その2「ポケモン・ラッキーも冬の装い? 柳津でカモ通になれる“カモ”⁉」はこちらをクリック。
2巡目その1「柳津名物あわまんじゅうの老舗が進化⁉ 毛利元就の三本の矢??」は、こちらをクリック。
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「ラッキー公園inやないづまち」のラッキー達も、初めての柳津町の雪への備えを整えるなど、雪国会津では雪囲いや雪対策をして本格的な冬を迎えます。こちらの地区も庭木や自宅1階部分に雪囲いなどの雪対策が進んでいます。
中には、おや⁉
中には、おや⁉
町中では、雪囲いが見られる。 |
火の用心、雪用心。 |
消火栓も雪囲いです。万一火事が起きて消火栓が雪に埋もれていては、消火活動に支障をきたしますものね。消火栓の雪囲いは、誰がやったのでしょう? 地区のどなたかでしょうから、少し歩いてみる事にします。
1階部分に横板が渡してある家があります。雪対策も兼ねたものでしょうか…などと思いながら家の中を見て、びっくりしました。人がカメラを持ってこちらを見ている??
1階部分に横板が渡してある家があります。雪対策も兼ねたものでしょうか…などと思いながら家の中を見て、びっくりしました。人がカメラを持ってこちらを見ている??
消火栓も雪囲いだ。 |
すぐ近くの民家の中に…。 |
ほら、いるでしょ?
…なんだ、鏡か。スタッフも一緒に映っています。でも部屋に置くには随分立派な鏡です。
するとスタッフが、上の方を見上げて気付きました。
…なんだ、鏡か。スタッフも一緒に映っています。でも部屋に置くには随分立派な鏡です。
するとスタッフが、上の方を見上げて気付きました。
こっちにカメラを向けた人がいる? |
何だ、自分か…。でもこんな鏡がある家って? |
民家かと思いきや、理容店でした。道理で立派な鏡がある訳です。という事は、お店の方がいるという事でしょうか? お邪魔してみましょう。
「ごめんください。」
奥から奥様が出ていらしたので、事情を説明すると
「お父さん! ゴジてれの徳光さん…。」
ご主人も出ていらっしゃいました。
「ごめんください。」
奥から奥様が出ていらしたので、事情を説明すると
「お父さん! ゴジてれの徳光さん…。」
ご主人も出ていらっしゃいました。
理容店だ。それで鏡が…。 |
理容店を営むご夫婦。 |
「主人の母が理容室を経営していて、結婚を機に私も理容を学びに会津若松に1年通って資格をとりました。」
奥様が2代目で、80年続いている地元の理容店です。
「馴染みの方しか来ないから、サインポールも回さないの。何年も電源を入れてないわね。」
奥様が2代目で、80年続いている地元の理容店です。
「馴染みの方しか来ないから、サインポールも回さないの。何年も電源を入れてないわね。」
こちらが母親の代から営む理容店の中。 |
結婚を機に理容を学んで、家業を継ぐ事に…。 |
写真を見ても分かる通り、お客さんの座る椅子は1つで、鏡は2つあります。
「元々椅子は2つあったんですが、母も亡くなって段々お客さんも減ってきたものですから…。」
「元々椅子は2つあったんですが、母も亡くなって段々お客さんも減ってきたものですから…。」
鏡は2つ、椅子は1つ。 |
お客さんの数などを考えての結論。 |
私も小さい頃は理容店で髪を切ってもらっていたので、懐かしさを感じます。例えば、鋏や剃刀を紫外線で殺菌する機械や、
こちらのケースは、道具を殺菌する機械。 |
中で紫外線を当てる仕組みだ。 |
顔をあたってもらう時にクリームを泡立てる容器…。顔を剃ってもらうと、気持ちが好いんですよね。
「昔は剃刀の刃って、革で研いでいたでしょ? でも今は、替え刃なの。」
いやぁ十分懐かしいです。ほかにも懐かしいものはありますか?
「昔は剃刀の刃って、革で研いでいたでしょ? でも今は、替え刃なの。」
いやぁ十分懐かしいです。ほかにも懐かしいものはありますか?
