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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
努力の賜物
 私はスポーツが苦手です(見たり、伝えたり、実況したりするのは好きなのですが…)。そんな私が高校時代になぜか運動部に所属していました。それが剣道部です。
 剣道部に入った切っ掛けは二つあります。一つは、高校の武道の授業で剣道を選択していた事。もう一つは、私よりちょっと太目の友人から誘われた事。「(太目の)彼が出来るなら、僕にも出来そう…?」なんて甘く考えたのがいけなかった。技を繰り出す際の瞬発力や、相手の攻撃に対処する反射神経、4〜5分の試合を集中して戦える体力・精神力、さらには礼節を重んじる心…など、およそスポーツ全般に共通するものが必要とされます。しかし運動神経の無い私は、稽古についていくのも大変な毎日が、三年生の引退の日まで続きました(といっても、一年の頃は半分近くさぼっていたので、正確には「毎日」ではありませんでしたが)。でもこの経験があったお陰で、ふくしま国体の時には剣道の少年男子決勝の実況をやる事になったのですから、何が幸いするか分かりません。
 前置きが長くなりました。剣道をかじった事のある私にとって、いつかはスポーツコーナーで剣道の話題を取り上げたいと思っていたのですが、今回、去年の剣道の全日本選手権で8位となり、優秀選手に選ばれた田崎智春さんという素晴らしい選手の存在を知り、取材・放送する事が出来ました。この春から正式に教員に採用されて、更に剣道部の顧問兼現役選手として頑張っている方です。
 ご覧になった方は分かると思いますが、とにかく技が正確で速い!竹刀を振り上げたと思ったらもう面をとらえている。竹刀の音まで違う。見ているだけで、打たれた人の頭の痛みが伝わってくるような鋭く重いメンでした。まともに入ると、竹刀の太さ分だけ痺れるような痛さがあるんですよねぇ(しかも長引く)。
 試合形式の稽古でも、高校生相手とは言え、相手より後から竹刀が動き始めているのに、打突の瞬間は勝っている。しかも中段の構えから、背筋が伸びたまま、クセの無い美しい技が瞬間の内に繰り出されるという、所謂「正統派」の剣道を久しぶりに直に見て、取材中に一人、「うぉ〜〜。」「むむむ…。」「すげぇ。」などと感動とともに唸っていました。
 その田崎さんに事前に電話取材をしていたところ、去年の全日本選手権で優秀選手に選ばれた際に銀杯を授かったとの話を聞き、取材当日お持ちいただきました。桐の箱の中には、白い紙に幾重にも包まれた銀杯が二つ一組で収められていました。私はもともと脂性というのもあって、バスガイドさんがするような白い手袋をはめて取り出していたところ、田崎さんが、
 「そこまでしなくて大丈夫ですよ。」
とおっしゃるので、
 「いやいや、指紋とかついてもなんですし…。第一、記念すべき銀杯を素手で触ってしまうのは、ちょっと…。」
と答えると、
 「大丈夫ですよ。実は、大会からその銀杯を持って帰ったら、父が早速それで一杯やりましたから。」
 きっとお父さんにとっては、嬉しくて思わず一杯…という事になったのでしょう。
 現在は自分の稽古の時間が1時間程という事でしたが、「そのあたりは、集中力でカバーしていきたいと思います。」と気合いのコメントでした。そんな田崎さんのモットーが、こちら。
 「努力に勝る天才なし」
 ジムに通ったり、早朝にランニングをしたりして、現在の筋力を維持している田崎さんはまさに努力の人。その剣道に対する真摯な態度は、きっと高校生の部員達に伝わっていく事でしょう。
 指導者としての夢を伺ったら、
 「全国大会に出られる土台を作る事、自分を超える選手を育てる事、そして何より、社会に出ても頑張れる人間に育てる事。」
とおっしゃっていました。剣道に対する姿勢同様、何事にも真摯で直向な田崎さんでした。
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