2019.10.23
with a camera in Samegawa Village 2
(10月24日のブログの続きです)
うまいもの祭り(第32回高原の鮫川うまりもの祭り)は、元々は鮫川村をはじめとした美味しい県産品を食べてもらうイベントで、グループごとに炭火と鉄板とA4ランクの福島牛や野菜が用意され、自分で焼きながら、FMXや歌などのショーを楽しめるイベントです。鮫川村の人口3000人に対し、イベントに2000人以上が集まるという、村が盛り上がる日なのです。
お昼時までは暫く時間があるので、村内をあちこち車を走らせてみると…ちょっと変わった形の庭木を手入れされている方を見かけます。「趣味」でやっているとの事ですが、なかなか立派な木があります。
「これは『きゃら』という木なんです。樹齢200年。」
うまいもの祭り(第32回高原の鮫川うまりもの祭り)は、元々は鮫川村をはじめとした美味しい県産品を食べてもらうイベントで、グループごとに炭火と鉄板とA4ランクの福島牛や野菜が用意され、自分で焼きながら、FMXや歌などのショーを楽しめるイベントです。鮫川村の人口3000人に対し、イベントに2000人以上が集まるという、村が盛り上がる日なのです。
お昼時までは暫く時間があるので、村内をあちこち車を走らせてみると…ちょっと変わった形の庭木を手入れされている方を見かけます。「趣味」でやっているとの事ですが、なかなか立派な木があります。
「これは『きゃら』という木なんです。樹齢200年。」
大きな茸のように選定されている木が…。「きゃら」(伽羅木)という。 |
こちらの男性、あちこち出掛けて、素敵な形の木を集めている言わば古木の「収集家」です。でも、ただの収集家ではありません。
「元々植わっていた土をよっく調べて、持ち主の人の話を聞いて、土を『作って』やるの。そうすると、樹齢百年の木なら、もう百年生きるから。」
いわば木の”再生士”なのです。しかもその土の作り方も「独学」というから驚きです。
「元々植わっていた土をよっく調べて、持ち主の人の話を聞いて、土を『作って』やるの。そうすると、樹齢百年の木なら、もう百年生きるから。」
いわば木の”再生士”なのです。しかもその土の作り方も「独学」というから驚きです。
敷地に多くの「古木」を”再生”させている男性。独学で育てていると言う。 |
こちらの欅の木も、根元近くの見事な「こぶ」が男性のお気に入り。樹齢250年の木には、二ホンミツバチが棲み付いたとの事。
根元がこぶのように膨らんだケヤキ。 |
「古い木だから、中に『うろ』が出来るでしょ。しかも天敵のほかの蜂が入りにくい位の入り口の大きさで、雨風が凌げて、周りに花がある、だから棲んでいるんでしょうね。」
今は冬に向けて、蜜集めに余念がありません。
今は冬に向けて、蜜集めに余念がありません。
見辛いが、根元の穴から二ホンミツバチ(青で囲った部分)が出入りしている。 |
更に銀杏の木を紹介してもらいました。すると、枝に注目してほしいと言われます。何か枝に、ぶら下がるように伸びる部分が、幾つもついています。
「この木は乳銀杏といって、幹や枝からこぶのようなものが伸びていくんだ。これが乳のように見えるから『乳銀杏』なんだけど、これは根っこなの。これが伸びているのは木が元気な証拠だし、これを『垂乳根』と言うんだよ。」
「この木は乳銀杏といって、幹や枝からこぶのようなものが伸びていくんだ。これが乳のように見えるから『乳銀杏』なんだけど、これは根っこなの。これが伸びているのは木が元気な証拠だし、これを『垂乳根』と言うんだよ。」
銀杏の枝から、棒のようなものが伸びている…。 |
とは、この男性の説。垂乳根とはよく母や親を指す言葉、若しくは母や親にかかる枕詞と解されますが、この男性の説を聞くと、何だか説得力があります。
「乳銀杏」は、枝や幹から「乳」が伸びる。 |
ほかにも男性は色々な収集をしていまして、例えばこちらは鉄道用の扇風機。中央を見ると…JRの前の国鉄時代をご存知の方には懐かしのマーク、「JNR(日本国有鉄道=Japanese National Railwaysの頭文字)」!しかもこれって、180度回転しても同じ形に見えるデザインなんですよ(天井に付いている扇風機って、四方八方から見上げられるじゃないですか、どこから見てもJNRなんです。しかも一文字目がJだと気付いたのは、中学で英語のJの大文字の筆記体を習ってから。子どもながらに「美しいデザインだなぁ」と思っていたものです)。いやぁ、懐かしかったなぁ。まさか令和の時代に実物を見られるとは…。
懐かしい!国鉄時代(JNR)のマークが入った扇風機。 |
御歳を伺えば、取材時点で89歳!かつては海軍航空隊で零式艦上戦闘機に乗り込み、特攻に志願するもなぜか東北出身者で初めて司令部付に配属され、最前線に行かずに終戦を迎えたそうです。
「1年先を考える人は、花を育てる。10年先を考える人は、木を育てる。100年先を考える人は、人を育てる。立派な人を作っていけば、世の中が良くなる。だから教育が、しかも立派な教育が大事。」
