2020.10.28
with a camera in Tamura City 2-2
(10月29日のブログの続きです。)
その鬼6体は、街中の理容店の近くに佇んでいました。しかも道路を挟んで向かいには…
その鬼6体は、街中の理容店の近くに佇んでいました。しかも道路を挟んで向かいには…
6体の鬼がいるのは、理容店のお隣(右奥に見える)。 |
更に3人(匹?)の鬼に河童までいます。ただ、こっちの鬼は顔がかわいい…♪
早速駐車場の持ち主、マシコ理容に伺ってみましょう。
「ごめんください…。」
早速駐車場の持ち主、マシコ理容に伺ってみましょう。
「ごめんください…。」
道路の反対側にも、可愛い鬼たちが…。 |
ちょうどお客さんの整髪が終わったところでした。
「もう50年になるかしら。」
奥様が一人で営む理容室です。
「もう50年になるかしら。」
奥様が一人で営む理容室です。
マシコ理容の店主。約50年、町の人の髪を切り続けている。 |
「最初は主人の仕事の手伝いをしていたんですが、お舅さんが『この辺に理容室は無いんだから、やってみたら』って言ってくれて…。」
紫外線の出る消毒機械。何を消毒するのかというと… |
嫁ぐ前から理容師の資格は持っていたと言います。
「実家が理容室なんで、お客様との接し方とかは小さい頃から見ていました。」
「実家が理容室なんで、お客様との接し方とかは小さい頃から見ていました。」
鋏など、お客様の肌に触れるもの。年代物だ(昔は理容店でよく見かけた)。 |
一度は東京で修業したと言います。
「でもあの頃は修業っていうとお料理もしなくてはならなくて、買い物行って料理作って洗い物をして…終わるのが夜遅くて、銭湯に行った時は風呂洗いの人と一緒にお湯に入ってましたよ。」
「でもあの頃は修業っていうとお料理もしなくてはならなくて、買い物行って料理作って洗い物をして…終わるのが夜遅くて、銭湯に行った時は風呂洗いの人と一緒にお湯に入ってましたよ。」
下は消毒が済んだものを入れておく。中には… |
開店当初から使っているものの一つが、この消毒用の機械。紫外線で消毒が出来る仕組みです。中にはタオルと、剃刀がいっぱい。
「暫く経つと、まだ使えるのに新しい剃刀が欲しくなるのよ…。」
そう言って、ついつい買ってしまった剃刀を見せてくれました。
「暫く経つと、まだ使えるのに新しい剃刀が欲しくなるのよ…。」
そう言って、ついつい買ってしまった剃刀を見せてくれました。
タオルや剃刀が入っていた。 |
「今は替え刃式だけど、昔は(刃を)替えられなかったわね。」
一番古い剃刀を持って、写真に写って下さいました。う~~ん、ノスタルジー………
はっ!!本題を忘れていました。外の鬼はどうしたんですか?
「主人が頼んだんです。もうすぐ散歩から帰ってくると思いますよ。」
店の向かいの(かわいい)鬼も、店の隣の(ちょっと強面の)鬼も、ご主人が手に入れたものだとか。
一番古い剃刀を持って、写真に写って下さいました。う~~ん、ノスタルジー………
はっ!!本題を忘れていました。外の鬼はどうしたんですか?
「主人が頼んだんです。もうすぐ散歩から帰ってくると思いますよ。」
店の向かいの(かわいい)鬼も、店の隣の(ちょっと強面の)鬼も、ご主人が手に入れたものだとか。
剃刀で顔を剃ってもらうと、気持ち良いんだよなぁ…。 |
間もなくご主人が帰ってきました。
「これは近くの、こういうのを作るのが得意な人に頼んだんです。」
それには理由がありました。
「うちの前の道路で、昔は結構交通事故があったんですよ。家のシャッターに突っ込んだ車もあって…。それで交通事故が無くなるように何か作ってって頼んだら、鬼が来た。」
「これは近くの、こういうのを作るのが得意な人に頼んだんです。」
それには理由がありました。
「うちの前の道路で、昔は結構交通事故があったんですよ。家のシャッターに突っ込んだ車もあって…。それで交通事故が無くなるように何か作ってって頼んだら、鬼が来た。」
鬼を注文したご主人。そこには深い理由が…。 |
最初に来たのが、黄色の鬼でした。でもよく見ると胸が膨らんでいるような…。これって女性、般若では?
