2023.12.05
on vacation
2023年も残すところ1か月を切りました。私自身は新年を迎える準備は何も出来ていませんが、同時に年末年始をどう過ごそうかついつい思いを巡らせてしまいます。休みの過ごし方と言えば、今年の私の夏休み(というか秋休み)は短いながらに結構充実していたなぁ…ってな事を思い出し、年が変わってしまう前に、休みに県外へ出かけた話を少々。
今年の1月に、『ゴジてれChu!』で私の故郷・千葉をロケし、その中で小江戸とも称される佐原(さわら)の街並みをご紹介しました(その時のエピソードは、こちらをクリック)。
今年の1月に、『ゴジてれChu!』で私の故郷・千葉をロケし、その中で小江戸とも称される佐原(さわら)の街並みをご紹介しました(その時のエピソードは、こちらをクリック)。
今年の1月に千葉県香取市佐原をロケ。 |
昔ながらの家並みが美しい。 |
その佐原を流れる小野川での舟巡りの最中に、地元出身の船頭さんから「佐原の大祭山車祭り」が夏と秋に開かれる事、山車がそれぞれ十数台出る事、そしてコロナの影響で3年ぶりに開催された去年は、囃子を聞いて「佐原らしい風景が戻ったと感じた」という話をしてくれました。
ロケ時に舟巡りを堪能。 |
3年ぶりに復活「佐原の大祭 山車祭り」の様子。 |
そこで秋祭りを見に行ってきました♪
と言っても、個人的に佐原を訪れるのは、これが2回目。というのもこの夏一度、夏祭りを見に行っていたのです。
と言っても、個人的に佐原を訪れるのは、これが2回目。というのもこの夏一度、夏祭りを見に行っていたのです。
最寄り駅のJR佐原駅。 |
夏に行った時の切符。夏・秋両方の祭りを見たかったのだ。 |
山車は基本毎年同じですが、改修などをして少しずつ変わったり新しくなったりするようです。
夏の時の山車。 |
電線に届きそうな高さだ。 |
私が行ったのは夏祭りの中日、全ての山車10台が揃って「ののじ廻し(まわし)」をやる日です。ののじ廻しは、山車前輪(主に右前輪)を軸に、山車がぐるぐると回るのです。
地区ごとに山車が違う。 |
ののじ廻し。下で山車を回す人は大変だ。 |
山車を押す人たちも大変そうですが、一番きつそうだったのは、その前輪の軸(支点)となる人。動いてはいけないので、一人回転と逆方向に身体を入れ、回転がずれて綺麗な円を描けなくなるのを防いでいます。
周りで囃す皆さんの扇子も綺麗。 |
表裏違うデザインの扇子が、ののじ廻しを彩る(隣の写真と比較を)。 |
このののじ廻しの時間はちょうど日が傾き、提灯にも火が灯って、一層趣が出てきます。また周りで囃す人たちは拍子に合わせて表裏別の色の扇子を上げ下げして、それが山車の周りから彩りを添えるのがまた美しい。
ののじ廻しの交差点は、十重二十重の人垣。 |
紫の法被に青い扇子がよく合っている。 |
山車には神様や偉人(菅原道真公)のほかに、生き物を象った山車もあるのが面白いのです。藁の鯉や鷹などは、まさに黄金に見えるのです。よく収穫前の秋の田んぼは黄金色と言いますが、まさに黄金色に輝く山車は、見応え十分。
ただ佐原は成田線の成田より先、銚子より手前なので、本数が結構少ない! 帰りは立って帰る気力はなく、全席指定の臨時特急に乗ってしまったのでした…(でも確実に座れたし快適でした)。
ただ佐原は成田線の成田より先、銚子より手前なので、本数が結構少ない! 帰りは立って帰る気力はなく、全席指定の臨時特急に乗ってしまったのでした…(でも確実に座れたし快適でした)。
山車は人だけではなく、動物を象る地区も。 |
夜まで堪能したが、足がぱんぱん。 |
