2021.04.02
Japanese sweets with sweet bean paste
きょうの『ゴジてれChu』の中継では、来週金曜日の9日にオープンする会津若松市の「あんことおはぎ 日々餡(ひびあん)」をご紹介しました。その中継&こぼれ話です。
会津若松市に今月9日オープンする「日々餡」から中継。奥に見える製餡工場の直営店だ。 |
こちらのお店の隣には、岩村製あん工場があります。創業100年の老舗で、色々な和菓子店に餡を卸しています(因みに卸す餡は、甘くありません。それぞれの和菓子店が独自に味をつけているのです)。その餡作りのプロ集団が、今回自ら餡を使った和菓子を作って販売する事にしました。その直売店が、9日(金)にオープンする「あんことおはぎ 日々餡」なのです。
店内。白と木を基調とした明るい和の雰囲気がある。木の香りが残る。 |
店で販売する餡子菓子の中でマネージャーの大塚さんが一つ目に選んだのが、店名にもある「萬福(まんぷく)おはぎ」です。全部で粒あん・きなこ・ごまの3種類があり、北海道産の小豆を使った粒あんを使用。おはぎの粒あんの味はそれぞれ変えているというこだわりぶり。しかも1個1個が大きい!
「萬福おはぎ」3種。このポスターからも店1推しなのが分かる。 |
早速、オーソドックスな「粒あん」のおはぎを頂こうと本番一発勝負でお箸で持ち上げると、見た目以上にずっしり重い!小豆の風味をしっかり楽しめる程よい甘さが、中のご飯とのバランスとも絶妙です。噛んでいく内に、ご飯の円やかな甘みが追いかけてきます。
オーソドックスな「粒あん」140円。 |
実は「日々餡」の五十嵐店長は、「こしあん派」。それでも萬福おはぎは「粒あんが合う」と言います。
「ここの餡は柔らかく炊いてあるので、皮が気にならないんです。それがご飯とも合うんです。」
と、こしあん派でも勧める粒あんのおはぎが、この「萬福おはぎ」です。更にこだわりを店長に伺うと
「餡の甘さを控えめにしているのと同時に、塩を入れてあります。」
なるほど、塩のお陰で控えめでも甘さが引き立ち、塩気を無意識に感じた脳が「今度は甘いものを」ともう1個に手が伸びるのかもしれません。
「ここの餡は柔らかく炊いてあるので、皮が気にならないんです。それがご飯とも合うんです。」
と、こしあん派でも勧める粒あんのおはぎが、この「萬福おはぎ」です。更にこだわりを店長に伺うと
「餡の甘さを控えめにしているのと同時に、塩を入れてあります。」
なるほど、塩のお陰で控えめでも甘さが引き立ち、塩気を無意識に感じた脳が「今度は甘いものを」ともう1個に手が伸びるのかもしれません。
餡もご飯もたっぷり。このバランスもまた良いのだ。 |
本番ではきなこも頂きました。同じ豆が原料でも小豆あんだけと違って、きなこは炒った香ばしさが魅力です。国産深煎り焙煎のきなこを使っているそうですよ。中からはしっとり粒あんが顔を出し、小豆ときな粉の両方の味わいが楽しめます。
きなこも1個140円。 |
このボリュームについて、岩村社長曰く
「餡子を作っている工場ですから、『餡子が少ない』と言われるより『餡子が多くない?』と言われる位の方が好いかなと思ってこの量に…。」
この辺り、餡作りのプロの矜持を感じます。お客さんには嬉しいボリュームです。
「餡子を作っている工場ですから、『餡子が少ない』と言われるより『餡子が多くない?』と言われる位の方が好いかなと思ってこの量に…。」
この辺り、餡作りのプロの矜持を感じます。お客さんには嬉しいボリュームです。
店頭では舟形の経木にのった萬福おはぎが、木のケースに収まっている。 |
因みにもっと色々な味をちょっとずつ楽しみたいという人には、「七福おはぎ」もあります。一口サイズのおはぎが7種類入っていて、季節によって一部変わります。この時期は春らしいさくらあんのおはぎも入っています。これなら「団子より花」という人も楽しめる一品ですね。
7種類の味が楽しめる「七福おはぎ」(1000円)。 |
おはぎに続いて紹介されたのが、「至福生ようかん」です。生あんを使ったようかんとの事ですが…
「生あんというのは、小豆を煮て皮をとり除いた、味付けをしていないものを言います。これが入ると香りが断然違うんです。」
と、店のマネージャーの大塚さんが解説してくれました。
