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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
debut
 きょうの19:54のニュースで、中テレの新人アナウンサー、加藤さわアナがデビューしました。所謂「初鳴き」というものです。

 加藤アナのアナウンサー生活の始まりは、5月9日から。別の企業に勤めていた関係で、4月からという訳にはいきませんでした。しかも専門学校やサークルでの練習経験もほぼ0。その意味では文字通り、ほぼ「0からのスタート」でした。

 デビューをいつにするか決めるのは、私の責務。4週間後では人前に出せるほどの経験は積めず、かといって2か月3か月後の7月・8月では新年度のニューフェースとして県民の皆さんに覚えて頂くのにも遅い。成長度合いを見てから決めるのも一つの方法ですが、ここは目標を定めて、そこに向かって練習を積む事にし、先月下旬「デビューは6月14日」と決めました。

 それからは発声や腹式呼吸、滑舌といった基礎の基礎から、地道な練習が続きました。1日90分の研修を4コマ、講師は全アナウンサー持ち回りです。基礎練習はあまり面白いとは言えませんが、加藤アナは我慢強く、真面目にこつこつ練習を積んできました。

 5月9日からの新人アナ生活から5週間、研修を積んだ実質23日目のきょう、デビューを果たしました。

 私は加藤アナの隣に座っていたのですが、加藤アナは私の前で初めて、緊張している姿を見せました。ミスピーチとして培った舞台度胸のある加藤アナらしくない姿。でもこれが、カメラの前で、県民の前でニュースを伝えるという事の重みなのです。

 昔の私を振り返ると、デビューはそつなく出来たような記憶があります。ところが数か月して突然ニュースが怖くなり、緊張で本番中だけ唾液が異常に口の中にたまり、ニュース読みの最中に唾を飲む変な間が出来ると言う心の弱さに苦しみました。

 加藤アナは緊張しながらも、一所懸命伝えようとしているのが伝わりました。その誠意こそがアナウンサーには大事だと思います。確かに本人にとって巧くいったとは言えないでしょう(リハーサルは問題なくこなしていましたから)。でもこれも経験です。
 
 今後も加藤アナは奮闘します。危なっかしいところもあるかも知れませんが、是非温かく見守って頂ければと、お願い申し上げます。
デビュー当日の加藤さわアナ。
デビュー当日の加藤さわアナ。
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と書いたのが、14日の夜。正直このブログを更新しようか躊躇していました。
 しかし翌15日の夜ニュース2回目、加藤アナは見違えるような出来栄えを見せてくれました。思わず「1日で大きく成長したなぁ。」と口に出ました。これなら彼女のデビューについてブログで触れても大丈夫でしょう。

 新人アナウンサーの出演は、成長ドキュメンタリーという側面もあります。そんなところもお含みおき頂きつつ、夜のニュースやこれからの出演をご覧頂ければと存じます。
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