この感動を再びと、10月に秋祭りを見に行きました。ところがこの日は雨。山車はというと、雨カバーを掛けてあり、あまりよく見えないのです。
ここからは秋祭りの写真。 |
雨だとカバーでよく見えない。 |
少し残念に思っていましたが、天気予報は雨があがるとの事だったので、暗くなるまで待っていると、徐々にカバーをとる山車が出始めました。
雨が上がり、カバーをとった山車も。 |
虹がかかった。吉兆だったようだ。 |
この日は最終日で、それぞれの地区ごとの山車がそれぞれに引き回したりののじ廻しをしたりと、地区に任されているので、町内をぐるぐる回りながら、掛け声のする方へ行ってみるという行き当たりばったりのーーその分何に出会えるか楽しみなーー街歩きでした。
夜は幾つか、カバーをとった山車が見られた。 |
午後に出かけて正解だった。 |
次の日は、新宿末広亭に寄席を見に行きました。この日はいま最もチケットが取れないと言われる講談師、神田伯山が出る日とあって、12時開場の45分前に来た若い人が
「何時に並べばよいですか?」
「30分前位に来れば並んで入れますよ。」
なんて寄席の人と会話をしているので、それに聞き耳を立て、町をほんのぐるり5分程巡って帰ってくると、40分前には全く無かった列が出来ていました。
神田伯山目当ての客が多いのを知って、「たった一人の為にこんなに集まって…ほかの演者も応援してくださいね」とくすぐりを入れる落語家さん、神田伯山が最近『鹿政談』の講談版を演目に加えたのを知っていて敢えて本家落語版の『鹿政談』を(落げを変えて)やってみせる落語家さんなど、お客さんの喜ばせ方を分かっていらっしゃる。しかもこの日の一人目が伯山さんのお弟子さん、神田青之丞とあって、ファンにはたまらないラインアップだったかも知れません(眼鏡の外し方は、師匠そっくり)。
「何時に並べばよいですか?」
「30分前位に来れば並んで入れますよ。」
なんて寄席の人と会話をしているので、それに聞き耳を立て、町をほんのぐるり5分程巡って帰ってくると、40分前には全く無かった列が出来ていました。
神田伯山目当ての客が多いのを知って、「たった一人の為にこんなに集まって…ほかの演者も応援してくださいね」とくすぐりを入れる落語家さん、神田伯山が最近『鹿政談』の講談版を演目に加えたのを知っていて敢えて本家落語版の『鹿政談』を(落げを変えて)やってみせる落語家さんなど、お客さんの喜ばせ方を分かっていらっしゃる。しかもこの日の一人目が伯山さんのお弟子さん、神田青之丞とあって、ファンにはたまらないラインアップだったかも知れません(眼鏡の外し方は、師匠そっくり)。
初めて行った新宿末広亭。 |
この日の出演者表。上段(昼の部)中央あたり、交替出演の神田伯山のところに丸がついている。 |
そして中入りの後、いよいよ伯山氏登場! ネタはお馴染みの力士の話でしたが、芸は何度聞いても面白いですわな。わざと途中で切り上げようとして客を盛り上げるのは、さすがの売れっ子、手練れっぷりです。ただやはり抑揚緩急聞かせ処は立て板に水の講釈は、短い時間ながらも圧巻でした。
また寄席ならではというのが、紙切りや曲芸も見られる事。今回の曲芸は、予定のボンボンブラザーズでなく丸一小助・小時コンビでしたが、これがなかなかに面白い! しかも染之介染太郎師匠の芸風と違って?二人ともそれぞれの得意技を披露。こりゃ若手なのになかなかに見応えがありました。
また落語家さんでは、三遊亭萬橘の間の芸が良くて個人的なお気に入り。最初はくすくす笑いなのが、段々その間に引き込まれてどんどん笑いが大きくなっていくんですわ。これは客がいる寄席・ライブならではの醍醐味でした。
