2021.06.07
with a camera in Aizumisato Town 2-4
(6月10日・9日・8日のブログの続きです。)
こちらが写真館の奥様からご紹介頂いた薬局です。若奥様はいらっしゃるでしょうか。御免ください。
こちらが写真館の奥様からご紹介頂いた薬局です。若奥様はいらっしゃるでしょうか。御免ください。
ご紹介リレーで、今度は町の薬局へ…。 |
「あら、ゴジてれはよく見ているんですよ~。」
奥様の反応から、取材はOKのようです。
「化粧品も置いてあるので、昔はお客様にお伝えする為にメークの仕方も勉強しました。」
会津美里町の女性は、ここで買ったお化粧品でおめかしをした事でしょう。
奥様の反応から、取材はOKのようです。
「化粧品も置いてあるので、昔はお客様にお伝えする為にメークの仕方も勉強しました。」
会津美里町の女性は、ここで買ったお化粧品でおめかしをした事でしょう。
番組をよく見て下さっていた。ラッキー♪ |
そして若奥様も店の奥から顔を出してくださいました。
聞けば若奥様はこちらの薬局の7代目の奥様。
「父は92歳になるんですが、現役の薬剤師なんです。」
聞けば若奥様はこちらの薬局の7代目の奥様。
「父は92歳になるんですが、現役の薬剤師なんです。」
お父様は92歳の現役薬剤師だった! |
そう話すと、お父様の白衣の胸元の刺繍を見せて下さいます。
「毎年父に白衣を贈っているんです。で、お寺も神社も大事にしたい想いを名字風にして、父親の名前も入れて『寺神薬研』って“薬剤師としての名前”と年齢を刺繍しているんです。90を超えた現役薬剤師は、日本でもなかなかいないんじゃないでしょうか。私は恐らく日本で一番高齢の現役薬剤師では?と思っています。」
「毎年父に白衣を贈っているんです。で、お寺も神社も大事にしたい想いを名字風にして、父親の名前も入れて『寺神薬研』って“薬剤師としての名前”と年齢を刺繍しているんです。90を超えた現役薬剤師は、日本でもなかなかいないんじゃないでしょうか。私は恐らく日本で一番高齢の現役薬剤師では?と思っています。」
こちらは90歳の時に家族から贈られた白衣。 |
しかも話を伺っている間、杖もつかずに背中もしゃんと真っ直ぐに伸びていらっしゃいます。腰掛けて下さいと言っても、
「いや、これが楽なんです。」
と仰います。健康な上にベレー帽が似合う、お洒落ダンディーな92歳ですね。
「いや、これが楽なんです。」
と仰います。健康な上にベレー帽が似合う、お洒落ダンディーな92歳ですね。
取材中こちらが立っているからか、立ったまま対応して下さった。 |
「いえいえ、ただの白髪隠しですから…。」
と言ってベレー帽をとって、ぽんと頭を叩いてみせる、お茶目な一面も。
と言ってベレー帽をとって、ぽんと頭を叩いてみせる、お茶目な一面も。
隠すは隠すでも、”照れ”隠し? |
そして若奥様の趣味の一つが、思った事をこのような柔らかい字体で認める事。
「これは夫婦げんかしちゃったという奥様の話を聞いて、書いてみたんです。
『売り言葉に 買い言葉
買った方は その言葉を買ったことを 心から反省(後悔)しています
売ったかたは その言葉を上手に料理して(中略)くれることを知っているから
売ったのだと思いますよ』
こんな感じで、書いてみるんです。」
「これは夫婦げんかしちゃったという奥様の話を聞いて、書いてみたんです。
『売り言葉に 買い言葉
買った方は その言葉を買ったことを 心から反省(後悔)しています
売ったかたは その言葉を上手に料理して(中略)くれることを知っているから
売ったのだと思いますよ』
こんな感じで、書いてみるんです。」
若奥様の趣味。なかなか奥が深い。 |
若奥様は、町の商店街のお店一軒一軒で感じた事を認め、それを100軒近くにプレゼントしました。
町や店を知る人が、その店の良さを書いて贈っていた。 |
