ふくしま未来ストーリー バックナンバー

視覚障がい者を支える盲導犬!
“誰ひとり取り残さない”社会を目指して

日本盲導犬協会 仙台訓練センター
(宮城県)

視覚に障がいがある人が安全に歩けるよう寄り添う盲導犬。福島県内で活躍する盲導犬は現在17頭で、希望する人より少ないのが現状です。普及が望まれる一方、店舗や病院などで盲導犬同伴が拒否される問題が後を絶ちません。日本盲導犬協会仙台訓練センターの根本学センター長は、「障がいの理解をより多く得て、気持ち良く盲導犬を受け入れてもらえる社会づくりが必要」だと話します。誰ひとり取り残さない社会を目指す、日本盲導犬協会の思いを取材しました。

2023年8月6日放送

原子力に代わる再エネ「風力発電」で
新たな風を起こす!

会川鉄工(いわき市)

日本で唯一風力発電機の柱を製造するメーカー会川鉄工。原子力発電所で使われる金属容器などの製造を行っていましたが、原発事故の影響で仕事がなくなってしました。未曽有の事態に途方に暮れる中、事業方針を原子力に代わる風量発電の分野に転換。風力発電が進んでいるヨーロッパを中心に世界各国の技術を学び、2017年には新たな工場を開設しました。現在は、いわき市四倉に日本初の国産大型風車を建設中で、完成すると約1500世帯分の電力を補えるということです。さらに、海外にも風車の柱の輸出を行っています。会川鉄工は、震災や原発事故の経験を糧に、風力産業の発展につながる一歩を歩み始めています。

2023年7月2日放送

双葉から世界へ、浅野撚糸の技術を発信
年間300万人が訪れる
活気ある町を目指す!

フタバスーパーゼロミル(双葉町)

岐阜県に本社を置く繊維会社、浅野撚糸の双葉事業所「フタバスーパーゼロミル」が今年4月、オープンしました。東日本大震災と原発事故からの復興に向けて、双葉町に新たな産業を作り、まだ飲食店がわずかしかない町内に、人が集えるカフェも併設。浅野撚糸の技術を世界に発信し双葉町を知ってもらうことで、町の活気や地元の人の喜びへとつながることが期待されます。目指すは、交流人口年間300万人!復興への歩みを進める双葉町で、世界に誇るモノづくりを発信する繊維会社が描く未来ストーリーとは?

2023年6月4日放送

脱炭素社会の実現へ
「相馬から世界に」
新たなエネルギーを発信!

そうまIHIグリーンエネルギーセンター(相馬市)

再生可能エネルギーを活用する実験や研究を行う、そうまIHIグリーンエネルギーセンター。この施設は、天然ガス「グリーンメタン」で走るコミュニティバスを、国内で初めて開発し、相馬市に導入しました。「地元の人に太陽光エネルギーを使ってほしい」という思いで、2018年からグリーンメタンの研究を開始。太陽光発電では日照時間などで供給量にばらつきがありますが、太陽光をグリーンメタンの生産に生かし、安定したエネルギーの供給を可能にしたのです。相馬から世界へ新たなエネルギーを発信する企業の思いに迫ります!

2023年5月7日放送

遊び場やこども食堂の支援も!
目指すのは、
地域に役立つスーパーマーケット

ヨークベニマル (郡山市)

福島県民におなじみのスーパーマーケット「ヨークベニマル」。段ボールなどのリサイクルや環境に優しいエネルギーを使った配送トラックの導入、さらに子どもの遊び場に倉庫を提供したり、形が不ぞろいパンを子ども食堂に寄付したりとSDGsにつながる様々な取り組みに力を入れています。そのきっかけとなったのが2011年3月11日の東日本大震災でした。地域と共に困難を乗り越えてきたヨークベニマルの思いとは?

2023年4月2日放送

身近な「買い物」を通して
より良い社会をつくる!

あだたらの里直売所 (大玉村)

地域自慢の野菜などを販売し、普段から食品ロスの削減にも取り組む「あだたらの里直売所」では、SDGs目標12番にちなみ、毎月12日を「エシカルの日」と呼んで、買い物客に「エシカル消費」を体感してもらうイベントを開いています。「エシカル消費」とは、社会的問題の解決など「倫理的な価値観」を意識して買い物すること。障がい者支援施設に通う人たちが店頭に立ち、手作りしたお菓子を販売するなど、いつもの買い物をより社会のためになるようにと取り組んでいます。そんな「あだたらの里直売所」が描く未来ストーリーとは?

2023年3月4日放送

キャベツの芯が
ペットボトルや紙に大変身!?
野菜や植物の再利用で
地球にやさしい社会を創る

トレ食(南相馬市)

2018年に南相馬市で設立されたベンチャー企業「トレ食」では、捨てられる野菜や植物の再利用=「アップサイクル」の研究開発を行っています。例えば、普通なら捨てられるキャベツの芯や葉っぱなどを集め、自社開発の機械にかけて「セルロース」を取り出し、紙やペットボトルを生み出しています。社長の沖村さんがこうした事業を始めたきっかけは、食糧難を伝えるニュース。社会の貧困を何とかしたいと、食べ物や植物の再生技術に関心を持ったといいます。日々研究を重ねる「トレ食」が思い描く未来ストーリーとは?

2023年2月4日放送

昨日まで着ていたその服、燃やすの?
古着のリユース・リサイクルで
持続可能な社会を

NPO法人ザ・ピープル(いわき市)

1年間に世界で廃棄される衣類の量は、年間およそ9200万トン。大量生産・大量消費が繰り返されるファッション業界は、石油業界に次いで環境に負荷をかけているとされていて、衣服をめぐる持続可能な社会を作ることは世界的に大きな課題となっています。いわき市のNPO法人ザ・ピープルは、市内外から集まる年間およそ260トンもの古着の9割をリユース・リサイクルすることより再び社会に戻しています。最終的な目標は無駄をゼロにすること!そんなザ・ピープルが描く未来ストーリーとは?

2023年1月7日放送

バイアスを超えて…
障がいの有無にかかわらず
自由な表現でつながる

はじまりの美術館(猪苗代町)

「はじまりの美術館」は、障がいのある方が描いたアートを数多く展示している美術館です。担当の小林さんは、障害のある方の作品だという見方で作品を見るのではなく、純粋に作品を楽しむことが社会の偏見をなくす第一歩だと話します。この美術館では、作家と企業のコラボ作品が販売されるなど新たな出会いも生まれています。 「はじまり」を表す英語「start」のなかには、アートがある。持続可能な未来に向けて「はじまりの美術館」が描く未来ストーリーとは?

2022年12月3日放送

世界シェアNo.1!独自の分析技術で
海洋プラスチックごみの問題解決に挑む

フロンティア・ラボ(郡山市)

陸から海へ流れ出ている大量のプラスチックごみ。波などに砕かれるなどして小さくなっても、海中に蓄積されることから世界中で大きな問題になっています。「まずその海にあるプラスチックの種類・量を解析することが最初のステップ」と話すのは、この問題に独自の分析技術で貢献する郡山市の「フロンティア・ラボ」渡辺壱社長。プラスチックの材質などを分析する「熱分解装置」の製造・販売メーカーで、その世界シェアはナンバーワン!世界と共に環境問題の解決に挑む「フロンティア・ラボ」が描く未来ストーリーとは?

2022年11月5日放送