「生あんというのは、小豆を煮て皮をとり除いた、味付けをしていないものを言います。これが入ると香りが断然違うんです。」
と、店のマネージャーの大塚さんが解説してくれました。
「至福生ようかん」(320円)。生あんを使っているのが決め手。 |
しかも瓶詰でスプーンで頂くのは、何だか今どきの新たな楽しみ方ですよね。
瓶の蓋を開けると、既に小豆の良い香りが強くします。頂くと…おおおっ!蓋を開けた時と匹敵する小豆の存在感。香り・風味がぐっと迫ってきます。さすが生あん。しかも所謂普通の羊羹と水ようかんの中間的な食感で、滑らかな舌触り。これからの暖かい時期に冷やして食べても美味しそう♪
瓶の蓋を開けると、既に小豆の良い香りが強くします。頂くと…おおおっ!蓋を開けた時と匹敵する小豆の存在感。香り・風味がぐっと迫ってきます。さすが生あん。しかも所謂普通の羊羹と水ようかんの中間的な食感で、滑らかな舌触り。これからの暖かい時期に冷やして食べても美味しそう♪
蓋を開けると、小豆の香りが(蓋の閉まった商品を撮り損ねた私…)。 |
ここまでお読み頂いた皆さんはお気付きのように、商品名には全部「福」の字が入っています。おはぎの「萬福」「七福」、羊羹の「至福」…そして餡子を使った和菓子といえば、大福もあります。これは既に「福」の字が入っていますが、商品名は「お多福大福」。しっかり「福」の字をもう1個入れてきました。縁起の良い文字が重なる分にはOKですよね。
大福も商品名は「お多福大福」と、福の字が入っている。 |
こちらも3種類あって、あんこ・豆・チーズという事で…チーズ!?大福でチーズは珍しい。私は食べた事が無かったので、こちらを頂きます。…なるほどなるほど、チーズは餅に入っていて、最初は小豆あんとチーズがお互いを主張しあいます。ところが段々噛んでいく内に、小豆の風味と餡の甘さ、チーズの塩気とコクが合わさっていき、確かに相性が良い組み合わせです。
チーズ大福(160円)。餅にチーズが入っている。 |
よくよく考えると、餡バターがある位ですから、同じ乳製品のチーズと餡が合わない筈がないのかも知れません。ただ餡バターの場合は最初からバターが餡子に絡んで馴染んでいる感じですが、こちらは餅の食感の中にチーズが、そして小豆の餡が…という感じで独立して現れてくる感じが違うでしょうか。
大福(左・120円)とチーズ大福。 |
「日々餡」という店名について、店のマネージャーの大塚さんは
「日々餡子に向き合いたい、そうして作った餡子を皆さんに日々食べて頂きたいという思いから、この店名にしました。」
と話します。オープン時は店頭販売のみですが、ゆくゆくは或る構想があるのだとか。
「日々餡子に向き合いたい、そうして作った餡子を皆さんに日々食べて頂きたいという思いから、この店名にしました。」
と話します。オープン時は店頭販売のみですが、ゆくゆくは或る構想があるのだとか。
中継にご協力頂いた皆さん。開店1週間前なのに、有難う御座いました。 |
「外にデッキスペースがあるので、そこにテーブルや椅子を置いて食べていってもらうのも良いかな、と考えています。」
新型コロナウイルスがおさまれば、餡子菓子をつまみながらわいわい語らうのも楽しいでしょうね。
新型コロナウイルスがおさまれば、餡子菓子をつまみながらわいわい語らうのも楽しいでしょうね。
店の外(写真左手前)にウッドデッキ風のスペースがある。将来はここで食べられるかも…。 |
きょうお邪魔した「あんことおはぎ 日々餡」は、磐越自動車道の会津若松インターチェンジから車で約10分。国道49号を会津市街地から西に暫く進むと、北西に向かい始めます。途中国道49号を大江戸温泉物語に向かって左折すると、通称「会津パールライン」に入ります。そのまま進んで阿賀川を渡ると、右手に見えます。午前10時~午後6時営業で、日曜定休です。
いよいよオープンは9日(金)。餡子を思う存分味わえる品が並ぶ。 |
会津はこれから桜の見頃を迎えます。餡子やスイーツ好きの方は、桜を見がてら立ち寄ってみては如何でしょうか。
マークはおはぎの断面をイメージしたそう。可愛い… |
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