昔からのお菓子屋さんには…
和菓子店の店頭には… |
故郷の味を守っているお菓子の良さを…
店の名前にかけている所も素敵だ。 |
町の本屋さんには…
商店系の書店、少なくなりました… |
扉を開けると広がる、本ではなく音の世界を…
(因みに店主はこの日ジャズをかけ、パックマンのTシャツを着、コーヒーを飲みながら店番をしていました。)
(因みに店主はこの日ジャズをかけ、パックマンのTシャツを着、コーヒーを飲みながら店番をしていました。)
思わず入ってみたくなる言葉が… |
ご夫婦で営むスポーツ店には…
学校の課外活動の時からお世話になるんだろうな… |
町民の健康を支えてくれている事への感謝の言葉を、認めていました。
(こちらのご主人は、「店名も赤い字で書いてあったんだけど、日に当たって色がとんで見えなくなっちゃったんです。何だか贈って頂いたのに悪いな、って思って…。」と、店名が見えない状態で紹介される事を気にかけていらっしゃいました。)
店の雰囲気が伝わってきますし、町歩きする楽しみも増えますね。
(こちらのご主人は、「店名も赤い字で書いてあったんだけど、日に当たって色がとんで見えなくなっちゃったんです。何だか贈って頂いたのに悪いな、って思って…。」と、店名が見えない状態で紹介される事を気にかけていらっしゃいました。)
店の雰囲気が伝わってきますし、町歩きする楽しみも増えますね。
本来は左端に、赤字で店名が入っていたという。 |
因みに布を張った“額縁”は、お友達が布まで用意して手作りしてくれるのだそう。
「会津美里町の人は温かい。情が厚い。店に入ると、こんな感じでどこでも快く受け入れてくれる筈です。新型コロナが収まったら、是非来てほしいですね。」
若奥様の綴る文字やその中身、“額縁”を作ってくれるお友達、会津美里町の人の温かさが伝わって来るようです。
「会津美里町の人は温かい。情が厚い。店に入ると、こんな感じでどこでも快く受け入れてくれる筈です。新型コロナが収まったら、是非来てほしいですね。」
若奥様の綴る文字やその中身、“額縁”を作ってくれるお友達、会津美里町の人の温かさが伝わって来るようです。
この”額縁”はお友達の作だそう。人情のリレーが続く。 |
若奥様は、商店街の店を紹介する形で、『お福さんの おいでなはんしょ』という冊子まで作っていました。
こんな冊子まで! |
先程訪れた写真館の頁には、自身訪れて感じた事を綴ってあります。これ、インターネットにあげたら、町の良い紹介になるのではないでしょうか。そう伝えると、
「じゃ、頑張ってみようかしら。」
と言って下さいました。素敵な町案内、ガイドブックになるのではと思います。
「じゃ、頑張ってみようかしら。」
と言って下さいました。素敵な町案内、ガイドブックになるのではと思います。
これ、十分町のカタログになっていますよ。 |
今回は、会津美里町の旅でした。旧会津高田町が中心となりましたが、町歩きをしていて気づいたのは、通りに面した間口に比べて奥が長い事。京都の古い街並みに似た感じがあります。
町には蔵が多い。歴史を感じる町だ。 |
しかも“蔵”率が高い事。通りに面した所、ちょっと奥まった所に、幾つも蔵を見る事が出来ます。ちょっと足を伸ばせば、会津総鎮守とも呼ばれる「伊佐須美神社」があり、梅雨時のあやめは見事な美しさです。
実は梅雨時も見どころが多い。 |
昭和の香りが残る街並み、少し車を走らせれば広がる水田、日本の原風景と昔ながらの人情が色濃く残る自然豊かな会津美里町。新型コロナウイルスが収束したら、是非訪れてゆっくりと過ごしてみてください。
次回はしなだマンが下郷町を訪れます。お楽しみに。
次回はしなだマンが下郷町を訪れます。お楽しみに。
町歩きをすると、きっと懐かしさを感じるに違いない。 |
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