という趣旨の話をして下さいました。深い言葉が聞けて、感激です。
「1年先を考える人は、花を育てる。10年先を考える人は、木を育てる。100年先を考える人は、人を育てる。立派な人を作っていけば、世の中が良くなる。だから教育が、しかも立派な教育が大事。」
という趣旨の話をして下さいました。深い言葉が聞けて、感激です。
御年89歳とは思えないほどお元気。話は植物から発展し…。 |
うまいもの祭りの会場に着くと、高原の風に乗って美味しそうな好い香りが漂ってきます。鹿角平観光牧場には人がぎっしり。鉄板でA4ランクの福島牛をはじめ、野菜やソーセージを焼きながら、白米を持ち込んでがっつり食べる人、ビールやハイボールとともに日中からお酒も飲む人(羨ましい…)、思い思いに楽しんでいます。
主催者側は、「台風19号の被害もあって開催を迷ったが、こういう時こそ元気になってほしい」と開催を決めたそうです。
主催者側は、「台風19号の被害もあって開催を迷ったが、こういう時こそ元気になってほしい」と開催を決めたそうです。
会場の鹿角平観光牧場。バーベキューを楽しむ人でぎっしり。 |
楽しんでいる人たちはというと、地元鮫川の人もいれば、
地元鮫川村のグループ。いえ~い! |
白河・石川・浅川など鮫川に比較的近い県南地方から来た人、更には関東から来たリピーターもいます。
県南の人たちのグループ。お肉を分けて頂いちゃいました♪ |
神奈川・茨城から来た友人・親戚グループの方は
「青い空の下、これだけ広いところでバーベキューが出来る場所って、関東にはなかなか無い。ファンになっちゃった。」
と話していました。1人2500円、手ぶらでOK、全席指定は、手軽・気軽に楽しめるバーベキューかも知れませんね。
「青い空の下、これだけ広いところでバーベキューが出来る場所って、関東にはなかなか無い。ファンになっちゃった。」
と話していました。1人2500円、手ぶらでOK、全席指定は、手軽・気軽に楽しめるバーベキューかも知れませんね。
青空の下食べる福島牛は、最高だ! |
或るグループのお孫さんは、地元中学の2年生。学校のジャージにお揃いのエプロンを付けています。
「ボランティアで女性部を手伝っているんです。」
「ボランティアで女性部を手伝っているんです。」
地元中学生も、うまいもん祭りのお手伝い♪エプロンが似合っています。 |
会場入り口では、地元の女性が豚汁などを作って販売しています。そこのお手伝いのようです。
「一気に10人分って言われると、大変です。」
と、好評故の苦労もあるようです。
「一気に10人分って言われると、大変です。」
と、好評故の苦労もあるようです。
豚汁や美味しいものを提供中の女性部と、ボランティアの皆さん。元気なのは、豚汁パワーのお陰? |
我々スタッフも豚汁を頂きました。やはり大鍋で煮ると、野菜や肉から出た旨味がたっぷり汁に染み出て、美味しいですねぇ。汁物を持ち込むのは大変ですから、こういう会場で提供される温かい汁物は嬉しいし助かります。
大鍋で作る豚汁。だいぶ売れているようだ。 |
満腹になったところで、肝心な事を思い出しました。朝お邪魔した「すまいる」の店内の写真使用許可を、店長に頂く事です。確かこの会場に店を出していた筈です…。
七味唐辛子も振って頂いた。具の旨味が出ていて、美味し~い! |
豚汁を販売している場所の反対側にありました。「すまいる」ではこちらの出店で出している「玉こんにゃく」等も普段から販売しているそうです。美味しそうです~。
会場に店を出していた「すまいる」の店頭。こちらは玉こんにゃく。 |
そして店の一角では揚げ物をしています。店名の付いた「すまいるチキン」という鶏の揚げ物を販売しているのですが…あれ!?鶏にしては小さくて丸いようですが…。
「これ、たこ焼きなんです。」
たこ焼き?たこ焼きって、焼くからたこ焼きでは??
「これ、たこ焼きなんです。」
たこ焼き?たこ焼きって、焼くからたこ焼きでは??
揚げているのは、鶏肉にしては小さいような…? |
「最後に揚げるんです。そうすると、外がかりっとして中がじゅわっとするんです。揚げたこ焼きですね。」
それを聞いたディレクターは「たこ揚げ」とオヤジギャグ(?)をとばしていましたが、なるほどそういう作り方も、食感を楽しむ上ではアリですよね。
それを聞いたディレクターは「たこ揚げ」とオヤジギャグ(?)をとばしていましたが、なるほどそういう作り方も、食感を楽しむ上ではアリですよね。
ちょっと見にはたこ焼きだが、実は揚げていたのだ(250円)。 |
…そうそう、肝心の写真の許可ですが、
「どうぞ使ってください」
と店長さんに快諾を頂きました(なので、既に「1」で使わせて頂きました♪)。これからも鮫川村民や鮫川村を訪れる人を、笑顔と味で喜ばせてくださいね。(10月22日分につづく)
「どうぞ使ってください」
と店長さんに快諾を頂きました(なので、既に「1」で使わせて頂きました♪)。これからも鮫川村民や鮫川村を訪れる人を、笑顔と味で喜ばせてくださいね。(10月22日分につづく)
「すまいる」の出張販売班。スマイルが素敵です♪ |
全文を読む