また寄席ならではというのが、紙切りや曲芸も見られる事。今回の曲芸は、予定のボンボンブラザーズでなく丸一小助・小時コンビでしたが、これがなかなかに面白い! しかも染之介染太郎師匠の芸風と違って?二人ともそれぞれの得意技を披露。こりゃ若手なのになかなかに見応えがありました。
また落語家さんでは、三遊亭萬橘の間の芸が良くて個人的なお気に入り。最初はくすくす笑いなのが、段々その間に引き込まれてどんどん笑いが大きくなっていくんですわ。これは客がいる寄席・ライブならではの醍醐味でした。
出演者の名前がずらり。字体が好い。 |
3000円で、いようと思えば昼・夜通しで見る事も可能(日による)。 |
帰りには母校に寄ってきました。疲れた時や元気が欲しい時に、銅像が講堂を望むこの光景を見に行くのです。久しぶりに30年以上前の真っすぐだった頃の青春時代を思い出して、普通に歩いている学生たちが羨ましかったりして。まさかその後、『ゴジてれChu!』で母校そばの店を放送するなんて…知っていれば寄ったのに(キャンパスから徒歩数分の『ごはん屋たまり』を紹介しました)。
大学祭では、この講堂の前にサテライトスタジオを建てて、ラジオ番組を放送したなぁ。 |
銅像は講堂を望むようにデザインされている。 |
休暇最終日は、火曜と水曜にしか営業しないベーグル店へと行ってきました。
その店は「cerisier(スリジエ)」という店です。どうしてこの店にわざわざ行く事にしたのかは後述するとして、その店の最寄り駅はJR外房線の大網(おおあみ)駅。実家のある駅からは千葉駅で乗り換えて向かいます。
そして駅を降りると、懐かしのベージュっぽいクリーム色に、朱色味を帯びたオレンジ色のライン(昔の福島交通飯坂電車に近い感じ)の小湊鐡道バスが。私がネットで調べた限りでは、この「季美の森線」の「季美の森入口」で降りて道沿いに歩けば良い筈。その店には行き方が正しいか問い合わせていないので、どきどきです。
その店は「cerisier(スリジエ)」という店です。どうしてこの店にわざわざ行く事にしたのかは後述するとして、その店の最寄り駅はJR外房線の大網(おおあみ)駅。実家のある駅からは千葉駅で乗り換えて向かいます。
そして駅を降りると、懐かしのベージュっぽいクリーム色に、朱色味を帯びたオレンジ色のライン(昔の福島交通飯坂電車に近い感じ)の小湊鐡道バスが。私がネットで調べた限りでは、この「季美の森線」の「季美の森入口」で降りて道沿いに歩けば良い筈。その店には行き方が正しいか問い合わせていないので、どきどきです。
JR大網駅とバスロータリー。 |
目指すお店は、ここから出発するバスに乗っていく。 |
というのも、実はこのお店、私が高校サッカー選手権大会で実況した選手が開いているお店なのです。その選手の名は、内山俊彦さん。尚志高校が初めて選手権に出場した時の10番を背負ったMFの選手で、攻撃の組み立ては自由にやって良いと仲村浩二監督から任された事から「王様」内山と呼ばれていた選手です。福島ユナイテッドFC~栃木ウーヴァ~東京武蔵野シティFCを経て、引退をしてベーグル店をやっているという話を聞き、今回火曜・水曜に休みが取れたので、黙って行ってみようという旅です。
季美の森入口で下車。 |
なぜか街路樹に番号がふってあった。 |
バス停を降りると、閑静な住宅街へ続く1本道。なぜか街路樹にスプレーでナンバーが振ってあります。その先にありました、「Boulangerie 粉桜(ブーランジェリー こなざくら)」。この店を内山氏が火曜・水曜だけ借りて、「cerisier(スリジエ)」として営業をしているという話です。
