2023.11.30
with a camera in Soma City 2-4
「ぶらカメ」相馬市篇2巡目その4です。
その1「松川浦名物“浜焼き”、食事席移動の理由は? & 海苔が海からこんにちは」は、こちらをクリック。
2巡目その2 「お互いを認め合う仲良し3人 & “ぶらカメ”の嬉しい再会も!」は、こちらをクリック。
2巡目その3「漁船の大事な〇〇 & やはり美味しい常磐もの」は、こちらをクリック。
その1「松川浦名物“浜焼き”、食事席移動の理由は? & 海苔が海からこんにちは」は、こちらをクリック。
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この日の朝出会った旅館「いさみや」のご主人らが土日祝日だけオープンする「浜焼き」の店が、10時半オープンという事でした。既に営業している筈ですので、行ってみましょう。
既に浜焼きはスタートしていた。 |
早くもお客さんの列が。 |
旅館入口脇では、串に刺された魚が焼かれ、既に焼かれた魚が並ぶほか、
魚が、炭火に焼かれている。 |
こちらは焼きあがった状態。どれにしようかな♪ |
ほっきめしやマコガレイの煮魚、松川浦名産「青さのり」の味噌汁が販売されています。
季節限定のほっきめしや煮魚等が並ぶ。 |
ほっきが幾つもご飯の上に並んでいる。 |
ご主人に聞くと
「きょうは風が冷たいでしょ? お客さんは来るんですが、テイクアウトするお客さんが多いですね。」
折角なので、我々はきょうオープンしたテラス席で頂く事に。
「きょうは風が冷たいでしょ? お客さんは来るんですが、テイクアウトするお客さんが多いですね。」
折角なので、我々はきょうオープンしたテラス席で頂く事に。
きょう初日のテラス席を使う人は、風の為に少ない模様。 |
テイクアウトが多い中、折角なので我々はテラス席へ。 |
鯛の串焼きは珍しいのでは?
「ふつうは串を2本刺すんですよ。でもうちは1本で。この1本だけ刺して焼くのも難しいので、この串を刺す体験なんかもやっているんですよ。」
「ふつうは串を2本刺すんですよ。でもうちは1本で。この1本だけ刺して焼くのも難しいので、この串を刺す体験なんかもやっているんですよ。」
真鯛も串1本で焼くのが、浜焼きだ。豪快だぜ。 |
頼んでおくと、店から持ってきてくれる。 |
浜焼きの鯛と、ほっきめし、いか焼き、海苔の入った味噌汁を注文しました…ってスタッフ、頼み過ぎじゃない?
次々と焼きたてが運ばれる。 |
いやぁ、豪勢だ。 |
まずは真鯛から頂きましょう。身がふっくらしていて、それでいて厚みもあって、鯛の上品な旨味がたっぷり味わえます。
そして「ほっきめし」は、ホッキが柔らかい! しかも嚙めば噛むほどホッキの旨味が出てきます。「いさみや」では、このほっきめしがリピート率1位だそうですが、それも頷けます。
そして鯛とほっきめしを両方一気に頬張ると、双方の旨味が口の中に広がって、贅沢な味わいです。
そして「ほっきめし」は、ホッキが柔らかい! しかも嚙めば噛むほどホッキの旨味が出てきます。「いさみや」では、このほっきめしがリピート率1位だそうですが、それも頷けます。
そして鯛とほっきめしを両方一気に頬張ると、双方の旨味が口の中に広がって、贅沢な味わいです。
ほっきめし(900円)は、ほっきが柔らかい。 |
真鯛は時価(この日は900円)。 |
いか焼きは、たれが独特。甘辛だれなんですが、甘みが来て、そのあとにたれのしょっぱさとイカの旨味が合わさります。因みにこのたれは、地元の相馬ヤマブン山形屋の醤油を試用しています(個々の本醸造特選醤油は、全国の品評会で農林水産大臣賞を取っていますよ)。イカも適度な歯ごたえはありつつ、焼いているのに柔らかいので、嚙み疲れのストレスなく味わえます。
青さ海苔の入った味噌汁は、海苔の香りたっぷり。ねぎのさっぱり感と相性抜群で、いやぁ満腹満腹。
青さ海苔の入った味噌汁は、海苔の香りたっぷり。ねぎのさっぱり感と相性抜群で、いやぁ満腹満腹。
いか焼きは、たれが美味さを引き立てる。 |
松川浦の青さ海苔が入った味噌汁は、磯の香りたっぷり。 |
旅館「いさみや」の浜焼きは、土日祝日の10時半頃から午後4時まで。魚の種類は日によって変わります。県道38号沿いにあり、道路を挟んで海側がこの日オープンしたテラス席です。風が強い日はかなり冷えるので、防寒対策をしっかりして、磯の香りとともに常磐ものの海の幸を楽しんでください。
松川浦と、その海の幸。 |
旅館「いさみや」は松川浦沿い。浜焼きは土日祝日限定。 |
町中へ移動してみると、相馬中村城の東三の丸跡には、大きな銀杏や楓が黄葉・紅葉の真っ盛り(沿岸部はまだ楽しめました)。ただ流石にここのところの急激な冷え込みで、葉が散り始めていて
大きな銀杏の木は、そろそろ冬支度。 |
紅葉も負けじと燃えている。 |
風が吹くと、銀杏の黄葉の乱舞が見られました。木々にとってはこれが冬支度ですね。
青空に、銀杏の黄葉が乱舞する。 |