「それは気が付かなかったな、あはははは…。」
その後も鬼を頼んだら、緑・青・赤と4人の鬼の集団になったのだとか。
「それは気が付かなかったな、あはははは…。」
その後も鬼を頼んだら、緑・青・赤と4人の鬼の集団になったのだとか。
最初に到着した鬼。なぜか女性の鬼だった。 |
「でも不思議なことに、この鬼が来てから、ぴたっとうちの前の交通事故が無くなったんですよ。守り神ですね。」
そういえば、黄色・緑・青・赤って、信号の色かも。
そういえば、黄色・緑・青・赤って、信号の色かも。
いまや交通事故からの守り神となった鬼さん。 |
「青鬼のヘアスタイル、奥さんの理容室に頼んだらもっと素敵なヘアスタイルになったんじゃないですか。」
と尋ねたら、奥さん
「考えた事も無かったわ。」
と笑ってくださいます。
と尋ねたら、奥さん
「考えた事も無かったわ。」
と笑ってくださいます。
青鬼さんのヘアスタイル…素敵です。 |
「それで、鬼も大人だけじゃ可哀想だって事になって、子どもも作ってもらったんだ。」
とご主人。それで6人の親子の鬼になったのだそうです。
とご主人。それで6人の親子の鬼になったのだそうです。
ご主人は、鬼さんにも家族を増やしてあげる、優しい人なのだ。 |
…髪型と肌の色を見る限り、設定としては赤鬼と緑鬼の間のお子さんでしょうか。
お子さんを見ると、髪がカールするのは遺伝でしょうか…。 |
「緑の鬼のMerry Christmasは俺が掛けてやったの。年末には電飾で理容室の外側を飾るから。でもあのMerry Christmasは年中首からさげっぱなし。ははは…。」
顔は怖いですが、胸の膨らみとスカートから、左2人は女性の鬼と思われます。
「ご主人、向かいの鬼はだいぶ表情が違いますね。」
と尋ねると、
顔は怖いですが、胸の膨らみとスカートから、左2人は女性の鬼と思われます。
「ご主人、向かいの鬼はだいぶ表情が違いますね。」
と尋ねると、
よく見ると、黄色の鬼の左手もクリスマス仕様? |
「ああ、あれ?俺に似せて、って頼んで作ってもらったんだもん。あはは…。」
ご主人の笑顔と、鬼の顔を比べてみましょう。 |
そういう注文で、愛らしい表情の鬼になったんですね。そういえばこちらも信号色です。
ところで6体の鬼の反対側の壁には、可愛い男の子の絵があります。
ところで6体の鬼の反対側の壁には、可愛い男の子の絵があります。
優しさや温かみなど、どことなく通じるものがあります。 |
「これは、私が描いたの。」
これ、ご主人の作画だとか!
「私の本業はリサイクル業者で、いまは息子が社長なんだけど、そのマークを描こうって話になって…。うちの車にもついているんですよ。」
これ、ご主人の作画だとか!
「私の本業はリサイクル業者で、いまは息子が社長なんだけど、そのマークを描こうって話になって…。うちの車にもついているんですよ。」
6体の鬼の反対側の坊やをデザインしたのは、ご主人。 |
確かに車体には、地球の資源をリサイクルしている少年が描かれています。
「私の絵を見せましょうか?」
ご主人、家の中に誘ってくれました(10月27日のブログにつづく)。
「私の絵を見せましょうか?」
ご主人、家の中に誘ってくれました(10月27日のブログにつづく)。
リサイクルのお仕事が分かり易く、そして親しみ易く描かれている。 |
追記:前回と今回、吠えるワンちゃんが登場していますが、この2匹はこちらのご夫婦のワンちゃんです。
「番犬です。」
私達スタッフもずっと吠えられっぱなしでした(今度こそ10月27日のブログにつづく)。
「番犬です。」
私達スタッフもずっと吠えられっぱなしでした(今度こそ10月27日のブログにつづく)。
鬼に吠えているのではなく、我々に吠えていたのでした。 |
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