白い容器で、もこもこふわふわにクリームを泡立てる。 |
今の剃刀は、替え刃タイプになったという。 |
「理容とは関係ないけど、うちの祖母の櫛です。」
そこには鼈甲の櫛や髪飾り等がありました。
「骨董屋さんが、『高いものなら買う』って言うから見せたんですけど、引き取らなかったの。でも今となっては捨てられませんねぇ。」
こちらの一家の貴重な思い出に繋がる品なのです。
そこには鼈甲の櫛や髪飾り等がありました。
「骨董屋さんが、『高いものなら買う』って言うから見せたんですけど、引き取らなかったの。でも今となっては捨てられませんねぇ。」
こちらの一家の貴重な思い出に繋がる品なのです。
おばあさまの名前が書かれた箱には… |
和服姿に合いそうな、櫛や髪飾りが。 |
「ほかにも昔のお雛様や、主人の武者兜が残っていて、新型コロナも少し落ち着いたのでこの春は飾ろうかと思っています。人形は手などが取れちゃっていますけど…。」
と奥様が言えば、ご主人も
「やはり捨てられなくて、家の隅にとってありますね。」
と奥様が言えば、ご主人も
「やはり捨てられなくて、家の隅にとってありますね。」
昔の物は捨てられないと言うご夫婦。 |
一つ一つに思い出が…。 |
そんなお二人は職場結婚だったそうで、当時のお互いの印象を聞くと奥様は
「年が上で、大人びているって感じでした。」
と言えば、ご主人は
「見た目が綺麗で、頭も切れて…(←床屋さんだけに…、って事はないでしょうが)。」
と才色兼備と感じていたそう。それからは
「(主人が)朝も帰りも車で送ってくれて…。」
「年が上で、大人びているって感じでした。」
と言えば、ご主人は
「見た目が綺麗で、頭も切れて…(←床屋さんだけに…、って事はないでしょうが)。」
と才色兼備と感じていたそう。それからは
「(主人が)朝も帰りも車で送ってくれて…。」
お二人は職場結婚だった。 |
奥様の話をする時は、本当に楽しそうなご主人。 |
ただ奥様としては義母の家業を継いだあと、暫くは外で働きたいと思う時もあったそうですが、
「でもお客さんは地元の方ばかりなので、親しくなっていくとこの仕事が楽しくなりました。」
と、気持ちが変化したそうです。
「でもお客さんは地元の方ばかりなので、親しくなっていくとこの仕事が楽しくなりました。」
と、気持ちが変化したそうです。
若い時は、外で働きたいと思う時も…。 |
地元のお客さんを知るにつれ、理容にはまっていった。 |
今では馴染みのお客さんが予約を入れ、来客1時間前にタオルを温めたり暖房を入れたりしてお客さんを迎えているそう。因みにご主人の髪も、奥様がカットしているそうで
「伸びたので、そろそろかなぁ。」
ご主人の髪もさっぱりして、新年を迎えそうです。お二人ともいつまでもお元気で。
「伸びたので、そろそろかなぁ。」
ご主人の髪もさっぱりして、新年を迎えそうです。お二人ともいつまでもお元気で。
現在は予約制。この日は予約が入っていなかったので、ゆっくり話が聞けた。 |
来年は金婚式だそう。いつまでもお元気で。 |
因みにお庭の雪囲いは「薔薇」だそう。そして近くの消火栓の雪囲いもご主人が設置したそうで、見送りついでに確認をしていました。これで万一の時にも安心ですね。
薔薇は、雪囲いに入るように剪定したそう。 |
再度、消火栓の雪囲いを確認。 |
最後は食事です。
ラッキー公園の雪囲いの件でお邪魔した「ほっとinやないづ」で、折角ですから頂いていきましょう。今年お邪魔した時には、赤べこカレーがあった筈ですが…(その時のエピソードは、こちらをクリック)この日は販売休止中、残念。
代わりに「冬季限定 キムチうどん」を頼みましょう。何でもにんにくなどの材料が柳津産という、地元振興公社が作った「キムチ万能だれ」を使っているとの事。
ラッキー公園の雪囲いの件でお邪魔した「ほっとinやないづ」で、折角ですから頂いていきましょう。今年お邪魔した時には、赤べこカレーがあった筈ですが…(その時のエピソードは、こちらをクリック)この日は販売休止中、残念。
代わりに「冬季限定 キムチうどん」を頼みましょう。何でもにんにくなどの材料が柳津産という、地元振興公社が作った「キムチ万能だれ」を使っているとの事。
ラッキー公園の雪囲いの件を伺ったお店で、昼食を…。 |
冬季限定のうどんが、取材の”締め”に…。 |
「このメニューは去年は休んでいたんですが、今年復活したメニューなんです。」
そして、来ました「冬季限定 キムチうどん」(800円)です。
「辛みが足りなかったら、足してください」
と、辛い物好きの方にはたまらない「追いキムチ万能だれ」のサービスも。
そして、来ました「冬季限定 キムチうどん」(800円)です。
「辛みが足りなかったら、足してください」
と、辛い物好きの方にはたまらない「追いキムチ万能だれ」のサービスも。
このたれを使ったうどんだそう。 |
キムチの色を帯びたつゆが素敵♪ 復活、「冬季限定 キムチうどん」(追いだれ付き)。 |
頂くと、柳津産のにんにくがきいていて味噌のコクと、恐らくたれで漬けた白菜キムチを使っているからでしょう、少々の酸味も加わった辛みが心地よく、うどんも適度なこしがあって、いやぁ~温まります。
追いだれも時々足しながら、ぺろっと頂いちゃいました♪ 辛い物が苦手でない方は、これからの寒い時期にお勧めの一品です。
追いだれも時々足しながら、ぺろっと頂いちゃいました♪ 辛い物が苦手でない方は、これからの寒い時期にお勧めの一品です。
白いれんげに、キムチ色を帯びたつゆが余計に映える。 |
ぺろっと完食! |
今回柳津町を回ってみて、自然の恵みの豊かさ、歴史の奥深さ、風景の美しさ、人の温かさが感じられ、なぜ版画家斎藤清(会津坂下町出身)が晩年を柳津町で過ごしたのかが、改めて納得できる旅となりました(美術館そばにある「斎藤清アトリエ館」に行った時の話は、こちらをクリック)。
歴史のあるまんじゅう屋さんは、新たな進化を…。 |
自然に恵まれた柳津町の水と野鳥に惹かれる人も…。 |
また新たな魅力をお菓子で作ろうとしている職人、一方で雪深い地域で昔ながらの人とのつながりを守る人々、熱いものを秘めた方々にも出会いました。
あわまんじゅうの老舗で食べるあんこプリンをきっかけに、あわまんじゅうや和菓子の良さに気付く人も出てくるかもしれません。
柳津町で出会った皆さん、どうも有難うございました。
あわまんじゅうの老舗で食べるあんこプリンをきっかけに、あわまんじゅうや和菓子の良さに気付く人も出てくるかもしれません。
柳津町で出会った皆さん、どうも有難うございました。
斎藤清の絵でもおなじみ、柳津の風景には柿が良く似合う。 |
笑顔からも伝わる人の温かさ…。 |
次回はこの週末に、再び私が福島市にお邪魔します。どうぞ宜しくお願い致します。
美味しいものもたくさんある柳津町。 |
寒い冬を迎える…。 |
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