この日は先客が1人。入って正面のガラスケースの中のベーグルを選んでいます。店内はほかにベーグルサンドを左手に並べていて、右手道路沿いにはイートインのスペースがあります。対応しているのは、内山氏一人。私はばれないように、顔を伏せたり後ろを向いたりしながら先客の買い物終わりを待ちます。
「有難う御座いました!」
この日は先客が1人。入って正面のガラスケースの中のベーグルを選んでいます。店内はほかにベーグルサンドを左手に並べていて、右手道路沿いにはイートインのスペースがあります。対応しているのは、内山氏一人。私はばれないように、顔を伏せたり後ろを向いたりしながら先客の買い物終わりを待ちます。
「有難う御座いました!」
こちらがその店舗。 |
入口が左側。テーブル席の奥にはベーグルサンドなどが並んでいる。 |
元気の良い内山氏の声を聞き、いよいよ私の番。
「よう、久し振り。」
と声を掛けると、やや間があって
「徳光さんじゃないっすか~!」
サプライズ成功です。
「よう、久し振り。」
と声を掛けると、やや間があって
「徳光さんじゃないっすか~!」
サプライズ成功です。
曜日限定のベーグル店を営む内山氏。 |
注文のあったベーグルを取り出す。 |
ケースの中のベーグルは各種1個ずつ見本として並べてあって、注文のあったものを棚や別のケースから取り出してくれる仕組み。限られたスペースを有効に活用しています。実家と店が近く、前日に生地を作って早朝から店でベーグルを焼いていると言います。
この日は火曜日に訪問したのですが、どちらかというと火曜日の方がお客さんが少なめという事で、お客さんが途切れた合間に近況を語り合う事も出来ました。実家用にリングドーナツ(190円)、パンプキン・クリチ・紫芋あんのベーグル(320円)、パンプキン・マロンのベーグル(360円)、北海道小豆と北海道バターのあんバターサンド(340円)を数個ずつ。
この日は火曜日に訪問したのですが、どちらかというと火曜日の方がお客さんが少なめという事で、お客さんが途切れた合間に近況を語り合う事も出来ました。実家用にリングドーナツ(190円)、パンプキン・クリチ・紫芋あんのベーグル(320円)、パンプキン・マロンのベーグル(360円)、北海道小豆と北海道バターのあんバターサンド(340円)を数個ずつ。
実家用に買ったベーグル。どれも美味しかった。 |
内山氏と。実はイケメン(お客さんのいない時、商品から離れた所で撮りました)。 |
バスは1時間に0~2本なので、次のバスまで店内でベーグルサンド(エッグエッグ 380円)とアイスコーヒーを頂いていたら偶然内山氏のお父さんが昼食を買いにお店へ。
「結構息子の作るベーグルが好きで、時々買いに来るんですよ。」
帰宅ついでに、大網駅まで送ってもらっちゃいました(^^;
「cerisier(スリジエ)」は、JR外房線の大網駅から小湊鐡道バス「季美の森」行きに乗って約10分、「季美の森入口」下車徒歩約10分です。10時~16時、火曜・水曜のみの営業です。撮影し忘れましたが、外のテラス席はワンちゃん同伴OKです。
「結構息子の作るベーグルが好きで、時々買いに来るんですよ。」
帰宅ついでに、大網駅まで送ってもらっちゃいました(^^;
「cerisier(スリジエ)」は、JR外房線の大網駅から小湊鐡道バス「季美の森」行きに乗って約10分、「季美の森入口」下車徒歩約10分です。10時~16時、火曜・水曜のみの営業です。撮影し忘れましたが、外のテラス席はワンちゃん同伴OKです。
道路側にも、カウンターテーブルが。 |
私が店内で食べたエッグエッグとアイスコーヒー(まだ10月で残暑厳しかったのです)。 |
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