閉幕まであと6日となった「バンクシーって誰？展」。
世界的に注目を集める覆面アーティスト、バンクシーの作品を集め、さらに世界各地に出現したストリートアートを街並みごと再現した美術展で、７万人を超える多くの人々がその世界観を楽しんでいます。

本記事では、そんな「バンクシーって誰？展」の世界観を"食"で楽しむことができると人気のコラボメニューを取材しました。

はじめに訪れたのは、うすい百貨店４階にあるアーマ・テラスカフェ。
アーマ・テラスカフェは、野菜を使った地産地消の創作料理を楽しむことができるカフェです。



こちらは、バンクシーの作品《Flower Thrower》をモチーフにした一皿。
《Flower Thrower》は、火炎瓶や石の代わりに花束を投げる男が描かれた作品で、2005年、パレスチナ問題に目を向けてほしいと、パレスチナのガソリンスタンドの壁に描かれました。
武器ではなく、花束を。平和を願うバンクシーの強いメッセージが多くの人の胸を打ち、バンクシーの代表作のひとつとも言われている作品です。



コラボメニューで再現されているのは、手に持っているこの花束。
いちごやブルーベリー、メレンゲだけでなく、本物のお花であるエディブルフラワーが使用されていて、見た目は、完全に「花束」です。



郡山市の空ちゃん農園のエディブルフラワーが、透明なパリパリのお砂糖でコーティングされていて、その食感を楽しむことが出来ます。トッピングとして添えられたメレンゲは、甘酸っぱく、口の中で少し熱を持って溶けていきます。
そして、クレープはモッチモチの米粉の生地。バナナがまるごと入っていて、想像以上にお腹がいっぱいになりました。



そして、そんなクレープのお供にぴったりなのがこちらのドリンク。
こちらは、バンクシーの作品《風船と少女》をイメージした作品です。
風船と少女は、赤いハートの風船に手を伸ばす少女の姿が描かれていて、バンクシー作品の中で最も人気な作品と言っても過言ではありません。

風船と少女を取り上げた記事はこちら→https://www.fct.co.jp/press/local_news_16579644982590

脈々と続くアルプスの恵みから培われた"天然水"の贅沢な味わいから生まれた芳醇な味わいが特徴の1883シロップを使ったラズベリースカッシュ。ストローに添えられているのは、ハートのバルーンをイメージした赤くきらきらと透き通った琥珀糖です。



外はカリッと、中はふにゃっと。絶妙な食感を楽しむことができます。
赤い風船の少女が食べていそうな、どこか懐かしい味がしました。

そして、ドリンクの下をご覧ください。



ドリンクの下に置いてあるペーパーナプキンが、半分切り刻まれています。
サザビーズのオークションでこの《風船と少女》が高額落札された後、額縁に仕込まれたシュレッダーで作品が切り刻まれた、いわゆる「シュレッダー事件」を彷彿とさせます。

カフェの中には、バンクシーに関する雑誌や書籍なども多数展示されていて、スイーツを待っている時間にパラパラと読むのもとても楽しい時間でした。

ちなみに、このアーマ・テラスカフェが入っているうすい百貨店を含む駅前４施設では、「バンクシーって誰？展」の半券を見せると様々な特典を受けることができるキャンペーンも行っているそうです。



次に訪れたのは、ビッグパレットふくしまの近くにある、Hanamizuki Cafe 郡山店です。



Hanamizuki Cafe　郡山店は、ハンドメイドのパンケーキやコーヒーを楽しむことができる、パンケーキ専門店です。
アップライトピアノも置いてあり、白を基調としたとても温かな雰囲気の店内です。



こちらでは、バンクシーの作品《風船と少女》をモチーフにしたショコラパンケーキを楽しむことが出来ます。
手のひらほどのサイズの分厚いショコラのパンケーキが4枚。その上に、甘酸っぱいフランボワーズとストロベリーのジェラートがのっています。そして、自家製のベリークリーム、大粒のブルーベリーやアメリカンチェリー、ラズベリー、アクセントにピスタチオとアーモンドナッツがトッピングされています。



添えられているメープルシロップやクランベリージャムをお好みでのせて食べるのもおすすめだとのことでした。
ちなみに、ステンシル風に描かれたハートのバルーンのピンク色のパウダーも、フランボワーズパウダーだそうです。

ここまで読んでくださった皆様にお伝えしたいのは、とにかくベリーで溢れた一皿だということです。そして絶妙な甘さのカカオ香るふわふわのショコラパンケーキが、全体のバランスをしっかりと支えています。



今日ご紹介したスイーツは、いずれもバンクシーって誰？展の期間中のみ楽しむことができる特別メニューです。
バンクシーって誰？展を楽しんだ後に、楽しむ前に、訪れてみるのはいかがでしょうか。


Chu!PRESS編集部
 

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※この記事はストリート・アートに言及していますが、「公共物に絵を描くこと」は犯罪行為で、器物損壊罪や建造物等損壊罪にあたる可能性があります。「バンクシーって誰？展」では犯罪行為を推奨・容認していません。

「バンクシーって誰？展」郡山展は8月24日（水）まで福島県郡山市のビッグパレットふくしまで開催中。