こんなに葉をつけていたんだね。 |
近くをぶらぶらしていると、銀色に輝く建物が。工務店のようですが、全面アルミ張りのような建物です。近くを通ると、太陽光が反射してほんのり暖かいのです。ストーブの反射板の前にいるようなものでしょうか。しかも電柱が映る面は、凹凸のお蔭で電柱が金属のポールのオブジェのように見えて、芸術味さえ帯びてきます。この日はお休みのようでしたが、どうしてこういう建物のデザインにしたのか伺ってみたかったです。
銀色に輝く建物が(反射光が暖かい)。 |
電柱が映るとオブジェに見える。 |
この日は寒風が強く、外歩きも体がきつくなってきたので、昔ながらの純喫茶的な外観のカフェでほっこりする事にします。
昔ながらの純喫茶へ。 |
中が、昭和を思い起こさせる(お客さんのいない時間に撮影)。 |
店主の女性に取材交渉をすると、私が飲食しているところの撮影はOKと快諾を頂き、中へ。
中にはお客さんが5組程いらして、昭和を感じる佇まいです。
中にはお客さんが5組程いらして、昭和を感じる佇まいです。
ちょっと薄暗い感じが素敵。 |
ランプの灯りが優しい。 |
椅子も懐かしい感じで、私が学生時代に行った町中の喫茶店を思い出します。店主曰く、
「集成材を使ってあって、丈夫なのよ。」
「集成材を使ってあって、丈夫なのよ。」
テーブルや椅子も、ノスタルジック。 |
壁のメニューも、雰囲気を醸す。 |
そして席の仕切りには、灰皿やマッチ、眼鏡等が置いてあります。昔の喫茶店はたばこOKでしたものね。
「だから、うちの天井はたばこの煙で色がついちゃっているでしょ?」
「だから、うちの天井はたばこの煙で色がついちゃっているでしょ?」
煙草に眼鏡、奥には灰皿も。 |
天井や壁は、紫煙がついてセピア色を帯びる。 |
ここの店主は、この店を開いて55年になると言います。なぜ店名がウイーンなのか伺うと、
「ウイーンって店名は、私がこの店を継いだ時の店名だったの。それだけ。ただ建物はその時に建て替えています。」
「ウイーンって店名は、私がこの店を継いだ時の店名だったの。それだけ。ただ建物はその時に建て替えています。」
壁には、コーヒーの産地が書かれた世界地図と、地図を囲むように豆のサンプルが並ぶ額装。 |
懐かしいフォルムの豆を挽く機械。 |
店内は有線からジャズが流れ、長居したくなるような雰囲気があります。すると店主からこんな言葉が。
「本当はうち、取材は断っているんですよ。」
「本当はうち、取材は断っているんですよ。」
柱時計は、これでも新しいものだそう。 |
店名は、前の店の名前そのまま。 |
店主は、
「取材されてお客さんにわっと来られても、私一人でやっているので対応できないので(取材は)お断りしているんです。普通は事前に約束をとってからいらっしゃるでしょ? でも今日は急にいらしたもんですから、ついOKしちゃいました。」
「取材されてお客さんにわっと来られても、私一人でやっているので対応できないので(取材は)お断りしているんです。普通は事前に約束をとってからいらっしゃるでしょ? でも今日は急にいらしたもんですから、ついOKしちゃいました。」
生ジュース(600円。写真はパイン)。 |
ウインナーコーヒー(600円)。 |
度重なる地震でその度に食器が壊れる等被害に遭いましたが、お客さんの「建物が大丈夫なんだからお店を続けて」という声に支えられて55年やってきたという女性店主。ナポリタンなども美味しいそうですが、常磐ものをたっぷり頂いてきちゃったので、別腹のフルーツパフェと、ブレンドコーヒーで。
ブレンドコーヒー(500円)。ランプの灯りが、コーヒーに反射する。 |
フルーツパフェ(800円)。写っている腕は、店主の腕。 |
メロンの爽やかな甘みとクリームの優しい甘さが相まって、やはり王道の美味しさ。そこにブレンドコーヒーの苦みも合わさって、これぞ喫茶店。
「昔はうちオリジナルのマッチもあったんだけど…。」
あら、それは拝見したかったです。
「COFFEEウイーン」は、店主曰く大抵は営業しているそうですが、不定休です。県道121号と馬陵通りがぶつかる丁字路交差点のそばにあります。たばこと昭和の香りを今なお残す、居心地の良さ満点の純喫茶でした。
次回はこの週末に俳優の児玉磨利さんが、伊達市にお邪魔します。どうぞ宜しくお願い致します。
「昔はうちオリジナルのマッチもあったんだけど…。」
あら、それは拝見したかったです。
「COFFEEウイーン」は、店主曰く大抵は営業しているそうですが、不定休です。県道121号と馬陵通りがぶつかる丁字路交差点のそばにあります。たばこと昭和の香りを今なお残す、居心地の良さ満点の純喫茶でした。
次回はこの週末に俳優の児玉磨利さんが、伊達市にお邪魔します。どうぞ宜しくお願い致します。
フルーツとクリームを一緒に楽しめるのは、パフェならでは。 |
「ウィーン」は、丁字路交差点にある。 |
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